明るいノリのゲームをやるような気分じゃなかったので
世界観が暗い感じのこのゲームのプレイを始めたんですが、ホントに暗いわ…。
善人キャラも少なくないため、救いがないとか明るさとは無縁とかではないんですが(コミカルなやり取りもあるにはある)
舞台設定の内容が内容なので、どんよりした空気が満ちており殺伐としています。
それだけに、主人公の退院を祝ってくれるイベントを見たときは感激してしまいました。
それほど周りから好かれるようなプレイをしてなかっただけに、余計に来るものがありましたね。
苦手意識を持っていた正義感の強い典型的ヒーロータイプのアーサーへの印象も良くなった。
相性最悪な主人公を心配してくれるなんて、あんた、いい人だよ…。
2回に1度は攻略サイトチェックしてる私が言うのもなんですが
難易度は易しくとは言えないものの、1発クリアが困難なだけで
何度か挑戦してるうちにコツが分かり、自力でクリア可能な範囲だと思います。
でも、あっけなくクリアしてしまったときの物足りなさは感じない反面
毎回何度かリトライしてるため、サクサク進んでいるとは言いがたく、定期的に小休止を取ってる状態。
ちなみに今回のプレイではディアスEDが目的で、「ジェシカの実」クリア前までプレイしました。
ディアスの相性はようやく「良い」状態に出来たんですが
これまでのプレイで、これといったイベントは見られず…親しくなったという実感も沸かない。
ジェシカの実クリア後に異性限定のイベントが発生するようなので、それに期待します。2007年04月25日
クリアしました。プレイ時間は20時間+数時間ぐらい。
以下はネタバレあり。
ジェシカの実クリア後に発生するイベントの内容が主人公の看病をするものと知り
あのディアスがどういう風に看病するんだろう…と期待していたんですが
「看病を拒絶する」という、全く予想していなかった結果にかなり落胆。
相性が普通以下なら納得いくんだけどさ、良いでそりゃないだろ…
その上、ディアスのEDの条件にも関係するルカを説得するというミッションが
柱のところでルカを殺していたために、発生するわけがなく…。
そんなわけで、今回のプレイでディアスEDを見るのは無理なのかと諦めモードに入っていましたが
ギリギリのところでディアスの相性が最高になり、お目当てディアスとEDを迎えられて
1年ぶりに、恋愛系ゲームの初回プレイで目当てのキャラのEDが見られました。
6連敗にならなくてよかった…。
感想を良かった&好きな部分と、悪かった&不満な部分に分けてそれぞれ述べていきます。
まず良かったのは、ストーリーですね。
魔物たちの正体は人間の想像が具現化したものと明かされるあたりでは
好みじゃない展開になったことで失望を感じたんですが、ゲームを進めるうちにしっかり練られていることが分かり
素直な気持ちで物語の行く末を見守れるようになりました。
ラストもご都合すぎず、後味が悪いこともなく、最後でガッカリすることもなかったです。
アノイア教という宗教の扱い、使い方が巧みなせいか
同系統の別作品に比べて話の運び方に無理が見られず、分かりやすかったです。
この手のテーマの作品は、意味深な台詞や伏線らしきものを散りばめるだけ散りばめて
それらに対する説明や回収をほとんど行わず、考察本(サイト)を読まないと理解できないものが多い印象だったんです。
だから最初は失望したんですけど、考察必須の印象を変えてくれましたね。次に良かったのは、ビジュアル面での作りが細かく、丁寧な部分。
このゲームは2頭身のSDキャラと、メッセージウィンドウに表示される顔グラフィックのみで進行し、派手な演出は一切ありません。
一方で、アイテムひとつひとつに専用のイメージイラストが用意されていたり
新しい武器を装備するたびに武器のグラフィックも変化し、使い勝手さえ違う風に感じさせるほど細かいんです。
主人公が自室で休む際の動作が
HPが高いときと低いときで違う(HPが少ないと倒れるようにベッドに入る)ことを知ったときは、感心しました。
また、ベアルファレスには時間の概念があり
例えば、酒場は午後近くになるまで閉まっているため、朝に行っても誰もおらず
仲間たちの部屋を早朝や深夜に訪れると嫌な顔をされるなど、同じ施設(部屋)を訪れるにしても時間帯によって光景が異なるんです。
その光景もキャラの個性が表されていて面白い。
時間を簡単に進められるコマンドもあるから、目的の店が閉まっていたときに、どこかで時間を潰すような必要もないし
時間の概念があることが欠点になっていないのも○です。
難しすぎず、簡単すぎないミッション、HPが残り少なくなると、他の仲間が所持している薬や魔法で自動的に回復してくれる
ペナルティのないリトライが何度も可能など、親切な作りも好感が持てました。不満点はまず第一に、ボタンの配置が一般ゲームと少し異なり、操作性が良くないと感じるところ。
他のPSゲームでの、調べたり話しかけるには○ボタンを使うという先入観が強かったために
決定は通常通り○ボタンなのに、調べる系の行動だけ×ボタンを使うことには、なかなか慣れませんでした。
しかしそれ以上に最後まで納得がいかなかったのは、メニューを表示させるボタンがスタートボタンだったこと。
町中にしろ、遺跡内にしろ、メニュー画面を開くことは決して少なくないのに
なぜよりによって、頻繁に使うことに適さないスタートボタンを選んだんでしょうか。
主なボタンが別の動作を実行させるためのボタンとして埋まってしまったからだとは思いますが
やはり、△や□など、押しやすいボタンに振り分けて欲しかったです。
ロードがミッション失敗時にしか出来ないのも引っかかりましたね。
ソフトリセットはありませんし、本体のリセットボタンを押すとなると結構待たされることになるので
ロードしたいときはわざわざ遺跡に入ってミッションを失敗させていました。パッケージ裏でマルチシナリオを匂わせる紹介をしながら、実際には自由度や分岐がほとんどない一本道な話だったのは残念。
特に、「仲間を取るか世界を取るか」、これ以上にない究極の選択を迫られることが数度あるにも関わらず
どちらを選んだところで展開が変わるわけではないのは、本当にガッカリです…。
大筋が同じにしても、途中の展開ぐらいは変えて欲しかった。
あるいは、メインのストーリーに関係ない、サブミッションもいくつか用意するか。
仲間の数だけEDがある、複数回プレイ推奨のゲームなわりに、2周目へのやる気が起きづらい作りだと感じました。あと主人公は部屋を調べたときの説明台詞(机を調べたときの「机がある」とか)以外は
全くと言っていいほど喋らないんですが、主人公以外の仲間だけがサブキャラと話すことが多くて
置いてきぼりを感じることがわりとあったのも、マイナス点ですね。
主人公が普段滅多に喋らないからこそ効果的に働いてるシーンが終盤にあるし
主人公が喋らないこと自体が駄目だとかではないんですが
主人公の顔グラフィックが用意されているし、ごくたまにとはいえ喋るシーンがあるにはあるんだから
喋らないキャラを通さなくてもよかったのでは…と思いました。
全体評としては、良作以上・名作未満のゲームでしょうか。
ストーリー性とゲーム性、両方兼ね備えた女主人公の恋愛(要素あり)ゲームがしたいという人にはおすすめです。
あくまで一般ゲームですから、恋愛面に期待するのは禁物ですが
ストーリー性とゲーム性の両方備えてる乙女ゲーを探すよりかは現実的だと思います。
最後に、一部プレイヤーによっては最重要とも言える、恋愛面に関して。
ディアスは普通、良い、良好で台詞の変化がありませんし
無愛想で冷たいなりに、好意を示してくれるのでは…と期待するとガッカリします。
前述の通り、看病イベントでは拒否され、告白イベントで告白しても…
私はちょっと笑ってしまい、結構気に入っているんですが、一般的にとても「萌える」と言える台詞じゃないですね。
とにかく、「恋愛? 親しい過程? なにソレ?」状態なので、甘さなんてものには無縁。
しかし、カルスに残った理由、ラストであることを実行する前に主人公に告げた一言など
好きだ愛してるなんて、ありふれた言葉を使わなくても、主人公に特別な感情を抱いてるということはちゃんと伝わります。
もっとも、特別な感情=恋愛と断定した描写じゃないので
仮に男主人公と共通内容だと言われても、特に違和感ないぐらいの内容ですが。
そのせいか、ディアスとの関係を「恋人」と表現していた説明文を見てホッとしましたね。
ちゃんと恋人になったんだと安心したというか。2007年05月04日