とんねるずの「生でダラダラいかせて」


「生でダラダラいかせて」とは…
1991年10月16日から2001年3月14日までの約10年間にわたり、日本テレビ系で水曜夜9時に放送された
とんねるず司会のバラエティ番組です。絶頂期には視聴率が20%を超えた人気番組でもありました。
とんねるずの御両人の活躍だけでなく、この番組の活躍をキッカケに人気を再燃させ、新たな年代のファンを獲得した
にしきのあきら(現・錦野旦)さんや、独特のボケを見せた元読売ジャイアンツのピッチャーだった定岡正二さん、
かつては「CHA-CHA」というアイドルグループで一世を風靡し、この番組で芸人としてブレイクした勝俣州和さん、
元横綱の輪島大士さん等の活躍も目立ちました。また、ゲスト出演されたいろんなジャンルの著名人も豪華でした。

スラムと「生ダラ」
私は中学生ぐらいの時から「生ダラ」を見始めた記憶があります。石橋貴明さんが江口洋介さんばりのロン毛だった時期です。
この番組を見始めたあたりから、独特の笑いに魅了されました。特に、定岡さんの「ナイアガラドロップキック」や
「話が長いので省略」というテロップ、カート対決や闘牛対決、PK対決等といった独自の企画は「伝説」と呼べます。
タレントさんばかりではなく、面白い素人の方々(ゴングショー系など)や福澤朗アナウンサーのキャラも印象に残っています。

スラムが選ぶ思い出の名場面
スターにしきの
ドッキリ企画
一番上の項にあるとおり、人気再燃&新ファン獲得したスターは「生ダラ」で何度かドッキリの餌食になりました。
陸上競技会、温泉、24時間マラソンの再現と続いていきました。陸上競技会では、カール・ルイスがゲストでした。
あのカールがスターと互角の勝負を演じてくれました。穴に落ちたり、スロープで落ちたりするシーンの中には、
「マンボNo.5」に乗って巻き戻されるシーンもありました。「めちゃイケ」の濱口優さんに匹敵するドッキリ職人?
バークリー
米でバスケ対決
NBAの名選手のチャールズ・バークリーがフェニックス・サンズに在籍していたぐらいの時期にあった企画です。
その頃、彼が出ていた「ブタキムチ」のCMも放送していました。アメリカに渡り、謎のマスクマン集団である
「祖師谷ーズ」を含めた生ダラ出演者チームとバスケ対決が行われました。祖師谷ーズとして参加した木梨さんが、
バークリーの前で骨折した人をテーマにしたギャグを見せたり、試合中に頭をさわったりしていました。
男・勝俣
チャレンジ企画
芸人としてブレイクしたキッカケと呼んでもいいでしょう!「スカイダイビング・ニアピン」では、泣き出してしまい、
インストラクターの「どの方向へ行くんだ?」という問いかけに、泣きながら「お母さんの方…」と答えていました。
水族館で行われた「シャチロデオ」では、シャチに乗れたのですが、落とされて、プールの淵につかまっていたときに、
シャチがしがみつく勝俣さんを押し上げて、プールの外に落としてしまいました。計算できない動物の行動です。
スペイン
闘牛対決
スペインのマラガを舞台に、数々の名勝負が生まれました。THE ALFEEの高見沢俊彦さんも参加してくれました。
ギターを弾きながら闘牛をし、ぶつかったときにギターの音が爆音に変わったシーンは忘れられないです。
2度目の挑戦の時には突き指をし、バスケ雑誌「DUNKSHOT」の連載記事でもそのことが少し書かれていました。
石橋さんは衣装のサイズがピッチリだったために、闘牛の途中でズボンの尻のところに穴が開いてしまいました。
一番インパクトがあったのは、マネージャーのボブ市川(通称:マラガの海の贈り物)さんで、牛の首に乗っかり、
牛の首をへし折ってしまいました。ボブさんは、振袖やプレスリー風の衣装でも楽しませてくれました。
定岡正二
名場面
なんといっても、PK対決で生まれた「ナイアガラ・ドロップキック」という必殺技を外すことはできません。
逆転をかけた一発でしたが、実はただのシュートでした。これは、とんねるずのツアータイトルにもなりました。
彼が石橋さんとの対決に敗れて、「負け犬サダ」と書かれたジャージを来て、罰ゲームに臨む姿も覚えています。
「石橋さんの1日付き人」というものもありました。定岡さんが「貴明、今日も1日よろしくな」と言った後、
石橋さんが「石橋様だろ!」と怒っていました。あと、「定岡正二ホモ疑惑」なんてのもありました。
セクシー小学生
ゴングショー
「生ダラ」でこの企画が放送されていたぐらいの時期から見始めた記憶があります。このコンテストで活躍した
10人を選抜し、「ねずみっ子クラブ」というグループでCDデビューをしました。秋本康さんのプロデュースです。
確かに、小学生離れした雰囲気を持っていた人が多かったです。ねずみっ子クラブのひとりである植可澄美さんは、
後に「中根かすみ」と改名して、グラビアアイドルになりました。この他にもいろんなゴングショーがあります。
福澤朗アナ
名場面
福澤アナも良い味出していました。素晴らしく、熱い実況やナレーションで「生ダラ」を盛り上げました。
男性ストリップ劇場のダンスに挑戦する企画では、嫌がっていたと思いきや、かなりノリノリで踊っていました。
踊る前にマッチョなダンサーのお尻にマイクを向けていましたし…。闘牛では勇気をふりしぼって牛と闘い、
水中バレエにも挑戦し、さらにはバイクチーム&ロックバンドのANDY'Sでは、見事にドラムを叩いていました。
北島三郎邸の
酒を飲んだ事件
演歌デュオの憲三郎&ジョージ山本による「浪漫」企画のときに、木梨さんと勝俣さんと山本譲二さんの3人で
北島三郎邸を訪ねました。北島さん自慢のお酒の数々が飾ってある棚が紹介され、北島さんが目を話した隙に、
3人で勝手に北島さんの酒(鷹みたいな容器と辞書みたいな容器)を飲んでいました。山本さんが「回るね」と言い、
勝俣さんが「魔法の水みたいだ」と言っていたのが印象的です。憲三郎&ジョージ山本は、「紅白歌合戦」に
出場しました。木梨さんは他に、とんねるず、野猿(やえん)で「紅白歌合戦」の出場経験があります。
世界の熊川と
憲武バレエ団
木梨さんが仲間達と共にバレエ公演を開くために結成された「憲武バレエ団」に、世界的なバレエダンサーで、
コーヒーのCMの「違いが分かる男」シリーズに出演された熊川哲也さんがゲストにやってきました。熊川さんは、
先生を含め、周りの女性たちをとりこにしました。好きな食べ物を聞かれて「すっぽん」と答えたのは意外です(笑)
アイルトン・セナ
カートGP参戦
PK対決や闘牛対決、貴VSサダ野球対決とならぶ「生ダラ」の目玉企画であり、数々の名ドラマを生んできた
「生ダラカートグランプリ」でありますが、そのコーナーに、今は亡きアイルトン・セナがゲスト出演しました。
セナ選手は、お土産の刀とマゲヅラをもらい、喜んでそれらを装着してくれました。とても良い人だなと思いました。
セナ選手の死後、石橋さんがプレゼントのヘルメットが入っている箱を開け、手紙を読む姿も忘れられないです。


前にもどるホームにもどる