
制作第1話から第13話まで
制作第1話 「湖のひみつ」 1967年10月15日放送(放映第3話)
脚本 金城哲夫 監督 野長瀬三摩地 特殊技術 高野宏一
変身怪人ピット星人
身長 155cmから2m 体重 60kg
2人組で少女に変身する。首から下げているペンダントで相手を膠着死させる。木曽谷の吾妻湖にエレキングを隠していた。
宇宙船から放射状の光線を発射するもエメリウム光線で倒される。
名前の由来は「キューピット」から。劇中、未呼称。
「地球の男性は可愛い娘に弱い」!
宇宙怪獣エレキング
身長 20cmから53m 体重 500gから2万千t
ピット星人によって木曽谷の吾妻湖に隠されていた。宇宙船からの指令で巨大化する。
口から光弾を吐き、尻尾を相手に巻き付けて放電する。頭のアンテナを回転させて電波障害を起こす。
ミクラスを倒すも、エメリウム光線でアンテナを破壊され、アイスラッガーで頭と尻尾を切られる。
名前の意味は「電気の王」。
カプセル怪獣ミクラス
身長 ミクロから40m 体重 ほぼ0から2万t
ダンの持つ青いカプセルから登場。怪力を武器にエレキングと戦うも敗北。
物語
木曽谷の吾妻湖に宇宙船の調査に向かったダン達は不思議な少女と出会う。
その直後、ダンは何者かにウルトラアイを盗まれてしまう。
感想
『ウルトラマン』と違い、制作第1話なのに各隊員が描き分けられていないのでソガ隊員とアマギ隊員の区別が付かなかった。
その代わり各メカの発進シーンは丁寧に作られていて見応えあり! 『サンダーバード』の影響は今更言うまでもないだろう。
又、『ウルトラマン』には出なかったレギュラー陣以外の一般隊員が出ていて地球防衛軍の組織の大きさが分かる。
宇宙船を調べる時に「まだ見ぬ敵」と言うフルハシ隊員。まだ何も分かっていないのに既に敵扱い。
科特隊に比べるとウルトラ警備隊の考え方はかなり危ない。
敵が次々と現れて常に臨戦態勢でいなければならない状態になっていたのだろう。
危うく釣られそうになったエレキング。ところでピット星人はどうして水着を持っていたのだろうか?
エレキング、そんなにしょっちゅう釣られそうになっていたのか?
*『ウルトラ解釈大作戦』のギムレットさんによると、人間に自在に変身できるのなら水着も作り出せるのではとの事。
確かに変身した後は裸ではないので服は必要無かったです。
地球防衛軍の基地に侵入できたピット星人。
ペンダントで相手を膠着死できるのにアンヌ隊員には使わなかった。看護してくれたので情が移ったか?
触れただけで壊れる機器。多分、ピット星人は手から電気を流せるのだろう。
ウルトラホークが不時着し、ウルトラ警備隊はゴムボートで川を下る事に。当然、狙い撃ちされる。
エレキングの首が切られてドバッと血が出る。
これ以降はアイスラッガーで切られても血が出なくなったが、おそらく円谷英二監督から注意を受けたのだろう。
「地球の男性は可愛い娘に弱い」と言う名言を吐いたピット星人。
確かにダンは少し不審がっていたがフルハシ隊員は何の警戒心も抱かなかった。
でも「地球の男性も」ではなく「地球の男性は」とはどういう事だろうか?
ピット星人の男性は可愛い娘に弱くないのか? それとも女性だけの種族なのだろうか?
地球は美しい星なので、人間を皆殺しにして自分達の物にしようと笑顔で語るピット星人。
無邪気なだけにちょっと怖い。
後に『ポケットモンスター』のモデルにもなったカプセル怪獣。
『ウルトラQ』、『ウルトラマン』で大活躍した怪獣も『ウルトラセブン』では宇宙人の道具でしかない。
因みに当初はレッドキングやゴモラが再登場する予定だったらしい。
制作第2話 「緑の恐怖」 1967年10月8日放送(放映第2話)
脚本 金城哲夫 監督 野長瀬三摩地 特殊技術 高野宏一
生物Xワイアール星人
身長 180cmから150m 体重 1万3千t
チルソナイト808の中に石黒隊員を閉じ込めて電子頭脳から記憶を引き出していた。
石黒隊員になりすまして夜な夜な人間を襲っていた。襲われた人間もワイアール星人になってしまう。
等身大の時は同化液を、巨大化した時は全身から緑色の光線を出す。
アイスラッガーで真っ二つにされた後、エメリウム光線で燃やされた。
名前の由来はYOU−RYOKU−SO(葉緑素)からと意外と単純。
物語
宇宙ステーションV3の石黒隊員が休暇の為に地球に戻って来た。
しかし、その夜から謎の怪物が街を徘徊するようになる。
感想
宇宙ステーションV3が名前だけだが初登場。
石黒隊員だが、ウルトラ警備隊との会話を聞いていると元は地球勤務、ひょっとしたらウルトラ警備隊の一員だったのかもしれない。
石黒隊員を家まで送るダン。ダンは元々ポインターの運転手と言う設定だったが、森次浩司氏が運転免許を持っていなかったのでウルトラ警備隊の隊員になったそうだ。
ところでダンが石黒隊員の車を石黒家に届ける時にアンヌ隊員も一緒に付いて行っている。
だったらアンヌ隊員が帰り用のポインターを運転しておけばいいのにしていない為、2人は歩いて帰る事に。
単にダンとデートがしたかったのか?
透視能力を使う時、ダンの目が青くなる。
ただし円谷英二監督に気に入られなかった為、これ以降は目が十字に光るパターンになる。
アンヌ隊員がパラライザーで怪物化した人間を撃った時、他の隊員達がなぜ撃ったと詰め寄る。
パラライザーには各種用途があり、アンヌ隊員はそのうちの一つ、麻痺光線を撃ったのだろう。(他の隊員は普通の光線を撃ったと思った)
タケナカ参謀はワイアール星人の行いを挑戦か侵略と言った。
自分が考えるに、ワイアール星人は単に獲物を求めているにすぎなかったと思う。
しかし、ワイアール星人に襲われた人間はワイアール星人に同化されてしまう。
たとえワイアール星人にその気が無くても、人間から見たら、それは立派な侵略となる。
妻やお手伝いさんに不審がられた石黒隊員。
それを宇宙ステーションでの生活習慣や地球防衛隊員としての下らない見栄とする事で何とか誤魔化せた。
普通、宇宙人等が入れ替わった人間は喋り方等があまりにも露骨に変わってしまうものだが、今回、そのような事は無かった。
ワイアール星人が巨大化する必要は無かった。
どうせなら、等身大のウルトラセブンとワイアール星人に電車内で戦ってほしかった。
この辺りは『ウルトラマン』の影響だろう。
これ以降も『ウルトラセブン』には巨大化する必要が無いのに巨大化する宇宙人が登場する。
ラスト、今度こそ休暇を楽しむと言う本物の石黒隊員。
でも今回の報告書を書かなければいけないのでは?
お礼ならウルトラセブンに言ってほしいとキリヤマ隊長。
確かに前回も今回もウルトラ警備隊は殆ど役に立っていなかった。
今回は色々と以前の作品を思い出させるシーンがある。
有名なチルソナイトと電子頭脳(『ウルトラQ』の「ガラダマ」と「ガラモンの逆襲」)、
植物の怪物が人間を襲う(『ウルトラマン』の「ミロガンダの秘密」と「来たのは誰だ」)、
偽者が現れた為、本物にも恐怖を抱いてしまう(『ウルトラQ』の「2020年の挑戦」)、
最後のナレーション(『ウルトラQ』の「バルンガ」)等。
制作第3話 「ダーク・ゾーン」 1967年11月5日放送(放映第6話)
脚本 若槻文三 監督 満田かずほ 特殊技術 有川貞昌
放浪宇宙人ペガッサ星人
身長 2m 体重 120kg
万が一、地球がペガッサ市と衝突する場合に備えて高性能の爆弾を持ち込んでいた。ダーク・ゾーンと呼ばれる闇の中に隠れている。
地球が軌道を変えられない事を知り、地球を爆破しようとするがウルトラセブンに妨害されてしまう。
携帯銃を持つが、アイスラッガーで撃ち落される。今も地球上の闇の中に潜んでいるらしい。
名前の由来は「ペガサス」から。そう言えば、デザインが馬に似ている。
物語
アンヌ隊員の部屋に怪しい影が……。一方、地球防衛軍は宇宙から謎の電波を受け取る。
ダンとアンヌ隊員は影の人物と次第に打ち解けていくが……。
感想
冒頭、ウルトラホーク2号で調査から帰って来たダン達。
ちょっとした調査でも宇宙にまで行かなければならないとは大変だ。宇宙ステーションは何をしているんだ?
アンヌ隊員の部屋公開。人形等が置いてあって、ちょっと少女趣味。
それにしても、一応はウルトラ警備隊の隊員でしょ? 怖がりすぎ。
地球人が怖くて信用できないと言うペガッサ星人。今までの宇宙人とは違う。
又、ペガッサ星人は地球人だって立派な宇宙人だと言っている。地球人も同じ宇宙の仲間なのだ。
それは地球人だけが特別な存在ではない事を意味している。
地球人だけが善で他の宇宙人が悪と言うわけではない。
地球人はただ宇宙人に襲われるだけの存在ではなく、逆に地球人が他の宇宙人を襲う事だって……。
ペガッサ星人は発声器を使っている。後の宇宙人が日本語ペラペラなのも発声器のおかげか?
地球の軌道も変えられない地球人はペガッサ星人から見ると野蛮人なのだそうだ。
しかし地球人はペガッサ市を破壊できた。地球人は何かを壊す技術だけは発達していた。
このテーマは「超兵器R1号」に繋がっていく。
何故ペガッサ市からの答えが無かったのか?
地球の軌道も変えられない地球人にペガッサ市は破壊できないと思っていたのだろう。
それに地球に潜入したペガッサ星人が地球を爆破する予定だったし……。
それとも動力炉が故障したので既に全員窒息死していたのかもしれない。
ペガッサ星人達を地球に誘導する事を栄光ある任務と言うが、
それが出来ず、地球が生き残る為にやむなくペガッサ星人達を見殺しにしたキリヤマ隊長。
これ以降もキリヤマ隊長は数々の苦悩を受ける事になる。
地球人もペガッサ星人も生き残る為に仕方無く相手の星を爆破する事にした。
ただ地球にはウルトラセブンがいて、ペガッサ市にはいなかった。
ウルトラセブンの存在が生き残る者と滅びる者を分けてしまった。
途中、ペガッサ星人は地球人の科学も我々に近付いてきていると語っていた。
ペガッサ星人は地球人の未来の姿だったのかもしれない。
最後、ダンとアンヌ隊員はペガッサ星人にもう一度会いたいと語っていたが、ペガッサ星人はダンとアンヌ隊員にもう一度会いたいのだろうか?
今回、ウルトラセブンは等身大のまま活躍している。
ウルトラマンとの差別化が一番上手くいったのはここの部分かもしれない。
本作の脚本は若槻氏。
『ウルトラマン』では「怪彗星ツイフオン」、「怪獣殿下」と言う娯楽作品を生み出しているが、
「怪彗星ツイフオン」は飯島監督の、「怪獣殿下」は金城氏の特性が強く出ているので若槻氏は全体のフォローを担当していたのかもしれない。
若槻氏の特性が十二分に発揮されたのは本作だと思うが、どうだろう?
制作第4話 「マックス号応答せよ」 1967年10月22日放送(放映第4話)
脚本 山田正弘・金城哲夫 監督 満田かずほ 特殊技術 有川貞昌
反重力宇宙人ゴドラ星人
身長 2mから52m 体重 120kgから4万5千t
赤い霧でマックス号を宇宙へ連れ去り、地球防衛軍の関心がズレた隙を狙って破壊工作を行う。
手からリング状の光線を撃つ。その他、変身や相手を閉じ込めるカプセルを作り出す。
ペラペラペラペラよく喋る。かなりの人数がいた。名前の由来は「ゴンドラ」からだそうだ。
物語
マックス号で怪事件の調査に赴いたタケナカ参謀達。
一方、ダンは謎の女性に襲われ、ウルトラアイを盗まれてしまった。
全てはゴドラ星人の地球侵略計画の一部だったのだ!
感想
用意周到に計画していながら爪が甘すぎる(つーか間抜け)なゴドラ星人。
しかし、見ている時はそんな事を気にせずに楽しめてしまう。これぞ娯楽作品!
『平成セブン』や『ULTRASEVEN X』はこういう部分も取り上げてほしかった。
前回もそうだったが、今回のダンはえらく幼い。もともとダンは少年の予定だったそうだ。
でもポインターの運転をするので18歳以上でなければならない。18歳って少年かな?
ダンが幼く見える分、今回のアンヌ隊員はお姉さんみたい。
極秘の割に意外と皆に知られている今回の任務。それにしてもなぜ極秘なのか?
タケナカ参謀は「我が国」の船が消失した事件と述べ、犯人を宇宙人ではなく「陰謀団」としている。
ひょっとしたら、宇宙人相手ではなく人間相手を想定していたのではないだろうか。
それは色々と揉めそうだから極秘なのは当然か。
ウルトラシリーズでも珍しい海上戦力マックス号。なぜ他のシリーズにはあまり無いのだろうか?
宇宙に連れ去られたマックス号。タケナカ参謀達以外は抵抗したので宇宙に放り投げられたと言うが、
じゃあ、タケナカ参謀達だけずっと気付かないで、他の一般隊員は先に気付いたと言うのか。
それよりは人質に必要な者だけ残して後は始末したと言う方が理解できるのだが……。
第6感でフルハシ隊員が変だと言う事に気付いたダン。第6感て……。もっと根拠は無いのか?
ロケットで危機を伝えに行ったアマギ隊員。なんだが一番ひ弱そうだが無事に辿り着いた。
ダンを閉じ込めたカプセル。中からの攻撃は全てすり抜けてしまうが外からの衝撃には弱かった。
ウルトラセブンもゴドラ星人に負けず喋る喋る。殆ど喋らなかったウルトラマンとは違う。
ウルトラマンは人間とは別格な存在の為、人間ドラマにあまり入り込めず、締め出されてしまっていた。
その反省からか、ウルトラセブンは等身大で他の隊員とも普通に話せる人間と同格の存在とされた。
(常に巨大なウルトラマンは本編には出られないが、ウルトラセブンは等身大になれば本編にも出られる)
最後に、口が開いている状態で宇宙に出てもいいのか?
科特隊のように見えない膜かなんかに覆われているのか?
本作は有川監督のウルトラシリーズ最終作。
制作第5話 「姿なき挑戦者」 1967年10月1日放送(放映第1話)
脚本 金城哲夫 監督 円谷一 特殊技術 高野宏一
宇宙狩人クール星人
身長 2m 体重 75kg
数年前から人間標本を集めて地球侵略の準備を進めていた。保護色を使った円盤から光弾を発射する。
最後はアイスラッガーで倒され、円盤もエメリウム光線で破壊された。
名前の由来はクール(冷酷)から。ウルトラシリーズで初めての操演宇宙人。
「人間なんて我々から見たら昆虫のようなものだ」だそうです。
カプセル怪獣ウインダム
身長 ミクロから40m 体重 ほぼ0から2万3千t
ダンの持つ黄色いカプセルから登場。
額から放射光線を撃ってクール星人の小型円盤を倒すも合体した小型円盤に敗退。
物語
次々と起こる人間消失事件。
ウルトラ警備隊が調査に乗り出すが、その前に謎の青年モロボシ・ダンが現れる。
感想
放映第1話だけあって、ウルトラ警備隊が詳しく紹介されている。
ソガ隊員とアマギ隊員も肉体派と頭脳派に紹介されて区別が付いた。
それにしても隊歴まで紹介するのは珍しい。
ヤマオカ長官と4人の参謀も登場。
これ以降の出番が無いせいか、ヤナガワ参謀とボガード参謀が妙に目立っている。
人間消失事件を宇宙人の仕業だとするヤマオカ長官の意見に驚くキリヤマ隊長。
おそらく地球防衛軍結成から今まで宇宙人の地球侵入を許していなかったのだろう。
怪しさ大爆発なダン。ポインターの動きを止め、いつの間にかポインターの上に乗っかり、何故かウルトラ警備隊やクール星人の事を知っていて、
ただの風来坊で、名前はモロボシ・ダンとでもしておきましょうって……。あんた何者だ? ダンは偽名なのか?
しかし、こんなダンを、ポインターの運転は仕方ないにせよ、作戦室に入れ、作戦を仰ぎ、おまけに臨時隊員、さらに最後は正隊員。地球防衛軍って……。
ダンの透視能力が今回から目が十時に光るパターンになる。
クール星人はバルタン星人等と違って着ぐるみではなく操演で表現されていて『ウルトラマン』の宇宙人との差別化がなされていた。
特殊噴霧装置で赤くなったクール星人の円盤。
しかし、中に収納されていた小型円盤まで赤かったのは何故? 偶然、同じ色だったのか?
『ウルトラセブン』初のウルトラ警備隊対円盤。最初の頃のウルトラ警備隊は弱い。
今回から変身シーンに「デュワ!」の声が入る。それにしても、ウルトラアイはどこから来た?
又、変身シーンが隊員服のままなのは何とかしてほしかった。
エメリウム光線のポーズ違いが登場。ポーズが違うと威力が変わったりするのだろうか?
「ウルトラ警備隊7番目の隊員」だから「ウルトラセブン」と言う名付けシーンがカットされたのは残念。
言っては悪いが、『ウルトラマン』放映第1話に比べて、ウルトラセブンの紹介がお粗末すぎたと思う。
制作第6話 「消された時間」 1967年10月29日放送(放映第5話)
脚本 菅野昭彦 監督 円谷一 特殊技術 高野宏一
宇宙蝦人間ヴィラ星人
身長 180cmから40m 体重 100kgから1万t
時間停止光線でユシマ博士に「ヴィラ星人の心」を植え付けた。口から光線や黄色いガスを吐く。
ユシマ博士に地球防衛軍基地を破壊させ、宇宙船団で地球を侵略しようとした。
ハンドショットとアイスラッガーで倒され、宇宙船団もウルトラ警備隊の前に全滅した。
名前の由来は「エビ」かな? やっぱり。「全宇宙の征服者」だそうだ。それなら地球を侵略する必要は無いのでは?
物語
地球の頭脳と言われるユシマ博士がユシマダイオードを持ってやって来た。
しかし、ユシマ博士は既にヴィラ星人の手にかかっていて……。
感想
本当に29歳なのか? ユシマ博士。
時間を消せる(正確には停止)のなら、それで地球防衛軍やウルトラセブンを倒せば良いのに。
まぁ、地球防衛軍にはあらゆる光線を防ぐバリアーとか有りそうだし、
人間に効いてもウルトラセブンには効かなかったなんて事もあったので、使わなかったのではなく使えなかったのかも。
「ヴィラ星人の心」を植え付けた。洗脳したと言う事だろう。
今回も運転手ダンが見られる。
ユシマ博士のセリフがカットされたのでダンがユシマ博士を疑うのがやや唐突に見える。
因みにカットされたセリフは「夕べ防衛軍に宇宙人が1人紛れている夢を見た」だそうです。
前回と同時撮影の為かヤマオカ長官が今回も登場。
ヤマオカ長官は『ウルトラセブン』には計4回登場。あれ? 意外と少ない。
地球防衛軍のレーダーが壊れたので容易に地球に侵入できた宇宙船団。
本当に宇宙ステーションは何してる?
ユシマ博士の罠に引っ掛かってしまうダン。若いなぁ。
因みに似た状況の『ウルトラマンレオ』の「飛べ! レオ兄弟 宇宙基地を救え!」では上手く対処している。成長したね。
ウルトラセブンに変身し独房を破壊して脱出するダン。
カメラが無ければ、真実を知っていたウルトラセブンに助け出してもらったと言えるが……。
(でも、カメラが無いと言うのはちょっと無理か……)
ユシマ博士にエメリウム光線を撃つウルトラセブン。おそらく威力は弱めてあったのだろう。
巨大化する理由は無かったヴィラ星人。しかし、操演宇宙人との格闘を実現した心意気が良い。
又、戦闘場所の日本庭園が素晴らしい。個人的には特撮は都会より日本的な場所の方が好き。
今回はウルトラセブンとヴィラ星人、ウルトラ警備隊と宇宙船団の戦闘を交互に映し、最後にヴィラ星人の上に宇宙船団を落として炎上させる事で、
今までウルトラセブン登場後は全く出番が無くなっていたウルトラ警備隊を最後まで出す事に成功している。
そう言えば、ウルトラ警備隊が初めて活躍した話かもしれない。
制作第7話 「怪しい隣人」 1967年12月3日放送(放映第10話)
脚本 若槻文三 監督 鈴木俊継 特殊技術 的場徹
異次元宇宙人イカルス星人
身長 250cmから40m 体重 300kgから1万8千t
別荘を買い、2ヶ月かけて、3次元と4次元を結ぶ装置を開発した。
4次元世界は住むには不便だが前線基地には最適らしい。全身から針のような光線を撃つ。
アイスラッガーを受けて爆発、ウルトラ念力で止めを刺される。
円盤も発光や針のような光線を撃つがウルトラ警備隊に倒される。
物語
アキラ少年は怪しい隣人をずっと観察していた。そして遂に異変を突き止める。
感想
少年探偵気取りのアキラ。相手が宇宙人だったから良かったものの、普通の人間だったらただの覗き。
これ以降、アンヌ隊員の知り合いは次々に事件に巻き込まれていく。
第17惑星から来たと言うイカルス星人。第17惑星から来たのなら第17惑星人じゃないだろうか?
4次元だと変身が出来ず、カプセル怪獣も使えない。
この時のカプセル怪獣だが、コントロール装置を破壊した時にダンが戻ってきたのだから、カプセルも戻ってきたと思う。
因みに自分が以前見た本では5個あるカプセルのうち2個は空だったそうだ。
もしかして倒した怪獣をカプセルに入れて「ゲットだぜ!」と言う予定だったのでは……。
ウルトラ警備隊出撃! それにしてもこの基地はフォースゲートしかないのか?
「ダン!」、「アンヌ!」。今回、一体、何回叫んだのだろう。
ダンがコントロール装置を壊すとは思わなかったイカルス星人。
それにしてもウルトラガンは使えるのか?
人間体の時は知性を感じさせるイカルス星人だったが巨大化するとただの怪物。決着があっさりしていて、これで終わりかと思ってしまった。
今回の戦いのメインは対円盤戦。イカルス星人はなかなか良いデザインなのに話の中では脇役。
この辺りが成田氏降板に関係していったのではないだろうか。
宇宙にも行けるウルトラホーク1号。ちょっとビックリ。
ラスト、地球は狙われているので少しでも怪しい人がいたらすぐ通報するようにとナレーション。
遊星間戦争と言う戦時下なのは分かるが、少し殺伐とした世界だな……。
因みに今回、アンヌ隊員役の菱見百合子氏がロケ先のシャンデリアを壊してしまい、「魔の山へ飛べ」は出番が無くなってしまったそうだ。
制作第8話 「宇宙囚人303」 1967年11月12日放送(放映第7話)
脚本 金城哲夫 監督 鈴木俊継 特殊技術 的場徹
火炎怪人キュラソ星人
身長 250cmから43m 体重 250kgから1万t
キュラソ連邦警察が凶悪な殺人鬼として即抹殺を要請した宇宙囚人303。ガソリンがエネルギー源。
頭を発光させ、口から火を吐く。スペースポニーの大きさを考えるとミクロ化も可能だと思われる。最後はβ号と共に自滅。
「キューラソ星人」とも呼ばれていた。『ウルトラマン』のケムール人の着ぐるみを利用している。
物語
謎の電波をキャッチした地球防衛軍。
それは宇宙囚人303が地球に逃亡したと言うキュラソ連邦警察からの連絡だった。
感想
遂に登場、宇宙ステーションV3。ただし、クラタ隊長はまだ。
ガソリンスタンドに来た外人の女性。あの声はどうにかならなかったのか?
コスモポリタス第8惑星から逃亡したと言うキュラソ星人。それならコスモポリタス第8惑星人では……。
それともキュラソは別名、又は通称なのだろうか。
指示も仰がず、現場の判断でスペースポニーを爆破。MATなら大問題になりそう。
水野家の少年。常に脱出用のロープがあるとは凄い。
それにしても、何故わざわざ危険な窓を降りる? 他にも窓はあっただろう?
ウルトラホーク1号は合体していないと大気圏脱出できない。今回の合体、分離が格好良い。
ジェットビートルには無かった合体分離機能をフルに使った話だった。
今回は脱出の為だけに変身する珍しい話。
キュラソ星人が巨大化する必要は無かったが、炎に包まれているシーンが格好良いので気にならなかった。
なんか哀れなキュラソ星人の最後。
何人も殺しているので、ダンが言うように自業自得なところがあるのだが、本来の罪は何だったのだろうか。
本当に殺人鬼だったのか? もし政治犯とかだったら?
ラスト、地球とキュラソ星との間に友好関係が生まれたそうだが、なんか釈然としない。
制作第9話 「遊星より愛をこめて」 1967年12月17日放送(放映第12話)
脚本 佐々木守 監督 実相寺昭雄 特殊技術 大木淳
スペル星人
感想
本作は放映第12話。いわゆる「幻の12話」。
実際に作品を見ていない以上、内容に関するコメントは差し控えさせていただきます。(と言うより出来ない)
欠番になった理由はよく知られているように被爆問題。
自分は被爆者でないので被爆者の気持ちは分かりません。
よって、「この程度は差別ではない」とは言えません。
たとえ製作者が意識していなくても、被爆者が「これは差別」と言えば差別になります。
しかし、この作品を取り上げた人物(団体)も被爆者ではないようです。
先程書いたように、被爆者以外の人には被爆者の気持ちは分からない。(推察する事は出来る)
よって、被爆者以外の人が「これは差別」と言うのは、あまり正しいとは思えません。
このような団体の任務は被爆者が社会に差別を訴えるのを手助けする事で被爆者に代わって差別の基準を決める事ではないと思います。
円谷プロの対応も正しいとは思えません。
第12話を欠番にしたと言う事は自分達の非を認めたと言う事。
それなら欠番に至る経緯を明らかにしておかなければいけず、何も無かった事にする事が一番いけません。
過去の過ちをしっかり受け止めなければ現実を変えられない、良い未来を築けないとは、
ウルトラシリーズだけでなく、円谷プロ作品で繰り返し述べられている事。
それなら実際にそうしてほしいと思います。会社として大変なのは分かりますが……。
尚、「幻の12話」に関する情報は、
現在、当ホームページがリンクしているサイトでは『712資料館』が最も充実しています。
制作第10話 「狙われた街」 1967年11月19日放送(放映第8話)
脚本 金城哲夫 監督 実相寺昭雄 特殊技術 大木淳
幻覚宇宙人メトロン星人
身長 2mから50m 体重 120kgから1万8千t
タバコに宇宙芥子の実を混ぜて人間同士の信頼感を無くそうとした。変身以外に大した能力は持っていない。
アイスラッガーとエメリウム光線で倒され、アパートに隠していた円盤もウルトラ警備隊によって破壊されている。
名前の由来はフランス語のメトロ(地下)から。
物語
北川町で次々と起こる凶悪事件。やがて、その異変はウルトラ警備隊にも及ぶ。
不審に思ったダンは調査を開始するが……。
感想
アンヌ隊員の叔父が飛行機事故で死亡。アンヌ隊員の知り合いが事件に巻き込まれる第2弾。
今回、ソガ隊員は銃の名手と言う設定が初めて取り上げられている。
昔の自動販売機はこういうものだったのか?
よく突っ込まれる、ダンが中にいると聞いていながら、円盤を攻撃するウルトラ警備隊。
ひょっとしたら円盤の中ではなく、アパートの中にいると思っていたのでは?
残念な変身シーン。隊員服を着ていない時は使わないでほしい。
今回、ウルトラシリーズでは初めて戦闘シーンをずっと夕焼けにしている。
それ以外にも今回は実相寺監督の映像美が楽しめる。特にシルエットが良い!
メトロン星人が宇宙人でなく人間の科学者だったら『怪奇大作戦』として成立する。
牧史郎と相手の科学者がちゃぶ台をはさんで話し合うシーンはちょっと見てみたい。
有名な最後のナレーション。好きなのだが、はっきり言って本作には合わない。え、何故ですって?
今回、アンヌ隊員の苗字を漢字にしたり、野球中継を流したり、ちゃぶ台を出したりと、いつもより放映当時を意識した演出なのに、遠い遠い未来の物語と言うのはおかしいですから……。
制作第11話 「アンドロイド0指令」 1967年11月26日放送(放映第9話)
脚本 上原正三 監督 満田かずほ 特殊技術 的場徹
頭脳星人チブル星人
身長 2m 体重 5千t
オモチャ爺さんとして1年前から子供達にオモチャを与えていた。ワッペンを使ってオモチャを本物にし、子供達を催眠状態にする予定だった。
アンドロイド0指令の妨げになるダンを抹殺すべくゼロワンを制作していた。エメリウム光線で溶けてしまう。よ、弱い……。
名前の由来は沖縄の言葉で「頭」。劇中、未呼称。
アンドロイド少女ゼロワン
身長 2m 体重 90kg
普段は人形だが自在に人間になれる。ダン抹殺が使命だが顔も知らなかった。
手から高圧電流や光線を撃つ。エメリウム光線で破壊された。
「もう何もかも終わりです」と妙に諦めが早い。劇中、未呼称。
物語
フルハシ隊員が襲われた。調査を開始したウルトラ警備隊はオモチャ爺さんを怪しむ。
果たして、アンドロイド0指令とは?
感想
オモチャの兵器で遊ぶ子供達。『ウルトラセブン』は『ウルトラマン』に比べて殺伐としている。
分析で大活躍のアマギ隊員。
今までソガ隊員との区別があまり付かなかったが、ようやく付いてきた。
デパートでのロケ。夜のデパートは雰囲気満点。火薬バンバン使って怒られなかったのだろうか?
ソガ隊員を殴っての変身。どう言い訳したかだが、ソガ隊員は負傷していたので、無茶をさせたくなかったと言えばOKかな?
チブル星人は操演宇宙人。オリジナリティがあって良いのだが、これ以降、操演宇宙人は殆ど見られなくなってしまう。
宇宙人のデザインが行き詰っている今こそ操演宇宙人の復活を望む。
今回初めてウルトラセブンからダンに戻るシーンがある。
制作第12話 「魔の山へ飛べ」 1967年12月10日放送(放映第11話)
脚本 金城哲夫 監督 満田かずほ 特殊技術 的場徹
宇宙野人ワイルド星人
身長 220cm 体重 150kg
老衰で滅びかけた種族を救う為、生命カメラで人間の若い命を奪っていた。
触角から赤い光線を放ち、人間を操れる。民間人っぽい気がする。ウルトラガンで炎上。哀れ……。
名前の由来はワイルド(野性的)からだろうが名が体を表していない。
宇宙竜ナース
身長 120m 体重 15万t
ワイルド星人の円盤兼護衛役。それなのに目の前でワイルド星人を殺された。
ミサイルを撃ったり、高速回転して相手に催眠をかけたりする。ウルトラセブンに巻き付くが逆にバラバラにされてしまった。
名前の由来はナーガ(竜)だろうか?
物語
若者の変死を調査中、ダンも謎の死を遂げてしまった。
ウルトラ警備隊はダンの弔い合戦として、なんとしても謎を解こうとする。
感想
「怪しい隣人」での一件やその他色々な理由で、今回はアンヌ隊員の出番は無し。
しかしダンが死ぬ話にアンヌ隊員がいないのはあまりにも不自然。
『ウルトラQ』の「ペギラが来た!」や『ウルトラマン』の「まぼろしの雪山」は舞台が南極や遠い雪山だったし、
『ウルトラQ』の「カネゴンの繭」や『帰ってきたウルトラマン』の「怪獣使いと少年」はレギュラー陣が出なくても気にならない話だったから良かったものの今回は気になる。
満田監督の気持ちは分からなくもないが、それなりのフォローをするのが監督なのでは?
西部劇をイメージしたのだろうが季節が冬でメチャクチャ寂しい。夏だったら良かったのに……。
「13日の金曜日」を気にするソガ隊員。この頃からそんな迷信があったのか。
人がいないせいか、今回はキリヤマ隊長自ら調査に赴いている。
生命カメラは命を吸い取る。ウルトラシリーズでは肉体と精神は別個の扱いが多い。
それにしても、ダンの命はウルトラセブンではなくダンの姿なのか。ちょっと意外。
今回変身シーンは無し。
戦闘中、ビームランプが点滅するが、エネルギーが減ったと言うより意識が遠のいていくのに反応しているみたいだ。
いきなり死ぬ主人公、人間の若さを手に入れるのが目的等、内容が『ウルトラQ』の「2020年の挑戦」に似ている。
しかし今回は切迫したワイルド星人や主人公の弔いに燃える仲間達等、「2020年の挑戦」であまり扱わなかった部分を取り上げている。
制作第13話 「V3から来た男」 1967年12月24日放送(放映第13話)
脚本 市川森一 監督 鈴木俊継 特殊技術 高野宏一
宇宙鳥人アイロス星人
身長 ミクロから30m 体重 ほぼ0から1万3千t
宇宙ステーションV3の防衛網を破って地球に侵入した。
フルハシ隊員とアマギ隊員を拉致して地球防衛軍基地に影を送り込んだ。
円盤は光線を撃つが、キリヤマ、クラタ両隊長の活躍で倒された。
口から光弾を吐き、エメリウム光線、アイスラッガーも効かなかったが、ワイドショットで倒される。
一般に怪獣をアイロス星人としているが、怪獣とアイロス星人は別の存在で、アイロス星人は姿が確認できない宇宙人かもしれない。
それとも宇宙人の1人が怪獣化したのだろうか?
名前の由来はギリシャの劇作家「アイスキュロス」から。
物語
宇宙ステーションV3の防衛網を破ってアイロス星人が襲来。
アイロス星人への対処を巡り、キリヤマ隊長とクラタ隊長は対立するが…。
感想
クラタ隊長登場。人気があるのにクラタ隊長のキャラクターを引き継ぐ存在は意外と少ない。どうしてだろう?
アイロス星人に送り込まれた影のフルハシ隊員とアマギ隊員。はっきり言って怪しすぎ。
キリヤマ隊長はなぜ気付かん?
ソガ隊員とマナベ参謀が良い味を出している。
今回もアンヌ隊員は出ていないが何故か気にならない。
爆風の中の変身、最強光線ワイドショット炸裂、ウルトラホーク1号と3号の連携プレー等、とにかく戦闘シーンが面白い話。
本作は市川森一氏のウルトラシリーズデビュー作。