何年も前からずーっとやりたくて仕方なかった夢☆色いろ(以下夢いろ)をついに入手することが出来ました。
これから述べるのは、女主人公で1周+3年目の5月から再びプレイした状態での感想です。
このゲームがここまで気になるようになったのは、唐突に始まる夢イベント、プレイヤーに大きな衝撃を与える呼びかけなど
ネタ要素が多いらしく、「バカゲー」、「笑える」と評されているからだったんです。
ところが実際にやってみると…
さすがに発売から約10年も経過しているだけに、そのあたりを差し引かずに現代感覚でプレイするには厳しいものがありますが
当時としては標準的な恋愛ゲームだと思いました。
よくよく思い返してみれば、バカゲー扱いされているのは男主人公のギャルゲーサイドのことで
女主人公の乙女ゲサイドはこれといって悪くも良くも言われていなかった…
つまり私が勘違いしただけだったんですが、意外にもレトロ乙女ゲとしてそれなりに楽しんでしまったので
ネタゲーじゃないじゃん!
そういったガッカリ感は、それほど覚えませんでした。
ゲームシステムは1週間単位で勉強や運動などのコマンドを実行し、休日にデートをする『ときめきメモリアル』でお馴染みのものです。
当時のときメモでも取り入れていなかったバイトが出来るあたり、爆弾処理をしなくていい10年前のときメモGSみたいな内容ですね。
基本はまんまときメモなんですが、パラメーターや好感度の具体的な数値が表示されない、
ゲーム途中で告白出来る、現実とは異なるシチュエーションで進む夢イベントなど
オリジリティーを出そうとして取り入れたであろう点がいくつか見受けられました。
「目新しい要素を入れてみた」の段階で終わっているから
それほど面白さや魅力に繋がっていないんですけど、余計なことをしたとか邪魔に思うこともありませんでしたね。
例えばパラメーター。
数字で表示されない分、学力系は年5回、その他のパラは週1でどの程度あるか分かりますし
好感度の方は攻略対象の態度で判断することが出来ます。
途中で付き合えるシステムに関しても、誰かと交際を始めると彼氏だけしかデートに誘えないといった制限が付くこともなく
彼氏を放っておいて別キャラとばかり過ごすことも可能ですし
告白が失敗したり短期間で相手を振っても、これといったペナルティが発生しません。
気軽に付き合ったり振ったりと、自由な行動を取れるんです。
夢イベントは境遇や身分が異なる男女の禁断の恋といったものが多く、どれもシチュエーション重視型。
ボリュームは5段階の短さで、恋愛過程をじっくり描いてるとは言えません。
それに夢での攻略対象は、シチュを成り立たせるためだけの紋切り型。
普通ならキャラが立っていないことや、ボリュームが少ないことは欠点にしかなりませんが、このゲームはあくまで現実の学園生活がメインです。
だから、夢イベントの方に入れ込んでしまったり、夢でのキャラを攻略したかったとか、本末転倒なことになりにくいんです。
パラレルなおまけとして、現代では成立しない恋愛模様の数々を素直に楽しむことが出来ました。
単調になりがちな本編のいいアクセントになってますしね。
最初の2つが従来通り、パラメーターが具体的に数値で表示される、
途中で交際が出来ず、あくまで最後に告白されることが最終目標だったとしても、夢いろに対する評価は変わらなかったと思います。
でも、夢イベントが全くなかったら評価は大分下がっていたかも。
最後しか選択肢が発生しないから終始見ているだけだし、現実世界に何の影響も与えない。
だから、この夢イベント目当てで買っても物足りなさを感じるだけでしょうが
乙女ゲで案外見られないシチュが楽しくて、プレイ中は続きが楽しみでした。
初回プレイで登場しなかったキャラの夢イベントがどんな内容か気になるあまり、わざわざもう1度プレイしてしまいましたからね。
神田(教師キャラ)の夢イベントだけは今回のプレイで見ることが出来なかったので
もう1度プレイした際は今度こそ発生させたいんですが、どうやったら見られるんだろう…。
生徒6人分全て見終わったら発生するとか、それぐらいの条件しか思いつきません。
夢いろのここが○
・育成がスピーディー
この手のジャンルでプレイしやすいかどうかを左右させる育成スピード、これがなかなかに速くて
セーブとロードのアクセスも(当時としては)それほど遅くありません。
ときメモを忠実になぞらえた作りながら
爆弾処理とデートの約束で1日消費してしまう点まで真似してなかったため、余計なストレスを感じずにサクサク進みました。
わざわざ良い点と挙げるようなことじゃないのかもしれませんが
育成アニメをスキップするためにいちいち特定のボタンを押す必要がない、デフォルトで育成スピードが速い点は好印象です。
・現実的なキャラ、イベント内容
攻略対象キャラ、会話、学校行事の内容(試験は年5回)は類似ゲームに比べて現実的です。
これを良いと思うか悪いと思うかは結局好みの問題ですけど、現代高校が舞台のSLGであることを併せてみると
キャラやイベントが身近に感じられることは1つの個性となっているように思います。
大きなイベントは全く起こらないし、シナリオもないけれど
お弁当のお裾分けや日直当番、同じクラスか別クラスかで会話に違いが生じるなど
何気ないやり取りで十分学園モノらしさは味わえるから、現実的な高校生活シミュレートとして受け取れる。
ほぼ全ての行事イベントで過ごせたり、バイト先に来てくれるなど、女友達の存在感が大きいのも嬉しいところ。
誕生日プレゼントだけじゃなく、チョコまでくれたのには驚かされました。
それが男主人公時の使いまわし内容ではなくて、友達としてくれるのが良い。
・意外な介入度
デートや行事での誘いは当然のこととしても、誕生日やホワイトデーのプレゼントまで拒否することが可能です。
これは結構嬉しい介入度だと思いました。
興味がない(狙っていない)相手からのプレゼントを喜ぶ主人公にギャップを覚えることもないし
相手のガッカリした反応も見ることが出来ますからね。
ゲーム最終日(卒業式)の際に、異性の同期生、先生、友人のうち、誰が気になるかの三択が出現するから
望んでいないキャラのEDに突入する確率も低いです。
体育祭のリレーに立候補するかどうか、(ときメモに倣ってか)修学旅行先を3箇所から選べるなど
意外なところで選択肢が発生したのも気に入っています。
・映画とコンサートでのデート会話が複数
デート先の数は常時16、季節限定4。数にしろスポットの内容にしろ、特に特徴はないんですが
コンサートと映画館での会話がジャンルによってちゃんと変化したり
各スポットの会話内容は固定ではなく2パターン用意されているなど、意外にも多く感じられました。
これで2パターンの会話が交互に発生する作りなら、デートに関しては大きな不満はなかったんですけどね…。
デート会話が2パターンのどちらになるかはランダムなようなんですが
発生しやすい話題と発生しにくい話題に分かれているから、いくらロードしても、片方の会話にしかならないときが多いのです。
どれくらい発生しにくいかと言えば、20回ロードして2回だけだったとか、それぐらいの確率。
こんな状態なので、各デート場所の会話は固定なのと変わらなくなっている。
出現しづらい会話を見るため、わざわざ何度もロードを繰り返したぐらいですから、デート会話そのものは楽しめたんですよ。
だからこそ、2パターンの会話が用意されているのに、出現する会話が片方ばかりだったことは残念です。
夢いろのここが×
・説明不足ゆえの不親切さ
このゲームではパラメーターや好感度が数値で表示されないものの、どの程度あるかが分かる機会は定期的に発生するため
パラが非表示であること自体は予想よりも不便に感じることはありませんでした。
でもそれはあくまで通常コマンドだけを実行したときの話です。
通常コマンドは数学の勉強をする→数学パラ上昇、おしゃれをする→容姿パラ上昇と
どのパラがどのコマンドに対応しているか一目で分かるんですけど、複数ある部活やバイトはそうもいきません。
2ヶ月半ぐらいずっと同じコマンドを実行すれば、試験結果で判断出来るとはいえ
裏を返せば、いちいち試してみなければ分からないということ。
休日にだけ行える外出コマンドにしても、外出先でキャラと会えたりイベントが起こるわけじゃないし
何のために存在するのかしばらく分かりませんでした。
ストレスが溜まった状態で鏡を見たときに「外出してストレス発散させなきゃ」と表示されて
ようやく、外出=ストレスを減らすコマンドだと気づいたぐらいです。
自室画面での操作がコマンド選択ではなくて、部屋のあちこちをクリックする形式なのも不親切だと思いました。
どの家具が何の行動に対応しているかは慣れの問題だとしても
スケジュール変更、デートに誘うなど、重要なコマンドを実行したいとき、机にカーソルを合わせてクリック→机の上の持ち物をクリック
と連続でボタンを押しを要求されるのが少々面倒くさかったです。
また、カレンダーは自室全体画面、行事予定は机拡大画面と分かれているのも不便でした。
カレンダーの方で行事確認出来るよう、1つにまとめて欲しかった。
・台詞パターンが少なくて、作りこみが甘い
10年前のゲームとしては画期的なことに、EDを迎える前に恋人同士になれるんですけど、これがゲーム途中で告白が可能というだけ。
告白が成功して晴れて恋人同士になっても、学園内でランダムで起こるミニイベント、デート会話、行事イベント…
それらへの影響はまるで見られない。
デートのメイン会話はもちろん、開始前と終了後の台詞ですら、交際時限定のものに切り替わったりしないんです。
別れを告げた日とバレンタインデーが重なったときも、何の問題もなく別れたばかりの元彼にチョコをあげられるし
その反応も通常時の使いまわしだから、別れたばかりの男女とは思えない会話で非常におかしなことになっている。
クリスマスに自分以外の男が何人も家に招待されていることを意に介してない彼氏を見たとき
いくらなんでも手を抜きすぎだと思いました。
作りこみが甘いというより、おざなりって言葉の方が適していますね。
同じイベントが何度も発生する作りなのも興ざめの要因にしかなりませんでした。
何度、スランプの岡田を励ましたことか…。
それでも、日常的に起こるイベントはまだ許容出来ないこともないです。
しかし、行事イベントが毎年同じ内容なのは、さすがにいいかげんすぎるでしょう。
バイト先にキャラがやってきて声をかけてくれるミニイベントにしたって、用意されている台詞は1つだけなんです。
バイトの内容や訪問回数によって変わったりせず、常に固定。
にも関わらず、なぜか主人公の台詞“だけ”は訪問回数、相手との関係によって変わるのが大いに謎。
主人公の台詞が変わるのは、さすがに状態関係なく固定なのはマズイと思ったことを表しています。
なのにどうして、肝心の攻略対象の台詞を変えないんでしょうか。
音声収録を終えた後に気づいて、慌てて主人公だけ複数用意したのか…。
・イベントの少なさと淡白さ
ときメモを模範している夢いろですが、部活に関しては歴然と差が出ています。
夢いろの部活は先程述べた交際システム以上に意味がない。
私は今回のプレイでサッカー部のマネージャーを3年間真面目に務めましたが
それに対するメリット、報いといったものが全く見られませんでした。
試合も起きないし合宿もなし。顧問である神田絡みのイベントも起きない。
(一応2パターンほど、ちょっと声をかけられたことがあったとはいえ、サッカー部以外のマネージャーに対しても使えそうな内容)
夢いろの部活は1ヶ月に1週間は部活コマンド実行しないと即退部という、相当厳しいものなんだから
ゲーム途中にしろ、ED後にしろ反映するべきだったと思う。
そもそも、毎年発生する進路相談が高校生活の雰囲気を出すためのイベントに過ぎず、EDに影響を及ぼさないのは如何なもんでしょう。
高校生活で何に力を入れたかによって、主人公の進路が変化するのも、ときメモ系ジャンルの面白さでしょうに…。
彼氏に別の男キャラとのデート見られても、彼氏の台詞1つだけで終わったり
EDに特別な演出をしていなかったり、盛り上がるべきところで盛り上がらないのは何とも味気ない。
キャラ同士の横の繋がりがまるで見られないのも淡白さに拍車をかけています。
爆弾処理をする必要がないわけだから、大勢のキャラを出すデメリットはないのだし
ちょっとでもいいから複数のキャラ同士のイベントが欲しかったです。
スチル付のイベントにしたって、スチルが出るってだけのお粗末なもの。
普段のデートで特定の選択肢を選んだときの方が、よほど長くて聞き応えのある会話だったりする。
いろいろ書いていますが、私的に最も残念なのが絵です。女の子の方は許容範囲内なんですが、肝心の男キャラが…。
特に、好きキャラの神田の立ち絵(平日Ver.)が受け付けないのはツライ。
プールや海での水着姿は、スポーツジムに週1で通ってる人の体つきじゃないよ…。
スチルが出ても全然嬉しくないのは何度も経験しているけど、その理由が「立ち絵と全く同じ絵柄だから」なのは初めてかもしれない。
割と良かったのは岡田の花火スチルだけでした。
キャラ感想。ネタバレに配慮していません。
■ゆめいろはなこ(デフォルト名)
スチルで徹底的に顔を見せないようにしているのとは対照的に、性格はきっちり決まっている女主人公。
ここまで適当なデフォルト名で、こんなに個性あるとは想像しないだろう…。
乙女ゲの主人公は、設定上「どこにでもいる普通の女の子」となっていても
実際は実年齢にそぐわない、よく出来た人間であることがほとんどですが、この主人公は年相応にイタイです。
青臭いとか、未熟、幼稚でなくて、「イタイ」という形容がまさに当てはまる。
特に神田とのやり取りは、とてもしょっぱい気持ちになる。
あと、いくら大多数のプレイヤーが異性キャラ>同性キャラだからって、主人公自身にそういう言動を取られると、普通に引くもんですね。
友人が誕生日やらチョコくれるのに主人公側からあげられる機会もないし、友人に対して薄情に見えました。
■岡田明
センターヒーローなので強制なだけかもしれませんが、最初に出会った異性の生徒キャラです。
性格はさわやかスポーツマンタイプ。
神田ED確認後、同じ卒業式データを使って、同期生の男の子が気になる的選択肢を選んでみると、彼が告白してきてびっくりしました。
確かに体力パラが高めだったせいか、行事イベントで誘いに来ることも珍しくなかったんですけど
それらの誘いを常に断り、1度もデートしていない状態で告白されるなんて…。
今こうして感想を書きながらプレイ内容を思い返してみると、
ランダムイベントで友人として会話することは多かったし(内容が被りまくってるのはさておき)
ときどき誘いをかけてきたのが恋愛感情の証しだったわけだから、そこまで驚くことでもないとも思うんですけどね。
ただ、やっぱり全然狙っていないのにEDを迎えてしまったのは、恋愛ゲーム的に達成感も何もないというのが正直なところ。
彼氏状態でのEDにしても、途中データから再開した際に誕生日プレゼントを受け取ってみたら
→直後デートに誘われる
→そのデート後、試しにこちらから告白
→あっさりOK
→他キャラとデートしまくりで当の岡田は放置
こんなプレイでも見られましたからね…。
恋愛EDというのは、それなりに交流して思い入れが出来た状態で見てこそ嬉しいもの。
とりあえず確認出来ればいいなんてものじゃないですよ。
内容的にも、学ラン設定ならではの台詞が使われている分、彼氏状態じゃないEDの方が印象に残りました。
■氷室玲司
別乙女ゲからやってきたのかと思ってしまうような髪型のキャラ。
性別問わず現実的なルックスのキャラばかり中で彼だけ浮いているため、キャラデザ担当の好みでも反映されたのか? などと邪心してしまう。
現実世界においては、登場時期が遅すぎたせいか、日常のランダムイベントが発生しない&誘ってみたデートは毎回断られてしまい
出会いイベント以外の接触がないまま終わったんですが、夢イベントの方は確認済みの6人のうち、最も楽しめました。
ネタバレすると、脱走アンドロイドを取り締っている刑事と脱走アンドロイドの2人が互いの正体を知らないまま恋に落ちる…
ベタといえばベタな禁断の恋シチュなんですけど
アンドロイドを攻略対象ではなく、主人公が担当しているのが斬新で面白いと思いました。
攻略対象がロボットや人造人間で…だったら実例がいくつもありますけど、さすがに主人公となると難しいですからね。
現実世界と切り離されたもう1つの世界で、キャラ毎に舞台設定の異なるイベントが展開する…
そんな構成だからこそ、実現出来たシチュだと言えます。
でもね…
最後の最後、2人が互いの想いを確かめ合った盛り上がり最高潮のとき
予期してなかった、とてつもない大きな落とし穴にはまったんです…。
夢いろにちょっとでも興味がある人はご存知だと思いますが
このゲームではときメモ2よりも1年早く、入力した名前を呼んでくれる機能が搭載されています。
あ〜わの50音をそれぞれ1つずつ発生する形なので、カタコトとしか言いようがない発音ですけど
主人公の設定入力時に聞ける試聴ではそこまで酷くもなかったんです。
それに、実際にゲームが始まると名前で呼ばれる機会がまるでない。
(自己紹介のときに自分で名乗る以外、主人公の名前が使われるときがない)
だからいつの間にか、名前呼び機能があること自体を綺麗サッパリ忘れていたんです。
そしたら、よりにもよって、ラブシーンにうっとりしているときに…
それを聞いたとき何が起きたのかサッパリ分からず、誇張でも何でもなく、本気で怨霊か何かの声に聞こえました。
2、3秒後にこれが噂の名前呼びかけかと思い当たったときには、もう笑うしかなかったです。
それも笑いのツボに入って笑ったとかじゃなくって、あまりの衝撃に笑うしかなくて笑った類の笑い…。
やっぱりこのゲーム、バカゲーだったと思わされた出来事でした。
■藤井和也
ノリの軽いナンパキャラ。
好感度がずっと初期段階ゆえ、行事やデートで誘ったときの台詞が冷たかったのだけど、その台詞が妙に生々しい。
顔合わせれば会話はするけど、まるで女として意識していない(優先順位かなり下の)相手への態度がよく出ている。
それはそれで、異性だと意識させない男女の知人・友人という感じで悪くはないけど
さすがにホワイトデーでの「うろちょろしてんじゃねーよ」はムカつきました。
■吉村啓一
親衛隊もいるほど女子にモテる財閥の御曹司。
登場した段階が早く、日常のランダムイベントがよく発生したわりに印象が薄い。
夢イベントのシチュは、姫の替え玉となったパン屋の娘と国一番の腕を持つ近衛隊長。
定番のお姫様と騎士ではなく、あくまで替え玉の庶民だというイレギュラーさは氷室の夢イベントに通じるものがあって好みでしたが
終盤、バッドED選択肢を選んだ後の展開にバカバカしさを感じて白けました。
自分が王位につくために暗殺を実行した人間が、秘密を知った平民を野放しにするわけないでしょうよ…。
バッドEDなわけだし、そんなところで生ぬるさを出さなくてもいいのに。
■南野誠
真面目で心優しい「いい人」タイプ。
他の男子生徒に比べて比較的幼い顔立ちであること、声が女性声優ということで
プレイ前はいわゆるショタキャラだと思っていましたが全然そんなことはありませんでした。
女性声優といっても、青年役で有名になった人だけあって、男子高校生役も違和感なし。
何にもしてなくても好意を持たれていたので、彼氏状態EDも簡単に見られました。
ちょくちょく主人公への恋愛感情が見て取れるイベントが発生するあたり
最初から主人公に好意を持っているor好感度が上がりやすいキャラな気がしました。
■工藤淳
音楽のことになると周りのことを忘れてしまう、バンド少年。
基本的にそっけないため、ツンデレ属性と言えそう。
キャラ紹介で美少年と書かれるだけあり、男キャラの中では最も見栄えのする容姿の持ち主。
夢イベントでの立ち絵が垢抜けてすぎてて、逆にこのゲームでは浮いちゃっています。
夢イベントの内容は定番シチュが揃う中、一風変わっています。
他シナリオとは違って、身分差だとかそういう障害がないからか、ラブストーリーとしては面白みには欠けました。
バッドEDの主人公の最後の台詞は、時代背景を表していて、暗い気持ちになります。
■神田俊之
3年間、主人公の担任を務める数学教師。
生徒キャラと違ってゲーム途中での交際は不可能。
元々ネタゲーとして気になっていた夢いろですが、強くプレイしたいと思うようになったのは、1、2年程前に女性向けゲーム雑誌で
神田が主人公を拒絶するシーンの画面写真が掲載されていたのがキッカケでした。
教師と生徒、本来恋に落ちてはいけない関係ながら、なぜか主人公の想いをキッパリと拒絶する教師キャラがいないのか?
そんな不満を持っていた私にとって、その画面写真から窺える光景は正に求めていたシーンそのもの。
いざプレイしてみれば、教師キャラとは交際出来ないといった予想外の点もあり
画面写真から連想、期待していたものとは違ってはいましたが、神田攻略そのものは十分楽しめました。
二次元キャラ、特に恋愛ゲームの攻略対象ともなると、複数の属性に当てはめることが出来ますが
この神田に関しては、教師ぐらいしか該当する属性が思い当たらない。
性格にしろ、主人公への態度にしろ、特徴となるような部分は見当たらず、普通の先生としか言いようがない。
でも、それこそ私が求めていたことなんです。
たった1つの属性しか当てはめないシンプルなキャラ造形だから
別属性が主となって、教師であることがスパイス程度の扱いにならない。
どれだけ親しくなっても、あくまで可愛い贔屓の生徒止まりで異性として扱わないこと
何の変哲もない、色っぽさがまるでない会話にこうも魅力を覚えるとは思いませんでした。
特にスタジアムで裸じゃ〜、コメディ映画で10年前に〜、動物園でそんな昔から〜を選択したときの会話がツボ。
デートをすればするだけ、自然と相手についての情報量が増えていくのも良かったです。
難点を言えば、教師キャラだけあって学校の行事関係は全て誘えないこと、生徒キャラでさえ少ない学校内のイベントが更に少ないこと。
そして終盤に発生する主人公の拒絶イベント(購入動機になったやつです)、
このイベント発生後は神田をデートに誘うことが不可能になる展開だったら
拒絶しておきながら3日後には普通にデートしている矛盾も生じず、卒業式の告白も盛り上がったのにと残念。
この矛盾のせいで、それまでも薄々感じていた「外で会う分には平気なのか」疑惑がますます強くなったし…。
まあ、一番残念なのは絵ですけどね。これで絵が好みだったりしたら、絶対萌えてた自信があるんですが。
■神崎陽子
誕生日に毎年鉄アレイ(年々重くなる)をプレゼントしてくれるナイスな友人。
スポーツ少女キャラ定番のショートカット、まとめ髪ではなくてロングヘアをそのまま下ろしているのは、やや珍しいか。
演技力は噂通りでした。
恋愛対象じゃなく友人キャラであること、登場する際はいつも単体で他キャラのイベントに関わってこないためか
破壊力は案外なかったですけどね。慣れるっちゃ慣れます。
ただ、後夜祭で男子生徒からダンスの誘いを断られた後、陽子が男の振りをして主人公を誘うシーンがあるんですけど
このときの演技にはある意味度肝を抜かれました。
こういうシーンをプロの女性声優がやると、どうしても少年声らしいものになってしまうと思うんですよ。
その点、夢いろではもう見事なほどに、女性が無理して男声出しましたが表現されていた。
演技でも何でもなく、文字通り、素人が無理して男声出しました「そのもの」なんだから当然といえば当然ですが。総括
当時としては平均的な恋愛SLG。
自由度は割合高いのに、それに伴う台詞パターンやイベントを用意していないため
わざわざ一風変わったプレイをする気になれず、結果、最初から導入されていないゲームと変わらなくなっている。
女性声優の演技力ばかり話題になるのは、それ以外に特筆すべき点がないからなんでしょう。
でも個人的には、異なる絵柄で続編をプレイしてみたかったです。
メーカーとしては出す気があったとネット上で見たことがあるので、それが事実とすれば残念。
ときメモのパクリだといえば、まあその通りとしか言いようがないんだけど
私としては現実的なときメモとして、本家GSとはまた違った魅力を感じました。
特に夢イベントのアイデアはもっと他のゲームも使ってくれないかなぁ…。
下手をすると、公式自らゲーム内で同人してることになりかねないとはいえ
大正とか江戸とか、日本の時代モノに特化したのがしてみたい。2008年01月01日
男主人公でクリアしました。
まず第一に言いたいのが、女性声優の演技レベルは言われるほど酷いものではないということ。
私自身、女主人公プレイで登場した友達キャラの演技を聞いて、こりゃ噂通りだ…と思ってしまったんですが
その女友達(陽子)の演技力が女性声優陣の中でも最下位に近いものであって、それが平均値なわけではなかったんです。
もし、登場した友達キャラが上手い部類の子だったら
女性陣の中でトップクラスの演技力である養護教諭の留美先生(強制登場キャラ)の存在と相まって
女性キャラの演技がとてつもないという評判は、ガセだったと思っていたかもしれません。
もちろん、いくつものレビューで知った「演技が酷い」という情報が影響した部分もあります。
何も知らない状態でプレイしたら、一部の女キャラの棒読みぶりをピックアップしていたでしょうし。
でも他サイトのレビューで言われるような「片っ端から下手」というのも間違ってる思うんですよ。
全員がとてつもない演技力でさぞかし笑わせてくれるのかと
歪んだ(?)期待を抱いてプレイするとがっかりするんじゃないでしょうか。現に私がそうでしたから。
でも、OPアニメはネタとしては逸品です。
女生徒6人が横一列に並んでの「ゆめ、いろ、いろ! キャハハハ」とタイトルを叫ぶ出だし
直後のミーハー系キャラによる「あたし、いっちば〜ん」という調子はずれの台詞、
このゲームの「夢イベント」を表した、メインヒロインによる白昼の妄想シーンの演出など
何とも言えない脱力感は他の恋愛ゲームでは滅多に味わえるものではありません。
メインヒーローの突然の「おはよう」台詞ですら可笑しい。
前回のプレイで、このOPに触れなかった(特に変だと思っていなかった)自分が不思議ですらある。
女性陣の演技力といい、やっぱり何事も過剰に期待してはいかんということでしょうか。
今回のプレイでは生徒全員の夢イベントを成功させてみようというぐらいで
女主人公のときのような、誰々を落としたいという明確な目的は持たないままプレイを開始しました。
ざっと3年間の内容を簡単に書くと…
入学早々の部活決定日には軽音楽部を選択。
1年目はパラが低いせいか、女の子をデートに誘っても断られ続けたので
とりあえずは夢イベントに集中することにして、現実の恋は後回し。
2年目になると、デートをOKしてもらえるようになったため、各キャラの特徴を知るためにもいろんな子とデートしてみる。
その中で最初に出会ったお堅い優等生キャラ沢口、
2番目に出会ったお嬢様キャラの春日がお気に入りキャラになってきたので、彼女たちを優先するようになる。
しかしそれまでにいろんな子とデートしていたせいか、デート先で別の子と鉢合わせすることが多発。
ひやかされるだけで何事もなく終わることもあるが、怒られてデートが失敗することも…。
この頃、軽音楽部に入っているメリットが特に見当たらなくなっため、退部。
冬には春日から告白されたため、彼女と交際を開始する。
3年目は留美先生から応援部に入るよう促されて入部した以外、これといった出来事が起こらないまま
順調に春日との交際を続け、無事に卒業を迎える。答辞を読んだのはアネゴ系キャラの山崎。
こんな感じです。
男主人公と女主人公で作りが違っていることもなかったため、全体的な感想は女主人公のときと変わりませんでしたが
前のプレイで気づかなかったこと、両方の性別でプレイしなければ気づかなかったことがいくつかあったので
そのあたりを中心に書いていきます。
今回のプレイでの一番の発見は、同性の友人キャラが固定ではなく、ちゃんと変化することでした。
女主人公プレイのとき、友人との交流がわりと多いのは、友人キャラが特定のキャラと決まっているからだと受け取っていたんですけど
実際は生徒キャラ全員が友人候補だったとなれば、おのずと見る目も変わってきます。
この手のゲームをプレイする人は9割方恋愛が目当てなのだから
同性キャラはどうでもいいと言わないまでも、力を入れる必要性は特にないわけです。
フレンドリーなキャラとかそれなりに適任なキャラにだけ友人役を担わせればそれで済む話。
それをわざわざ登場する生徒全員に、異性時とは別の行事台詞やEDまで用意したのは素直に感心しました。
これは夢いろの良さとして言い切ってよい部分だと思います。
2つ目は夢イベントを攻略対象内で共用していたこと。
例に出すと、女主人公が女学生、男の攻略対象が青年将校の設定で展開する夢の場合
男主人公でプレイすると、今度は主人公側が青年将校、攻略対象が女学生の立場となるんです。
話の内容はどちらの性別でプレイしても同じだから、新鮮さに欠けるし、使いまわしや手抜きとも取れなくないのですが
同じ話を異なる視点で見られるメリットもありました。
あとは恋愛面のことばかりなんですけど、デート終了後に相手から告白されることもあるとか
修学旅行だけは交際中限定のイベントが発生するとか(ちなみにここでも入力した名前を呼ばれた)
良い発見はこの2つぐらいなもので、それ以外は作りこみの甘さに改めて気づかされるばかりでした。
修学旅行にしたって、ずっと恋人と過ごしていたにも関わらず
交際中限定のイベント開始時に、なかなか2人で行動出来ないと言い出されるし
別れた元彼女に告白してみても、その反応は付き合う前と全く同じ。
相手の誕生日にデートをしても、デート中に誕生日プレゼントを渡すことが出来なくて
わざわざデート終了後自宅に戻ってから、再び同じ相手を呼び出す…なんてこともありました。
そんな中、ホワイトデーでは、お返しをあげなかった子が直談判に来るという
他のギャルゲーではあまり見られない少々スリリングなイベントが発生したのは見直しました。
チョコを貰う際に受け取るか拒否するかの選択肢が出現するんですけど
ホワイトデーに返せる数は3つまでと制限付きだから、安易に受け取ってばかりいると後が怖いことになるわけです。
ちなみにお返しをあげなかった子に対して出現する選択肢は下の3つ。
・他に好きな子がいるんだ
・ごめん、うっかりしてたんだ
・うるさいな、関係ないだろ
一番上は交際中の相手だと出現しませんが、交際中の相手にこそ聞いてみたかったです。
その場でひと悶着あって別れる展開とかになったら、かなり面白かっただろうに…。惜しいなぁ。
今回のプレイで気づいたことは大体こんなものですかね。
友達キャラや卒業式の答辞を読むキャラがプレイ毎に変わる、厳格で口うるさい教師(攻略対象ではない)の存在など
「高校生活シミュレーション」を名乗っている通り、恋愛SLGではなく、高校生活SLGとして作られたんだなというのは伝わりますし
ゲーム途中での交際や、数値で確認出来ないパラメーターなど、リアルさを表現したかったのも分かります。
しかし、ロードなどをほとんどしない状態でも1周につき6時間はかかるプレイ時間は改めて長いと思いました。
リアルな高校生活を軸にしてる以上、「3年間」は決して崩せない期間なので仕方ないことなんですが
頻繁に発生する平日のランダムイベントのせいで、せっかくのスピーディーな育成の良さが損なわれ、テンポが悪くなってしまっている。
また、2ヶ月に1度という短い間隔で起こる試験も、1教科ごとに三択問題が用意されているため、いちいち長びく。
この内容というのも、50円の消しゴムを3個買って500円払いました、おつりはいくらですか、
犬は英語で何と言いますか、江戸幕府を開いたのは誰ですかetc…こういった全問正解して当たり前のようなものしか出てこない。
しかもこれ、全問正解しようがしまいが、特に試験の結果にこれといって影響しない。あくまで重要なのはパラメーター。
低年齢ユーザーのことも考えて、小学生でも分かるような内容にしたのかもしれませんが
三択なんだから、記憶でどうにかなるもんでしょう。
PSのギャルゲ『トゥルー・ラブストーリー』のように、リアルな雰囲気を出したかったんでしょうが
1度のプレイで試験が15回も発生するこのゲームにおいては、逆効果にしかなってません。
試験=わずらわしいものという意味での“リアル”さは同じように感じられますが…
そんなものをゲームでも感じたいユーザーが果たしてどれだけいるのか。
もう1つ煩わしいのが、部屋にある鏡を選択しなければ、体調やストレスなど一部のパラが確認出来ない点。
パラメーターが数値として表示されていないといっても、どれくらいあるかを気にする必要がある点ではパラが数値化されているゲームと同じ。
そのため結局のところ頻繁に鏡でチェックするはめになるんですが
その行為はパラメーターが数値化されているゲームでパラメーターコマンドを選択するのと何ら変わらないんですね。
「パラメーターを確認する」的なコマンドを選択しない限り、パラメーターをじっくりと確認出来ない仕様は
育成ゲームとして不親切でしかないと私は考えています。
だからそういうゲーム(残念なことに多い)に遭遇するたびに
どうして自室画面でぐらい常時表示してくれないかなぁ…と、不親切ぶりに落胆するんですよ。
それに加えて、夢いろでは数値ではなく言葉で表現されるから
(体調が悪いときは「最近の私、疲れすぎだわ。休まないと倒れちゃう。」など)
数値のように一目で複数の能力を確認することが出来なくて、何度もメッセージ送りをさせられる手間までかかる。
男主人公プレイでは、女主人公プレイ時にネックだったグラフィックがそれほどマイナスにはならず
心配(期待)していた女性陣の演技力も半数近くはまずまず。
そのため、一部のキャラとの交流は素直な気持ちで楽しめたものだから
「3年間」という長いプレイ期間を考えていない作りが、最も気になる結果になりました。
ネタバレありのキャラ感想■ゆめいろたろう(主人公)
女主人公との共通台詞がところどころ見られますが
女主人公が乙女ゲームでは珍しく、身勝手さや自意識過剰な部分が目立つタイプだったのに比べて
こちらはギャルゲーの平均的な主人公に留まる範囲。
そのため、女主人公のときように呆れたり悪い意味で驚かされるようなことありませんが、印象は薄いです。
女主人公の方は、夢いろの女主人公って年相応に痛かったなぁ…
と後々思い出すこともあるでしょうが、男主人公は女主人公との対比でしか思い出しようがない。
でも、この種のゲームプレイヤーキャラというのは、記憶に残らないぐらいが本来正しい姿なのかも。
■榊原瞳
明るくて元気で優しい、学園のアイドル的存在のメインヒロイン。
パッケージ絵やOPアニメではメインらしく大きく扱われてますが
メインヒロインとしては珍しいことに、強制的に出会うとか、主人公の憧れの相手などの特別な設定は存在せず
ゲーム本編での扱いは他のヒロインたちと全く同じです。
そのため、プレイによっては最後まで出現しないこともありえます。
他のヒロインより可愛く描かれてるわけでもないし
性格や設定もこれといって特徴がないから(学園のアイドルという設定すら会話などに反映されていなかった)
女キャラの中で最もキャラが薄いことになっているので、立場ぐらいはメインヒロインらしいものにしてあげるべきじゃないかと思いました。
演技も最下位争いするぐらいのまずさだし…。
夢イベントは岡田と共通。大正時代が舞台の青年将校と女学生の恋物語。
女主人公のときは女学生が一昔前の女性らしく奥ゆかしかったように記憶してますが
なぜか瞳扮する女学生は現代女性並みに恋愛に積極的です。
逢引していることを互いの上司(教師)に咎められたとき、好きな人に会って何が悪いと開き直っていたのにはがっかりしました。
せっかく大正時代が舞台なんだから、現代では無理であろう大和撫子で話を展開させて欲しい。
現代の価値観と変わらないのでは、一昔前を舞台にする意味が半減します。
唯一、登場させてよかったと思ったのはホワイトデーで「うるさいな、関係ないだろ」を選んだとき。
「ひどい! 女の子にそんな言い方するなんて最低ね。どうしてあなたのこと優しい人だなんて思ったんだろう。」
普通なら罪悪感を覚えてしまうはずなんですが、このときの棒読みのすさまじさに笑いそうになりました。
終始この調子なら、ギャグゲーというのも頷ける。それぐらいのこのときの棒読み具合は強烈でした。
■神崎陽子
テニス部の所属する活発でさっぱりとした性格のスポーツ少女。
夢イベントを見て、びっくりしましたよ。
女生徒の中ではワーストかその次かというぐらいの棒読みぶりの彼女が、夢の方では聞ける演技をしていたんです。
夢イベントは私が一番お気に入りだった氷室と共通。
アンドロイドが実用化された時代を舞台にした、脱走アンドロイドと刑事の禁断の恋物語。
アンドロイド役の陽子が普通に喋っていた(少なくとも、雰囲気がぶち壊されたりするようなものじゃない)ことで
今回もその世界にすっかり浸りこんでしまいました。
刑事視点で見る話がこれまた良いんですよ。(特にアンドロイドの製造番号に関するくだり)
アンドロイド視点のバッドEDはただただ暗く重いものでしたが、刑事視点だとせつないながらも希望があります。
ただ、名前呼びかけの発音がデフォルトだとすごいことになっていたので、OFFを推奨します。
現実において覚えているのは、卒業式の日に、その1ヶ月前にチョコすらくれない(好感度が低い)状態だったのに
「私、けっこう大胆にあなたのことアプローチしてたつもりなんだけど、気がづかなかった?」
と告白されるという、あまりの食い違いに唖然としたことぐらいでしょうか。
そうなった原因は、陽子よりも好感度が高かったキャラたちにホワイトデーで冷たくしたから
繰上げで陽子が好感度トップになった→陽子が告白してきたからなんですが
私が体験したような食い違いを生まないためにも、卒業式の日に恋人がいないときは
「生徒キャラの中で最も好感度が高いキャラに告白される」ではなくて
「生徒キャラの中で最も好感度が高くて、好感度が一定以上のキャラに告白される」作りにするべきでしたよ。
1度クリアしてからのプレイで応援団に入ってみると、陽子の部活イベントがやたらに発生してバレンタインにもチョコをくれたりしたから
今度は告白台詞も違和感が生じなくなったけど、既に告白台詞を聞いていたものだから、ありがたみがまるでなく…。
前回の岡田感想でも言ったように、こういう難易度の低さはマイナスにしか働かないですよ。■沢口美香
勉強第一、口調も態度も厳しいクールな優等生。
実はラブストーリーに弱く、容姿を褒められると動揺してしまう一面がある。
彼女は付き合っていない状態でのED台詞
「私、自分に自信がなくて、私みたいな女の子を好きになってくれる人なんていないと思っていたの。」
から分かるように、そっけない態度は自信のなさの裏返しでもあります。
元々そっけないキャラが好きな上に、実は…のコンボ。
生徒の中ではダントツの演技力で、常に安心して声を聞いていられるとなれば、自然と女キャラでは一番好きなキャラになります。
ただ、容姿に関するおだてに弱すぎるあまり、このままだと悪い男に捕まりそうな先行き不安なところが気がかり。
夢イベントは藤井と共通。書生と彼がお世話になる家のお嬢さん。
女主人公のときは書生からの駆け落ちを拒否し恋愛成就パターンは確認していなかったので
書生の娘の交際を反対していた母と和解して大団円という結末は意外でしたが
こちらの方が後味がいいし、駆け落ちエンドよりもよかったと思います。
3年目の夏データからやり直したときに彼女と付き合ってみましたが
修学旅行は既に終わっていたこともあって、交際してからの発見みたいのはありませんでした。
EDも付き合っていないときの方が好きです。
■春日弥生
性格も口調もおっとりしている、世間知らずな箱入り娘。料理が得意。
沢口に次いで演技が安心して聞いていられる生徒キャラです。
春日攻略で嬉しかったのが、主人公の誕生日プレゼントに去年と同じく手作りのお菓子を贈りながらも
去年と同じじゃいけないと思って…と、ちゃんと違うお菓子にしていたこと。
この気遣いにはやられました。
こういうのは、プレイ期間が2年以上あるゲームならではの良さですよね。
ロマンチックな恋物語に素直にうっとりするようなタイプだろうと思っていたので
一緒に恋愛映画を見に行ったときの冷めた反応は少々びっくりさせられました。
このときの会話は女性ライターならではのように思いますね。
男の人は女キャラにこういう台詞言わせないというか、言わせたくない気がします。
(名前から女性ライターだと勝手に判断してるだけなので、真偽は分かりませんが。)
夢イベントは吉村と共通。騎士と姫の替え玉にさせられたパン屋の娘。
吉村の騎士は正式な近衛隊長だった覚えがありますが、男主人公だと一時的に雇われただけという設定の違いが見られます。
私は男主人公時の騎士の方が好きです。
基本はぶっきらぼうながら、パン屋の娘に照れた騎士様可愛い〜と言われて困る(?)姿とか、キャラ萌え指数が高い。
春日のパン屋の娘も無邪気で可愛いし、カプ萌え的には断然こちら。
■相楽茜
流行に敏感でミーハー、にぎやかで調子のいい女の子。
水族館の魚ってどこで釣ってるの? と聞いてきたり、自分のことをあかねちゃんと言ったり
ミーハーな部分よりも、おバカな部分が目立つキャラ。
卒業式の告白台詞は、そこまでの仲だったかな…と不自然に思ってしまうキャラが多い中、
彼女の場合は何度かデートした仲なら違和感が生じることがない台詞、なおかつ卒業式らしいもので良かったです。
夢イベントは被っている男キャラがいない、女キャラでは唯一のオリジナル。
宇宙戦争を背景に、若くして軍の最高司令官となった鋭利な頭脳を持つ少女と
彼女の参謀を務めることになった青年が心を通わしていく姿を描いています。
鋭利な頭脳を持つ司令官とミーハーな現代娘では、キャラが正反対なので、当然演技も全く異なってます。
これが同一人物とは思えないほど、ちゃんと声の演技を変えてるんですよ。
正直なところ、OPアニメで彼女の第一声を聞いたときは、これは酷い…と思ってしまうほど、現実世界での演技は辛いものがあったんですけど
その辛い演技も、役作りの一環なのかな? と考え直すようになりました。
といっても、「素で喋ってる」から、「大げさに演じすぎてる(やりすぎ)」に変わったぐらいですが。
■山崎智子
同年代の子たちよりも、少し大人びている姉御タイプ。
現実世界での演技は難なく聞ていられるものなのに、夢イベントになると下手になるという、相楽や陽子とは反対のキャラ。
現実と夢でのキャラにかなりの隔たりがあるわけでもないだけに、ちょっと不思議なぐらい。
夢イベントの内容は工藤と共通。
フランス革命期をモチーフに、投獄されているレジスタンスのメンバーと、囚人に料理を運ぶ役目の少女の話なんですけど
女主人公のとき同様にあまり魅力を感じませんでした。
それ以外には、卒業式での答辞で緊張してぎこちなく喋ってる演技がリアルだった、ぐらいしか語る部分はないなぁ…。
■飯島めぐみ
男主人公でプレイしたときの担任教師。
綺麗で若いながらも、優しさと厳しさを持ち合わせてる、教師としては理想的なタイプ。
立ち絵も女生徒との区別がつけられており、ちゃんと大人の女性に見えます。
ただ、声がネックでいまいち攻略する気が起きません。
女キャラの演技が酷いと言われるのも、榊原、陽子、そして飯島の3人によるところが大きいと思う。
■井上留美
きわどい発言も多い養護教諭。
女主人公のときの夢イベントでは、七変化とばかりに毎回脇役として登場します。
また、演技力に関しては女性陣の中ではトップクラスの安定感です。
女主人公が彼女に対して苦手意識を感じていて、そっけない態度を取ったときは引いてしまったんですけど
男主人公でプレイしてみると、女主人公が苦手に思っていたのも頷けます。
確かに年頃の女の子はちょっと嫌悪するタイプ。
彼女も攻略対象ではあるようなんですが、こちらから誘えるのは大晦日ぐらいで通常デートなどには誘えません。
部活に入っていないと井上が顧問の応援団に誘われるイベントが発生するから、それが鍵だとは思うんですけど…
私がそのイベントを発生させたのは3年目の7月で遅すぎたからか、そこから真面目に部活に出席し続けても、告白は成功しませんでした。
今のところ、応援団に熱心に出続けるぐらいしか突破口が思いつきませんが
これで他にも条件があったりしたら、結構な高難易度キャラですね。
■工藤淳
なかなかギャルゲーで友人にならないようなタイプを選ぼうと思い、吉村とどちらにするか迷ったんですが
主人公との会話が想像しづらかった彼を選びました。
友達キャラの場合、恋愛対象のときのような好感度による態度の違いがなくて、最初から最後まで友人。
工藤も出会いイベントがピックを持ってないか? と唐突に聞いてくる内容だったり
誕生日プレゼントが自分の声を吹き込んだテープだとか
(2年目、3年目でどうパワーアップしていったかを知ることが出来なかったのは残念)
微妙にずれてるところもあるけれど、いいやつです。
女主人公相手のときみたいなそっけなさはないし、かといってベタベタもしてないし、同性ならではのやり取りは心地いい。
男主人公でプレイするとたびたび思うことだけど、こういう男相手のときの態度に魅力感じるキャラって多いんですよね。
攻略するならやはり女主人公で攻略したい、でも女主人公じゃ異性に対する態度になってしまう…というジレンマ。
男主人公に対するような態度、関係の攻略対象が出てきてもいいのになぁ…。
そういえば、友人EDも条件がいることが今回のプレイではっきりしました。
1年目だけ友人キャラと過ごしてもダメみたいです。
3年目に縁日、文化祭、クリスマス、大晦日とずっと工藤ばかり誘って、ようやく専用のEDを見られました。
しかしこのとき、頬を染めながら
「上手く言えないけど、お前がこの世に生まれてこうしてめぐりあえたこと、神様に感謝してる。大げさかな。」
なんて言うから、愛の告白かよと突っ込んじゃいましたよ。
これに対して主人公の返答は無言なんだけど、私は感激ではなく引いたんだと受け取った…。
もしこれが女主人公のときより甘かったりしたら複雑。
■矢木正利
ガミガミとうるさく怒ってばかりいるため、生徒から煙たがられている生活指導。
攻略対象じゃないけど、別にお邪魔キャラというわけでもない。
リアル感を出したかったために生まれたキャラでしょうね。
女生徒限定で、最後に告白されることもあったら面白かったんですが…
条件を満たすと卒業式のときに声をかけてくれますが、さすがに恋愛云々じゃないです。
映画とコンサートがどういう基準で2つの内容から片方に決定するのか
アルバイトの利点はどこにあるのかが今回のプレイでも分からなかったです。
お金の概念がないゲームでストレスばかりが溜まるアルバイトの存在理由って何だろう…。
バイトでしか出会えないキャラがいるわけでもないし…。2008年08月09日
今回のプレイの目的は、初回プレイは確認していない夢イベントのグッドEDと、生徒キャラとの交流だったので
自然と初回プレイとは大きく異なるプレイ内容になりました。
大きく違うといっても、やれることが少ないゲームなので
結果的には、特に目的もなくプレイした男主人公編とほぼ同じプレイスタイルだったりしますけどね。
(全キャラを登場させて、夢イベントはすべてグッドEDを迎える、本命はいながらも、全キャラとまんべんなくデートする…そういった具合)
ゲーム内容については前回、前々回と両方で長々と語っており、改めて言いたいこともありませんから
今回は気づいた点にだけ絞って書いていきます。
3回目のプレイで気づいた点は以下の6つ。
・デートイベントは恋人状態じゃないと発生しない
・相手から別れを切り出されることもある
・恋人がいるときに告白されると、専用の断る選択肢が追加される
・恋人を振ったとき、好感度によって台詞が変わる
・恋人限定の会話は、修学旅行だけではなく、花火大会、クリスマス、初詣にも用意されている
・修学旅行の夜に部屋を訪ねるイベントで、2日連続同じ相手を訪問すると会話が変わる
それから発見ではなく確信ですけど、誕生日プレゼントは平日だと人数制限はなく、休日にぶつかると一人だけにしか貰えない。
友達からのプレゼントを3年連続で受け取りたいなら、誕生日が毎年平日になるよう設定した方がいいですよ。
これまでのプレイでは作りこみの甘さを目の当たりにすることが圧倒的に多かったから
夢いろの恋人関係における台詞変化にはまったく期待していませんでした。
それだけに、今回これだけ恋人関係の変化台詞を知ったことで、夢いろの恋愛面に対する見方が好転しました。
箇条書きの3番目と4番目は今作と同じコンセプトの恋愛SLG『Mystic Mind』でも取り入れていませんでしたし
5番目は途中で交際出来るこのゲームならではの醍醐味が味わえた。
5番目の台詞変化については、去年は二人で花火をしてもつまらないと不満を口にしていた相手が
恋人同士になると自ら二人だけで静かに花火をしたいと誘ってくる…そういった「変化」の良さですから
途中で交際せずとも表現することが可能な部分ではあります。
しかし、その場合は、傍目から見たら立派な恋人同士なのに実際は違う矛盾や
ラストに告白を持ってくることの整合性を取るため、主人公をとてつもない鈍感人間にするといった弊害も生じます。
その点、途中で正式な交際が可能な夢いろは
「主人公に惚れ込んでいる相手」と「それを素直に受け止める主人公」をストレートに描けていました。
しかし、それ以上に夢いろの一推し部分として挙げたいのは修学旅行の充実さ。
建造物を見学する、お土産を買うなど、ひとつひとつのイベントはありきたりのものばかりで新鮮味はないのですが
それらのイベントが初日から最終日までの4日間立て続けに発生すること、2日に渡って展開する夜の訪問イベントの存在によって
修学旅行の非日常性…単調な日常生活から離れた、高校生活の一大イベントであることが実感出来た。
中でも、2日に渡って展開する夜の訪問イベントの効力は大きかったです。
夜に宿泊するホテルで遭遇したり、異性の部屋に遊びに行くイベントは修学旅行の定番ですけど
「2日」というキーワードを持ってくるだけで、こんなにも魅力が増すんですね。
相手に待ってたよとか、今日も来たのかと言われると自然に顔がにやけてしまいます。
修学旅行以外には、各キャラの出会いイベントが行事の数だけ用意されていること、
クリスマスに自宅へ招待する人数、誕生日にもらえるプレゼント数に制限がないといった、プレイヤーの選択権を狭めない部分も楽しい。
自宅に男子生徒6人を呼び集めたクリスマスパーティー。
教室内で起こる、一人の女生徒に次々とプレゼントを贈り続ける男たち…
そのような異様な光景を「自分で作り出せる」ことにちょっとした快感を覚えました。
以上のように、交際関係は見方が好転し、行事イベントは他ゲーム以上に魅力を感じることもあるなど
イベント関係はなかなかに楽しかったのが女主人公2周目プレイでした。
これで通常デートも神田並だったのなら、レトロ乙女ゲームとしての満足度はかなりのものだったんですけどね…。
教師の神田とは行事イベントが過ごせない(誘う選択肢から除外されている)ため
神田狙いの初回プレイは常に学校行事で侘しい思いをさせられていたのですが
その分、休日に行えるデート会話は当時の私が求めていた関係性が表現されていて、純粋に楽しかったんです。
デート会話がツボにはまったからこそ、校内イベントがほぼ全滅状態の相手への一途プレイも苦にならなかった。
ところが、生徒キャラたちは神田とは正反対に、デート会話がなんとも味気ない。
デート先に関する質問を投げかけて、それに対する返答が一言返ってきて終わり。
例:美術館にて 素晴らしい絵だ→私もそう思う→やはり君もそう思うか
これだけのやり取りで、キャラに対して愛着が深まったとか、楽しいなんて思う人いますか?
私が気に入っている神田の会話も、圧倒的多数の人からしたら、くだらなかったりつまらないものでしょうが
神田の場合、生徒キャラと違ってデート先できちんと「会話」をしていると感じられた。
神田とのデート会話を私同様に面白いと思うか、こんなくだらないものに喜ぶ人間が理解出来ないと思うか
どのように感じ取るかは、個人の嗜好、感性の問題です。
ただ、生徒キャラの場合は、そういった判断をする段階に到達していない。
仮に主人公が鋭く切り返したとしても、その切り返しを最後に画面が暗転し、相手の反応を見られずに終わってしまう。
そこが主人公の質問→返答→更なる突っ込み→相手の反論の流れになっている神田とのデートとの大きな違いなんです。
神田とのデートも、生徒キャラのような質問と返答レベルのものも混じっていて
普段が楽しいからこそ、今回は外れだったなぁ…と思ってしまうこともありましたが
生徒キャラはその状態が普通だから「外れ」感覚になったことすらない。
岡田と南野を除いた4人とは、ほぼ全スポットを回るぐらいにはデートを繰り返したのにも関わらず
記憶に残っているのは、各キャラの普段の服装が分かるデパートの洋服売り場と
テープという単語が懐かしかった南野のコンサートだけでした。
各スポットにはそれぞれ2パターンのデート内容が用意されているのに、出現するのは片方ばかりという謎仕様は変わらず。
神田狙いのときは、少しでも多くのデート会話を見たかった気持ちから、この仕様を残念に思っていたけれど
今回はこんな仕様なら、いっそ固定にして、ひとつひとつの内容を長めにして欲しかった…と思わせられました。
また、夢いろのデート終了時の台詞は好感度の違いでしか変化しないから、デートが上手くいかったかどうかを知ることが出来ません。
いろんなキャラをデートに誘い続けていると、鉢合わせイベントが多発して好感度が下がる始末ですし
私の経験からすると、複数同時攻略、特に全キャラ狙いのときはデートを控えることをおすすめします。
具体的にどれだけ好感度が上がっているのか読めないデートより、育成に費やした方が確実にキャラの好感度が上がりしますしね。
キャラ別感想。
簡単な紹介は初回プレイ当時の感想で済ませているので、今回は紹介を省きます。
生徒キャラは出会った順番に書いており、名前の隣は出会った行事のことです。■藤井和也 1年目の強制出会いイベント
今回の本命で、2年から卒業まで彼氏だったキャラ。
初回プレイのとき、ホワイトデー時の台詞にカチンと来てからは、次に夢いろをプレイしたら必ず藤井を落とすと決めていたので
すぐに今回の本命キャラに決めました。
初めて出会う異性キャラを藤井にすることが叶わず、再び入学式からやり直すこともあったんですけど
そのおかげで、各キャラの入る部活は固定ではなく、プレイごとに変わることもあると気づけたから無駄ではありませんでした。
なお、藤井の場合は歴史研究会と園芸。
どちらも藤井のキャラと結びつかない分野なので意外に思っていたんですが…案の定、さぼってばかりいる幽霊部員でした。
彼氏彼女同士が同じ部活に入っているからといって何か特別なイベントがあることはなく
アルバイトのように、変化するのは主人公のモノローグのみ。
このとき、主人公は同じ部活だと彼とよく会えて嬉しい的なことを思っていますが
直前の藤井の台詞がサボろうとする気満々の内容だから、藤井の台詞と主人公のモノローグが繋がらず不自然。
他にも付き合ってからもそれまで同様に、女の子を追っかけまわすランダムイベントは発生するし
本当に日常生活部分に関してはダメダメですな…。
行事関係は恋人同士の方がグっとくるけど、日常生活は恋人状態だと萎えることばっかりですよ。
恋人同士になったら、一緒にいる時間を増やしたくて部活に出るようになるとか、そういった台詞に差し替えるだけで全然違うのに。
キャラとしては、対等な関係から生じる主人公との軽口の叩き合いが
大人と子供という構図の神田と女主人公とは違った魅力を感じられましたね。
主人公とよく言い合うといっても、内面的に未熟なわけではなくて、さりげない気遣い、押し付けない優しさをところどころで見せてくれます。
特に好感度がそれほど高くないときに振ったときの謝罪は申し訳ない気分になりましたよ。
夢イベントは同内容の沢口編と違って、藤井編だと駆け落ちしたところで話が終わります。
駆け落ちにそれほどよい印象を持っていない私としてはちょっと残念。
藤井編も、沢口編のような平和な結末で締めてくれた方がよかったな。
名前を呼ぶシーンは、それまで「お嬢さん」と呼んでいた相手だけに流れとしては最も自然でしたけどね。
藤井といえば、別のキャラが次々に好感度最高ランク(デート開始・終了時の3段階目台詞)に到達し
ついには特に狙っていなかった神田ですら3段階目台詞に切り替わる中、最後まで2段階目の台詞で終わりました。
彼氏なのにどうしていつまで経っても2段階のままかなぁ…デートだって定期的にしているし…と不思議だったんですけど
その答えは説明書の藤井紹介文に書いてありました。
>一見軽そうな彼ですが、恋愛に関しては結構真面目で、一緒にいて安心できる浮気しない女の子が好みです。
>一緒にいて安心できる浮気しない女の子が好み
>浮気しない女の子
………それって今回の女主人公とは正反対のタイプじゃないですか。
ええ、いろんな生徒(時には教師まで)にちょっかい出しましたとも…。
せっかくデートに誘ってきてくれたのに、既に他の男キャラとデートの約束をしているため、断ってしまうなんて酷いこともしてました。
そりゃ、好感度は上がるはずないよ…。
むしろ振られなかったことが幸運なぐらいかも。
藤井の方も交際後も以前と変わらず、いろんな女の子を追っかけているので、似たもの同士なのかもしれません。
互いに別の異性を追いかけながらも、気を使わない相手としてずるずる関係を続けていく…
そんな姿が見えてしまって、卒業式のラストシーンは冷めきった目で見ちゃいましたがね。■吉村啓一 1年目の移動教室
主人公いわく、カッコイイけどなんかズレてる人。
そのズレ部分をもっと強調してくれたら、ネタキャラとして気に入ってたかもしれないんですけど
持ち上げれば満足する、貶せば怒るというワンパターンな反応なので、面白味に欠けます。
ただ、修学旅行だけは彼の本領が発揮されていました。
部屋が気に入らないからと室内を金一色にリフォームし(ちなみに同室の男子は怯えて逃げ出しました)
よくそんなもの売ってたな…と絶句する迷惑なお土産(修学旅行先によってきちんと変わる細かさ)をプレゼントする
空気の読めなさが最高です。
常にこんな感じだったら、ネタキャラとしてはかなりヒットだったなぁ…とそこが惜しまれる。
また、そんな吉村には、他キャラにはない彼だけのよさがあったります。
それは告白を断ったときに食い下がってくれること。
主人公に彼氏がいると知った途端に潔く諦めると言い出すキャラばかりの中で
吉村だけは自信過剰さと負けず嫌いな部分が刺激されたのか、僕より相応しいはずがない、諦めないと宣言してくれます。
これまで乙女ゲーでは、告白を断ったり別れを切り出しても、素直に引き下がってくれるキャラしか見たことなかったので
彼の反応に驚かされると同時に嬉しさがこみ上げてきましたね。
素直に諦める男キャラたちを見ては、もっと食い下がってくれてもいいのに…
と物足りなくて仕方なかった私には、吉村の取った言動は待望の反応と言ってもいい。
今回のような悪い女プレイ冥利に尽きるベストシーンでした。
あともうひとつ、食い下がるシーンほどのインパクトはありませんが
恋人状態で卒業式を迎えると、初めて言葉遣いがくだけたものになる、彼ならではの特典もあります。
これは卒業式で告白されるパターンでは見ることが出来ませんから、ちょっと一見の価値はあり。■氷室玲司 1年目の体育祭
何度目でも、彼の夢イベントの魅力は色褪せない。
今回は2回目のイベントでの「また会ってくれると約束するまで帰さない」に悶えました。
本当にこのイベントのシチュエーションに弱いなぁ…私。現実世界でも、今回のプレイで最も株が上がったキャラでした。
これまで恋愛に無縁だった秀才が、強引な同級生の言動に困惑しつつも惹かれていく
一種の定番とも言える組み合わせに、正反対カップル好きの私が惹かれないはずがない。
氷室イベントでおすすめなのは花火大会。
人ごみを前にして、交際前はしっかりついてこいが、交際後は手を繋ごうに変化する。
その移り変わり自体もなかなか来るものがあるけれど、そのときの氷室が主人公にかける言葉がいいんですよ。
女慣れしていないウブな優等生かと思いきや、この男、意外とやります。
勉強の邪魔にならないと聞いてきた主人公に対する返答「君からの邪魔なら歓迎する」もこれまたよし。
邪魔じゃないと否定するのではなくて、邪魔だと肯定した上で、それを歓迎する、それに込められた彼の意思表示。
単純に否定されるより、こちらの方が何倍も嬉しいじゃないですか。
このイベントによって、氷室が男子生徒の中で一番好きなキャラになりました。
まあ、その7割ぐらいが速水奨ボイス効果によってもたらされたというのも否定しません。
まさかこの夢いろで速水ボイスの良さに気づくことになるとは思いませんでした。
近づきがたい麗しい美形ではなく、身近さも感じさせる氷室のキャラが
逆に速水ボイスを引き立てることになったのかな。
でも、ちょっとした不満というか、正直女主人公の言動は氷室が言うほど突飛なものには思えなかったので
女主人公には対神田と言わないまでも、体育祭の出会いイベントぐらいのマイペースぶりを発揮して欲しかったりもして。
同世代相手になると、神田に対して見せた数々の痛い発言は鳴りを潜めて
比較的まともなヒロインになってしまうので、物足りなさも多々ありました。
初回プレイでの女主人公の言動には呆れたり引いたりとマイナス感情も抱くことがたびたびあったけど
それと同時に面白さも感じていたんですよ。
今回はそういう感情を持つことはほとんどなかった分、面白いと思うことも滅多になかった。■工藤淳 1年目の文化祭
初回プレイで彼をよく知らなかったとき、安易にツンデレという言葉を使ったけど、それを撤回します。
初期状態のときに冷たいなんて、当時の育成SLG系なら大多数のキャラに当てはまるし
なんでもかんでもツンデレで済ませるなってことですね…ちょっと反省。
改めてどういうキャラか簡単に書けば、興味のあること、ないことへの温度差が激しいマイペース型。
好きなものに対しては高い集中力と自信を持つけれど、普段はぼ〜としています。
カッコイイじゃなくて可愛い! と言われる、ありきたりな表現ですが母性本能をくすぐられるキャラというんでしょうかね。
今となっては何ら珍しくないタイプだけど、当時の女向けゲーのキャラとしては新しかったんじゃないかな。
当時も今も、一番女性ユーザーに受けがいいのは彼のように思えます。
男主人公プレイからの付き合いもあり、女主人公プレイでの印象も悪くなかったことから
好きなキャラの上位には入る工藤なのですが、思い出すのはあの台詞、イベントがよかったとかではなく
良い意味でも悪い意味でも驚かされた二つのことだったりします。
まず一つ目…これはSLGだから起きた面白い出来事。
工藤とのデート帰りに告白されてそれを受け入れ、晴れて恋人同士となったその日
自宅に戻ると工藤からいきなり「別れよう」と電話で告げられたんですよ。
ほんの少し前に照れながら告白してきたのはどこの誰ですか?
皮肉にも、この出来事によって「夢いろには恋人の方から別れを切り出すこともある」と知りましたが
そんな展開を予想していなかった私は予期せぬ事態に混乱しました。
12年前に『Mystic Mind』をプレイしたとき、親密度が最高値だったはずの女の子から、いきなり「飽きちゃった」
と別れを告げられた苦い経験を思い出しましたね。
今回は当時のようなショックはそれほどなく、こんなことも起こるんだという感心の度合いも強かったりしますが
こういう事態があるからこそ、途中で交際・別離可能なゲームは侮れません。
もっとも、夢いろの工藤にしろ、10年前のMMにしろ、何が原因で振られたのかさっぱり分かりませんけどね…
単純に考えれば好感度(親密度)、あるいはフラグ立てにミスしたのどちらかだろうけど、そのどちらの線も考えられないし。
もうひとつは、首元が隠れている服は苦手で、本当は学校の制服(学ラン)も着たくないという発言をしたときの私服が
タートルネックだったことのバカバカしさでしょうか。
首元を隠す私服はそのときだけじゃなかったし、むしろ気に入ってないかと突っ込むより他ない。■南野誠 2年目のクラス替え/岡田明 2年目の体育祭
今回のプレイの目的は初回でやれなかったことの確認なので
初回にそこそこ交流していた二人とはそこまで積極的に関わろうとはしませんでした。
最初はどちらともデートに誘っていましたが、途中からはそれも疎かになったので
前述した4人のように、2周目プレイによってキャラの印象が上書きされるようなことが何一つない。
南野については、意識しないまま初回プレイと同じ出会い方をし、卒業式の答辞を読むのも南野になってしまったから
せめて南野と岡田の出会い方を逆にすればよかったと後悔しました。
このゲームはクラスが同じか別かによって、校内イベントの会話が変わることがあるんですけど
南野と同じクラスということで、結局は初回プレイと同じイベントしか起きなかったんですよ。
つまり、南野と別クラスだったときの会話、別のキャラが2年目のクラスメイトだったときに見られたはずの会話のチャンスを逃した。
そういうわけで、2年目のクラスメイト選択を深く考えずに行ってしまったのは失敗だったと思っています。
岡田の方も彼個人について言うことは特にないですね。
ただ、公園デートの際に岡田から留美先生と出くわすことがあると聞いた主人公の反応がすごかった。
あいつのことだから岡田くん目当てに違いない、あの女のことだからそうに決まっていると嫉妬心むき出し。
対神田のときのような、自分勝手な主人公カムバックと思っていた私も、さすがにこれには唖然とするばかり。
デート相手が鈍い岡田だからまだいいようなものの(?)
こんな姿を彼氏が見たら恋の熱も冷めますよ。■神田俊之
序盤から頻繁にランダムイベントで遭遇することが多くて
何もしていないのに1年目の10月からデートに誘える状態になり驚きました。
さらに、沢口ED狙いで3年冒頭あたりからやり直していたプレイのとき
ついにはEDに必須な重要なイベント(夢いろの購入動機となったやつ)までもが起きる始末。
たまにデートはしていましたけど、落とす気はまったくなかったので、こうあっさり落ちられても…。
そのときのプレイは沢口EDに直行したので、実際に神田EDが見られるかどうかを確認していませんけど、たぶん可能だったはず。
教師キャラだから難易度が高いと思っていたけど、違っていたようです。
それに、生徒である主人公を女として意識する台詞を聞かされると、どうしても萎えますね。
主人公を妹のように思っている年上の幼馴染とかイトコならそれでもいいけど
教師なんだからもっと抑えるとか、表現変えるとかしてくれないと引いてしまう…。
お前も女なんだな〜とか鼻の下伸ばしているのを見ると情けなくなるよ。
私が神田とのやり取りを気に入っているのは
背伸びをして必死で女として意識してもらおうとする少女と、そんな子の姿を可愛いと思うだけで子供としか見ていない大人の関係性。
そこにあるわけで、大人の方が女として見てしまった途端に興味が薄れてしまう。■沢口美香
男主人公プレイでは留美先生を除いた女性陣の中では1、2位を争うほど上手いと思っていたのに
女主人公プレイでの彼女の声を聞くのは、正直辛いものがありました。
陽子のようなあからさまな棒読みではないものの、安定感に欠けており、熟練したプロたちを前にしては浮いてしまっている。
恐るべし、相対効果。
キャラ的にも不発。
個性的な女主人公によって、男主人公のときとは違う一面を引き出してくれるのではと、そのあたりを楽しみにしてたのですが
氷室項目で述べたように、同年代相手の女主人公は比較的普通の女の子になってしまうため、期待はずれの結果でした。
後夜祭のダンスを見下すとか、これではただの頭の堅い優等生ってだけじゃないですか。
本心では羨ましがっているのが彼女の魅力であり可愛さなのになぁ…
残念ながら、女主人公編の沢口にはまるで魅力を感じずに終わりましたね。
毎年、誕生日プレゼントを用意するのを忘れて手持ちのものをくれるあたりも複雑な気持ちになりますし。
(ちなみに3年間そんな感じだから、3年目で主人公も突っ込みを入れていたりする)
友人としての沢口の魅力が薄いため、男子の振りをしてダンスに誘ってきた陽子を思い出しては
陽子っていい子だったよ…と懐かしんでしまうほどでした。
「素人が無理して男声出しました「そのもの」なんだから当然といえば当然」なんて手厳しいことを言ってすまなかった。
たとえどれだけ棒読みでも、あんたはいい友人だったよ…。おまけ。各月の映画、コンサートの詳細(内容は3年間固定)です。
攻略ページを設けるほどでもないので一緒に書いておきます。
4月
冒険活劇『ゼロダース・魔宮のアーク』/ギャグ『裸の剣を持つ男』/アイドルFree kids/ロックバンドSONIC
5月
ホラー『14日は土曜日』/古典名作『ある日の出来事』/美少女アイドルユリカ/海外大物ロックバンドKing
6月
SF大作『STAR TRACK』/冒険活劇『ゼロダース・魔宮のアーク』/演歌ドリーム・夢見野/ロックバンドSONIC
7月
戦争『セントーン』/ホラー『14日は土曜日』/夢美が丘交響楽団/美少女アイドルユリカ
8月
恋愛『恋と青春の旅立ち』/SF大作『STAR TRACK』/アイドルFree kids/演歌ドリーム・夢見野
9月
ギャグ『裸の剣を持つ男』/戦争『セントーン』/夢美が丘交響楽団/海外大物ロックバンドKing
10月
恋愛『恋と青春の旅立ち』/古典名作『ある日の出来事』/アイドルFree kids/ロックバンドSONIC
11月
冒険活劇『ゼロダース・魔宮のアーク』/ギャグ『裸の剣を持つ男』/美少女アイドルユリカ/海外大物ロックバンドKing
12月
ホラー『14日は土曜日』/古典名作『ある日の出来事』/演歌ドリーム・夢見野/ロックバンドSONIC
1月
恋愛『恋と青春の旅立ち』/SF大作『STAR TRACK』/夢美が丘交響楽団/美少女アイドルユリカ
2月
ギャグ『裸の剣を持つ男』/戦争『セントーン』/アイドルFree kids/演歌ドリーム・夢見野
3月
恋愛『恋と青春の旅立ち』/古典名作『ある日の出来事』/夢美が丘交響楽団/海外大物ロックバンドKing
2010年04月04日