何度か買う機会があったにも関わらず、いつも手に入れるチャンスを逃しては後悔していた『YU-NO』
今回ようやく手に入れることが出来ました。
ずっと「YU-NO」がメインタイトルで「この世の果てで〜」がサブタイだと思っていたら、逆だったんですね。
や行じゃなく、か行の方を見たらちゃんと置いてありましたよ。
3,4本置いてあった店にすらないなんて、もう店頭で買うのは絶望的かな…と諦めていただけに、ほっとしました。
このゲームに対する情報は
・ADVとしてはシステム・シナリオがどちらも非常に評価が高い
・ループモノである
・近親相姦など、現行ハードに移植するには難しい描写がある
以上の三点しか知らない状態で始めています。
前知識がない分、どれだけのゲームなんだろうとワクワクして始めましたが…。
ゲーム開始そうそう、いきなりパンツ議論から始まるなど、予想通り下ネタ連発ぶりは相変わらず。
同ライターの『EVEバーストエラー』のときは笑うことがたびたびあって楽しませてもらったんですけど
さすがに3度も続くと飽きるのか、私の下ネタに対する印象が変化したのか
今回は笑うどころか、何かというとすぐに下ネタ方向でボケまくってる主人公には、ただ呆れるばかり…。
主人公の性格はこのライターの癖か分かりませんけど、『デザイア』のアル、EVEの小次郎と中身はほぼ一緒です。
でも、下ネタは心なしかその2人より多い気がします。冗談の9割がそっち方面なような。
しかも、とにかく相手の質問に対して真面目に返答せずに、何度も続けてボケる。
これが結構イラつくので、ボケるのもほどほどにしてさっさと本題に入ってと思ってしまう。
下ネタとボケまくることを除けば、義母の亜由美への想いに葛藤していたり
彼女の紛らわしい発言にいちいち動揺する所は可愛ったりして、特に嫌いでもないですけどね、この主人公。
あと、亜由美さんの名前一人称、これも受け入れ難い。
ただでさえ名前一人称が好きじゃないのに、ロリキャラでも幼稚な性格でもないキャラがそうなのは抵抗があります。
家族や気が置けない相手限定d自分のことを名前やあだ名で呼ぶ人はいますし
名前一人称にすることで主人公との距離感を表したかったり
大人の女性に見えても子供っぽい一面もあるんだという描写なのかもしれません。
だけど、私には抵抗がありましたね。
上記の二点が引っかかった影響もあって、テキストは投げ出すほどでもないものの、好きだとか面白いという段階には到達してません。
その上、基本的なシステムも予想と違って作業的です。
コマンド選択ではなく、画面上でカーソルを動かして気になった部分をクリックするシステムですが
単調さや作業感は、コマンド総当たりタイプとあまり変わらなかったです。
することは、主な移動先である海岸・学校・自宅・会社を行き来して誰かと遭遇し会話をする、
会話が終わると他の誰かと会えるフラグが立つから、その誰かに会うためにまた移動を行う。
この繰り返しです。
このゲームの肝である、瞬時に現在とは違う場所に飛べるシステムも、1周目なせいか特に使う機会はなかったです。
あと、バックログがボイス使用テキストしか対象になっていない上、会話中に使うことも出来ないから、使い勝手があまりよろしくない。
私としては、ボイスの有無問わず、すべてのテキストを対象にしてくれた方がよかった…。
批判ばかりになってしまいましたが、内容が内容だけに、一度EDを迎えてからが本番なのでしょう。
達成率も20%でまだまだですしね。
それに、シナリオ自体は謎が多く先の展開が気になって長時間プレイしてしまったので、退屈さなどは感じていません。
襲われた時に抵抗も反撃も出来ず、いかにもなバッドEDを迎えててしまったので、次はもっと希望が持てるEDを見たいものです。
また同じEDだったりしたら、へこむ。2007年01月21日
自力では分岐達成率92%、宝玉9個入手が限界だったため
澪ルートの謎解きは攻略サイト任せでしたが、クリアしました。
澪ルートで1つのED、あと二つほど分岐点を確認してないため、分岐達成率は98%の状態でストップ。
これだけプレイしたなら、もう終了してもいいかなと終わらす気でいたのですが…
あることを知ったことで、続けてプレイしようかと思い返しています。
以下はそのあることを確認してない状態での感想です。
途中からこのゲームはどうにも評価しづらいものになりそうだな
と思っていたのですが、その予想が的中しました。
シナリオに対して、「面白い、つまらない、よかった、悪かった」
そういう良し悪しの判断が、どうにも下しづらいんです。
真相を投げたり、うやむやのまま終わらないだろうかという不安を避けてはくれましたが
そういう方向か…と私としてはちょっと落胆する内容でした。
簡単に言うと、謎が謎のままだったときの方が面白かったパターン。
一方で、多くの謎はきちんと説明されてるため、消化不良な点があまり見受けられなかったことは評価しています。
もっとも、理由や原因が説明されたことに対して評価しているのであって
その内容をしっかり理解しているか、納得しているかといえば…してないなぁ。
それに、消化不良な点はないわけではなく、ゲーム中に説明されておらず、私の中で疑問のまま引っかかっている部分があります。
ここからネタバレあり。重要な所は反転しないと見えないようにしています。
一つ目は神奈の存在や正体、行動について。
このゲームは、現代編で明かされなかった謎は異世界編の方で解明されるんですが
神奈については現代編で正体がハッキリしないにも関わらず、異世界編の方では完全にスルーされているため
彼女の一連の行動の理由は最後まで分かりません。
神奈がデラ=グランドの人間、巫女の血を引いている可能性が高いことは簡単に分かることだけど
逆に言えばそれ以外は何も分からない。
巫女の血を引いてると言っても、それがどの巫女の血なのかも不明。
アマンダがあの後、現代世界に飛ばされて
そこでたくやの子供=神奈を産んだと推測したんですが、
それだと神奈の言っていた母も私も超念石が必要だったという言葉が矛盾して、成立しないし…
このへんは再び神奈ルートと異世界編をプレイしないと、よくわからないままなんだろうなと思います。
上で言ってることも、どこかで勘違いしたままで推測しているような気がしてならない。
このゲームは何周もプレイすることが必須のゲームですが、それはスタッフロールを見た後にも言えることで
真相を知ってから再び最初からプレイし直さないと、本当の意味での真相が見えてこない。
今の所、はっきりここが残念と言えるのは
異世界編で盛り上がれそうな要素(YU-NOの洗脳など)があるにも関わらず
それを膨らませないままあっさりと解決させた部分だけでしょうか。
これには、衝撃的な結末で締めくくった連載漫画で、作者がその後の展開が思いつかなかったために
次の回では前回のラスト直後ではなくて、「数日後―」と、日を開けて始まったときの肩透かし感と同じ気分を味わいました。
ともかく、最初に言った「あること」を確認しない限りは、シナリオについての感想は保留しておきます。
ゲームシステム面に関しては素直に感嘆しています。
システムとストーリーがしっかり絡んでるゲームというと、まず『俺の屍を越えてゆけ』を思い浮かべるのですが
このゲームも俺屍に匹敵する融合・完成度ですね。
システム的には複雑なことはなく、大まかに3キャラ分のルートがあり、そこからまた枝分かれすることもある
オーソドックスなマルチシナリオタイプのADVですが
他のゲームと違うのは、主人公が辿ってきた道がマップに表示されて、今はどの辺にいるかが一目で分かること。
(ちなみに、ループ系ですが一部を除いて主人公は記憶を継承していません。
継承すると、あのルートでのあのキャラへの思いは? みたいにモヤモヤするし、継承しなくて正解かも)
この自分が辿ってきた道が表示されるというのは、達成率が数値で表示される以上のコンプ欲を抱かせてくれました。
分岐ポイントに来るたび心が躍り、マップをどんどん埋めていくことが楽しいんです。
そしてマップを埋めていく作業に一役買ってるのが、分岐地点が近づくと教えてくれる機能。
便利すぎるために自分で攻略する意欲が削がれて物足りないんじゃないかということもなく
分岐マップを埋めたい欲求を手助けしてくれました。
この機能がなくても、マップ表示を見ればどの辺で分岐するかは判断できますが
画面右下がキラキラ光るたびに、ワクワクしましたね。
ゲームをクリアした後、おまけとして章ごとにわけられた異世界編を好きにプレイできるのも○
これは予想外だっただけに親切だなーと感心。当時のゲームでは珍しいですね。
しかし、不満点もあります。
A.D.M.S.という、このゲーム独自のシステム(上で褒めたマップ表示のこと)が面白い反面、
画面上をクリックし、あちこち移動するなど、能動的に動かないと話が進まない作りは面倒くさいと感じることが少なくなかったです。
移動先マップというものがないために、今いる場所から離れている所へ行きたいときは
Aへ移動→Bへ移動→Cへ移動→目的地Dに到着と、数度移動する必要があり、手間がかかるんです。
しかもこのゲームの大部分が、話を進めるために誰かを探し続ける行為で占められてるものだから
終始、あちこち移動することになり、うんざりしてくる。
また、キャラと会話中にセーブはもちろん、オプションもバックログも使えないもネック。
クリックモードにならないと何も出来ないために、ある台詞を飛ばしてしまって再び聞きたくなっても
会話が一段落してクリックモードに移らなければ、それを実行することが不可能なんです。
ログが使える状態になっても、このログの切り替えが、十字キーを一回押すたび一つ前の台詞に移るという、なんとも遅いペースなものだから
聞きたい台詞がクリックモードになる直前の台詞じゃなかったときは、何度も十字キーを押さなければならないし。
(押しっぱなしが効かない)
最初のプレイ日記でも触れた通り、このログの使えなさも大きなマイナスです。
対象がボイスのみだわ、表示切替ペースがかなり遅いわ、会話中は使えないわ…
ログ機能ってスキップ機能に比べてあまり注目したり重視することはなかったんですが
このゲームで初めて気になりました。2007年02月02日
前回述べたあること…
「異世界編をクリアすると現代編のヒロイン3人と結ばれるEDを迎えられる」を確かめました。
ちなみにそのEDを見終わった時点での総プレイ時間44時間、分岐達成率99%です。
以降はネタバレに配慮していないため、見たくない人は注意してください。
異世界編の結末を見たとき、現代編のヒロインたちのフォローが何もなくて非常に落胆したんです。
特に神奈の場合、終わり方が終わり方だったから
異世界から現代に戻ってきた時には、彼女の元へすぐに駆けつけることが出来ると思っていました。
だから現代編で神奈たちと結ばれる終わり方も用意されていると知ったときはホッとしましたね。
前回の感想を書いたとき、そのことを知らなくて批判するところでしたよ。
でもその内容というのが…
主人公のたくやが発情していちゃつくだけなのでイマイチ。
あるヒロイン限定の内容ならまだしも、どのヒロインでもそのような内容で代わり映えしない。
元が18禁ゲームだから別におかしなことでもないし、幸せなカップルという感じは表れていますが
感動路線な内容を期待していた私には満足しがたいですね…。
だけど、やはりあるのとないのではだいぶ違いますから
現代編で強制送還されることのない恋愛EDが用意されていた点は、素直によかったと言えますね。
以下は現代編で恋愛EDを迎えることが可能なヒロインたちについての印象、シナリオに対する感想です。
神奈…彼女がアマンダとたくやの娘なのは確定のようです。
そのことを念頭に彼女のシナリオを再プレイしてみると、あちこちに伏線がちりばめられていたと分かります。
近親相姦はユーノだけを指しているのではなくて、神奈も含まれていたんですね。
ただ、ユーノとは違い、二人とも自分たちが親子だなんて知りませんから、抵抗感などは覚えなかったですね。
誰とでも寝るのは、生命を保つために必要な行為だと予想していたので(極端な話、男の精液が必要な体だとか)
孤独という理由は意外でした。
いい意味で元18禁ゲームらしい設定だと思いますよ。
「知ってますか?」の後に続く言葉が胸に刺さる。
亜由美…歯痒さと豊富ムカつくが全てとも言えるシナリオ。
憎ませる、ムカつかせるための悪役に対して、ライターの思惑通りに腹が立ったのは久々です。
プレイ中はイライラしっぱなしだったので、好きなシナリオとは言えませんけど、感情移入度は最も高かったです。
あのバッドEDの内容は想像通りだったとはいえ、それでも凹みました。すっごく後味悪いよ…。
でも、亜由美の自殺を食い止めた後に結ばれて公園の芝生でいちゃつくEDより
神奈ルートからの派生で見られるEDの方が好きだったりします。このEDの亜由美は凛々しくてカッコいい。
彼女といえば、一枚絵の不安定さも印象深いです。
場面ごとに、女子中学生のようだったり、年相応の大人の女性らしかったりと変わる。
特にグッドED展開のときのビンタ後のアップの可愛くなさはどうにかして欲しかった…。
何はともあれ、ヒロインの中で最も、たくやと結ばれてよかったねと思えたキャラかもしれません。
異世界編の末路は寂しすぎたからね…。
澪…立ち絵では明るい茶髪なのに一枚絵では金髪という違いが気になりつつ、このゲームで一番好きなキャラです。
古典的ツンデレとも言える、好きなんだけど素直になれなくて憎まれ口をたたいてしまう姿が妙に懐かしい。
それに他キャラとの会話ではイラつくこともあった、たくやの下ネタやボケ連発が
澪との会話では気になることもなく、軽妙な掛け合いとして素直に楽しむことができました。
澪が鋭く指摘した後のたくやの返し「なにおう」がちょっとお気に入り。
あと、このゲームのラブシーンに重要性を見出したことなかったんですが、澪のキスシーンはグッド。
舌を入れられたときの澪の困惑っぷりと初々しさが可愛いです。
恋愛EDで相変わらず有馬くん呼びだったことは残念でした。たくや呼びになって欲しかったなー。
〜全体の感想〜
ここが○
・シナリオに謎が多く、真相を知りたいと思わせられる
・独自のシステム「A.D.M.S.」がしっかりシナリオと絡み合っており、便利。分岐マップを埋める作業に燃える。
・主にラブシーンに使われる一枚絵(ウィンドウが透明になるもの)がサターンのゲームとしてはかなり美麗
ここが×
・あちこちを移動して話を進める作りは作業的で単調
・クリック判定が細かい、ある場所のモブキャラ全員に話しかけなければフラグが立たなかったりと、詰まることがある
・プレイ時間が長く、途中で飽きてしまう
・主人公の下ネタ連発ぶりに辟易する
・異世界編が現代編に比べて短く、盛り上がりに欠けてあっさりしているためか、登場人物に思い入れができにくい
・バックログがあまり使えない
前回のバックログの批判での、押しっぱなしが効かないというのは私の間違いでした。
押し続けた状態でもスクロール可能です。
どうやら私の使っているコントローラーが古くてレスポレンスが悪いために、勘違いしてしまったようです。
勘違いのまま批判をして申し訳ないです。2007年02月14日
ようやく分岐達成率を100%にして、ご褒美の音楽室(サウンドモード)を開けました。
ずっと埋められなかった分岐は2つあって、1つ目は亜由美&澪ルートから美月ルートに入った後、
再び亜由美&澪ルートに戻ることで埋まる部分なんですが、そんな複雑な分岐点があるなんて思いもよらず
それに気づくまでは美月ルートからあちこち移動しまくる無益なことをしていました。
2つ目は美月ルートで龍造寺邸に入った後、井戸でアイテムを取る所でつまづいていました。
ここでロープを使って銀のメダルを入手するのが普通なんでしょうが
私の場合、澪ルートのタペストリを見る直前に銀のメダルを入手するプレイをしていたから
この場面でメダルを入手することは一度もなかったんですよ。
しかも、1つ目の分岐とは違い、アイテム関係の分岐だから
銀のメダルを所持している状態では、美月ルートで銀のメダルを入手することが出来なくなる。
誰かに見せたところで受け取ってくれるようなアイテムじゃないし
銀のメダルを未所持状態にするために、澪ルートへ行ってそれを使用するしかない。
だけど、銀のメダルを使用するのは、澪ルートのラスト付近なんですね。
美月ルートのEDのひとつであるワープゾーンを使い、澪ルート中盤に飛ぶことが出来たから最初からやり直さずに済みましたが
澪ルートに飛ぶために何度もワープゾーン直前データをロードするのは、かえって面倒だった気も…。
ワープ先が亜由美ルートのときは、Cディスク入れ替え→Bディスク入れ替えを何度かしましたからね。
それにしてもこのワープゾーン、着地先はどれくらいあるんでしょうか?
私が確認したのは5箇所でしたが、もっとあるのかな。
分岐達成率を100%にするまで手間取りましたが、ご褒美のメッセージは分岐達成率を100%にした甲斐のあるものでした。
一部のキャラだけでなく、登場キャラのほぼ全員からお褒めの言葉がもらえるのは嬉しかったですよ。2007年02月20日