スラムの「SLAMDUNK THE MOVIE」トーク

スラムの「SLAMDUNK THE MOVIE」トーク



まえがき 〜このページについて〜

2004年12月9日に、管理人スラムが「SLAMDUNK」の劇場版全4作を集めたDVD「SLAMDUNK THE MOVIE」を買いました。
そのDVDを見て、映画を見た当時(私がNBAファンになったぐらいの時期でもあります)を懐かしんで熱狂した後、レビューを書きました。
レビューには、泣けるシーンやギャグシーンの感想や、映画に対しての突っ込み等を書いています。壁紙は、小田竜政、南郷洸一郎、
マイケル沖田、水沢イチローのユニホームを描いたものです。DVDは、東映ビデオから、税抜9800円(税込10290円)で発売されました。

SLAMDUNK (1994年3月公開/サブタイトルなし)

私にとって、この映画の象徴は、最後の方で武園の葉山監督が桜木のガッツあふれるプレイに惜しみない拍手を送る場面だと思います。
このシーンに感化されたのは、武園の大型新人・小田竜政だけでなく、この映画を見た多くの人々もそう言えるのではないでしょうか。
一見、桜木のプレイは無茶苦茶に見えますがそれこそ「無心で物事にとりくむこと」でしょう。原作の第1話で「バスケット部の小田君」という
言葉が出てきますが、この言葉だけで1本の映画を作ってしまうなんてすごいです。しかも、その小田君は昨年度実績県ベスト8の学校で、
1年生ながらスタメンを務めてしまうのですから…。一体、和光中はどんなチームだったのでしょうか…小田だけが目立っていたとか(笑)
桜木が試合中に、5秒バイオレーションや間違って小田にパスしてしまう等の初々しい桜木も堪能できます。桜木軍団にからかわれてますし(笑)

「ドラゴンボール」の天津飯や「聖闘士星矢」のドラゴン紫龍などで有名な鈴置洋孝さんによる小田の声は、とてもセクシーです。
TVアニメで再登場した時は、石川英郎さんがやっていました。桜木が50人目にふられた女の子で、小田の恋人である葉子の声は、
皆口裕子さんが担当しました。「ドラゴンボールZ」のビーデル、「YAWARA!」の猪熊柔、「ねるとん紅鯨団」のナレーションの人といえば、
声優に詳しくない人でも分かるでしょう。ちなみに、アニメで再登場した時の葉子の声は、白鳥由里さんがやっていました。
ジェントルマンな葉山監督の声は、鉄男や高頭監督と同じ佐藤正治さんでした。彼は「ジャンプ作品の常連」と呼べるベテラン声優です。

小田がハーフタイムに、中学時代のことを回想したり、高校に入って、苛立ってしまい、思わず葉子を殴ってしまったことを回想する場面は、
物悲しさが漂ってきます。しかし、そんな小田も、試合が終わった後、葉子と一緒に「湘南平」というフェンスに恋人がメッセージを書かれた
南京錠をかける名所に行き、生き生きとした表情で語りかける場面は、すがすがしいです。湘南平は、神奈川県平塚市にあります。
小田が「桜木!今度は、インターハイ予選で勝負だ〜!」と叫んで、鍵を遠くに放り投げて、エンディングに入るラストシーンも好きです。
その小田が投げた鍵は、誰か拾ったのか、気がつかなかったのか気になります(笑)練習試合では、どっちが勝ったか分からなかったですが、
劇場版1・2作とアニメオリジナルの小説が載っている「JUMP J BOOKS」によると、湘北が75−72の3点差で勝利したと書かれていました。

SLAMDUNK 全国制覇だ!桜木花道 (1994年7月公開)

湘北が県大会第4回戦で、昨年県ベスト8だった古豪の津久武と対戦する話です。桜木と南郷の似たもの同士対決も面白いです。
「新世紀エヴァンゲリオン」の碇ゲンドウなどで知られる立木文彦さんによるコミカルな演技が南郷というキャラを際立たせています。
試合会場の津久武の横断幕を見ると、何気に「創立90周年」と…歴史のある学校ですね。木暮が見た津久武のメンバー表は、こちらです。
突如、外のコートでダンクを決めて、桜木と壮絶(?)な頭突き合戦を繰り広げたシーンは笑えました。桜木の頭突きといえば、開始早々に
桜木軍団の4人が喰らっています。桜木は赤木からバスケットにおける「リバウンドの大切さ」や「退場することの意味」を教わります。
試合で、無得点5ファウルで退場したものの、県大会タイ記録となる22本のリバウンドをとりました。ラストには、桜木に大声援が向けられました。

伍代の回想(川崎監督の言葉がキッカケで、スリーポイントの習得に取り組んだ過去)や、タイムアウトの時に川崎監督に対して、
「先生!どうして、勝てと言ってくれないのですか!最後まで諦めるなと教えてくれたのは先生じゃないですか!」と言うシーンも印象的です。
桜木にファウルして、審判に抗議し、退場した後の表情には、どこか悲壮感が漂います。「何で俺がそんなことを…」という感じのです。
伍代の声優といえば、今や「笑ってコラえて」や「さんまのSUPERからくりTV」などの多くの番組のナレーションで知られる真地勇志さんです。
また、川崎監督の声は、ギニュー隊長や剣桃太郎、フェニックス一輝をやった堀秀行さんと豪華です。とても声がカッコイイんです!

面白いギャグシーンと言えば、後半戦にゴール下へ行こうとしてファウルした後、宮城に「花道…お前、ダンク狙ってるな?」と言い、
ゴリに「貴様には愛想が尽きたわ」と怒られる場面です。これぐらいの時期の花道は、無闇にダンクを狙っていたのですね。
話が決勝リーグや全国大会へ行くと、こんなことはなくなるのですね。桜木は、バスケットボール選手として日々成長しているのですね。
印象に残る台詞といえば、「NBAでは、得点ができなくても、強力なリバウンダーもスーパープレイヤーとして讃えられる」という
ゴリの台詞です。桜木はNBAについてあまり知らなさそうですが、この台詞から少しでも興味を持ってくれると良いなと思います。

SLAMDUNK 湘北最大の危機!燃えろ桜木花道 (1995年3月公開)

決勝リーグで海南大附属に負けた後、桜木が坊主頭になって登場し、緑風と練習試合をするという話です。映画の最初の部分には、
桜木が床屋に行く場面が描かれています。緑風バスケ部は、理事長の娘で、マネージャーの藤沢恵理が全国から選手をスカウトして、
バスケ部を結成させ、しかも、バスケット専用体育館まで作らせたというとんでもないエピソードがあります。ある意味、女ナ○ツネ?(爆)
緑風は「お金持ちの私立校」という設定がありますが、校庭にヤシの木が植えられていて、どこかのリゾート地っぽく見えます。
ゲストキャラのマイケル沖田は、NBAに目をつけられるほどの選手ですが、性格が明るいです。声が古川登志夫さんなだけに、
軽く諸星あたるが入っていそうな気がします(笑)恵理に睨まれて、英語でジョークなんていうギャグシーンもあります(笑)

この映画で特に好きなシーンが2つあります。まずは、三井と緑風の1年生で三井の中学の後輩である克美とのやりとりです。
克美が流川に対して「生意気な野郎だ」と言い、三井が「そりゃオメーだ」と突っ込み、克美が「俺は先輩と違って、この2年間は
みっちり努力していましたから」とか「今では俺の方が上かな」とか言うシーンが好きです。次は、桜木が試合終了直前に
ダンクを決めたら、実は時間切れだったというシーンです。いかにも、桜木らしさがあります。その後、マイケルに「この俺を
フェイクで抜くとはたいしたもんだ」と賞賛されます。あれほどの大物に賞賛されるとは、さすがは「天才」でしょうか…!?

他に、リョータが彩子の肩をさわったマイケルに対して怒りをぶつけるシーンが笑えますが、緑風の選手は個性派ぞろいだなと思います。
マイケルやスリーポイントシューターの克美の他に、前の学校ではワンマンチームだったパワフルなセンターの名高、桜木より速く走れる
パワーフォワードの戸塚、なぜか前半残り40秒で下げられたポイントガードの海老名、控え選手で撹乱戦法が得意な双子の鶴見兄弟がいます。
鶴見兄弟を見ると、「スポーツえらい人グランプリ」の双子による分身魔球を連想します。背番号や髪の分け方で区別できます。

SLAMDUNK 吠えろバスケットマン魂!!花道と流川の熱き夏 (1995年7月公開)

この話は、流川の中学の後輩の水沢イチローが登場し、間接結核という病で、バスケを諦めざるをえなくなり、最後の試合をしてあげるため、
奮起するというもので、他の3作の劇場版と比べて少し異質な感じがします。劇場版4作の中で、流川がもっとも喋る作品だと思います。
他の人から見れば冷たいように見えるような流川なりの後輩へのエールの送り方が見られます。試合が終わった後に、流川がイチローに
自分が着ていたユニホームを渡す場面は、しびれます。この場面を見て、流川ファンの皆さんはうらやましがったのでしょうか?

練習試合のチームは、赤チームが「PG:宮城、SG:安田、SF:三井、PF:水沢、C:桜木」で、白チームが「PG:桑田、SG:潮崎、SF:木暮、
PF:流川、C:赤木」というメンバーでした。2年生で唯一、角田がメンバーを外れています。また、前作の情報入手に続いて桑田の活躍が…?
桜木と流川が別のチームに分かれているので、因縁の対決となります。桜木が流川に脳天ダンクを狙って、失敗した場面もありました(笑)
その後、ゴリに怒られました。桜木は足の痛みが出たイチローに対して、頭突きの痛さで足の痛さを忘れるだろうという無茶苦茶な理論で、
イチローに頭突きをしました。しかし、柔道部主将の青田はダウンするのに対し、イチローはわりと平気でした。(あと、南郷も…)

晴子が練習試合の許可を貰ったことを報告したゴリに思いっきりほお擦りをし、その後、ゴリが「フフフ…」と照れるシーンは、笑えます。
そのまんざらでもないのが何とも言えません。ゴリといえば、安西先生の家を訪ねた際に言った「バスケ選手にとってバスケを諦めることは、
手足をもがれるほど辛いものです」という台詞が印象に残りました。このことは、定期健診で医師に「後遺症が残らなくて良かった」と
告げられたことによって、深く認識しました。ギャグシーンといえば、桜木が彩子を「女ゴリ」と呼んで、思いっきり怒られる場面もありました。


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