スラムの井上雄彦作品トリビア
「NBAトリビア」と同じように、井上雄彦作品にまつわる無駄知識を書いてみました。

1.桜木花道は、インターハイ出場の最年少記録を作った。(4月1日生まれなだけに)

2.桜木花道の誕生日は、読売ジャイアンツの桑田真澄選手と同じ。(井上先生がジャイアンツファンなだけに、そうしたのか?)

3.九州には、「三井の寿」という名前の酒がある。

4.三井寿役の置鮎龍太郎さんの「スラムダンク」初登場は、三井でなく、陵南選手だった。

5.「スラムダンク」の原作で、桜木はゴリに宮沢りえさんの写真を送ったことがある。
 (※補足:フランス語版では該当シーンの写真はソフィー・マルソーのものとなっていた)

6.桜木花道のふられたときの歌といえば「ドナドナ」だが、アニメでは演歌フォーク調の違う曲に変わっていた。(著作権の都合?)

7.広島市内に「流川」と書いて「ながれかわ」と読む地名がある。

8.湘北メンバーが全国大会のときに泊まった旅館には、モデルが実在する。

9.福岡市内に、桜木軍団の名前と同じ「大楠」「野間」「高宮」という地名がある。

10.湘北メンバーが練習試合に行くために乗った江ノ電の車内に、受講料90億ドルの英会話の中吊り広告がある。(1ドルを110円とすると、9900億円・・・そんな英会話教室に行く人がいるのだろうか?)
 (※補足:そのシーンが「週刊少年ジャンプ」の本誌に掲載された当時は湾岸戦争があり、日本から多国籍軍への追加支援金が90億ドルだったこともあり、時事ネタかと思われる)

11.神奈川県大会の対戦表にある「南原」のとなりは「内村第二」である。(ウッチャンナンチャン?)

12.神奈川県大会の対戦表にある「浜田中央」のとなりは「松元」である。(ダウンタウン?)

13.「カメレオンジェイル」第2巻に収録されている書下ろし作品「JORDANみてーに」に、「堀田徳男」というバスケ選手が登場している。

14.「ブザービーター」第1巻で、イワンが「ゴール下は戦場と言われている」とか言っているシーンに、吠えあっているゴリと魚住の絵が描かれている。

15.「リアル」第1巻で、野宮が乗っているバスの中に、木暮公延らしき人物が同乗している。

16.井上雄彦先生はかつて、北条司先生のアシスタントをしていた。(これはわりと有名かも)

17.インターハイの対戦表に「北条四商(福岡)」や「梅沢(埼玉)」という「週刊少年ジャンプ」で連載していた漫画家からとったと思われる名前の学校がある。

18.湘北×翔陽戦の長谷川の回想シーンで、「アンザイフライドチキン」と書かれた看板が出てきている。

19.アニメで、湘北バスケ部の新入部員紹介のとき、石井健太郎は「石井タロウです!」、桑田登紀は「桑田ジロウです!」と自己紹介している。(ちなみに、これは石井や桑田の下の名前が判明する前に放送されていた)

20.井上雄彦先生は、NBAのロサンゼルス・レイカーズのシーズンシートを持っていたことがある。

21.井上雄彦先生は、大学時代に出版社に投稿した際に、その返事として電報がアパートの部屋のドアにはさまっていた。

22.宮城リョータの「リョータ」は、香港で発売された単行本には「良田」と書かれていた。(他になかったのか?)

23.アニメ版「スラムダンク」の最高視聴率は、21.4%というとても高い数字である。

24.「スラムダンク」の主題歌で最も売れたのは、「あなただけ見つめてる」である。約123万枚を売り上げた。

25.「スラムダンク」の原作第1話の生徒同士の会話に「バクダッド・カフェ」(アニメでは『バクダッドの海賊』になっていた)という映画が出てくるが、それは「ワンピース」の作者である尾田栄一郎先生が好きな映画でもある。

26.三井寿役の置鮎龍太郎さんは中学時代、バスケットボール部に籍を置いたことがある。

27.Every Little Thingのヴォーカリストである持田香織さんは、井上雄彦作品のファンである。(しかも、レコード大賞出演時に自分の漫画コレクションが写った写真が放送されたが、その中に「スラムダンク」完全版もあった)

28.「ブザービーター」のイワンとモーの相撲対決の直前に、ゴリと魚住が描かれたイメージらしき絵が出てきた。(イワンが「はるか昔からゴール下は戦場だといわれている」と言った場面)

29.翔陽の長谷川一志も「チエコスポーツ」を利用している。(アンザイフライドチキンのシーンにて)

30.「リアル」には「中村」さんが2人登場している。ひとりは高橋が入院している病院の看護士で、もうひとりは階段で足を踏み外した男性である。

31.「リアル」で病院の看護士の小林カオルが高橋に「Eランクブス」といわれますが、そのときに「これでもアメリカではもてたのよ」と言って男の名前を3人挙げ、その名前は「トニー」「ティム」「ディビッド」。 注意して読むとその年(2003年)に優勝したサンアントニオ・スパーズの主力メンバーのティム・ダンカン、トニー・パーカー、ディビッド・ロビンソンとなります。(情報提供:ミカイル様)

32.「ナガノミツル」は、リアルにもスラムダンクにも登場している。(情報提供:さい様)

33.リアルで、タイガースがいつも使っている体育館のある建物は、モデルがある。(私の住んでいるところのすぐ近くにある障害者スポーツセンターみたいな所です。(情報提供:さい様)

34.「スラムダンク」通常版第10巻で魚住が「はらたいらさんに3000点」という台詞を言ったが、海外版では「勝負は最後まで分からない」とか「俺はマイケル・ジョーダンに賭けるぜ!」とかに近い意味の台詞になっている。

35.「カメレオンジェイル 新装版」に収録されている読切「BABYFACE」には桜木軍団の大楠・野間・高宮に瓜二つなキャラが登場している(作品の枠を超えてのゲスト出演?)

36.読切「BABYFACE」では「彦一」が猫の名前になっている。

37.田岡監督の下の名前は「茂一」だが、「バガボンド」の第2巻では「茂一」という名前の村人が出てくる。

38.「リアル」第4巻の36ページにある第20回の扉絵のオープンカフェの看板には「CAFE MITCHIE」という文字が書かれている(「スラムダンク」を知っている人ならニヤッとする?)

39.「バガボンド」第21巻で清十郎が歌っている歌の正体は中島みゆきさんの「時代」の一説。

40.「スラムダンク」通常版第9・10巻には「美少女戦士セーラームーン」の月野うさぎらしき髪型(恐ろしいまでに同じ)の女の子が観客席に紛れ込んでいる。
 (※補足:同時期にアニメ版が放送された『スラムダンク』の声優陣の中には『美少女戦士セーラームーン』へ出演した経験がある方も多い。また、歴代エンディングテーマ担当の一組のMANISHはかつて『美少女戦士セーラームーン』のオープニングテーマだった『ムーンライト伝説』を歌唱したグループ・DALIのメンバーだった)

41.ある特番で「スラムダンク」についてとことん話すコーナーがあった。(ちなみに、これは2008年9月18日放送の『アメトーーク!』の特番で行われた『スラムダンク芸人』の企画で、 出演者は登場人物のユニフォームを着てトークした。『アメトーーク!』のDVDの第8巻に収録。)

42.テレビ朝日のアナウンサーの前田有紀さんはトーク番組(41番のネタに書かれている番組)で、自身は「スラムダンク」のファンで、テレビ朝日に入社したきっかけに 「スラムダンク」のアニメが放送されていたことを挙げていた。しかも、就職活動を行ったテレビ局はテレビ朝日1社のみだった。

43.GARNET CROWのヴォーカリストで作曲担当でもある中村由利さんは雑誌のインタビューで「好きな漫画は『スラムダンク』」と語ったことがある。

44.「スラムダンク」の初代オープニングの「君が好きだと叫びたい」はアニメソング歌手の宮内タカユキさんがカバーした音源もある。(某動画サイトでは『パチソン』と呼ばれる 他社カバー版のアニソン詰め合わせのようなCDの中に入っている。1994年5月にコロムビアから出た『こどものうた』というCDに収録)

45.「リアル」の第5巻163ページには、2004年4月に発売されたMr.Childrenのアルバム「シフクノオト」が登場していて(ヤマが寝ているベッドの近くに置いてある)、169ページには そのアルバムに収録されている「HERO」という曲を意識したかのような文章(戸川がメールで打ったメッセージ)が登場する。

46.Mr.Childrenは「バガボンド」を意識した曲を作ったこともある。2000年9月に発売されたアルバム「Q」に収録された「その向こうへ行こう」という曲で、 彼等は「もしも『バガボンド』のテーマ曲を作るのなら」のコンセプトで制作された。

47.「リアル」第8巻の144ページで白鳥が歌っている曲は、コブクロのデビュー曲の「YELL〜エール〜」である。

48.フジテレビ系で2005年7〜9月に放送されたドラマ「スローダンス」の中で、「スラムダンク」の名言の「あきらめたらここで試合終了」が登場したことがある。

49.池田晃久先生が原作の漫画「ロザリオとバンパイア(集英社『月刊少年ジャンプ』に連載されていた)」の単行本第1巻の112ページにある陽海学園の部活勧誘のシーンの中に、背景の隠れキャラ的な感じで 安西先生とグレていた頃の三井らしき人物(姿がそっくり!)が登場している。しかも、小さめの手書きの文字で「バスケがしたいです…」と書かれた吹き出しがある。

50.池田晃久先生が原作の漫画「ロザリオとバンパイア SeasonII(2010年現在、集英社『ジャンプスクエア』で好評連載中)」の単行本第2巻の101ページにまたも安西先生とグレていた頃の三井らしき人物が隠れキャラ的な感じで再び登場していて、 小さめの手書きの文字で「あきらめたらここで試合終了だよ」と書かれた吹き出しがある。しかも、49番のネタと同じく校内の部活勧誘のシーンである。

51.松本潤さんが出演されて、2012年12月から2013年1月ぐらいまで放送された明治製菓のミルクチョコレートのCMで「スラムダンク」の「あきらめたらここで試合終了ですよ」の台詞を出していた。CMの内容は松本さんが喫茶店のマスターを演じて、店に来た客の悩みを聞いた際に「あきらめたらここで試合終了ですよ」の名言で勇気づけたものだった。

52.テレビドラマ「信長協奏曲(のぶながコンツェルト)」の第9話(2014年12月8日に放送)で織田信長の身代わりとなった未来からタイムスリップしてきた高校生のサブロー(演・小栗旬)が「あきらめたらここで試合終了って言うじゃん」と言ったシーンがあった。
 (※補足:48番のトリビアで出てきた『スローダンス』と同じくフジテレビ系月曜夜9時枠のドラマであり、主題歌はかつて『バガボンド』を意識した楽曲を制作したことがあるMr.Childrenが担当した)

53.日本テレビ系のバラエティ番組「1億人の大質問!?笑ってコラえて」の2014年6月25日放送分で「スラムダンク」にハマったことがきっかけで日本文化に興味を持って、独学で日本語を学んで来日したオランダ人が紹介されたことがある。
 (※補足:『笑ってコラえて』のナレーターの真地勇志さんは『スラムダンク』の劇場版第2作で伍代友和を演じられた)

54.日向武史先生が原作のバスケ漫画「あひるの空」の劇中に「スラムダンク」の通常版単行本(第30・31巻)が登場したシーンがあり、新城東和の高橋克己と柏木一至がバスケを始めたきっかけの作品とされている。当該シーンを描くにあたって、日向先生は井上雄彦先生に連絡して、許可を得た。TVアニメ化された際、当該シーンはしっかりと再現されて、エンディングのスタッフクレジットの協力の欄に井上先生の名前が記載された。

55.2人組ヒップホップ・ユニットのCreepy Nutsが2017年2月に発表した「助演男優賞」という楽曲(同名のアルバムに収録)に「スラムダンク」のインターハイ予選の決勝リーグ・湘北VS陵南の試合の名場面を意識したと思われる「決勝点 スリーポイント」や「田岡が見逃した不安要素」という歌詞がある。さらに同曲にある「こん位、君の分」という言葉はフリーで貴重なスリーを成功させた湘北の木暮公延とかけていると思われる。

56.TVアニメ化もされた久世岳先生が原作の漫画「うらみちお兄さん」の漫画やTVアニメ版の初回で主人公の番組共演者で大学の後輩の兎田跳吉が「安西先生(TVアニメ版では大人の事情なのか『あの先生』に変更されていた)だって言っていましたね。諦めたらここで試合終了だって…」と言い、主人公の表田裏道が「諦めても終わらせてもらえない試合だってあるんだよ。人生とか」と返すシーンがあった。余談だが、TVアニメ版のナレーションは「スラムダンク」では仙道彰や堀田徳男を演じた大塚芳忠さんである。

57.アニメ「トモダチゲーム」の登場人物である丹羽万里は第9話と第11話で「スラムダンク」の名言を引用した台詞を言ったことがある。第9話では仙道彰の「まだあわてるような時間じゃない」であり、第11話では堂本五郎の「負けたことがあるというのがいつか大きな財産になる」を引用していた。しかも、第11話の堂本の台詞の引用の後に「俺のバイブルだ」とも発言していた。余談であるが、万里は漫画の名言を引用することが多いキャラクターでもあり、「北斗の拳」の台詞も引用したこともあった。

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