装飾衣裳変幻遊戯


 この文章を、私をこの道に誘った「師匠Mさん」に捧げると共に、感謝の意を表します。
(本当にいいのか?これで?!)







「人間台風」への道

- 序章「覚醒」-


 この世に生を受けてウン十年。よもや、この私が「コスプレ」なるモノをするなどとは、誰が予想した
だろうか?おそらく、誰一人としているはずもないだろう。

 何しろ、自分自身まったく頭になかったのだから・・・。


 1998年某月某日。チャットで知り合ったメンバーの誕生日パーティーがあるということで、その日の
夕方、都内の某焼き鳥店に数名のメンバーが集まった。

 殆どの者が顔見知りだったが、このパーティーの発起人であるMさんとCさんは、名前は知っているが、
顔を合わせるのは初めてだった。というのも、二人は別のチャットのメンバーで、名前(もちろんHN
だが)だけは、よく知っている人なのだが、「顔を合わせるのは初めて」ということなのだ。
 インターネットの世界に足を踏み入れると、人間付き合いというのも、「オン」と「オフ」という、
普通のものに比べてちょっと違った考え方なので、最初の内は不思議に思ったものである。

 さて、その誕生日パーティ。それなりの盛り上がりで楽しい時間が過ぎていった。
 やがてお酒も入り、雰囲気も打ち解けてくると、やはりオタクの本性が爆発(笑)一般の人たちに寒い
視線を尻目に、過激な会話に華が咲く(笑)そうこうしている中で、私にとって運命の一言が発せられた。

 いろんなマンガやアニメの話をしていたところ、「それにしても、sheilaさん、『ヴァッシュ』に
似てるよね。ヴァッシュやったら似合うよ、絶対!」とMさんのお言葉。
 それを聞いた一同、しげしげと私の顔を見て納得と感心した様子。
 そこで、周囲の注目を浴びた私の言葉。

















「・・・で、誰それ?」






 御存じの方は御存じだが、私、今のマンガとかアニメって、てんで弱いんです(笑)
 ネットに首突っ込んだ最初の理由がEVAだったので、それは判るのですが、それ以外って殆どと言って
いい程、知らないんです。

 一同、一瞬の沈黙の後、「ヴァッシュ」について、いろいろと教えてくれた。あれやこれやで、宴会も
お開きとなり、「必ずやれよ〜!期待してるよ〜!!」の言葉に見送られ、帰途に着いたのだった。



 画像を送ってもらう約束をしたものの、今はインターネットという便利モノがある御時世。
 風呂上がりにビールなぞを呑みながら、自分で検索してみる。そしたら、あるわあるわ、ヴァッシュの
サイト。(当たり前だが(vv;;;)当然ながら、ファンが描いた模写が殆どなのだが、
コイツ結構カッコいい(笑)で、




翌日、コミック全巻買って
しまいました(笑)



 読んでみると、この『ヴァッシュ・ザ・スタンピード』という男、
なんか、私に性格似てる気がする
のです。
(思い込み度1000%全開っ!!)




 謎の出生、さすらいのガンマン、$$60,000,000,000の賞金首、しかし人を殺さない。
挙げ句の果てが「局地的災害指定人物」、つまり「人間台風(ヒューマノイド・タイフーン)」!
 なんだかよく判らないが、うんうん、とにかくカッコいいじゃない?この男っ!!


何ごとにも「まずは形から」がモットーのわたくし。


この先起きる、様々な試練のことなど全く気にも留めず、斯くして『人間台風、紅いコートの男。』を
目指すべく、記念すべき第一歩を踏み出してしまったのである(笑)


<NEXT>


Copyright (c)sheila 1997-2004 All Rights Reserved
mail to : sheila.papguns.2002@wa-o.net