とんねるずのみなさんのおかげです


「とんねるずのみなさんのおかげです」について
私がよく見ていた懐かしいバラエティ番組のひとつです。元は特番(火曜ワイドスペシャル枠)として過去4度放送されたことがあり、
1988年にはレギュラーに昇格しました。途中、充電期間(『ラスタとんねるず』など)がありましたが、97年3月まで放送されました。
その後は「とんねるずのみなさんのおかげでした」としてリニューアルしました。この番組はコントに重点を置いていて、私と同じぐらいの
世代の方なら多くの割合で知っていそうな有名なコントキャラが多かったです。後の世代にも何かしらの影響を与えたことでしょう。
ゲストも多彩で、有名・無名を問わないコメディアンや俳優、ミュージシャンだけでなく、海外からのゲストも登場したことがありました。
余談ですが、「ドラゴンボール」の第151話のサブタイトルの「チチの花嫁修業のおかげです」はこの番組が元ネタなのか気になります。

スラムが好きな「みなさんのおかげです」名場面
仮面ノリダー 「仮面ライダー」のパロディコントであり、憲武さんが主演でした。おやっさん役とナレーターが本家と同じ人を起用する
本物志向ぶりでした。貴明さん扮する怪人も個性豊かでした。怪人は動物をモチーフにしたものから、実在の著名人が
元ネタの怪人まで幅広かったです。主題歌も印象的で、ノリさんが子門真人さん風に歌っていました。子供から大人まで
人気がある「本物を超えたパロディ」の代名詞的な名作ヒーローコントで、金曜日(放送日は木曜日だった)の学校の
話題を独占しました。また、小学生をターゲットにした雑誌にも特集記事が組まれていたほどの社会現象もありました。
シリーズの途中から「チビノリダー」というカプセルから登場するノリダーの子供版みたいなキャラも登場しました。
このチビノリダーを演じていたのは当時は5歳前後だった伊藤淳史さんで、現在は俳優として活躍を見せています。
ラスボスは「キングジョッカー」というキャラですが、このキャラが技を発動するときに見せるポーズはクラス内でも
流行しました。敵の幹部役として、今は亡き大御所俳優の岡田真澄さんが「ファンファン大佐」を熱演していました。
デビルタカマン 「デビルマン」のパロディコントであり、貴明さんが主演でした。デビルタカの分身役として、顔が似ているという理由で
女優の小野みゆきさんを起用しました。エンディングテーマでは小野さんを起用した理由が歌われています。悪役には
憲武さんと飯島愛さんが起用されていました。デビルカッターを発動するポーズもキングジョッカーと同様にクラス内でも
大いに流行していました。オープニングとエンディングテーマは本家テーマ曲の替え歌で、私情ネタも織り込まれました。
近未来警察072 上記の2つと同じく「ヒーローものコント」であり、とんねるずの2人と当時無名だった松嶋菜々子さんが近未来警察の
隊員を演じていました。近未来警察のリーダー役は長門裕之さんが演じていました。このコントの面白いところとしては、
様々な事件を調べていくうちに「ブラックダダーン」というでっち上げのような組織名が出てきて、事件が起きた原因を
その組織にこじつける場面と、松嶋さんがお仕置きとして恥ずかしい様な台詞を言わされていた場面などがありました。
これは今ではまったく考えられません。ブラックダダーンを市民に説明するときのジェスチャーもインパクトありました。
貧乏家の人々 貧乏な家庭を題材にしたコントで、タカさんが小学生の長男役、ノリさんが母親役(一家に父親はいない設定だった)、
荻野目洋子さんがタカさんの姉役でした。劇中で荻野目さんのヒット曲の「ダンシングヒーロー」が流れて踊るという
場面がありました。イントロの後にタカさんがさわりの部分を歌って、ノリさんの突っ込みを受けるオチがありました。
コントのオチも凄まじく、商品のエアコンを使ったら停電したり、寝た後に天井から大量の水が降ってきたりしました。
97年の特番でもこのコントは放送されて、藤井フミヤさんがゲストでした。荻野目さんの恋人役を熱演していました。
保毛尾田保毛男 タカさんが演じる「ホモだというのはあくまでも噂」だと言い張る保毛男もインパクトがあって、彼の青ヒゲも印象的です。
職業は公務員という設定もありました。保毛男の母親役はあの今は亡き岸田今日子さんでした。保毛男の活躍の場は
映画「バットマン」のパロディである「HOMO MAN」や時代劇「桃太郎侍」のパロディである「保毛太郎侍」もありました。
「ジャンプ放送局」で保毛男のような青髭や喋りをした「ドラゴンボール」のフリーザのイラストも投稿されていました。
心霊バスツアー タカさんが演じる宜保タカ子(元ネタ:故・宜保愛子さん)と、ノリさんが演じるみのりもんた(元ネタ:みのもんたさん)が
参加者と一緒に心霊スポットを巡っていきます。爆破でノリさんをはめるのもこの企画のお約束です。心霊スポットで
タカさんが考えた呪文のようなものを唱和する場面もありました。中でも忘れられないのが千葉県の雄蛇ヶ池で唱えた
「オ〜ジャガジャガジャガ〜、オジャガイケ!」があります。これはアニメ「おじゃまんが山田くん」のパロディらしいです。
富士の樹海でこの企画のロケを行ったとき、爆破を使ったおかげで番組がお叱りを受けたといった話もありました。
それいけマサカズ タカさんが田村正和さんの物真似をしたコントです。田村さんが主演したドラマの「ニューヨーク恋物語」を基本とした
パロディとなっていて、そのドラマの主題歌に使われた井上陽水さんの「リバーサイドホテル」がBGMに使われました。
アパートが火事になった設定で、タカさんのカツラが燃える話が印象的です。消防署からお叱りを受けたらしいです。
黒魔庭侍 コント放送当時は読売ジャイアンツに所属していたウォーレン・クロマティ氏がゲストとして出演した時代劇コントです。
タカさんが悪役を演じ、黒魔庭侍の必殺剣にやられたあとにタカさんが「斬られて本望だよ」の名台詞を残しました。
井上陽水がゲスト いろんなゲストが出演されましたが、大物ミュージシャンの陽水さんがゲスト出演したコントもありました!陽水さんが
「傘がない」を歌ったときにとんねるずの2人に突っ込まれたり(歌詞が暗いと言われた)、横山ホットブラザーズばりの
トリオ音楽コントを見せていました。「アンドレカンドレチンドレ」と名乗って、「飾りじゃないのよ涙は」を歌っていました。
THE ALFEEと対決 「博士と助手」では卓球を行っていた時期もありました。それがキッカケとなって、THE ALFEEの御三方と卓球対決を
行いました。スタジオを飛び出して、THE ALFEEがライブを行った日本武道館でも卓球を行いました。高見沢さんは
そのときに卓球ラケット形のギターを持ちました。その前にタカさんがライブにゲスト出演し、共演する姿もありました。


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