☆最近の日記━…★★

10月4日(月)  クリティカル−シンキング
直訳すると「批判的思考」、もう少し詳しくすると 「なんでも素直に信じ込んでしまうのではなく、問題点を探し出し、批評し、判断すること」だそうだ。

どうも、ポジティブシンキングの次にきそうな、教育界及びスポーツ界「流行語」になりそうな雰囲気である。

「根性」スポーツの考え方が根強い日本のスポーツも変わりつつあるが、その中でも体質が「根性」主義からなかなか抜け出せない、ソフトテニスと、学校部活動では、もっとも「遠い」考え方なのかもしれない。

「三つ子の魂、百までも」というが、小さい頃培った意識というのは、どうも、なかなか変われないものだ。

 ある時、コインが磁石になっていて、それをつける、クリップの部分に無意味にアメリカの国旗がついていて、それが、いやなので、買う前に、交換してくれないかと店の人に頼んだことがあった。アメリカ人でもない自分が、あまり好きでもない、アメリカの国旗を掲げていること自体が、自分にとっては不自然だが、どうも多くの人は、そんなことはあまり考えないで、無条件に受け入れて買っていくようであった。
 店の人は、そのやりとりの中で、「わがままねぇ」と言った。まぁ、知っている間柄というのもあったのだろうと思うが、実はこういう場面は、よくあることである。

つまり、日本では、素直でないのは。わがままであり、みんなが、だいたい行っている行動は、善し悪しにかかわらず、それをしないのは「わがまま」なのである。だから、小さいときから、その「くせ」をつけさせられ、「わがまま」でみな片づけられてしまう場合が少なくない。日本人は批判的な見方をするというのに抵抗がある人が多い。

 スマップの歌った「世界に一つだけの花」という歌がある。と言ってもたぶん知らない人がいないくらい、有名な歌になってしまった。ナンバー1じゃなくてオンリー1だよ。と要約するとこういう歌詞だが、これをクリティカルに見てみると、いろいろな見方ができる。

 まず、この歌には裏があるのではないか。この歌は、文科省が推薦しそうな歌である。一人一人がそれぞれ一番を目指すのではなく、花のように、それぞれの個性でオンリー1なんだよと。ちょうど、学校で、相対評価から絶対評価に移行の時期と、この歌が重なって流行った。相対評価は、人の集団の中で、あなたは何番ですので、このくらいの成績(能力)ですと示すものだし、絶対評価は、あなたは、これくらい伸びたし、これくらい達成したので、過去のあなたに比べて、良くなったよというものである。
 スマップと文科省が「けったく」などということはないと思うが、あまりに時期がタイムリーであった。

 歌詞にクリティカルに「けち」をつけると。花屋の花はどれもきれいで、争うこともしなくて、しゃんと胸を張って、咲き誇っている。

この歌詞を聴いて、ほとんどの人は素直に「そうだ、人はなんで競争ばかりしているんだろう、花のように世界に一つだけの花になろうと・・・」考ええる。でもこれをクリティカルに考えると、花自体は、その一瞬でみればその通りだが、長い歴史でみれば、大変な生存競争の結果、美しい花を咲かせている。もっというならば、魅力的な花でなければ、虫にも、人間にも好かれず、絶滅してしまっている。さらに花屋に並んでいる花のほとんどは、人間が、品種改良したものがほとんどで、それは人間の開発競争にほかならない。つまり、花はある意味で考えれば、競争の象徴みたいなものである。

なんて書くと、「なんて皮肉れた」と思われそうだが、それがクリティカルとも言える。

 さぁソフトテニスだが、実にクリティカルと正反対の感じのする世界でもある。どちらかというと「根性」である。「なせばなる、なさねばならぬ」である。最近こそ「メンタル」なんていうと一般的になってきたが、4〜5年前は、メンタルなんて言う言葉をつかうと、中学生に「メンタルトレーニングなんて必要ない」という感情的な反クリティカルな意見をいただいたものである。

 ソフトテニス界で一番、クリティカルにソフトテニスを「ひもといて」いる人に、北海道の安藤先生がいる。ソフトテニスマガジンでも連載しているので、知っている人が多いと思うが、考え方がとってもクリティカルである。
「犯人さがし」というのをよくやるというのを過去聞いたことがある。ソフトテニスのプレーの失点で、だれがその原因になったのかを探るというのを練習中にやるというのである。

例えば、自分たちの前衛がクロス側からセカンドサーブをした、相手の後衛が、ストレートにかえして、それを自分たちの後衛が、回り込めずにバックで返球した。それを相手の前衛がセンター付近で待ちかまえていて、スマッシュをした。それを前につめていた自分たちの前衛がフォローできずに失点になった。という場面で、だれのどのプレーが失点につばがったかを考えるのである。

素直に考えると、スマッシュした前衛が良いポジションをとったおかげでスマッシュができ、ポイントなんだから
相手のファインプレーのように感じる場面である。よく、ベンチにいる監督なんかは、自分たちの後衛に、「なんで相手のいるところにあげてるんだ、ばかもーーーん」と怒鳴っているかもしれない。

 実際プレーも見てないので、安藤先生はどういうかわからないが、犯人は、「最初のセカンドサーブ」である。セカンドサーブ自体も悪かったのかもしれないが、自分たちの前衛が、ファーストサーブを入れていれば、こういう場面にはならなかったと考ええるのである。

安藤先生は「違う」というかもしれない。

クリティカルという考え方の基本は、「結果は一つの原因からなっているのではない」ということを理解することが大切である。

ソフトテニスには限らず、スポーツには、このクリティカルな考え方は必要で不可欠な考え方だと思う。イチローが世界新記録の年間262安打を記録したが、彼のコメントはいつもクールだが、自分のことをまるで他人ごとのように語り、クリティカルな発言が多い。彼のような自分がプレーもし分析もできる人間はそうそういるものではないが、監督、コーチ、指導者と呼ばれる人は、クリティカルシンキングは必要不可欠である。

そうそうあなた、ベンチで、怒鳴っている場合ではないのです。




☆過去の日記━…★★


◆2004年10月◆
   ・4日 (月)  クリティカル−シンキング

◆2004年9月◆
   ・1日 (水)  アテネへ行くのだ。その2「種目による文化?」
   ・4日 (土)  アテネへ行くのだ。最終章

◆2004年8月◆
   ・10日 (火)  ということでアテネへ
   ・29日 (日)  アテネへ行くのだ。その1

◆2004年7月◆
   ・4日 (日)  メンタルタフネス その二

◆2004年6月◆
   ・10日 (木)  メンタルタフネス その一

◆2004年3月◆
   ・17日 (水)  新ルールと牛丼

◆2004年1月◆
   ・17日 (土)  田舎ものとソフトテニス

◆2003年11月◆
   ・29日 (土)  チェンジサイズの時に言うこと

◆2003年10月◆
   ・19日 (日)  中学部活動のランキング ソフトテニスは人気ナンバー1

◆2003年9月◆
   ・19日 (金)  北の国からA〜確率のテニスと発達段階〜

◆2003年8月◆
   ・21日 (木)  北の国から その1

◆2003年7月◆
   ・16日 (水)  1%の役立たない話(研究と部活動)

◆2003年4月◆
   ・8日 (火)  新ルールの開始時期パート3と戦術
   ・19日 (土)  新1年生とオープンスタンス

◆2003年2月◆
   ・6日 (木)  ボールと国際化

◆2003年1月◆
   ・21日 (火)  新年、新ボール、新ルール・・。
   ・23日 (木)  新ルール開始時期について

◆2002年11月◆
   ・4日 (月)  部活動の行く末は。意識調査よりパートA

◆2002年10月◆
   ・1日 (火)  部活動の意識調査から見えてくるもの その@

◆2002年9月◆
   ・1日 (日)  ルール改正と意識調査について

◆2002年8月◆
   ・25日 (日)  散る桜、残る桜も 散る桜

◆2002年7月◆
   ・19日 (金)  控え選手の起用

◆2002年5月◆
   ・31日 (金)  週5日制とワールドカップ

◆2002年4月◆
   ・15日 (月)  春の全国大会

◆2002年1月◆
   ・1日 (火)  謹賀新年 ADSLとハリーぽったー

◆2001年11月◆
   ・18日 (日)  総合的な学習で部活動を

◆2001年9月◆
   ・11日 (火)  ジュニアオリンピック

◆2001年8月◆
   ・30日 (木)  今年も全中が終わりました。

◆2001年7月◆
   ・22日 (日)  部活動にまつわる環境

◆2001年6月◆
   ・19日 (火)  とほほ
   ・25日 (月)  匠の道の極意なり

◆2001年5月◆
   ・8日 (火)  部活動 の こうぞうかいかく
   ・31日 (木)  型(フォーム)

◆2001年4月◆
   ・3日 (火)  全国大会 雑感
   ・22日 (日)  ルールの改正について
   ・28日 (土)  レシーブの件について 訂正

◆2001年2月◆
   ・1日 (木)  IPアドレスと部活動
   ・18日 (日)  アジャストメント能力

◆2001年1月◆
   ・1日 (月)  HP暦 0004年
   ・18日 (木)  ホームページリニューアルについて

◆2000年12月◆
   ・3日 (日)  アメフトとソフトテニス
   ・18日 (月)  掲示板

◆2000年11月◆
   ・15日 (水)  ソフトテニスのボールとIT革命
   ・17日 (金)  イタリアのソフトテニス普及の普及

◆2000年10月◆
   ・16日 (月)  国体見学。
   ・22日 (日)  死に球について

◆2000年9月◆
   ・16日 (土)  NANSIKIをオリンピックへ

◆2000年8月◆
   ・4日 (金)  長良川のセンターコートで
   ・5日 (土)  中学生ソフトテニス使節団がローマへ
   ・26日 (土)  全国大会が終わって
   ・27日 (日)  外国選手から見えるもの
   ・31日 (木)  ギブーアンドーテイク

◆2000年7月◆
   ・18日 (火)  ファールについて

◆2000年6月◆
   ・25日 (日)  与えてしまったもの

◆2000年5月◆
   ・28日 (日)  うまくなるにはどうすれば?

◆2000年4月◆
   ・16日 (日)  がんばれ上田西
   ・23日 (日)  がんばれ上田西を読んで

◆2000年2月◆
   ・1日 (火)  おしらせ と IT革命

◆2000年1月◆
   ・10日 (月)  2、000年問題?

◆1999年11月◆
   ・13日 (土)  練習メニューの投稿募集!
   ・28日 (日)  0からの挑戦

◆1999年10月◆
   ・11日 (月)  webマスターとして。

◆1999年9月◆
   ・15日 (水)  新人戦の時期になりました。

◆1999年8月◆
   ・23日 (月)  ’99全中を終えて

◆1999年6月◆
   ・18日 (金)  団体戦のメンバーはなぜ8名?

◆1999年5月◆
   ・7日 (金)  ソフトテニスとメンタルトレーニング

◆1999年4月◆
   ・2日 (金)  都道府県大会終わる
   ・12日 (月)  春の全国大会と夏への展望

◆1999年3月◆
   ・1日 (月)  文部省教育課程審議会答申より、今後の部活動について・・。

◆1999年2月◆
   ・1日 (月)  ひさしぶりの声。
   ・12日 (金)  音声認識!
   ・14日 (日)  1周年ありがとうございます

◆1999年1月◆
   ・2日 (土)  あけましておめでとうございます

◆1998年12月◆
   ・9日 (水)  オーダーの難しさ

◆1998年10月◆
   ・3日 (土)  近況
   ・6日 (火)  病院にて
   ・16日 (金)  ビデオを観て

◆1998年9月◆
   ・11日 (金)  台風と山田村とビュー

◆1998年8月◆
   ・14日 (金)  全中に思いを寄せて
   ・16日 (日)  広域研修大会に思う
   ・26日 (水)  全中予想がはずれたわけ

◆1998年7月◆
   ・1日 (水)  東アジア大会への参加可と登録料の問題
   ・11日 (土)  東日本大会を観てきました
   ・15日 (水)  宿について

◆1998年6月◆
   ・6日 (土)  ワールドカップサッカーについて パート2
   ・7日 (日)  選手メンバー選出について
   ・11日 (木)  ワールドカップサッカーについて

◆1998年5月◆
   ・1日 (金)  部活動のあり方について
   ・15日 (金)  インターネットとこのHPについて
   ・24日 (日)  北野台中の練習紹介ビデオについて
   ・29日 (金)  モバイルについて

◆1998年4月◆
   ・17日 (金)  いそがしいなぁ4月は・・。
   ・24日 (金)  いよいよゴールデンウイーク