(( 機動戦士ガンダム 連邦vsジオンDX ))

グラフィック★★★★☆
サウンド★★★☆
シナリオ
システム★★★★☆
総合88点


はじめに
PS2用ソフト。アーケードからの移植で、元の開発はカプコン、販売その他はバンダイが統括しています。
少し主観的に言わせてもらえば、バンダイのゲームはグラフィックは奇麗である一方でゲームの内容が良くない用に感じます。やりこめば楽しめるものも多いのですが、その前に挫折してしまう方が多いのです。カプコンは逆にグラフィックが特別奇麗とは思いませんがゲーム性に優れ、質の良いエンターテイメントを提供してくれるメーカーと言う印象を受けます。これは個人的な考えなので、反論、批判等は勘弁して下さいね。


概要
アニメ、小説、ゲームなど幅広いメディアに展開して約20年。ガンダムはドラえもんやサザエさんにも劣らない知名度を誇り、2001年12月6日、アーケードの人気を背に”機動戦士ガンダム 戦法vsジオンDX( デラックス)”が発売された。アニメ同様、アムロやシャアと共に人型兵器MS(モビルスーツ)を駆り、幾多もの戦場を戦い抜くのだ。君は生き延びることができるか?


内容
基本的には2対2のチームバトルアクションです。知っている人は”電脳戦記バーチャロン”などがイメージに近いと思います。相違点を上げれば、ガンダムはバーチャロンに比べ操作が簡単でそれほどスピード感が無いので、CPU相手にそれなりに戦うのであれば、さほど時間は掛からないでしょう。 もちろん高度に使いこなすときや、対戦時は相応の知識と戦略、戦術、テクニックを必要としますが。
基本的な動作としては、通常移動、敵の弾を回避するときなどにステップ移動や、ジャンプ、さらにジャンプ中のステップ移動などです。他にも微妙な操作を必要とするものはありますが、基本はこのくらいだと思います。敵を攻撃するときには射撃、サブ射撃、格闘などを使います。
これらの攻撃パターンは自分がどのような状態にいるか(ジャンプ中、ステップ中など)で性能が異なります。各攻撃手段もMSによって大きく異なります。ゲルググ、ガンダムやズゴックのように射撃がビーム兵器の場合もあれば、ガンダンク、ドムのように実弾兵器を主力にもつMSもいます。おなじビーム兵器でもMSによって威力、連射速度、弾速、発射速度などが異なるのでこの点もMSの個性が発揮されます。サブ射撃は射撃の補助的なものですが、さらに個性的です。ジムのように非常に威力の弱いバルカンであったり、グフのようにメインの射撃より強力なヒートロッド(ムチ)であったりします。格闘も同様に性能が各々異なるので、これらに加え、MS自体の操作性(移動速度など)、耐久力(HP)や防御力を考えながらMSを操作し各ステージをクリアしていきます。

MSには個性が各々異なるものの一体のモビルスーツとしては、MSによってかなり性能差があります。例えば、高性能MSガンダムに旧型MS旧ザクで1対1の戦いを挑むのはいささか無理があるのです。
ではどうすりゃいいんだ、といえば・・実は敵味方両方には戦力ゲージというものがあります。 これは格闘ゲームにおけるHPのようなもの(MS自体のHPは別に存在する)で相手のゲージを0にすれば勝ちなのですが、いささか異なる点もあります。まずMSにはそれぞれコストというものが存在します。MS自体の値段と思っていいでしょう。このゲームでは自機がやられても戦力ゲージが残っている限り、コストを支払って復活できるのです。例えば通常コストは600ですが、ガンダムのコストは375、旧ザクは150のコストです。1対1で戦うとガンダムは2回死ぬと600−375×2で戦力ゲージが無くなってしまい負けてしまいます。つまり一回しか死ねないのに対して、旧ザクは3回しんでも600−150×3で戦力ゲージが残っているので、3回まで死ねる、という計算が成り立ちます。ただしこれは1対1の時。
普通、このゲームは2対2で戦います。チームバトルですね。戦力ゲージはチーム共通なので自分だけでなく僚機(パートナー)がやられても戦力ゲージは減ります。その点にこのゲームの面白さがある、と思います。どのようにして、僚機と連携を組んで相手を倒すかという戦いはなるほど大変楽しいものだと感じますね。強いガンダムといえど2機でかかれば充分勝算はあります。その点にお互いの駆け引きが存在するのです。

と、まあえらそうなことを書きましたが筆者はアクション(つーか反射神経を要求するゲーム)は苦手なので、かなりガッデムな腕前なものです。あまり参考にはしないほうがよいかも(ぉ
逆に比較的アクションゲームな苦手な人にも手軽に遊べるゲームなので万人にお勧めしたいソフトです。ガンダム好きならさらに3割増しでたのしめるでしょう。グラフィックも奇麗ですし。
PS2版にはミッションモードが存在するので、これだけでも買う価値はあるかも。 ちなみに4人対戦もできますが、その際は通信対戦でないと出来ないので環境がととのってない人にはちょっと・・といった感じです。二人で協力プレーまたは対戦ができますが、そのときはゲーム画面が二分割にされてしまうので、この点でも少しやりづらい(見づらい)のが残念な点です。