ユア・メモリーズオフ 〜Girl's Style〜 レビュー
発売日 :2008年1月31日 価格 :7140円 対応機種 :PlayStation2 メーカー :5pb. メモカ使用容量 :106KB CERO :区分B □購入動機
主人公の名前が固定など、メモオフらしさを優先して作っていそうな印象を受けたこと(他の乙女ゲームと違っていそう)、
サウンドスタッフがゲーム音楽に興味を持つキッカケとなった初代メモオフと同じ人な上に
限定版の特典がサントラだったことから、限定版の購入を決意しました。□あらすじ
高校卒業を1ヵ月後に控え、憧れのカフェでバイトを始めた主人公の月岡海。
同級生の本条理人に誘われて
地元で人気のアマチュアバンド“ユア”のライブを見に行った彼女は、ユアの演奏に衝撃を受ける。
そのライブから2日後、客としてバイト先にやってきたユアのメンバーたちと顔見知りの仲になった海は、
彼らから「練習を見に来ないか」と誘われる。
驚きと困惑を感じながらも、練習場の大学へと足を運んだ海を待っていたのは…。□ゲーム内容
主人公の海がユアに加入してから〜初ライブまでを描いた約4時間の共通ルートと
攻略対象6人のうちの1人にスポットを当てた、1時間30分から2時間程度の個別ルートから成り立つ
オーソドックスなノベル系アドベンチャー。
海視点のED数は俊一のみ4つで、他の5人はグッドとバッドの2つ。俊一クリア後にプレイ可能になる俊一視点には4つ。
それらを全て見ると出現するトゥルーEDの計19個のEDが存在します。
狙いのキャラのルートに入るのは簡単で、普通にプレイする分には難易度は低いです。
初回プレイでは攻略不可能なキャラもいますが、隠しキャラ、トゥルーシナリオなどの要素はありません。
2月2日から3月26日までの約2ヶ月間の期間を毎日描いてるため、日常描写が多め。
また、男性向けで同じ街を舞台に5作も出ているためか、主人公が住んでいる街の設定が細かくて
実際に存在しそうな身近さを感じさせます。
世界観にしろキャラ同士の会話にしろ現実感があり、良く言えば共感しやすくて、悪く言えば退屈。
コミカル要素はほとんどありません。笑いや掛け合いの面白さは期待しない方がいい内容です。
個別ルートでは主人公も攻略対象も互いを恋愛対象として意識してるし
個別ルートの序盤で交際がスタートするキャラも数人いるので、恋愛要素が薄いことはないのですが
どのルートでもまずライブ活動・音楽が主で、そこからキャラ特有の恋愛が展開する印象を受けました。
キスは全員に用意されているし、年齢層が高いキャラには朝帰り描写もあったりしますが、甘さはこれといって感じませんでした。
現実的なので、歯が浮いたり笑ってしまうような口説き文句、愛の告白はされません。
全体的に主人公に最初から優しい好意的キャラが多く(と言っても、むやみにちやほやされることはありませんが)
ただの嫌がらせのためだけに用意されたサブキャラの類はおらず、主人公が落ち込んだときは労わってくれるキャラもいる。
一方で、主人公の姉がところどころ不安を煽る役割を担っており、
主人公にとって都合が良すぎる世界で白ける、落ち着かない…みたいなことにはなっていないから、
都合の良さとリアルさのバランスは結構取れていると思いました。□システム
セーブ 通常、クイックどちらも64個で常時可能。
クイックセーブは自動、そのポイントの設定変更可能スキップ 既読・強制、手動・自動、スピード調整可能 読み返し ボイス再生、選択した部分に戻ることが可能 オート再生 オプションで変更設定するか、○ボタンを押し続けることでONに ボイス 海視点の海以外はフルボイス。キャラ毎のON/OFF設定可能 おまけ ・スチル+パッケージ絵などの鑑賞
・BGM鑑賞
・キャラ毎のスタッフロール鑑賞
・声優のフリートーク
・プリントモード
・特定シーンから始められるショートカット機能
・全シーン回想、トータルとシーン毎のメッセージ既読率表示ADVで欲しい機能は全て揃っており、非常に快適にプレイ出来ます。
もちろんBGM・ボイス・効果音・操作音毎のボリューム調整など、細かい設定変更も可能ですし
ボイスとテキストの同期、ボイス再生時はBGMの音量が自動低下する、
最新セーブデータから始められる「ラストゲーム」など、それほど浸透していない機能もあります。
現在プレイしているのはゲーム内で何日にあたり誰のルートなのか
今流れているBGMはどういったタイトルか、総プレイ時間はどれくらいか…
そういった情報をオプションに入ればいつでも確認出来る点も親切だと思いました。
単体、順送り、ズームで表示することも可能なアルバムモードも○。それでも、共通ルートが長いだけにもう少しショートカットの数を増やして欲しかったとか
ラストゲームがあるせいなのか最新データにカーソルを合わせてくれなかったり
音声とテキストの同期でなぜか音声のない部分も含まれるなど、気になる部分もあるにはあったんですが…
EDコンプのご褒美として出現した、メッセージ既読率と全シーン回想のおまけを見たとき
その3つへの引っかかりなんて、吹っ飛んでしまいました。
最初から可能ではなく、EDコンプのご褒美にしてのも上手いと思いました。
一通りクリアした後もそこで終わりじゃなく、既読率埋めるという新たなプレイ目的が出来ますからね。
普通のプレイでは見逃しやすい分岐に気づけるというのは本当に便利。
これは素晴らしい機能だと思います。
ただ、ウィンドウの色が目に優しくないピンクで、オプションで不透明度を調整しても大して改善されないこと、
メールのテキストを画面全体で表示する際、メールの文字が見やすくなるよう画面を暗くすることがなくて
読み返しモードで確認しなければ何て書いてあったか分からないなど、フォントが見にくいと感じるのはマイナスですね。
見やすさを重視したウィンドウカラーにして欲しかったです。□グラフィック
スチルは差分、パッケージなど関連商品絵5枚を入れて241枚。それらを抜くと丁度100枚。
清孝とくーたの顔色が悪い部分を除けば、基本的な塗りは水準を満たしていますし、
このシーンで何でスチルがないんだろう?と思わせられることもなく、ズーム機能の使い方も適切です。
4つある立ち絵サイズを状況によってちゃんと変えてくれる点も好感を持ちました。
しかし、本番・練習問わず演奏シーンが多くあるのに反して
演奏スチルが各キャラ1枚ずつしか用意されていなかった点は、プレイすればするだけ気になりましたね。
演奏シーンは本当に何度も出てくるのだから、差分だけで済ませないで、1人につき何枚分も用意して欲しかったです。
同じスチルをこうも頻繁に見せられると本当に飽きます。
くーたが佇んでいるスチルや、俊一視点のオリジナルスチル(シャワー、海と理人とか)に必要性を感じなかったので
描ける枚数が決まっているとしたら、それらを削って演奏スチルに当てるべきだったのでは…。
俊一視点で使われてるスチルが海視点のときと全く同じもので手抜きに思えたのと
ウィンクなどしそうもないキャラまでウィンクしたり、キススチルで相手がずっと目を開けたままなのは、違和感を覚えました。□サウンド
メモオフのサウンドで乙女ゲームがしてみたいと何年も前から思っていたので、それが実現したこと自体がとても嬉しいです。
サウンドのために買ったかいがあったというぐらい、本当に想像通りの出来で大満足。
BGMは33曲。そのうちの約三分の一は男性向けメモオフで使用されたBGMのアレンジですが
1st&2ndのメインテーマもその中に入っていたのは、マイナスに感じるどころかプラスです。
やはりいい曲は何度聴いてもいい。
お気に入りは「Akari -Quiet tone-」、「Know my heart」の2つ。
海、俊一のテーマ曲アレンジである「Sentimental phrase」、「Free -piano-」も
元の曲の良さが損なわれないまま、せつなさが溢れた良いアレンジになっていると思いました。
主題歌をはじめ、各キャラごとに用意された歌もいい曲が多いです。
プレイ前はED曲をED相手が歌うことにまるで魅力を感じてなかったけど、
実際にプレイしてみると、ユアでは各キャラが歌う流れに無理がないし
中には本編ではいまいち伝わりにくかった主人公への想いを補完出来る曲もあったりで
演出効果として働いていました。初めてキャラソン集を欲しいと思ってしまったほどです。
ボイスは秀巳ルートでの荒井静香さん(陽役)の迫真の演技以外はさりとて印象に残る部分はないですが
人気声優陣だけあって、特に気になったり引っかかる部分もないですね。安心して聞いていられます。
といっても、若干、俊一役の演技にやる気が見られないというか…。
歌が上手い設定なんだから、その設定に説得力が感じられる程度の歌唱力を持つ人を起用して欲しかったと思いました。
海視点の海が冒頭以外、全く喋らない点も残念でした。
海の「声」はシナリオにおいて重要度が高いだけに、海視点も音声ありでよかったのでは。□シナリオ
あちこちに伏線がちりばめられ、意味がなさそうな会話やサブキャラがその後でしっかり絡んでくる構成などは感心しました。
姉に劣等感を持つ主人公が、自分の“輝ける場所”を見つけて成長していくストーリーは
新鮮味はないものの、そつがなくまとまっています。
男性向けメモオフで見られた、人の死を安易に使うようなことがなかったのも安堵しました。
けれど、先の展開が気になるとか、引き込まれるような部分がない。
粗が多いし突っ込みどころも満載なのに、なぜかグイグイ引っ張られる…そういう類の作品と逆に位置するように思いました。
必ずしも、そつがなくて悪くない=面白いわけじゃないのを体現している。
特に一番辛かったのは、キャラ同士の会話が見ていて面白くないこと。
テキストが合わなったと言えばそれまでだけど、掛け合い重視の私としては
この部分が退屈なのは大きなマイナス要因です。
攻略対象が主人公をいつ好きになったか分からないのも不満でしたね。
最初から主人公のことを大好きなキャラは嫌いじゃありませんが、1ゲームに1人いれば十分です。
それが攻略対象のうち半数を占める上、そうじゃないキャラもいつ主人公を好きになったんだか分からないから
攻略対象が主人公に落ちていくのを楽しむ部分がない。
やはり恋愛系ゲームの醍醐味は「攻略対象を落とす」
そこにあると思ってる私からすれば、大いに物足りなかったです。
主人公が攻略対象に落とされるのを見ているだけに感じました。
共通ルート、個別ルートどちらも一部の重要イベントが被っているのも残念です。
共通ルートでは海がバンドメンバーに惹かれるキッカケとなる出来事が同じ、
個別ルートの方も好きな相手のために曲を作るシチュエーションが多すぎたりで
2周目以降には新鮮味が薄くなる上、展開が読めてしまう。
個別ルート制なんですから、中にはプロデューサーへの演奏お披露目が成功するルートがあってもよかったと思います。□キャラクター ※攻略順。ネタバレあり。
■市井清孝
この人に関しては、最初にクリアした直後と
俊一視点であるリバースモードクリア後では随分と印象が違います。
付き合ってるかどうか分からない状態が続いた末に、お泊りから交際が本格的にスタート
→付き合い始めで相手のことで頭がいっぱいな蜜月期間
→相手のことをよく知らないことに気づいて、不安を抱くようになる
この一連の流れは自然だったし、
攻略前の不安要素だった清孝の特技設定も、
嫌悪感を覚えるようなエグい描写はないまま上手く取り入れてると思いました。
このルートの海はキヨさんキヨさんとすっかり恋愛脳ですが、それに釘を刺すキャラもいたから特に気になりませんでした。
でも、終盤から俊一が唐突に絡んできて、いきなり三角関係っぽくなった上、
ここから盛り上がってくるだろうってところで急に終わり、バッドEDは病んでる内容。
それまでの好印象が一転、一気に評価が落ちてしまい、
俊一が絡んでくるまではそれなりに楽しめたルートというのが最初の感想だったんです。
ところが俊一視点をプレイすると、唐突だとしか思えなかった俊一の絡み方、病んでるバッドEDなどが
不自然な内容でもないということに気づいたと同時に、いぶかしんでいた俊一と清孝の関係の怪しさが決定的になり、
終盤だけではなく、ルート全体の評価が急降下しました。
シーンリストで再プレイすると、やたらに俊一を気にするのが萎え要素にしかならなくなった…。
俊一が清孝の恋人を奪った過去がまた繰り返されようとしてる、清孝に俊一とキスしたところを見られる
その展開自体は良いんだから、乙女ゲーム的にもっと生かして欲しかった。
これじゃ、男を男と取り合うような内容にしか思えませんでした。
このゲームの中では一番好みとも言えるキャラだったので残念です。
■くーた
唯一、バンドに入らなかった展開で進むイレギュラーなルート。
すぐに個別ルートに突入するため、長い共通ルートをプレイする必要がない、
他ルートで欠点だったイベント・終わり方の被り具合が見られない良さはあるものの、前半の内容があまりにも幼稚すぎます。
2周目以降攻略可能という仕様上、ありえない仮定ですが、
仮に初回プレイで突入した個別ルートがくーただったら、EDを迎える前にプレイを断念してました。
黒服に記憶を消される夢やら、りかのとの執事ごっとといい、小学生が考えた話かと思いましたよ…。
くーたが路上で歌うところ、
自分は裏切り者のユダだと言う、くーたの不可解な発言の意味が明らかになる終盤からラストにかけては悪くなかったし
海の「ここにいるよ」発言にはちょっとくるものがありました。
主人公の名前“海”が反映されていたのも名前固定のゲームならでは良し。
でも前半の悪印象が尾を引いて、ルート全体の評価は低めで落ち着きました。
導入部や中盤までの描き方によっては随分と印象も違っていたと思うんですけどね…。
立ち絵にしろスチルにしろ、グラフィックも好きになれませんでした。
常にラッコの姿でいてくれたらいいのと本気で思いましたよ。
キャラ的にも、相手役としてより、別キャラルートでたびたび労わってくれる
癒しキャラポジションのときの方が魅力を感じました。
■本条理人
そつなくまとまってるけど面白みがない、ユアのシナリオの特徴が顕著に出ていたルートだと思いました。
せめて、ぎこちない拓との関係がシナリオにちゃんと絡んでいたらな…。
拓との繋がりは予想外のことで嬉しかっただけに、大して膨らむこともなく終わったのはガッカリしました。
キャラ的にもあまりに変化がなさすぎて…。
理人の好感度が低いときにバンドよりも彼を選んだときの反応、俊一視点での行動からすると
本当にいい人なんだなぁとは思わされたけど、それだけというか…。
このゲームが海に対して冷たいキャラばかりとかだったら
理人の存在は大きな救い・癒し&特徴になるんだけど、そうではないし、癒しキャラとしてはくーたもいるのでパンチに欠ける。■川本拓
登場するのがかなり遅くて数合わせ的なキャラに見えただけに、
共通ルートからの流れとして最も自然な内容だったのは意外でした。
バンド「ユア」の物語として考えると一番綺麗にまとまっているから、初回プレイのED相手におすすめしたいキャラ。
冷めた家庭で育った海と、暖かい家族に囲まれて育った拓との対比、
海の誕生日がシナリオにしっかり絡むところが光っていたと思います。
陽の絡み、コンプレックス設定も忘れずに反映されていたし、このゲームでは満足度が高めなルートです。
けれど、登場時期が遅い上に、理人ルート以外はユアに加入せずとも問題ない程度の扱いなので
自然と印象は薄くなってしまうキャラであるのは確か。
今以上に長くなってしまうけど、恋愛要素を抜いた拓ルートまでを共通ルートに含めて
そこから発展した話を見たかったです。
■羽根秀巳
公式サイトのプロモ(OP)から、秀巳が陽と海の間で揺れる三角関係話かと予想していたら全然違ってました。
秀巳が陽にキスしたというのも海の勘違いオチだったし…。
他ルートでぼやかした表現の海のピアノに関するトラウマの詳細と、
陽の海に対する態度+何事にも冷めた態度の原因が分かる話なので、最後にプレイするのに適したルートだと思いました。
拓が正統ルートだとすると、秀巳が真相ルートといった感じでしょうか。
海の劣等感、トラウマ設定がシナリオにどう反映するのか期待してた私からすると
その2つありきの内容だったこのルートがあったことは、シナリオの総合満足度を上げてくれました。
陽と対峙するシーンも、このゲーム最大の見せ場だと思うほど引き込まれました。
残念なのが、共通ルートのユアCD紛失イベント、春フェスプロデューサーの前の失敗イベントが他キャラと共通な点。
秀巳限定のイベントなら、もっと話に入り込めたのに…と惜しく感じます。
キャラ的にはくーた同様、ヒロインの相手役としてよりも
別キャラルートで脇キャラとして気遣いを見せてくれる方がしっくりきます。
■佐々俊一
唯一リバースモードが用意されているメインキャラということで最後に残しておきましたが、
わざわざ最後に回す必要はなかったです。
むしろ、リバースモード含め、最初の方で攻略しちゃった方がいいキャラです。
他キャラよりも見た目のデザインに華があるし、俊一をメインキャラにしたのは分かるんだけど
彼だけリバースモードやEDを多く用意する必要性はないと思いました。
ノーマルEDとワーストEDに至っては、存在理由がまるでないし。
世界観から浮きまくってるとしか思えなかったりかのの電波ぶりを、話にしっかり絡ませたのは感心したけど
それが面白いかどうかってのは別ですからね…
メインキャラだと考えなければ、6つあるルートの1つとしてアリかなと思えなくもないというところ。
俊一の場合、最大のネックは清孝への依存ぶり。
見せ方によってはキヨキヨ言ってるのも可愛いと思えたかもしれませんが…
清孝ルートでの絡み方やリバースモードからするとBL方向にしか感じられなくて、どうしても好きになれませんでした。
「何でもない」連続発言とか、可愛いなと思えることも結構あったんですけどね。
リバースモードの海編(俊一視点で俊一ルートを見たもの)は
おにぎりとか、俊一視点で見てみたかったイベントが省かれていたこともあっていまひとつでしたが
キヨ編(俊一視点で清孝ルートを見たもの)は、
海視点では見えなかった裏背景や2人の過去がある程度補完されるなど、別視点のメリットが出ていました。
当て馬(?)視点という着眼点がいいですね。
俊一視点のキヨ編のように、秀巳ルートを陽視点でも見てみたくなりましたよ。
だけど、キヨ編バッドEDの内容が…。
これだけは二度と見返したくないです。
■月岡海
姉への劣等感はかなりのものですが、それ以外は至って普通な子です。
乙女ゲームでここまで普通な子も珍しいかも。
いい子ちゃんすぎないから共感する箇所はわりとあり、
かといって性格が悪いわけでもなくて、基本的に真面目で心優しい描写は出てくるから
プレイしていて嫌な気分になることはなかったです。
俊一視点では立ち絵も声も可愛いかった。これで3年間彼氏なしって嘘だろう。
理人じゃないけど、周りの男どもは見る目なさすぎだろうと思いました。
それだけに、リバースモードが全員分あったら、攻略対象→海も補完出来たんですけどね…。
■月岡陽
他の乙女ゲームとは異なる空気を醸し出す役割を果たしていたキャラ。
最初から海に好意的なキャラが多いだけに、陽の存在は良い具合にシナリオに緊張感を与えていました。
夢庵帰りのイベントなど、本心では海を大事に思ってることは伝わるし
ただの意地悪キャラ、引っ掻き回しキャラで終わっていないのは良いです。
そして、立ち絵の表情&ボイスが全キャラで最も生きていたと思いました。
特に秀巳ルートの対峙シーンで見せる表情は、このシーンのために描いたと思ってしまうほどマッチぶり。
秀巳ルートの対峙シーンをユア最大の見せ場として挙げるのも、
陽の表情と担当声優さんの演技によるところが大きいです。■有沢りかの
世界観から浮きすぎだろう…と
どうにも好きになれなかったんですが、俊一ルートでの決闘を見ると少し印象が変わりました。
そういう意味でも早々に俊一をクリアしておくべきだったかなと思います。
くーたルートとか、出番が多いルートは多いですからね。□総合評価
私のように三角関係、修羅場などを期待した人間には物足りず(ないこともないけど、期待してた方向性と違う)、
王道な乙女ゲームを求めてる層には地雷を踏む可能性が高い…どっちつかずで中途半端な印象を受けました。
バンド、音楽の比重は強いので、その2点がテーマの乙女ゲームをプレイしたい人、
リアル系の世界観・話が好きで脇女キャラが絡むのが気にならず、主人公ありきの乙女ゲームがやりたいと思ってる人向けですかね。発表時点から発売が楽しみで期待していた(1ルートぐらいは面白いシナリオがあるはずと思いたかった)と
プレイを阻害される強い不快要素もなかったから最後までプレイしましたが
さして興味もないのに衝動買いしたような入手法だったら、途中で投げ出しただろうな…と思います。
サントラありの限定版を購入したから、サントラのために買ったと思えたのが救いです。
でも、今作でメモオフの女性版が終わったとしたら惜しいという気持ちは強くあります。
女性向けということでか、持ち味を抑えたことで逆に個性と魅力に乏しい作品になってしまったから
ユーザーの意見を取り入れつつ、独自のカラーを出した次回作を出してみて欲しいと思います。
(独自性が強く感じられた秀巳ルートの出来はよかったですしね)
乙女ゲームを出したメーカーがどこも1作目から人気が出た、支持されたわけじゃないし
このシステムと音楽が堪能出来る乙女ゲームが二度と出来ないと思うともったいないです。
プロット自体は嫌いじゃないものの、イベントやテキストなどの肉付け部分が好みから外れていたこと
グラフィックも男キャラをイマイチに思ったことから、キャラ、ライター、キャラデザは一新して欲しいですけど。バンド内恋愛禁止を誰も守る気がないのは笑えました。
2008年02月08日
加筆 2008年02月14日