フルハウスキス レビュー

発売日 :2004年7月22日
価格 :7140円
対応機種  :PlayStation2
メーカー :カプコン
メモカ使用容量 :2033KB

キャラクターの立て方や発生するイベントのタイミングなどが上手い。
家政婦パートの結構な数のイベントや細かい違いなどで変化する台詞など
作りこみはなかなかのモノで、今まで出た乙女ゲーの中では高レベル。

それゆえ、メインシナリオのありきたりなオチ、何より説明不足・抽象的すぎる表現の多さがもったいない。
(後者は規制などから、曖昧な表現にするしかなかったのかもしれないけど、それを言い訳にすることは出来ないと思う)

もうひとつ惜しいのが、途中で彼氏を乗り換えられる売りのシステムがそれほど活かされていなかったこと。

彼氏に別の男キャラと付き合うと報告した際、彼氏が食い下がったりしないため、あまり盛り上がらないし
新しい彼氏の方も、彼氏がいない状態で告白された場合のルートと同内容なので物足りない。
(せっかく二人目彼氏なんだから、前の彼氏に嫉妬するとか、二人目の彼氏ならではのイベントがないと…。)

二人目の彼氏EDというのもあることはあるんだけど、これまた別に二人目の彼氏である必要性のない内容…。

それから最初の彼氏は一哉で、告白してくるキャラは瀬伊にしよう〜など、組み合わせが固定されていないから
プレイヤーが自由な組み合わせの三角関係を作れる反面、
固定された三角関係の恋愛ゲームに比べて、三角関係の醍醐味がそれほど感じられないのもマイナス。

メインキャラが4人中3人とも、恋愛経験が豊富であまり表情を崩さないタイプという、キャラ的に被っているのも気になった。

何より残念だったのは、乙女ゲームとしての萌えというものがほとんどなかったこと。
と言っても、キャラに魅力がないというわけでもないし、甘い台詞やイベントは十分ある。
要は私の肌に合わなかったということだけど…。
そんなわけで、次作乙女ゲーに期待しています。>カプコン

―システム―

セーブ数  15
スキップ  あり ※既読判定なしの自動スキップのみ
読み返し  あり ※テキストのみ。ボイス再生はなし
オート再生  あり
ボイス  家政婦パート以外はフルボイス。キャラ別ON/OFF切り替えあり
おまけ  スチル鑑賞、BGM鑑賞、ミニゲーム、キャラ紹介、おまけイベント(見るためにはスチルを埋める必要がある)

ここが○
・ADVパートではいつでもセーブ&ロードが可能
・章の始めからやり直す(ロードする)ことが可能

ここが×
・キーレスポンスが鈍くて、動作も重め
・家政婦パートではセーブ&ロードが出来ない
・ソフトリセット機能がない。スタート画面に戻れない
・メッセージスキップしてる最中でも、効果音は通常時のままで飛ばせない
・スタッフロールがカット不可能

―キャラについて― ※ネタバレあり

■御堂一哉
冷静沈着、ポーカーフェイスで頼もしい(が小姑な)雇い主。

彼は本当に表情・態度が崩れず、どんなときも平常心だから、告白してくるときも振ったときもあまり盛り上がりません。
冗談が通じないタイプではないものの、基本が真面目で常識人だけに予想外な反応は期待出来ないし
ヤサガシや風呂場イベントがそれほど面白くないのが寂しいところ。

まあそれだけに、イベントでお茶目な一面を見せたり
吉田に殴りかかるなどの感情を爆発させたときは、面白かったり、かっこよさが際立ちますが。
恋愛関係になる前のやり取りの方が好みでした。

■松川依織
序盤から主人公に好意的なオアシス的存在。

過去や核心を突くことはにっこり笑顔で誤魔化し、一哉同様に表情と態度が崩れない。
君がすごく好きだから付き合いたいというスタンスじゃないこと、物語の途中で別れを切り出す
本気になったのは主人公が初めてじゃない点は、乙女ゲーのプレイボーイ系では結構珍しいかもしれませんね。(特に最初は)

前半はあまり絡むイベントがないので、印象は薄め。
パーティーに連れて行ってもらう以外にも、瀬伊のバイオリンイベントみたいな強制的なイベントがもうひとつ欲しかったかな。

■羽倉麻生
4人の中で一番(というか唯一?)感情をストレートに表に出す純情な少年。
そういえば攻略対象で赤面するのは英二郎と彼だけなような…?(まだ見てないだけかな)

出会い時の態度は最悪なものだけど、本当は素直になれないだけで
序盤からむぎが困ったそぶりを見せれば、しぶしぶながらも承諾してくれたり
後半では不器用ながらも気遣うなど、優しい面がチラホラ垣間見えるのがいいですね。

むぎとは対等な立場でポンポン言い合えるのが楽しい。ラ・プリンスでは彼が一番好きです。
立ち絵が最後まで慣れなかったけど…。今でも描き直して欲しいと思ってしまう。

■一宮瀬伊
主人公を何かとからかい、困らせるトラブルメーカー?
ボイコット、バイオリン、屋上…と強制イベントが前半に多くて、そのときラブパラメーターが上がるため、4話で告白してきやすいキャラ。

依織が昔の恋人関連で今に至るとしたら、この人は根っからの女好きな感じ。
(!イベントから察するに、付き合い出してからもまだ他の女性が切れてなかったりするみたいだし)
こちらから告白して付き合う一人目彼氏ルートよりも
あちら側から告白させる二人目彼氏ルートの方が魅力的に感じるキャラだと思いました。

あと予期せぬ言動をする面があるため、ヤサガシ時にアイテム見せたときなどは、一番面白い反応を見せてくれます。
他キャラの意外な一面を引き出してくれるので、複数キャライベントも瀬伊が絡むと愉快な内容になったりすること多々。

■英二郎
変人で主人公のことが好き…と私のツボを突いてる設定だったんですが、シナリオもキャラ的にもイマイチ。
たぶん、同じような設定の春太が予想以上に強烈だったため
後から登場し、出番もそれほど多くない英二郎は霞んでしまったんだと思います。

変人キャラは英二郎か、春太のどちらかだけでよかったんじゃないかな。
どちらかといえば、一郎の方を落としたかった。
(彼はむぎに暖かい感情を抱いてないようだから、その冷たさにちょっとときめいた…)

■山本春太 
発売前、何気に一番楽しみだった&期待してたのが彼だったんですけど、いやもう予想以上というか予想外というか…
彼のために買ってよかったとまで思うくらい、存分に笑かしてもらいました。

彼はむぎに本当に夢中なので、むぎの言動に一喜一憂してくれるのが、なんとも面白い。
ヤッター!とか素直に喜んでくれたりする様は可愛いし。
なので事件に全く関わっておらず、最後まで非恋愛対象だったのは、とても残念。

むぎは春太を全く恋愛対象としてみてないけれど、あれだけ引いていた英二郎とも恋仲になったのだし
春太も絶対に無理ってわけではなかったと思うんですよね>恋愛ED
恋愛EDが無理でも、むぎのピンチのときに訳が分からないながらも必死でむぎを助けようとするとか
そういった活躍の場があったら、より面白かったな…。

2004年0923

当時の雑記に書いた感想


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