ウルトラマンダイナ

放映第1話から第13話まで

新たなる光(前編) −ダランビア ネオダランビア登場−
1997年9月6日放送(放映第1話)
脚本 長谷川圭一 監督 小中和哉 特技監督 大岡新一

「ティガ!?」、
「いや違う! しかし、あの巨人もウルトラマンだ!」

宇宙球体スフィア
身長 不明 体重 不明
ZEROの宇宙における実戦シミュレーション中に突如襲来してきた謎の生命体。分裂して光線を発射。捕獲能力も有する。
全て撃墜されたと思いきや、それに先んじて火星に飛来していた個体が火星の岩や砂と融合してダランビアとなり、火星基地を襲撃する。
さらにスーパーGUTSとダランビアの戦闘中に新たに複数の個体が襲来してきたが、ダイナ・フラッシュタイプのフラッシュサイクラーとビームスライサーによってわずか1分で全滅させられた。

合成獣ダランビア
身長 30m 体重 2万7千t
火星に飛来したスフィアが火星の岩や砂と融合して生み出した。口から火炎を吐いて火星基地を襲撃する。
周囲に亜空間バリアーを展開している。ダイナ登場時の光によってバラバラに吹き飛ばされたが…。
第1話に操演怪獣を持ってきたところは他のウルトラシリーズ第1話と差別化するのに効果的だった。

超合成獣ネオダランビア
身長 65m 体重 6万5千t
ダイナ登場時の光によってバラバラに吹き飛ばされたダランビアが火星の岩や砂、火星基地の廃墟と融合して復活した。

物語
地球の闇を克服した人類はネオフロンティア時代に突入する。
しかし、宇宙時代突入は新たな脅威との遭遇でもあった。

感想
温故知新なオープニング
『ダイナ』のオープニングでは懐かしいシルエット映像が見られる。
また逆にウルトラシリーズでは初めて特別チームの隊員が一人一人アップで登場している。
特別チームの隊員もウルトラシリーズの立派な主役。オープニングに登場して当然であろう。

物語は宇宙時代
ネオフロンティア時代を象徴するかのごとく、第1話は宇宙、火星を舞台に物語が進行する。
予算や時間の関係でウルトラシリーズで宇宙が舞台になる話は少ないが『ダイナ』では10回前後もある。

あれから7年
『ダイナ』の特色の一つに『ティガ』の続編である事が挙げられる。
量産されテスト機として登場するガッツウィング(教官機もある)、サワイ前総監の言葉を語るフカミ総監、さらに改良されたネオマキシマ航法、そしてGUTSからスーパーGUTSへ。
こういう設定の再利用はさすが長谷川氏と言ったところ。
ウルトラシリーズで前作の世界観を明確に引き継いだ作品は『ダイナ』が初めて。
以前の作品ではウルトラマンや怪獣、宇宙人が再登場するくらいである。(例外は『A』の次郎君と『レオ』のダン隊長くらいか)

スーパーGUTSのスーパーエリート、アスカ・シン?
いきなりケンカしたり、マイをナンパしたりといかにも今時な若者アスカ。
しかし、訓練施設ZEROでも優秀な成績を修め、リョウの推薦でスーパーGUTSに入隊している。
実はウルトラシリーズの主役でキチンと訓練施設を経たのはアスカぐらい。
アスカは実はエリートだった! ……それ以上に問題児だったけど。
因みにZERO絡みの話は『トップガン』がモデルになっているらしい。

光に消えた名パイロット
ZEROでのアスカの教員であるミシナの同期で光に消えた名パイロット、その名はアスカ・カズマ。
ウルトラシリーズで主人公の父親が登場するのは珍しく、それが物語の根幹にまで関わっていたのはアスカ・カズマだけ。
隆大介氏の圧倒的な存在感もあって『ダイナ』で自分が一番好きな登場人物。
ところで隆大介氏って友情出演だったのか。てっきり準レギュラーだと思っていた。

スーパーGUTSの出撃だぁ!
個人的に『ダイナ』のBGMはかなり好き。その中でも特筆すべきはやはりワンダバの復活。
いやぁ、懐かしい。燃えるぜ!

最初だから仕方が無いが
第1話だからか、どうも登場人物の演技が心許ない。
ヒビキ隊長役の木之元氏はさすがだが、他の人はまだ照れがあると言うか……。やはり『ダイナ』ではもっと力の入った声を発してほしい。
もっとも平成ウルトラシリーズは第1話の演技は微妙なのが多い。その点、昭和ウルトラシリーズは第1話から安心して見られた気がする。

新たなウルトラマン誕生
スフィアの襲撃を受けて宇宙空間に投げ出されたアスカ。一瞬、死を考えるが父親の事を思い出す。
「父さん……。俺も光が見たいぜ……。……それまでは死ねるかぁー!!」。その時、宇宙の彼方から光がやって来てアスカを包み込む。
奇跡の生還を果たしたアスカだが不思議な夢を見るようになった。
そしてスフィアとの再戦時に「俺は、諦めないぞ! 絶対に、諦めるかぁー!!」と叫んだ時、今度はアスカの体の中から光が溢れ、アスカは光の巨人となった。
宇宙でアスカを包み込んだ光は今、アスカの体の中に宿っていたのだった。この光が何なのかは『ダイナ』を読み解くうえでの重要な鍵となる。
スフィアに立ち向かう新たなウルトラマン、ダイナの活躍が今始まる!


新たなる光(後編) −ネオダランビア グラレーン登場−
1997年9月13日放送(放映第2話)
脚本 長谷川圭一 監督 小中和哉 特技監督 大岡新一

「頼む! 力をくれ! 俺は行かなきゃならない。もう理由なんかどうでもいい! 俺に皆を守る力が本当にあるなら、俺は戦う!」

宇宙球体スフィア
身長 不明 体重 不明
人類の進歩を快く思っていない謎の生命体。
明確な意思を持って月や火星基地と言ったネオフロンティアの象徴と言える施設を次々に襲撃していった。
スーパーGUTSを火星軌道上に誘き出した隙にグラレーンを使ってTPC基地を襲撃する。
ダイナ・フラッシュタイプのビームスライサーで倒され、残りも自らの敗北を知って宇宙の彼方に消えていった。
尚、「スフィア」とはシイナ参謀が仮に付けた呼称。

超合成獣ネオダランビア
身長 65m 体重 6万5千t
角から光線を発し、伸ばした右手でダイナを捕えて電流を発する。
亜空間バリアーを展開していたが、ダイナ・フラッシュタイプのビームスライサーとフラッシュサイクラー連発で亜空間バリアーを破壊され、そのままソルジェント光線で倒された。

溶岩合成獣グラレーン
身長 58m 体重 5万4千t
地球に飛来したスフィアが地球のマグマや溶岩と融合して生み出した。
スフィアがスーパーGUTSを火星軌道上に誘き出した隙にTPC基地を襲撃した。
口から火炎を吐く。かなりの熱さで冷凍弾で凍らされてもすぐに活動再開してしまう。
しかし、ダイナ・ミラクルタイプのウルトラサイキックで空中に持ち上げられ、火炎をレボリウムウェーブ・リバースバージョンで撃ち返されて倒された。

物語
ウルトラマンになったアスカだが、その事実に戸惑う。
一方、地球攻撃の手を緩めないスフィアはTPC基地を襲撃する。
そんな中、アスカはウルトラマンとして皆を守る決意をする。

感想
戸惑うアスカ
アスカがダイナから元に戻ると足下にはリーフラッシャーが落ちていた。
自分がウルトラマンになった事に戸惑うアスカ。
前のウルトラマンであるティガは人間を導く最も純粋で崇高な光と言うスーパーGUTSの説明を受け、
自分はそんな大層なモンじゃない、自分は人類の救世主になったつもりもなるつもりもないと呟く。
ティガに関するGUTSの資料にダイゴの事が載っていない事から、
ティガがダイゴ、ウルトラマンが人間だった事はトップシークレットとして一部の人間にしか知られていないと考えられる。
そんな状況でいきなり自分がウルトラマンになって、ティガのように人類の為に戦う事になるなんて普通は考え付かないだろう。

打たれた球を捕るバックがいないピッチャーは……
ヒビキ隊長に怒られたアスカ。丘の上の木の下で考え込んでいるところをリョウが(慰めに?)来る。
自分の弱いところを隠す為、アスカは学生時代は球が速く敬遠を一度もした事が無い野球のエースピッチャーだった事を自慢するが、
それを聞いたリョウに試合では一度も勝てなかった事を見抜かれてしまう。
野球は一人きりの力だけじゃ絶対に勝てないと語るリョウ。
アスカが自慢した球が速いも敬遠をした事が無いも言ってみればピッチャー一人の自己満足。
おそらくアスカは三振ばかりを狙っていたピッチャーだったのだろう。
しかし、球が遅くて三振が取れなくても、バックを信頼して打たせて捕るピッチャーもいる。
打たせないように一人で頑張るピッチャーと打たれてもバックを信頼して大丈夫なピッチャー。
はたして勝率が高いのは……。

信頼と言う気持ち
自分がスフィアを食い止めている間にリョウを地球に行かせようとするアスカ。
アスカ「君を信じて…戦うんだ!」、
リョウ「分かったわ。私もアンタの言葉、信じたからね」。
リョウの「信じたからね」と言う言葉を聞いたアスカはかなり嬉しそう。
今までアスカが周りを信頼せずに戦ってきたとしたら、それは逆にアスカも周りに信頼される事が無かったとも言える。
しかし、今回の戦いでアスカは初めて他人を信頼し、また初めて他人に信頼されたのだった。

誰が為に戦う?
第1話のアスカはスフィアとの戦いでかなり無鉄砲なところを見せている。
それはアスカが自分の能力を周りに誇示する為に戦っていたからだ。
スフィアの火星基地襲撃に浮かれたのも自分の活躍を見せられると思ったから。
しかし、それが原因でコウダを危険な目に遭わせてしまう。
ヒビキ隊長に何の為に戦っているんだ、無茶して周りに迷惑はかけるなと言われ、アスカは自分が何の為に戦っているのかを考えるようになる。
そしてリョウと信頼を結んだアスカは自分の能力を誇示する為ではなく、皆を守る為に変身する。
人類の救世主と言う大層なものとしてではなく、皆を守る力が自分にはあるのなら、その力を使って皆を守りたいと。

受け入れたアスカ
戦いを終え、父親アスカ・カズマがいつか語った言葉を思い出すアスカ。
「人間は、いや、地球と言うこの星さえ、宇宙の歴史の中では、本当にちっぽけな存在なんだ。
 でもなシン。その宇宙の大きさにも負けないくらい大きなものを人間は持っている。皆の……心の中に」。
迎えに来たリョウを見るアスカ。
「もう、迷いはしない。父さんがいつか見た光を、俺は自分の体の中にしっかりと感じていた」。
アスカは自分がウルトラマンになった事を受け入れたのだった。

変身の時の掛け声が「ウルトラマンスーパーデラックスー!」だったら、ちょっと長すぎ
新しいウルトラマンの名前を強そうでカワイイから「ダイナ」にしたマイ。
後にこれが正式に採用されるが、TPC広報部はマスコミに紹介する時に「ダイナミックなのでダイナです」と説明したのだろうか。記者に突っ込まれそうだ。
しかし、ナカジマの案が「ウルトラマンジャイアン」、カリヤが「ウルトラマンスーパーデラックス」だったので、これらに比べたら「ダイナ」の方が良い。
ゴンドウ参謀とかは名前を考えなかったのかな?
因みにナカジマとカリヤの挙げた名前は藤子不二雄作品がモデル。小中和哉監督の趣味らしい。

懲りないアスカ
スフィアを撃墜して「見たかよ! 俺の超ファインプレー!」とはしゃぐアスカだったが、その直後にスフィアの攻撃を受けてしまう。
実は第1話でもアスカはスフィアを撃墜して「見た? 俺の超ファインプレー!」とはしゃいだ直後にスフィアの攻撃を受けている。
全く懲りていないなぁ、あのバカ。

訓練施設ZEROの人々
グラレーンに苦戦するリョウのところにやって来たミシナ教官とZEROの訓練生達。
この場面は地球を守る者達の熱き絆と言った感じで盛り上がる。
第1話でアスカと互角(セコさも含めて)だったフドウ。登場が今回限りだったのが悔やまれる。
フドウや他のZEROでのアスカの同期生が登場する話があっても良かった気がする。

アフターサービス
グラレーンによって燃やされた森をミラクルタイプのネイチャーコントロールで鎮火するダイナ。
意外とアフターサービスがしっかりしている。

CGと言う未知なる領域
色々と今までのウルトラシリーズではあまり行われなかった事をやっていった『ダイナ』。
前作『ティガ』の世界観を明確に引き継いだ事も実は結構な実験だが、物語の舞台を殆ど宇宙にしたのも結構な実験。
それにはCGの活躍が大きな位置を占めていた。
宇宙空間の映像の他、スフィアやガッツイーグル、ダイナの登場やタイプチェンジにもCGが使われていた。
操演には出来ない事をやろうと言うのか、戦闘機が妙にクルクル回る。
CGによるダイナ登場は不評らしいが個人的にはOK。
どの作品も殆ど同じ登場ポーズでは飽きると思う。その点、CGを使ったダイナ登場には新しさがあった。


目覚めよアスカ −グロッシーナ サイクロメトラ登場−
1997年9月20日放送(放映第3話)
脚本 吉田伸 監督 石井てるよし 特技監督 佐川和夫

「俺はスーパーGUTSの隊服を着ている限り、そこには本物の正義が宿っていると信じている」

再生怪獣グロッシーナ
身長 57m 体重 5万t
10年前に駿河湾に現れたがGUTSの攻撃を受けて地中に逃げていた。地底で仮死状態だったところをサイクロメトラに寄生されて活動再開する。
口から無数の光線を一斉に吐き、尻尾でダイナの首を絞める。
肉体が傷付いてもサイクロメトラによって瞬時に再生されるが、ダイナ・フラッシュタイプのフラッシュ光弾でサイクロメトラごと倒された。

宇宙寄生獣サイクロメトラ
身長 9m 体重 7千t
小隕石と共に卵の状態で地球に飛来した。アスカが操縦するガッツイーグルα号で2体倒されるが1体は生き延びる。
口から光線を吐き、仮死状態だったグロッシーナに寄生する。
寄生した死体に卵を植えつけ、反物質的な袋を破裂させて卵を遠くに飛ばして繁殖する。ナカジマ曰く、取り付いた星を破滅させる最悪の生物。
特殊な電波でコミュニケーションをとっていて、スーパーGUTSの誘導波で誘い込まれる。
グロッシーナの肉体が傷付いても瞬時に再生させる事が可能だが、ダイナ・フラッシュタイプのフラッシュ光弾でグロッシーナごと倒された。

物語
訓練でスーパーGUTSトップの成績を修めるアスカだったが、仲間達はアスカの増長を危惧する。
そんな中、サイクロメトラが地球に飛来。アスカは自分一人でサイクロメトラを倒そうとするが……。

感想
ダイゴが辿った物語とアスカが辿る物語
『ティガ』におけるダイゴの物語は、いきなりウルトラマンと言う人類の運命をも左右しかねない存在となり、
その事に戸惑い、迷い、最終的に全てを受け入れ、自分のやるべき事をやろうと決断する物語であった。
アスカは第2話で自分に皆を守る力が本当にあるのならその力で皆を守りたいと思い、自分がウルトラマンである事を早くも受け入れている。
『ティガ』と同じ事をやっても意味が無いのでこの展開は正解。
『ダイナ』におけるアスカの物語は、エースの自分は一人でなんでも出来ると思い込んでいたが、本当は皆の力があればこそだった事に気付いていく物語だと思われる。

光に消えた名パイロットの影
自信過剰で自分一人で何でも出来ると考えているアスカ。どうしてこんな考え方になったのか?
おそらく父親アスカ・カズマの存在が大きかったのだろう。
アスカは父親を理想化しすぎているが、実際に父親の活躍を見る事は無かったと思われる。
おそらく「光に消えた名パイロット」と言うフレーズから色々と父親像を考えていったのだろう。
そしてアスカが出した結論が、父親は一人で何でも出来る完全無欠な存在だった。
アスカはやたらと自分の能力を周りに誇示し、自分一人で何でも出来るかのように振舞っているが、それは自分も偉大な父親のようになりたいと願っているからの行動ではないだろうか?
アスカはそれと知らないうちに偉大な父親の顔に泥を塗ってはいけないと自分を追い込んでしまっているのかもしれない。
父親アスカ・カズマが決して一人で何でも出来た完全無欠な存在だったのではなく、皆と共にいた事をアスカが知るのはまだ後の話。

続・誰が為に戦う?
第2話でアスカに何の為に戦っているのか、無茶して周りに迷惑はかけるなと諭したヒビキ隊長。
アスカもその後の戦いではヒビキ隊長の言わんとする事を漠然と理解したようだが、
スーパーGUTSが倒せなかったグラレーンをあっさり倒してしまった事から、自分にはウルトラマンと言う特別な力があると考えて増長してしまう。
今回のヒビキ隊長はあえてアスカに勝手をさせ、言葉以外で悟らせようとしている。
(尚、ヒビキ隊長自らアスカと共に出撃し、アスカの無茶でかかる周りへの迷惑を自分で受け持っている)
自分の無茶でヒビキ隊長を傷付けてしまったアスカは、自分の無茶が周りに迷惑をかける事を直に知り、
自分の能力を誇示する為ではなく、皆を守る為に戦うと新たに決意するのだった。

アスカと二人の父親
幻影のアスカ・カズマとキャッチボールするアスカ。この時のアスカはまだ自分の事だけを考え、周りの事はあまり考えていない。
そんなアスカの心情を見抜いたのか、アスカの投げた球を捕るアスカ・カズマの顔は険しく、アスカの言葉にも何も答えなかった。
その後、アスカはウルトラマンの力を使ってグロッシーナを倒そうとし、さらにその様子をヒビキ隊長に見せつけようとする。
自分がウルトラマンである事をアピールしようとする主人公は他にいない。
しかし、アスカはウルトラマンの力を使えなかった。この展開は『帰マン』の郷秀樹とほぼ同じ。
今回、アスカにウルトラマンの力を使わせなかったのはアスカ・カズマの意思だったように思える。
そしてヒビキ隊長によって自分の能力を誇示する為ではなく、皆を守る為に戦う事を決意したアスカ。
こうしてヒビキ隊長はアスカの父親代わりとなった。最後、アスカはヒビキ隊長とキャッチボールをしていた。

スーパーGUTSの人々
「新たなる光」ではアスカとリョウの話が中心だったが、今回はスーパーGUTS各隊員のキャラクターが紹介されている。
アスカの父親代わりであるヒビキ隊長、副隊長格としてヒビキ隊長不在のスーパーGUTSを指揮するコウダ、怪獣の特性を解析していくナカジマ、ガンナーのカリヤ、オペレーターのマイ。
スーパーGUTSのキャラクターはGUTSと対比されているが、ナカジマとホリイの違いはちょっと微妙。
尚、スーパーGUTSのメンバーは『ルパン三世』がモデルで、アスカはルパン、ヒビキ隊長は銭形警部、カリヤは次元大介、リョウは峰不二子との事。
アスカとヒビキ隊長は分かるがカリヤとリョウはなんかイメージが違う。
又、小中監督によると、アスカがダイナになる瞬間は『デビルマン』のイメージだったらしい。すると、アスカとリョウの名前を合わせて「飛鳥了」か?

女性隊員の名前
『ダイナ』で気になる事と言えば女性隊員の名前。
男性隊員は全員苗字で呼ばれているのに女性隊員は下の名前で呼ばれている。
『Q』のような友達付き合いならどう呼ぼうと構わないが、特別チームで男性は苗字で女性は下の名前と使い分ける理由は無い。
過去の特別チームでも下の名前を呼ばれた女性隊員は何人かいたが、『セブン』のダンとアンヌ隊員、『A』の北斗星司と南夕子、『ティガ』のダイゴとレナ等と言ったように、
主人公とヒロインのみ下の名前にして、他の苗字で呼ばれている隊員と一線を画すと言う理由があった。(と思っていたら『平成セブン』のリサ隊員は何故か一人だけ下の名前で呼ばれていた)
しかし『ダイナ』の場合、アスカは苗字なのにリョウとマイは下の名前。一体どうしてこうなったのだろうか?
尚、この法則は後のシリーズにも引き継がれてしまっている。何でだ?

ダイナVSグロッシーナ
早回しのせいかスピーディーでなかなか良い。ただしオーバーラップを使った演出はイマイチ。
カラータイマーが点滅しても長時間戦っているように見えてしまった。
今回「ウルトラマンダイナの活動時間は3分間だ。カラータイマーが青から赤に変わり、その点滅が消える時、それがウルトラマンダイナの最後の時なのだ」と言うナレーションが入っている。
『ティガ』では聞けなかっただけにかなり懐かしく、思わずニヤリとしてしまう。

ちょっと色々
冒頭にあるスーパーGUTSの訓練。的はなんと手書きの怪獣や宇宙人。21世紀なんだしホログラムとか使ってほしい。(撮影が大変だろうが)
結局は失敗に終わるがスーパーGUTSの対グロッシーナ作戦がキチンと基本を押さえていて良かった。
今回、アスカはリーフラッシャーを使わずにダイナに変身している。
ダイナはアスカが限界になった時に発揮される力でリーフラッシャーに特に意味は無いのかもしれない。気合を入れる時のきっかけみたいなものか?
スーパーGUTSの隊服は確か『帰マン』のMATの隊服をモデルにしていたはず。展開が『帰マン』みたいなのも当然か?

ウルトラシリーズデビュー作
今回の話は吉田伸氏のウルトラシリーズデビュー作。『ダイナ』では主にアスカの話を担当している。


決戦! 地中都市 −ダイゲルン登場−
1997年9月27日放送(放映第4話)
脚本 右田昌万 監督 石井てるよし 特技監督 佐川和夫

「小さなアリだって立派な巣を作る。ましてや人間だ。地中にもっと素晴らしい文化を作れないかって…」

肉食地底怪獣ダイゲルン
身長 60m 体重 8万t
青葉市の地下200mを移動して群発地震を引き起こしていた。
ナカジマが顎の骨格と唾液の分泌量から肉食と判断した。相当長い間食い物にありついておらず、餌を探しに地上に出る途中にPWウェーブに引っ掛かってしまう。
出力を上げたPWウェーブに刺激されて地上に出現。PWウェーブ装置を破壊し、食い物を求めて青葉市の人々を狙う。
ガッツイーグルの攻撃にもビクともせず、口から炎を吐き、ダイナの右足を噛んでそのまま持ち上げる怪力を誇る。
しかし、ダイナ・ストロングタイプの気力を込めた攻撃でグロッキー、最後はバルカンスウィングで叩きつけられ、爆発して消滅した。
『ダイナ』の初期4話に登場した怪獣は山口修氏のデザイン。ダイゲルンが一番『80』の怪獣に近いかな?

物語
ジオフロンティアプロジェクトに並々ならぬ情熱を注ぐタチバナ社長。
しかし、PWウェーブの影響でダイゲルンが現れてしまう。

感想
設定紹介が終了して→地下1階へ
初期3話も終わり、『ダイナ』における基本設定、スーパーGUTSのキャラクター紹介もほぼ終了。
今回からバラエティ溢れる話が続く事になる。

地下2階→ジオフロンティアプロジェクト
PWウェーブの波動でどんなに硬い岩も分解してパウダー状にし、分解された砂はホースで掃除機みたいに吸い込む。
特別チームのお約束メカであるドリル戦車と違った現実味溢れる設定が良い。
地下に常夏のリゾート海岸、ビジネスガーデン、居住空間と言う三つの巨大ドームを建設。
タチバナ社長は人類は地表の30%も活用していない、地下を入れたら地球をまだ全然活用していない、
宇宙に目を向ける前にもっと地球に目を向けなければならない、本当の地球フロンティアをしなければならないと強く訴えるが記者の反応はイマイチ。
宇宙時代と言う事でジオフロンティアプロジェクトはあまり理解されていないようだ。
「新たなる光」でネオフロンティア=宇宙開拓と限定されるところを宇宙以外にも色々あるとしたのは大事。

地下3階→タチバナ社長 VS TPC?
スーパーGUTSの申し出を無視し、強引にジオフロンティアプロジェクトを進めるタチバナ社長。
確かにこの展開は強引でやや安易。ただタチバナ社長の事を色々と考えてみると分かる部分も出てくる。
TPCはネオフロンティアとして積極的に宇宙開拓に進出している。
その事は「月に眠る覇王」でガッツディグが地球の地下開拓より先に月研究に使われたり、
「滅びの微笑」でコスモネット開発を進める民間企業PWIにTPCの職員が派遣されていながら、同じ民間企業であるジオフロント社にはそういう事が無かった事からも分かる。
タチバナ社長は今までもTPCによって何度かプロジェクトを妨害させられていたのではないだろうか?
ヒビキ隊長とかはそんな事しないだろうが、利権を巡った裏の関係とかも色々あったのかもしれない。

地下4階→アリが示した生きる道
ダイゲルンによって建物ごと地下に閉じ込められてしまうアスカ達。
いきなり秘書が「アリに生まれてくれば良かった」と言い出すのはやや唐突。
タチバナ社長のプレス発表会にでもアリの話題を前もって振ってほしかった。
アリは巣を壊されても何度もまた巣を作る。
今度はタチバナ社長一人だけの夢ではなく、ジオフロンティアの良さを分かる人皆の夢として頑張れと語るアスカ。
何度失敗しても諦めるなはアスカらしいが、自分一人ではなく皆の為にはアスカとは思えないセリフ。今までのリョウやヒビキ隊長の言葉が頭に残っていた?
尚、「ツクヨの兵士」ではその後のジオフロント作業の様子がチラッと描かれている。

地下5階→『ダイナ』における怪獣の位置付け
『ダイナ』は非常にバラエティ溢れているので一概には言えないが、
ネオフロンティア関係の話に登場する怪獣は、人類が新たな領域に手を出し、その時に起きた不測の事態の象徴である事が多い。
今回のダイゲルンはPWウェーブの波動が生物に影響を及ぼしたと言う不測の事態の象徴である。
そして人類はその不測の事態をも乗り越えて夢を叶えようとする。
だからアスカはダイゲルンに向かって、「オイ! 一生懸命頑張ろうって言ってんだろ! どうしてこんな酷い仕打ちをするんだ! バカヤロー!」と叫ぶのだ。
もし今回の話を人類の科学が眠っていた生物を呼び寄せてしまった話と考えれば、アスカのこのセリフは当然出ない。
しかし『ダイナ』は科学の負の側面より、どんな困難にぶつかろうとも夢を追いかける人類を描いていく。

地上1階へ戻る→アスカ変身
今回のアスカは頭上に現れた光を浴びて変身している。こういう部分は『帰マン』の郷秀樹にかなり近い。
出来ればこの変身の前、建物に閉じ込められていたアスカがジオフロンティアプロジェクトを破壊していくダイゲルンを見るシーンを入れてほしかった。
そうすれば、先程のアスカのダイゲルンへの怒りがより分かりやすくなったと思うのだが。

再び地下へ→ミニチュアとセットとCG
今回はダイゲルンの背ビレが街中を進撃する場面、建物が地下に沈む場面、その沈んだ建物の中等、ミニチュアやセットがかなり作られている。
その他にダイナのタイプチェンジがCGで描かれているがこれはイマイチ。
特にCGで描かれたストロングタイプがかなり細身なのが見ていて違和感がある。


ウインニングショット −シルドロン登場−
1997年10月4日放送(放映第5話)
脚本 古怒田健志 監督 原田昌樹 特技監督 北浦嗣巳

「俺に自分自身と戦う事を教えてくれたのはお前だったよな。ヒムロ、チャンスがあるうちは諦めちゃ駄目だ」

変異昆虫シルドロン
身長 63m 体重 4万6千t
高純度エネルギーを狙って現れた。(またかい) 額にある緑の結晶体で相手の攻撃を予測する。
両腕に付いている甲冑のような物は特に硬い組織で出来ていて、あらゆる攻撃を弾き返してしまう。組織が昆虫の細胞に似ているので昆虫の変異体と思われる。
ダイナの攻撃もことごとく弾き返すが、ダイナ・フラッシュタイプのウルトラフォークの変化には対応できず倒された。
パイプから高純度エネルギーを飲む時の仕草が可愛い。

物語
メジャーリーグ、ニューヨークナイツで活躍するヒムロだったがシーズン途中で日本に帰国してしまう。
ハイスクール時代の同期生であるアスカはヒムロに会うが……。

感想
プレイボール 1回オモテ ネオフロンティアの可能性
ネオフロンティアとして「新たなる光」では宇宙開拓、「決戦! 地中都市」では地下開拓が取り上げられていたが、今回はスポーツで未知なる世界へ挑戦する男の話。
放送された時期を考えると、ヒムロのモデルはやはり野茂英雄か。
ネオフロンティアを実際の開拓計画より未知なる世界へ挑戦する心としたおかげで後の話がバラエティ豊かになっていた。

2回ウラ 挑戦者達
日本を代表するエースとしてメジャーリーグに挑戦するヒムロだったが、去年のホームラン王にデッドボールを当てて以降はインハイへの球を投げられなくなってしまった。
外角のフォークボールをウイニングショットとするヒムロにとって、バッターを起こすインハイを投げられないのは致命的。
遂にはストライクゾーンにも投げられなくなり、野球を辞めようとまで考えるがアスカの言葉で立ち直っていく。
この展開は爽やかなスポーツ物の王道を行っていて良い。野球のボールを場面転換に使ったりと徹底していた。
アスカ役のつるの剛士氏は殆ど野球をやっていないが、CGを上手く使って野球のシーンを描いていた。
この話以降、『ダイナ』は今までのウルトラシリーズがあまり取り上げなかった題材を取り上げてウルトラ風に仕上げていく話が多くなっていく。
こういった話を積極的に取り上げていったスタッフもまた挑戦者と言える。

3回オモテ 自分自身を変えていくアスカ
ヒムロのハイスクール時代の同期生だったアスカ。
今まで自分はエースだと自慢していたアスカが本当は控えだったのが面白い。
ハイスクール時代、球は速かったが変化球を使わなかった為に打たれてしまう。変化球は卑怯だと思っていたのかな?
第1話でのフドウとのケンカやリョウとの実戦シュミレーションでは手段より勝つ事を優先しているので、試合で負けた後、ヒムロから変化球を教えてもらったのかもしれない。
ヒムロが「アスカ、お前の敵は相手チームじゃない。自分自身だ!」と言っていたとおり、
強敵と戦って負けた時、アスカは相手がどうこうより自分がどうすれば良いのかを考え、自分の中にある様々な弱点を克服して成長していく。

4回ウラ 「無茶かもしれないが、無理じゃない!」
いかにもアスカらしい言葉と思いきや、実はヒムロからの受け売り。
ハイスクール時代のヒムロはアスカにとって良きライバルであり親友だったのだろう。
様々な人と出会うアスカだが、それらを全て自分の成長に生かしているのが偉い。
ハイスクール時代はヒムロに道を示してもらったアスカが今度はヒムロに道を示していく。

5回ウラ 「父ちゃん! 俺はやるぜっ!!」
ストレートには滅法強いシルドロンを倒す為にダイナにフォークボールを指示するヒムロ。
わざわざ地面をならし、最初に見せ球を投げ、遂にウルトラフォークを投げるダイナ。
なんと足を高く掲げ、バックには炎まで! まさしく『巨人の星』! ここまで徹底されると見事! どうせ野球の話をやるならここまでやらねば!
やはりヒムロはダイナがアスカだと気付いたのかな?

6回オモテ ヒムロ復活、そして
最後、ヒムロは遂に復活。150kmの球を投げる。
戦いが終わった後にアスカとヒムロの対決を皆で手伝ってくれるのがスーパーGUTSらしい。
冒頭、ヒムロのファンだと言うマイにアスカが知り合いである事を教え、アスカのシフトを交代してくれたコウダは良き兄貴分。なんかバイトの感覚だが。
エンディングはアスカとヒムロのハイスクール時代のシーンが少しある。
ところでヒムロへのプレゼントを次々と取り出したマイ。一体どこに隠し持っていた?

7回ウラ 「俺の超ファインプレー!」
シルドロンに対し地上からの接近戦を行い見事命中させたアスカ。
お約束通りにこの後、シルドロンに踏み潰されてしまう。
ダイナに変身!かと思いきや地面からボロボロになって出てきた。すげータフだ。

8回オモテ 試合はまだ終わらない ウルトラシリーズデビュー作
今回の話は『宇宙船』(朝日ソノラマ)のライター、古怒田健志氏のウルトラシリーズデビュー作。


地上最大の怪獣 −フォーガス登場−
1997年10月11日放送(放映第6話)
脚本 武上純希 監督 原田昌樹 特技監督 北浦嗣巳

「俺は人間を信じる! 人間の心の中の光を、俺は信じる!」

菌糸怪獣フォーガス
身長 185cm〜56m 体重 60kg〜4万2千t
本体を街の地下に置き、そこから四方10kmに菌糸を伸ばす。菌糸は人間の脳細胞にあたる為、自らを「地上最大の知性」と呼称する。
アースネットからTPCのコンピューターに侵入し、TPCヨーロッパ支部の防衛ミサイルでTPC本部を破壊して人類に宣戦布告しようとした。
さらに菌糸を地球全体に伸ばし、地球を一つの知性にまとめて自らの思いのままにしようとした。
人間形態でダイナに進化の袋小路に入った人類ではなく、さらに進化する自分に付けと語るが拒否され、リョウのガッツイーグルγ号で防衛ミサイルを撃ち落されると怪獣形態を見せる。
一体を破壊されても無数に怪獣形態が現れていくが、ダイナ・ミラクルタイプに本体を発見されてシャイニングジャッジで燃やされ、
宇宙に逃げようとした本体もダイナ・フラッシュタイプのソルジェント光線で倒されて完全消滅した。
コードネームは「フォーガス」。英語で「毒キノコ」。
人間形態はムザン星人の着ぐるみを改造したものだが、殆どそのままなのは止めてほしかった。

物語
突如、地下から巨大な植物が現れて街を覆ってしまう。
調査の結果、巨大なキノコである事が判明するが、その時、コンピューターに謎の文字が……。
「さよならさよならさよなら人類」。

感想
マンモスキノコ
ちょっと『Q』を思い出す冒頭のナレーション。
この時、フォーガスに襲われたガードマンが後に再登場するとは思わなかった。
フォーガスが地下から現れて巨大化するシーンはミニチュア、合成、CGをふんだんに使って見事に巨大感を出していた。
それ以外にもCGを使っての映像が色々あり楽しめる。さすがは北浦監督。

諸刃の刃
今回はネオフロンティアの象徴として開発された移動ベース、クラーコフNF−3000が初登場。
それ以外にもTPC本部からの出撃シーン、大活躍なガッツイーグルγ号等、メカが活躍している。
しかし、フォーガスの進化を手助けしたのは人類を進歩させたアースネット、さらに人類を破滅の危機に追いやったのも人類が作ったミサイル。
メカはどう使われるかによって、人類の最大の味方にも敵にもなる。
ところで今回、フカミ総監とミヤタ、シイナ両参謀が出ていたがゴンドウ参謀は登場せず。どうしたんだろう?
尚、スーパーGUTSのメカはアルファベットがモデルになっているらしい。グランドームがQ、クラーコフNF−3000がX、ガッツイーグルはA、W、Yとの事。

スーパーGUTSの防衛ライン
TPCヨーロッパ支部から発射された防衛ミサイルをクラーコフNF−3000の迎撃ビーム砲で焦点を合わせてから、
リョウがマニュアルのガッツイーグルγ号で撃ち落すまでの流れはBGMの効果もあってかなり盛り上がる。
逆に最後、ダイナがフォーガス本体を倒すのがちょっとあっけなさすぎ。
ミラクルタイプのシャイニングジャッジよりドリル状に回転して地下に突入した方が絵的には良かったと思う。

アスカとリョウの物語
ヒビキ隊長に怒られて落ち込むアスカを慰めるリョウ。
能力はあるが危なっかしいバカな弟と怒ると恐い優秀な姉と言った感じか。
ここでアスカはリョウに父親アスカ・カズマの言葉を語る。
アスカが自分の父親の事を他人に話すのはかなり珍しく、「運命の光の中で」に登場したアスカ・カズマの知り合いを除けば、リョウにしか話していない気がする。

さり気に輝くウルトラの星?
リョウに「人間の心の中には宇宙よりも大きなものがあるんだって、誰にも無限の可能性があるんだって」と父親の言葉を語るアスカ。
そこに現れたフォーガスは「進化の袋小路に入ってしまった人類の味方など止めて私に付け! 無限に菌糸を広げる私はまだまだ進化する! しかし、人間にはもう進化の余地は無いぞ!」と語る。
しかし、アスカは人間の心の中にある宇宙よりも大きなもの、光を信じ、人類には無限の可能性がある事を信じる。
そしてアスカ・カズマの言葉通り、リョウは人間の心の中にある宇宙よりも大きなもので見事防衛ミサイルを撃墜するのだった。
ところで最後、コウダもアスカ・カズマの言葉を語るが何故コウダが知っている? どこかで聞いたのか? ただの偶然? これにはアスカとリョウもビックリ。

地球レベルのフォーガスと宇宙レベルのスフィア
地球全体に菌糸を伸ばし、地球を一つの知性にまとめようとするフォーガス。
そして人類の進化の行き先についてのアスカとフォーガスとの対立は後のスフィアの話に引き継がれていく。
進化や人類以外の地球を支配する存在等、武上氏が好きな要素がしっかりと入っている。
地球全体に伸びた菌糸をコンピュータネットワークと重ねたアイディアが見事。

今日のスーパーGUTS
「バカモーン!! お前はクビだぁ!!」と言った直後にアスカに出撃を命じるヒビキ隊長。
皆にウンザリされるほどキノコについて語り出すナカジマ等、各隊員のキャラクターも立ってきた。
スーパーGUTSの給料ではマツタケは食べられないらしいが、命がけで地球の平和を守っている割には給料高くないんだな。
ラスト、マイの田舎から送られて来たキノコの山。
ふと思ったのだが、TPC本部(グランドーム)って、キノコの形に見えません?


箱の中のともだち −ギャビッシュ ダイス星人−
1997年10月18日放送(放映第7話)
脚本 川上英幸 監督 村石宏實 特技監督 村石宏實・満留浩昌

「その子が目覚めたら、これを……。強く、生きていけと……。この子はよく似ている……。死んだ、娘に……」

凶悪怪獣ギャビッシュ
身長 8cm〜70m 体重 70g〜7万t
凶暴な宇宙生物でダイス星に多大な被害を及ぼした。ダイス星人特別捜査官に捕獲され、ブラックホールに移送される途中、地球に逃走した。
2匹いたが、うち1匹はすぐに特別捜査官に処分された。残る1匹は何者かに追われている哀れな小動物を演じ、怪獣災害の孤児・由香を利用する。
小さい状態で檻に閉じ込められていたが地球の大気によって檻は崩壊。巨大化する。由香を人質に取って街を破壊するが、特別捜査官に由香を救出されてしまう。
口から針のような光線を無数に吐き、尻尾からも光線を撃つ。
怒りに燃えるダイナの攻撃にも耐えるが、由香の応援を受けて立ち上がったダイナ・フラッシュタイプのダイナスラッシュで尻尾を切られ、ソルジェント光線で青白い炎を上げて消滅した。
巨大化していく過程がCGで上手く表現されていた。

特別捜査官ダイス星人
身長 180cm 体重 80kg
バース星雲ダイス星の特別捜査官。ギャビッシュを捕獲し、ブラックホールに移送する途中、地球に逃走されてしまう。
銃を所持し、左手から捕獲や相手を気絶させる光線を撃つ。地球の言語も解読できる。テレポートも可能だが地球の重力では遠距離は不可能。
娘をギャビッシュに殺されていて、娘にそっくりな由香の存在に戸惑う。由香を救出するが、ギャビッシュの攻撃からユカを庇って瀕死の重傷を負ってしまう。
最後、由香に娘の顔が刻まれたペンダントと生きる事を託し、光となって消滅した。

物語
住んでいたマンションを怪獣に壊され、両親と友達をいっぺんに亡くした吉村由香は檻に閉じ込められた小動物を見付ける。
しかし、それを狙って謎の宇宙人が現れ……。

感想
怪獣がいる世界
由香がいるカトレア学園は怪獣災害等で両親を失った子供達の施設。
そして由香は怪獣災害で両親と友達をいっぺんに亡くしたと説明されている。
『ティガ』で本格的に怪獣が現れてから約10年。怪獣がいる世界だと言う事をさり気なく、そして深く語った部分。

たとえその気持ちが何百回裏切られようとも……
怪獣にマンションを壊され、両親と友達をいっぺんに失った由香。
見付けたギャビッシュを自分だけの友達として、ずっと一緒にいてくれるよう頼む。
由香は自分を残して勝手に死なない、自分を決して裏切らない存在を求めていた。
しかし、結果として特別捜査官は死に、ギャビッシュは自分を裏切った。
最後、自分は一人でも大丈夫。このままずっと一人で生きていく。
そうすれば悲しい思いもしなくていいもんと由香は答えるが、それは逃げに過ぎないと諭すアスカ。
特別チームはただ怪獣を倒すだけではない。その戦いで犠牲になった人々の心まで救わなければならない。

大人になったアスカ?
由香に「ウルトラマンダイナだって一人で戦っているわけじゃない。皆が応援してくれるから戦えるんだ。
あの時だって負けそうだったけど、由香ちゃんや皆が応援してくれたからこそ、怪獣を倒す事が出来たんだ」と語るアスカ。
他の隊員も言っていたが、アスカは他人に一人で生きているわけではないと語るわりに自分は一人で突っ走る傾向が強い。特に父親関係の話だと。
まぁ、ウルトラマンとは言え人間なのだからそれが普通。

カリヤのマグカップ
コーヒー好きカリヤの銀のマグカップが初登場。これは村石監督のアイディアだったらしい。

ゼレット初登場
残念ながらギャビッシュに対してあまり効果は挙げられなかった。

細かい部分で
ブラックホール移送中に逃亡する青い玉のギャビッシュと赤い玉の特別捜査官が『初代マン』。家族を殺された宇宙人と凶悪な怪獣が『80』。R2ラボとD2ラボが『スターウォーズ』。
狙ったわけではないかもしれないがちょっとニヤリとする部分がいくつかある。

ウルトラシリーズデビュー作
今回のダイナとギャビッシュの格闘シーンは助監督の満留浩昌氏が担当。
火花散る電線や八つ裂き光輪で切られるギャビッシュの尻尾等に拘りを感じる。


遥かなるバオーン −バオーン登場−
1997年10月25日放送(放映第8話)
脚本 太田愛 監督・特技監督 村石宏實

「わしらぁ、なぁんも困っとらせんわぁ。村の時間はゆぅっくりですけんのぉ。いつ昼寝しても誰も文句は言いませんわぁ」

催眠怪獣バオーン
身長 53m 体重 6万t
ふるべ村に落下した隕石と共にやって来た。「バオーン」と言う鳴き声を聞くと皆眠ってしまう。赤い色に反応する。
ジェットワイヤー作戦で足止めされ、ジャイアントマスク作戦(マスクを食べてしまったが)の睡眠ガスで眠りに付いたが翌日には起きて朝の体操をしていた。
街にある赤いバルーンを見て街に向かう。睡眠ガスに慣れてしまい今度は麻酔弾が効かなかった。
ダイナ・ストロングタイプの赤い色に反応して遊んでもらおうとする。
最後はダイナ・フラッシュタイプのウルトラバルーンに誘われ、そのまま宇宙に帰される。
ヒビキ隊長は「眠らせ怪獣バオーン」と言っていた。

物語
ふるべ村に隕石が落ちてきた。よし、見に行くべ!
スーパーGUTSさんが村にやって来た。よし、会いに行くべ! 怪獣が村に現れた。よし、祭りだべ!
……なんか、眠くなってきた……べ……。
バタン……。グゥグゥ……。

感想
バラエティ溢れているのが『ダイナ』の魅……力……、グゥ……。
今回の話はネオフロンティアとは全く無関係な話。
21世紀が舞台なのにまるで昭和ウルトラシリーズのような雰囲気の話。
近未来を描く作品でこのような話をするのはちょっとした冒険。
しかし、この話のおかげで『ダイナ』は基本設定に縛られずに自由な話が出来るようになっていった。

史上最強の怪……獣……? グゥ……スカ。
冒頭、乙吉老人の耳が遠いのはただのギャグかと思いきやバオーンの能力の伏線だったのが見事。
村人全員が倒れていて何があったかと思いきや実は皆寝ていたと言うのが面白い。
眠るバオーンに「シー」と言うアスカ。ダイナ・ストロングタイプの赤に喜ぶバオーン。四股踏むダイナ。ダイナに遊んでもらえず拗ねるバオーン。
あくびをして眠ってしまうダイナ。眠ったダイナを指でつついて起こそうとするバオーン。酔拳ならぬ眠拳をするダイナ。
『T』を思わせる展開(原点は『初代マン』だが)がほのぼのしていてカワイイ。

天才動物学者ムスタファ・ア……リ……、ムニャムニャ……。
うさんくささ爆発。結局、何しに来たのか分からないが妙に印象に残る。
怪獣のコミュニケーションを研究中でバオーンと心を通じ合わせようとする。
バオーンをアラスカに連れて行くと言っていたが、アラスカに研究所を持っているのか? イメージはインド辺りなんだが。
後にハネジローがスーパーGUTSに来るがコミュニケーション研究に来たのかな?

スーパーGUTS作戦開……始……、グゥ……スゥ……。
スーパーGUTS始まって以来の怪獣捕獲作戦が始まる。
ナカジマが発明した自動変換調整機、その名も「声変わり」。あまりにもそのまんまだ……。
ジェットワイヤー作戦時の装置の動きが細かくてグッド。『ダイナ』はミニチュア装置の出来がなかなか良い。
ジャイアントマスク作戦用のマスクがカワイイ。TPC開発部は遊び心あるなぁ。
分かりやすくちょっとコミカルな作戦だが理には適っている。

コウダとカリヤとアスカとダイ……ナ……、ZZZ……。
シブガキを食べるコウダ。カリヤは生真面目なあまりちょっと怒りっぽい。
変身しようとしてガッツイーグルの窓に手をぶつけるアスカ。確かダイゴもやったなぁ。
上空から降り立つダイナがカッコイイ。尚、前回は初めてダイナ登場時のCGが使われず、今回は初めてタイプチェンジ時のCGが使われなかった。

ふわぁあ……、人間のいない世界ではクマは猛獣ではない。
ふるべ村に受け入れられていたバオーンだが、街に出るとバオーンの鳴き声が大惨事の引き金になってしまう。
怪獣とは生まれながらの存在ではなく、我々人間の視点から捉えた存在。
もし人間社会全てがバオーンを受け入れられるような社会だったらバオーンは怪獣ではなくなる。
怪獣もスーパーGUTSも受け入れられるふるべ村。それは21世紀に残る地上の理想郷だったのかもしれない。


二千匹の襲撃 −ギアクーダ登場−
1997年11月1日放送(放映第9話)
脚本 長谷川圭一 監督 石井てるよし 特技監督 佐川和夫

「俺達スーパーGUTSとウルトラマンダイナがいれば……」、
「まさに無敵だねぇ。地球の平和は任せとけって!」

吸電怪獣ギアクーダ
身長 220cm〜67m 体重 200kg〜5万6千t
どこかの遺跡の地下から現れた光が実体化した怪獣。電気を求めて太陽発電基地を狙う。
ダイナ・ストロングタイプに空中に投げられ、ガッツイーグルのトルネードサンダーで倒されるが、破片は川を流れて街へ。
バラバラになった破片一つ一つから再生し、およそ二千匹もの小型怪獣として復活。電気関係を襲って都市機能を麻痺させ街を制圧した。
スーパーGUTSとダイナの誘き寄せ作戦でトラップフィールドに集められ、再び一つの大型怪獣に戻る。
胸から赤い光線を出し、プラズマで電気機器を狂わせる。全身から赤い電流を放射する。
最後はダイナに何かを頼み、ダイナ・ミラクルタイプに宇宙に連れられ、
レボリウムウェーブ・アタックバージョンでバラバラにされ、そのまま時空衝撃波で作り出されたミニ・ブラックホールに投げ込まれた。
アスカは人間に何か大切な事を忘れさせない為に地球の意思が送り込んだのではと考えるが真相は不明。
『ガメラ2 レギオン襲来』のレギオンには自分は見えなかったなぁ……。

物語
突如現れた怪獣ギアクーダを倒したスーパーGUTSは戦勝に喜ぶ。
しかし、街のあちこちに分身体ギアクーダが現れ、電気を吸収して街を暗闇に染めていく。
スーパーGUTSはギアクーダを倒す秘策を用意するが……。

感想
VS怪獣を描いた娯楽編
今回の話はドラマではなく、ギアクーダの能力とそれに対抗するスーパーGUTSの作戦が描かれている。
冒頭の戦いではマシントラブルを起こしたガッツイーグルα号の救出と
α、β、γ三機のガッツイーグルを合体させる事で使用できる最強の必殺武器トルネードサンダーでガッツイーグルの合体機能が上手く使われ、
中盤では分身体ギアクーダを屋根に乗せてのカーアクションがあり、
後半はTPC陸戦部隊によるナパーム攻撃が行われる等、三回の戦い方が全て違うのが面白い。

ダイナのタイプチェンジ
今回はダイナの三つのタイプが全て登場した初めての話。
尚、劇中では語られていないが、ティガと違ってダイナは戦いで一度ストロングタイプかミラクルタイプかにタイプチェンジすると、
その戦いの中で他のタイプにチェンジする事は出来ないらしい。(フラッシュタイプに戻る事は可能)

無限に再生し続ける怪獣
バラバラになった破片から再生する怪獣は過去にもいたが、今回はバラバラになった破片から怪獣の姿になるシーンがCGを使ってキチンと描かれた。
しかし、分身体ギアクーダが再び一つに戻るシーンはちょっとイマイチな出来。
CGとは関係の無い話だが、分身体ギアクーダは元のギアクーダと似ていない。再生するのならデザインを変える必要は無かったのでは?
あとバラバラになった怪獣の破片はキチンと処分した方が良いぞ、スーパーGUTS。

ミヤタVSゴンドウ
分身体ギアクーダ対策で下手な議論よりまず攻撃と述べるゴンドウ参謀。
ナパームで焼き払ってはどうかと意見するなど、ただ文句を言っているだけではないのが偉い。
少々強引なところはあるが、この人は地球の事を考えているのだな。
ミヤタ参謀はゴンドウ参謀のブレーキ役。
ゴンドウ参謀のやり方は下手すれば人々にも多大な被害が出るのでこの人が止めておかないと。
こうして見るとTPCの三幹部はバランスよく配置されている。

ギアクーダの最後
戦いの途中、ダイナにしがみつくギアクーダ。何かを察したダイナによって宇宙空間に連れられていく。
もう疲れたとでも言ったのだろうか? この展開はちょっと唐突。
しかし、そんなギアクーダをバラバラにしてミニ・ブラックホールに投げ込まんでも……。
ダイナが時空衝撃波でミニ・ブラックホールを作ったのはナレーションの説明だけで実際の映像は無くかなり唐突。
ミニ・ブラックホールなど出さずにシャイニングジャッジで燃やし尽くした方が良かったのではないだろうか?

ギアクーダの謎
ギアクーダが現れた理由を人間に何か大切な事を忘れさせない為に地球の意思が送り込んだのではと考えるアスカ。
それは人工の光に満ちた街の中でだけ生きるようになった人間に闇を思い出させる為。
確かにギアクーダによって街は闇に包まれたが、話の焦点は闇に包まれた街よりギアクーダをいかにして倒すかだったのでとってつけた感じ。
晴れの予報を覆して雷が落ちてスーパーGUTSの作戦が失敗したところを見ると、地球の意思がギアクーダのバックにいた事は分からなくもないが別に無くても良かったと思う。
地球の闇を恐れなくなった人間はいつか宇宙の闇も恐れなくなってしまうのではとアスカが考えるが、アスカがその事を気にするのもなんか変。ダイゴだったら違和感無かったのだろうが。
最後に「それでも人間は前に進むしかねぇんだよ。大切なものを忘れたり思い出したりしながら、未来と言う名の光を求めて前に進むんだ」と語るヒビキ隊長。
『ダイナ』の基本テーマだが、これを最後にもってきたかったのなら、もう少し物語に絡ませてほしかった。

ちょっと気になるアレコレ
冒頭のギアクーダとの戦いの後、戦勝に喜ぶスーパーGUTSはただ一人脱出したアスカを楽しそうにからかう。
やはり「目覚めよアスカ」での訓練で新人のアスカに負けたのが悔しかった?
分身体ギアクーダに襲われるガードマン。『ダイナ』でガードマンは災難続きだ。
最後のギアクーダとダイナの戦いで挿入歌が流れるのはヒーロー作品らしい演出。
ギアクーダを倒したスーパーGUTSはオレンジジュースで乾杯。やはりお酒は駄目か? カリヤだけ銀のマグカップなのが細かい。
ラスト、電気人間になったアスカのオチはお約束だが『ダイナ』らしくて面白い。
墜落するα号を合体機能で救出するのが『セブン』、バラバラになった破片から再生する怪獣が『T』、自らを避雷針とするダイナが『80』と言ったところか。
あまりオマージュを意識したわけではないのだろうが、そう見てしまうのがファンの悲しい性。


禁断の地上絵 −デキサドル ゼネキンダール人登場−
1997年11月8日放送(放映第10話)
脚本 右田昌万 監督 石井てるよし 特技監督 佐川和夫

「地上絵の中に破壊や滅びをもたらすマイナスのものがあった。それがどうしたと言うんです?
 博士の力でマイナスをプラスに変えればいい。破壊や滅びをもたらすものは人間の幸せの為に作り変えればいい。
 博士ならそれが出来る!」

念力種族ゼネキンダール人
身長 190cm 体重 100kg
大昔に地球を征服していたと言い伝えのある伝説の種族。南アメリカのアンデス地方に文明を築いた。
3匹の怪獣を操って地球を征服し、その怪獣は今もアンデスの地上絵に隠されている。
滅亡したが、3年前にアキヅキ博士が洞窟で見つけたゼネキンダール人の体毛とクローン製造機で3人のゼネキンダール人が蘇ってしまった。
人間のDNAをコピーしてアキヅキ博士達に変身。超能力思念で人間の頭に光の輪を作って苦しめる。
超能力思念を送る機械で地上絵に隠した3匹の怪獣を復活させようとするがスーパーGUTSの妨害でデキサドルのみの復活となった。
カリヤとリョウに超能力思念を送る機械を破壊され、デキサドル敗北と共に消滅した。
デキサドルが地球上には存在しない生き物らしいので宇宙から移住してきたのかもしれない。

高速怪獣デキサドル
身長 62m 体重 4万9千t
ゼネキンダール人がアンデスの地上絵に隠していた3匹の怪獣のうちの一匹。
3匹の怪獣は全てスーパーGUTSのトルネードサンダーで破壊されたが、3人のゼネキンダール人の超能力思念によってデキサドルのみ復活を果たせた。
ガッツイーグルα号を上回る飛行速度を誇る。上空から攻撃を繰り出し、口から光の輪を作り出す。
ダイナ・ミラクルタイプの反撃を受けて上空に逃げようとしたところをダイナ・フラッシュタイプのソルジェント光線で倒された。

物語
南アメリカに謎の鳥怪獣が現れる。
その正体をアンデスにある地上絵デキサドルと関係があると考えたカリヤは地上絵の研究をしていた恩師のアキヅキ博士を訪ねるが……。

感想
世界の七不思議
の研究もネオフロンティアの一環。今回はカリヤの主演話で考古学関係だった事が分かる。

立ち止まらず、常に前に進め
事件解決後、アキヅキ博士は自らの過ちを認め、ゼネキンダール人を復活させてしまった機械を処分しようとする。
普通はここで話が終わるのだが、カリヤはもっと研究を続けるべきだと説得する。
たとえ一度失敗してもそこで終わらず続けようと言うのが『ダイナ』らしい。
ラスト、次々に映し出される地上絵。そこには何が隠されているのか。ひょっとしたら、もっと恐ろしいものが隠されているのかもしれない。
しかし、たとえ知らない方が良かったかもしれなくても、知らなければ意味が無い。
まぁ、レーザーだって最初は兵器として開発されていたが今は治療器具になっているし、核兵器も今は原子力発電所があるし。
『ダイナ』の掲げるネオフロンティアは単なる開拓から諦めない前向きな心へと変わっていった。

石井監督のホラー演出
今回は石井監督らしいホラーな演出が見られる。テンポも良くて飽きなかった。
現在のアキヅキ博士の家のシーンは暗い色調でまとめられ、回想シーンのアキヅキ博士の家のシーンを明るい色調にしたのは面白い。
現在は偽者で回想シーンこそ本物のアキヅキ家と言う意味だろう。
ただホラーの雰囲気を重視しすぎたせいか、あんな怪しさ100%なアキヅキ家を見て偽者だと気付かなかったカリヤがちょっとマヌケ。

カリヤとアキヅキ家の人々
回想シーンを見ているとなんか上流階級と言った感じ。
スーパーGUTSでこういう雰囲気が似合うのはカリヤぐらいだろうなぁ。
ところでカリヤは恩師が突然学会を引退したのに事情を聞きに行かなかったのだろうか?

南アメリカ支部パッションレッド登場
あえなく敗北。合掌。


幻の遊星 −モンスアーガー ハネジロー登場−
1997年11月15日放送(放映第11話)
脚本 川上英幸 監督・特技監督 原田昌樹

「この星の発見は我々人類にとって価値のある発見となるかもしれない。しかしその反面、いかなる危険が待ち受けているかもしれない」

破壊獣モンスアーガー
身長 65m 体重 6万8千t
宇宙戦争用に作られた生物兵器。
メラニー遊星はホログラムと幻覚ガスで偽物の自然環境を作り出して異星人を誘き寄せ、モンスアーガーの餌食とするシャレにならないもの。
大きさは月の三分の一、大気中の酸素濃度、重力はほぼ地球と同一。作った存在は既に滅亡しているらしく、管理者がいなくなった後は宇宙を彷徨い、太陽系に侵入してきた。
モンスアーガーの硬い皮膚はあらゆる光線を弾く。両手を合わせて光弾を撃つ。
ハネジローに弱点を教えてもらったダイナ・ストロングタイプのストロングボムを頭部に受け、火花を散らしながら消滅していった。
モンスアーガーが倒されるとメラニー遊星も消滅するシステムになっていた。

迷子珍獣ハネジロー
身長 33cm 体重 5kg
アスカがメラニー遊星で出会った珍獣。主人はモンスアーガーに襲われ、ハネジロー自身もケガをしていた。
最初は怯えて敵意を見せていたが、ケガの手当てをしてくれたアスカに懐く。
目から映像を映し出し、メラニー遊星の秘密やモンスアーガーの弱点をアスカ(ダイナ)に教えた。
アスカによって「羽根が生えているからハネジロー」と名付けられた。
アスカが犬を飼っていたら名前は「ワン」、猫は「ニャン」になっていそうだ。「パムゥー」。

物語
自然環境の整った謎の星、メラニー遊星を調査する事になったスーパーGUTS。
そこでアスカは謎の珍獣と出会う。珍獣が伝えるメラニー遊星の秘密とは……。

感想
ハネジロー登場!!
ハネジロー登場である。
「パムゥ」と言う鳴き声。飛んだと思ったら落ちた。リーフラッシャーをアスカの所へ懸命に運ぶ。ハネジローと言う名前に不満そうな顔を見せる。とにかく全てがカワイイ。
当時、大ヒットしていた『ポケットモンスター』を意識したのだろうがカワイイのでイイ。第一、当時のヒットを取り入れない理由は無いわけだし。
過去のウルトラシリーズでマスコットキャラクターが準レギュラーで登場したのは『ザ☆ウル』しかなかったので他の作品との差別化も果たせていた。
惜しまれるのは登場が少ない事か。原田監督作品以外は殆ど登場していない。

宇宙のネオフロンティア
今回は久々に宇宙が舞台。海王星、冥王星付近にまで行けるスーパーGUTSが凄い。やはりマキシマ、ネオマキシマの発明は大きかった。
管理者がいなくなっても宇宙を彷徨い、誘き寄せられた異星人を餌食にしていくメラニー遊星はよく考えたらかなり恐い。

ナカジマ迷(?)言集
原田監督は各隊員のキャラクター描写に力を入れる事で有名。
副隊長格としてのコウダ。
「花を摘んだりするのがこんなに似合わない女もいるもんだなぁと思って」と思った事を真顔で素直に言ってしまうカリヤと、
それにカチンときてパンチを繰り出す乙女のリョウ。
根拠の無い「大丈夫」で先に行ってしまうアスカ。
しかし、何と言っても面白かったのはナカジマ。
宇宙を移動し続ける遊星に整った自然環境があるはずないといぶかしみ、アスカに振り回されると思いきや謎の機械を見つけたら自分が先に行ってしまうなど学者だ。
「データは大丈夫だけど……考えられない」、
「アスカ、行くな行くな。ちょっ、置いて行くな!」、
「いいか、アスカ。科学的かつ物理的かつ統計学的に言ってもな、こういう場所には行ってはいけないって事になっている」、
「ああ! 行っちゃいけない反応が出てる!」。

ミヤタ参謀の憂鬱
メラニー遊星を楽園のようだと称するコウダ。
しかし、ミヤタ参謀は「はたして楽園と呼べるものが本当に存在するものかと思ってね」と懐疑的。『ダイナ』にしては珍しく楽観視しない人物。
逆にゴンドウ参謀は意外と楽観的だったりする。(そこをモネラ星人やらスフィアやらにつけこまれるのだが)

特技監督 原田昌樹
今回は原田監督が初めて特撮を担当した話。モンスアーガーの仕草がなんかカワイイ。
その他にも雲海から出てくるガッツイーグル、破壊されたUFOの残骸と印象に残るシーンがいくつかある。
又、今回からダイナ登場シーンが従来の右手を掲げたバージョンに変更されている。
自分は以前のダイナ登場シーンの方が好きだったのでちょっと残念。
(「遥かなるバオーン」とかの雰囲気に合わない事は分かるが、そこまで悪いものではなかったと思う)

原田作品のエンディング
原田監督はエンディングにも凝る事が多い。今回はハネジローのCG映像。
又、本編ではカットされた、洞窟に閉じ込められたアスカをナカジマが心配し、カリヤとリョウに無理やり連れて行かれる場面がある。
これがあればメラニー遊星が消滅した時にアスカが無事だった事を知ったナカジマの「良かったぁ……」がより生きてくる。


怪盗ヒマラ −ヒマラ登場−
1997年11月22日放送(放映第12話)
脚本 太田愛 監督・特技監督 原田昌樹

「ようこそ! ヒマラワールドへ」

怪宇宙人ヒマラ
身長 2〜57m 体重 100kg〜4万3千t
侵略なんて野蛮な事は趣味ではないと語る謎の宇宙人。なかなかレトロで良い趣味をしていると思う。他の星には無い地球の夕焼けの街の美しさに心を奪われた。
気に入ったものは手に入れる事に決めているとして、夕焼けの街を赤いセロハンで包んで自分の小箱の中に収めてしまった。
額から出す赤い光線にも転送能力があり、アスカとカリヤも小箱の中に閉じ込めた。
空を自由に動き、瞬間移動もするが、おしゃべりでどこかマヌケ。自分の口の中に入ったダイナとヒマラワールドで戦う。
赤い光線を撃つにはポーズに時間がかかり、青い光線も大した威力が無くあっさりと跳ね返される。
ダイナ・フラッシュタイプのアッパーパンチで吹っ飛ばされるが、そのまま宇宙船で宇宙へ去って行った。
残された小箱からヒマラが盗んだものも元に戻っていったが……。

物語
スーパーGUTSに届く謎のメッセージ。「マチヲ イタダク ヒマラ」。
そして夕焼けの街を見下ろす謎の宇宙人が一人。「美しい……」。
宇宙人が投げつけた赤いセロハンが夕焼けの街を包み込む。

感想
ヒマラのナイスキャラが、美しい……。
自分が美しいと感じたものはもはや全て自分のものだととんでもない事を宣言するヒマラ。
侵略なんて野蛮な事は趣味ではないとか、人間は見苦しいので後で捨てるとか、ナルシストでカッコつけしぃでイッちゃった価値観を持っていながらマヌケでなんか憎めないのが凄い。
ごちゃごちゃした隠し部屋、夕焼けの街を包む赤いセロハン、クシャミにビビる、味のある変形をする宇宙船、BGMと全てが魅力的だが、
なんと言っても青野武氏の声が一番! 見事なキャスティングでした。

意外と物事を考えるアスカが、美しい……。
消えた街は何者かによって転送されたのではと考えるアスカ。
小箱の中に収められている街の空が偽物だと気付いたりと意外と色々考えている。
今回はカリヤと行動を共にしていたが、時々、タメ口聞いていたのが気になる。
ナカジマの慌てぶりはちょっと異常。自分の常識以上の事が起きると思考停止になるところがある。
ボッパー初登場だが特に活躍は無し。残念。

ヒマラワールドがシュールで、美しい……。
ヒマラワールドのメチャクチャでシュールな雰囲気が最高。こういう場面も出来るのが『ダイナ』の良さ。他の作品ではちょっと難しいかもしれない。
後ろからダイナに近付き、指を鳴らして殴りかかるヒマラ。カッコイイ。
しかし、その後は「あぁっ!! モアイ像がっ!!」、「あぁ……! 大事な狸が……!」とどんどんマヌケになっていき、
最後はダイナの指を鳴らしてのアッパーパンチであえなく吹っ飛ばされる。あぁ、ヒマラ……。

夕焼けがいつまでも終わらない不思議な街が、美しい……。
妙におじいさんとおばあさんが印象に残る。
ずっと夕焼けだから帰らなくてもいいんだとサッカーをし続ける子供達。
最後はヒマラが倒されて街も元に戻り、一番星が輝いたので家に帰る事に。
でも現実世界では始まりから丸一日過ぎている。24時間ずっとサッカーをしていたのか?

意味ありげなエンディングが、美しい……。
今回はヒマラワールドで美しい……ポーズをとるヒマラが見られる。
ラスト、街と共にヒマラが消してしまった粗大ゴミも戻ってきてしまった。その中にはあの小箱が……。中から聞こえるヒマラの笑い声……。
「もしも、あなたの街の夕焼けがいつまでも終わらなかったら、それはヒマラの小箱の中に閉じ込められているのかもしれません……」。


怪獣工場 −ガラオン登場−
1997年11月29日放送(放映第13話)
脚本 川上英幸 監督・特技監督 北浦嗣巳

「本当だって! 信じてくれよ!」

知略宇宙人ミジー星人
身長 180cm 体重 80kg
ミジー星からやって来た3人の秘密工作員。かねてより資源のある星を植民地にする計画を進めていた。
手を叩いて地球人に変身するがクシャミをすると変身が解けてしまう。ビーム弾を撃てる銃を持っている。クモ型UFOで地球にやって来た。
地球のレーダー網に引っ掛からないようにガラオンの部品を細分化して防御シールドに包み持ち込み、ピコポン玩具製作所で組み立てていた。
武士少年に見破られ、頭部のみ完成しているガラオンで戦う事になるがダイナの前に敗北。「覚えていろー!」と捨てゼリフを吐いて逃げた。
合言葉は「ラジャー!」。名前の由来は「地味」らしい。
『ティガ』ではホラー、シリアスの多かった北浦監督だが、この話以降はギャグ、コメディ作品を多く手掛けるようになる。

三面ロボ頭獣ガラオン
身長 56m 体重 6万5千t
ミジー星人が組み立てていた特殊戦闘用メカニックモンスター。
完成すれば全長400mになる予定だったが完成前日に頭部のみで戦う事になる。
怒り、泣き、笑いの三面を持っていて、それぞれ赤、青、黄色の光線を発する。
さらに笑い顔は笑気ガスを発しダイナも笑わせてしまった。突進力はなかなかのもの。
ダイナ・ミラクルタイプのウルトラマジックで形勢逆転され、ダイナ・フラッシュタイプのビームスライサーを受けて敗北した。
転んだら泣き顔に変わるなど芸が細かい。モデルはやはり『Q』の「ガラモン」かな?

報告
ミジー星人が撤退したピコポン玩具製作所にて押収したミジー星軍事司令部地球担当ミジー・ドルチェンコの「我が周到なる地球侵略計画・怪獣工場」日誌より。
(カッコ内はTPC情報局付き参謀M・T氏による注意書き)

内容
ミジー暦92年11月7991日(←地球の暦では2017年11月29日)
三日月が不気味に赤く輝いている、かと思えば満月が白く輝いていたりと何とも不気味な夜だ。
猫の鳴き声も妙に煩く、なにやら不吉な予感がする。
今日は表向きは怪獣のオモチャ人形を作っているピコポン玩具製作所(←ミジー星人は桜金造と言う地球人の名を使って土地を取得していた)
にカモフラージュしていた我々の周到な計画が危うくおじゃんになってしまうところだった。
なになら武士とか言うガキ(←フルネームは遠藤武士)
が我々がミジー星人の姿に戻るところ(←クシャミ、手を叩く事によって変身との報告)
ガラオンを密かに組み立てているところ(←壁にカモフラージュしていた。立体映像とは違い次元転移を応用したものらしい)
を目撃したらしい。まったく、カマチェンコとウドチェンコの二人がたるんどるせいだ。もう少し、マトモな部下はおらんのか。
あの武士とか言うガキが「オオカミ武士」と言われるほど普段から嘘ばかり吐いておるから助かったものを。

(追記)
この日誌を書いた直後にあのオオカミ武士が我々の秘密工場に忍び込んで来た。
我々はガラオン組み立てを再び目撃され、さらにみすみす逃げられてしまった。
まったく、カマチェンコとウドチェンコはどこまでたるんでおるのだ。
それにしても人に向かってかんしゃく玉は投げるは、パチンコ玉はばらまくは、あまつさえ大人に向かって「バーカ」と言うは、とんでもないクソガキだ。
親は一体何をしている。甘やかせて育てたと分かっているなら何とかせんか。ムカムカする。

ミジー歴03年11月7991日(←地球の暦では2017年11月30日。ミジー歴と地球の暦は進み方が違うらしい)
あまり今日の日誌は付けたくないものだ。まったく、カマチェンコとウドチェンコがたるんでおるせいで。
昨夜、一度は逃げた武士がスーパーGUTS隊員を連れて再び我が秘密工場にやって来たが、私の素晴らしい作戦によって武士とスーパーGUTS隊員を捕える事に成功した。
なにやら負け惜しみを言っておった、あの時の奴らの悔しそうな顔は見ものだった。
(←スーパーGUTS隊員アスカ・シンによると、わざと捕まりミジー星人の作戦を聞きだしたとの事)

それにしてもこの地球を守るスーパーGUTSとやらは大丈夫なのか。
アスカとか言う隊員は武士のマンガ
(←武士少年の証言では『ウルトラ忍法帳』と言う作品で発売から20年近く続いている大ベストセラー。
 登場人物が実在のウルトラマンに酷似している為、作者とウルトラマンとの関係が取り沙汰されているが詳細は不明)

を勝手に持っていき、そのまま勤務中にも読み呆ける体たらく。
そう言えば、マイとか言う隊員も一緒に読んでいたらしい。
それに武士は貸すとは一言も言っていない。これは泥棒、恐喝と同じだ。
武士もいっその事訴えてしまえば良かったのではないか。
アスカはやたらと「仕事だ」と繰り返していたが、こういう奴ほど仕事をしていない。
他にもカリヤと言う隊員が一人銀のマグカップでコーヒーを楽しんでおるは、ナカジマと言う隊員が寝ぼけ眼で出動するは、どこの星も部下の仕事意識低下は甚だしいものだ。
ヒビキとか言うスーパーGUTS隊長の苦労が忍ばれる。
部下に恵まれない上司の苦労は宇宙共通のものだと言えよう。
(←スーパーGUTS隊長ヒビキ・ゴウスケに確認したところ、上に挙げられた事実は無かったとの事)

カマチェンコとウドチェンコのバカによって防御シールドが破壊されてしまい、我々は未完成のガラオンで戦う羽目になった。
明日になれば残りの部品が到着して東京タワーをも上回る最強のメカニックモンスター・ガラオンが完成すると言うのに。
(←数日かけて頭部が完成したのに、1日で残りの胴体全てが完成するとは考えられず、ミジー星人の負け惜しみとも考えられる)

まぁ、胴体が無くてもガラオンは動くので戦う事は出来たし、勝算もあった。
これには地球人どもも腰を抜かしておったようだ。(←頭部から両手両足が出現。この事からガラオン完成形は戦闘中に分離合体機能を駆使すると考えられる)
ナカジマはガラオンを見て「不恰好な奴」と随分褒めていた。
我々ミジー星人の技術力と芸術性に地球人は感激したものと思われる。
(←ガラオンのデザインを見ていただければ分かるように、ミジー星人の美的感覚は地球人とはかけ離れていると思われるが、
 地球人と同じく朝日を美しいと思う事から、早急に結論を出さない方が良いと思われる)

ウルトラマンダイナとの戦いではガラオンが誇る突進力、各種光線、
(←ピコポン玩具製作所に残されたガラオン設計図からコクピット内部は天井からぶら下がったヒモ、地球では旧式のギアで構成されていた事が判明。
 これらの設備であれほど複雑な動きを展開したところ、地球の技術がデジタル化で発展していったのに対し、ミジー星人の技術はアナログ形式がそのまま発展していったと思われる)

そして笑気ガス
(←ウルトラマンダイナが手を叩いて笑い転げる場面を確認。最後、武士少年にサムズアップを交わした事からも、ウルトラマンダイナは人間に極めて近い情操を持っている事が考えられる)

によって我々があと一歩まで押していた。
しかし、ウルトラマンダイナはウルトラマジックとか言う技で3人に分身してきた。これは汚い、反則だ。
ミジー星格闘(M・K−3)でも分身はルールで禁止されていると言うのに。(←ミジー星における格闘技と思われる。地球に襲来したミジー星人は格闘術を披露しておらず、その詳細は不明)
危うく操作ミスをしてしまい、残念ながら我々はウルトラマンダイナの反則によって戦略的撤退を余儀なくされた。

あのかんしゃく玉を投げつけるオオカミ武士がこれだけ酷い目に遭いながらも全く反省せず、ウルトラマンダイナは自分が変身しているんだぜとのたまったらしい。
(←噂ではあるが、ウルトラマンは人間が変身しているとの説もある。武士少年の言葉もそれを意識しての事と思われる)
大人としてもう少し懲らしめてやった方が良かったかもしれん。
まぁ、子供とやらはある程度の嘘は組み込んで付き合っているものだ。
注目されようと自分を少しでも良く見せようと嘘を吐いてしまう事なんて誰にでもあるだろう。
現に武士はいくら嘘を吐こうとも普通に友達と付き合っているし。
子供には子供のルールと言うのもあるのだろう。
私は大人なのでその辺りは寛容である。ウム。

今までこの星には様々な侵略者が訪れたらしいが全て失敗に終わっている。
それは今一つ計画性が足りなかったからだ。我々の計画は完璧すぎて自分でも恐れ入ってしまう。
ただ我々には運が無かった。これも神から授けられた試練の一つだと言うのか。
それなら我々はその試練を乗り越え、見事、この星を手に入れてみせよう。
欲しい…。私はなんとしてもこの星が欲しい!
(←「星」と「欲しい」をかけ、さらに自らの目標も述べている。
 かなり高度な言語能力を有していると考えられ、これ以上地球の情報を学習すれば、我々が想像もつかないような作戦を開始する可能性は大いにある。
 その存在を一般市民に知られればパニックに陥る可能性があり、秘密裏に迅速に処理するべきと警務局は主張。逃亡したミジー星人は第一級要警戒宇宙人リストに加えられた)

*ウルトラマンダイナが手を叩いて笑った場面からウルトラマンは人間と深い関わりがあるとして、
 警務局ゴンドウ参謀は情報局シイナ参謀にウルトラマンに関する情報の開示を求めたが拒否され、隠蔽工作が行われているとTPC査問委員会にこの問題を持ち込む予定との噂あり。

*今回の第一級要警戒宇宙人リストに一般社会に深く潜伏していると思われるミジー星人が加えられた事から、
 目立つスーパーGUTSとは別に一般市民に知られる事なく活動できる特殊部隊を設置すべきだとゴンドウ参謀が提案。
 既に警務局内に極秘に結成されているとの噂あり。

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