スラムの復活「お笑いウルトラクイズ」レビュー

まずはじめに…＆開会式
「お笑いウルトラクイズ」が11年ぶりに復活を遂げて、私はこの番組を見ましたので、思い立ってレビューを書いてみます。
名物クイズの数々だけでなく、小倉淳さん（元日本テレビアナウンサーで現在はフリーアナウンサー）のナレーションまで
復活していたのがうれしいです。「お笑いウルトラ」における小倉さんのナレーションは、「北斗の拳」でいうところの
千葉繁さん、格闘技番組でいうところの立木文彦さんのようなものです…つまり、欠くことができないもののひとつです！
ビートたけしさん以外の進行役に、山本モナさんや野沢直子さん、自称「そのまんま東さんの代役」の東野幸治さんがいます。
この番組でのモナさんの活躍を見て、モナさん好きになりました（爆）開会式での野沢さんの「ヤフーニュースで見たから」という
台詞も印象的です。流石はアメリカを拠点にしているだけあります（笑）モナさんへの鋭いツッコミも忘れられないです。

宇宙からロックオン！　攻撃衛星○×爆破クイズ
主なルールは○×クイズを行って、不正解のゾーンにいる人は攻撃衛星から（気分的に…）のミサイル攻撃を喰らうことになります。
いかにも物真似っぽいブッシュ大統領が笑えました。「州知事時代から『お笑いウルトラクイズ』を見ています」という台詞は、
かなり怪しすぎます（笑）ミサイルが発射される場面は、まるで映画のような司令室の映像や、大掛かりなＣＧまでありました。
爆風で吹っ飛ぶ芸人たちのリアクションが相変わらずの面白さで、倒れ方も凝っています。お約束どおり、狙ってくるミサイルから
逃げようとする姿もありました。「核シェルター」と書かれた車庫のような感じの怪しいセットもあり、直撃をもろに喰らって、
お約束どおり崩壊（ドリフコントに近い壊れ方）しました。ここでも凝った倒れ方をしている方（特にベテラン勢）が多かったです。
この企画の最後の上島竜兵さんによる「11年は芸の力を落としますね」の台詞が面白いです。上島さんはブランクを感じたようです。

決死のセレブランチ！　人間ロケットマナークイズ
テーブルマナーに関する実践的なクイズが出題されて、マナー違反をすると逆バンジー（クレーンで吊ったゴム）で飛ばされます。
出川哲朗さんがパンをフォークとナイフで切ろうとする姿が笑えました。明らかなマナー違反で、飛ばされました。マナーの先生から
「マナー以前に人として見苦しい」と言われました。まるで雑誌の「抱かれたくない男」ランキングの読者の回答みたいな台詞です。
上島竜兵さんと猫ひろしさん、私と同じ栃木県出身の森山中の大島美幸さんが同じく組に参戦したとき、３人とも勘の良い視聴者に
分かり易い不自然な縫い目の服を着ていました（笑）上島さんが正解してしまったために飛べずに悔しがった姿や、仕方なく飛ばして
打点が低かったために怒った姿もありました。いつもと違って、どこか不完全燃焼のようで燃えていた姿（？）の上島さんがありました。

早くしないと固まっちゃうぞ！凍死寸前！！　ロウかけダジャレクイズ
このクイズは、参加者が冷凍室に入れられて、ダジャレを言って、面白いと判断されないと脱出できないという内容のものです。
しかも、クイズ開始前に林葉直子さんの講演があって、冷凍室に閉じ込められていた参加者は苦しんでいました。しかも、講演中に
「帰れコール」までありました。自己破産に関する講演だけでなく、林葉さんの特技であるタロット占いのコーナーまでありました。
恋愛運の不吉な結果に驚くモナさんの姿もありました。ボビーさんがロウをかけられた後に「マロングラッセみたいだな」といった
たけしさんのコメントが面白かったです。このクイズでのボビーさんの活躍＆暴走ぶりが面白かったです。安田大サーカスのHIROさんに
ロウがかかると「スケキヨ（犬神家の一族）みたいだ」と言われました。最後は人間ロウソクによるケーキで、たけしさんを祝いました。

最強モンスター来日！地獄のハッスル　字読みプロレス
ルールは格闘家の足に書かれた文字を読むというもので、敗れるとダンカン総統（高田総統のパロディ？）による罰ゲームを受けます。
出場した格闘家は、蝶野正洋選手、ジャイアント・バーナード選手、マーク・コールマン選手の３人です。蝶野選手のパワフルな挑発に
動揺するモナさんの姿、蝶野選手を苦笑いさせた原口あきまささんの蝶野選手の物真似、神奈月さんによる長州力さんの物真似などが
特に面白かったです。長州さんの真似で「切れてないですよ」と言ったら、松村邦洋さんから「長州小力のパクリですね」と言われました。
あの台詞は確かに小力さんのイメージが強くなってしまいましたね（笑）罰ゲームのひとつの人間真空パックマシーンは特に恐ろしいです。
レスラー物真似以外にも、森山中のキャッツアイ・コスプレ、芸人５人によるビートたけしさんの扮装「たけレンジャー」などといった
コスプレも楽しめました。「たけレンジャー」が装備したたけしさんのお面は、かなり精巧に出来ていました。欲しくなりますよね（笑）

人間性クイズ　江守・中尾のどっちが演技がヘタか言ってみろ！
「人間性クイズ」とは、クイズの名を借りたドッキリ企画です。今回は大物俳優の江守徹さんと中尾彬さんが仕掛人として参加して、
日村勇紀さん（バナナマン）とカンニング竹山さんがターゲットとなりました。２人とも、芸能界の大御所２人の迫力にビビりました。
まるで「蛇に睨まれた蛙」のようでした。ドッキリの内容は、２人で演技対決をして、若手芸人に「どっちが下手か？」と聞くものです。
さらに、竹山さんがターゲットになったときは、うまいと選んだ方が男好きに豹変して、片方と三角関係になってしまうドッキリです。
中尾さんと江守さん、日村さんの死んだふりの演技は参加者が大受けしていました。我が家での爆笑度はこの場面が最も高かったです。
竹山さんはこの「人間性クイズ」に参加して「その時は芸能界の知ってはいけないことを知ってしまったと思った」と語っていました。

字読みプロレス第２ラウンド　早朝大広間デスマッチ
ジャイアント・バーナード選手が早朝ドッキリとして、参加者に字読みプロレスを仕掛ける企画です。字読みプロレス開始前に、
東野さんと野沢さん、バーナード選手の３人が参加者の寝顔に落書きをしました。そのあと、バーナード選手が大暴れしました。
SMAP（その日の裏番組に出演）の「朝日を見に行こうよ」をバックにバーナード選手の暴れっぷりのダイジェストが流れました。
ふすまの後ろにマットを敷いていたりとかなり手が込んでいました。また、ここではバーナード選手のお茶目な一面が見られました。

目指せ紅白！地獄の一本橋　粘着イントロ当てクイズ
粘着ゾーンの上でイントロクイズを行う企画です。お約束どおり、参加者がみんな粘着に落ちました。しかも、ハーネスとクレーンで
空高く吊り上げられて、まるで餅か納豆の糸のように粘着が伸びて、そこからきれいなシャボン玉ができるという光景がありました。
このクイズで最も印象に残る場面は、バナナマンの日村さんと森山中の大島さんによるデュエットです。曲は谷村新司さんと小川知子さんの
デュエット曲「忘れていいの」（1984年のヒット曲）です。このときの日村さんの歌声は低音が効いてて滅茶苦茶かっこよかったです。

爆走！ダンプ張りつけ　目隠しカースタントクイズ
主なルールは、ひとりがトラックのフロントに張りつけになり、仲間が目隠しされた高橋レーシングのドライバーをナビゲートして、
さらにトラックに装備された武器（放水など）を使用したりします。安田大サーカスチーム、出川＆猫ひろしチーム、日村＆竹山チーム、
森山中チーム、ダチョウ倶楽部チームが参加しました。このレースはまるで「チキチキマシン猛レース」や「マリオカート」あたりを
連想させてくれます。壮絶度はこちらの方が上のような気がします。この企画で出川さんが弱気な声で言った「これクイズじゃねえ…」は
この番組を象徴する台詞です。各チームが脱落する中、フロント部分が外れて、外れた部分だけをみんなで押して行った日村＆竹山チームが
ゴールまでたどり着いて、クイズに正解して、優勝してしまいました。これはアニメ「ハイスクール！奇面組」の校内バスケ大会の話での
番組メンバーと戦ったときの物星大くん（どさくさから回避して決勝点を決める）の活躍に近いようなオチです。優勝の唐草トレンチコートを
獲得した日村さんと竹山さんでしたが、スタジオでさらなる唐草トレンチコート争奪戦が…エンディングテーマに乗せて幕を閉じました。

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