キャプテン・ラヴ 感想

 

99年に発売された、PSの恋愛ADV「キャプテン・ラヴ」のプレイを開始しました。
昨日の時点で、6話の冒頭までプレイ。

プレイ前は人を選ぶゲームだと思っていましたが、
パッケージを見て心惹かれた人(恋愛ゲームと特撮ノリに抵抗のない人)には、
特に問題なくプレイできるんじゃないでしょうか。

ただ、今の所、心惹かれるヒロインがいないせいか
ついつい長時間プレイしてしまうほどの魅力は感じず、
面白いとも、つまらないとも言えない、微妙なライン。

メッセージスキップがないのも気になってしまいます。
古いADVをプレイして何が辛いって、そのへんなんですよね…
ロード時間とか、その他の部分でストレス溜まるようなことは今の所ないから
まだいい方なんだろうけど。

2007年04月04日


キャプテン・ラヴ、とりあえずトゥルーED(最終章まで)確認しました。
全9話のうち、条件を満たさないと出現しない、3・5・7話は見ていないので
その3つを見ていない状態での感想です。

4話までは奇抜なゲームに見えて、案外フツーのギャルゲーだなという印象で、
特に面白いと思ってなかったんですが、6話まで進めてみて評価が一変しました。

映画と現実が交差していく展開の中に
なぜキャプテン・ラヴとして戦うのか、その疑問を織り込めた内容はお見事。
終盤、
雨の中、香織がクマの姿で主人公の家に来た演出には、かなりグッときました。
私の性別が性別ならやばかったかもしれないな…。

この6話を見ただけでも、このゲームを買った価値がありました。
その6話の後の8話もこれまた良い。
ラストもタイトルの大団円に負けない、すっきりとしたさわやかな内容でまとめてある。
リサイクルカップル展開は都合すぎるかな…と少し思ったりもするけど。

おバカなノリのゲームに見えますが、恋愛をしっかり描いてます。
ラブラブ党やキャプテン・ラヴなどが、ただの特撮パロディじゃなく
ちゃんとシナリオに反映していて、無意味なものじゃない。
ギャルゲーは嫌いだって人、むしろそういう人ほど、楽しめるように思えます。

そういえば、このゲームでは、
恋愛ゲームをやると、いつも気になる恋愛過程が特に気になりませんでした。
なぜ惹かれたのか、恋がいつ始まったか、そんなのが分からなくてもいいんじゃないかと
初めてそういう風に受け取れたんです。

あと、時間制限付で、2通りのニュアンスを選べる選択肢の存在も気に入ってます。
全部の選択肢が時間制限付だったら、うんざりしてただろうけど
重要な一部だけに限定しているため、効果的に働いてました。

ゲームの内容的に、どちらも選びたくないということが多かった私にとって、
時間制限までに選ばない=無言でいる、選択権を放置するは、一番心情に近いものだったんですよ。

ゲームをする以上、なるべく自分の考えや行動に近い選択肢を選びたいので、
自分の心情に近いものを選べたかどうかって点では、結構満足してますね。
選択肢内容も、メインヒロインに往復ビンタ出来る(選択すると本当にする)とか、結構すごいものもあったりするし。

ただ、メッセージスキップがないのが、やっぱり辛いですね。
1章が1時間30分ぐらいはあるから、○(×)ボタン連打しても、1時間近くかかっちゃうんですよ。
評判のいい3話ぐらいは確認しておきたいけど、またプレイするかどうかは分かりません。

2007年04月07日


隠しシナリオの3話をクリアしました。

前回のプレイでは、存在に気づくのが遅すぎて
何かと見逃していたフリー行動でのサブイベントをチェック出来たり、
愛美とヤマガタくんのラブラブ党日記が見れるなどの新しい発見があったために、
序盤から再プレイしたこと自体を無駄に思いはしなかったんですが、さほど期待していなかった5話が
6話に匹敵するほどの良いシナリオだったときは、再プレイしてよかったと思わせられました。

再びプレイしてみて思ったことは、やはり万人受けするゲームじゃないってことです。
好きな人と交際するためには、別の誰かの思いを拒絶しなくてはならないので、
罪悪感みたいなものが終始つきまとい、明るく楽しい!という気分にはなりにくい内容。

だけど、恋愛の楽しさばかりを描いたわけじゃないのに、
自分自身も恋愛がしてみたくなる、そんな不思議なゲームでもあります。

恋愛ゲームの中には、こんなゲームしてないで現実で恋しろよ的メッセージを入れるものがあって、
そういうの見るたび、ユーザーをバカにしてるとしか思わない私ですけど、
キャプテン・ラヴをプレイした後では、私も現実で恋してみたいなぁ…みたいに思わせられたんです。
攻略対象に現実に帰れと言わせるような禁じ手をやるメーカーは見習って欲しいですね。
別にそんな直接的な手法なんかに走らなくたって、十分そう感じさせることが可能なんだから。

各話の紹介&感想です。ネタバレへの配慮はしてません。

1話『愛の接近遭遇』

愛美との出会いから、ラブラブ党の書記長である愛美の父親に交際を告げるまでを描いた話。

初対面時の掴み所のない言動から、メインヒロインの愛美って電波? 不思議ちゃん?
と、先行き不安になりましたが、回が進むに連れて、出会い時だけ突飛だと気づいてホッとした。
正直言って、終始あんな調子だったら、愛を貫く自信はなかったよ…。

プロローグ的な回なので特にこれといって盛り上がり所がありませんが、主人公のキャラは全話で最も立ってます。
積極的に愛美に好意を持っている選択肢を選ばなくても、愛美EDになる(次の話に進む)ため、
愛美への想いに一喜一憂する主人公を眺めてる回といった感じですね。

見所としては、書記長から愛美に好きな人がいるようだと相談され、その男を潰してやると燃えてる主人公と
愛美が主人公へ想いを伝える、「告白の演出」の風変わりさでしょうか。

あんな行動取る主人公自体、滅多にいないというのもあるけれど、
それ以上に、あの後、場面がいきなり交際後に飛んで
どういう風に付き合いだしたかの描写がないにも関わらず、それが不思議とマイナスになっていない点が驚きです。

2話『愛のクリパン繁盛記』

パン屋でバイトする女子高生“ほのか”告白を断った主人公。
ところが、ほのかはそこで諦めず、主人公を家庭教師として雇うという積極的な行動に出た。

初めて恋人(愛美)か、自分に想いを寄せる恋人以外の女性のどちらかを選ぶかの選択を迫られる回です。
しかも、本人たちの前にして。

ほのかに対しては、ギャルゲーのステレオタイプという以上の感想は沸き起こらず、
シナリオもさほど面白いとも思わなかったんですが、
シナリオヒロインを選ぶと愛美がどうなったか分からない回が大半だと知った今では、
愛美の前で別の女性を選ばなければいけないこの回は貴重だったのかなとも思ったり。

そういうシチュエーションを中盤、終盤に入れるのではなく、
まだゲームを開始してからまもない(=愛美への思い入れが薄い)うちに入れたのは
ある意味では正解とも言えるし、もったいないことをしてるとも言えなくもない。
もし、6話あたりで同じことをしたなら、かなりエグいことになってたでしょう…。

ティーンズ・ブルーとの戦闘後に、自分の思い違いに気づいたほのか、
そしてテストの点数と想いの大きさをかけた表現などから見ても、
シナリオヒロインを振るのが正統なシナリオだと思いました。

3話『愛のギターオンファイアー!』

隠しシナリオその1。フリー行動時に喫茶店に数度通い、正しい選択肢を選ぶと出現します。

一番好きだったものを遠ざけ、毎日を適当に過ごしていた女性が、
真っ直ぐに自分にぶつかってきた青年(主人公)と関わったことで、自分を取り戻していく。

恋愛ゲームのシナリオとしては、王道中の王道です。
他のギャルゲーに、そのまま入れても問題なく成立しそう。
シナリオヒロインであるカミィも、人気キャラなのも頷ける、様々な点で美味しいキャラ。

とまあ、特にケチをつけることがない回なんですが、
カミィの心を動かすこととなった要因…
つまり、主人公がギターをあそこまで熱心に練習する動機が弱くないですかね。
カミィ寄りのプレイ時はともかく、愛美寄りでプレイした際は、そこがどうにも引っかかってしまいました。
どういう選択肢を選ぼうと、必ずカミィの傷心を癒し前に進ませる作りが、どうにも納得いかないんです。分岐も少ないし。

ファジー選択肢が少なく、これといって上手く使われてないのも残念。
選択肢は多いけど、通常の三択ばっかりで、たまにファジー入力が出現しても
特にファジー入力である必要性がなかったように思いました。

印象に残ってることは、カミィが誘惑してきたときにあっさり寝れちゃうこと、
キスがこの1話だけで6回も出来たり、EDでオナラなんていう雰囲気ぶち壊しの選択肢があったことですね。

最後のはなぁ…目を疑いましたよ。躊躇いもなく選んで後悔した私も私だけど。

4話『愛と青春のラヴラヴショー』

主人公の住む部屋の向かいに引越してきたのは、少し変わっている年上の女性、静果。
何かと主人公の世話をやこうとする静果だが、彼女の正体は…。

キャラもシナリオ感想も、2話と同じ。
もしも全話が2話と4話のような感じだったら、他のギャルゲーと大差ないと思っていたでしょう。

実はラブラブ党員であり、積極的にアタックしてきたのは
主人公を好きだったからではなく、愛美との仲を引き裂くためだった、
どうしても勝てない敵が現れ、特訓の末に「キャプテン・ラヴF」としてパワーアップする、
宿命(?)のライバルが登場する…など、話の要点だけ抜粋すると
盛り上がる要素が盛りだくさんに見えますが、実際はさほど面白さに繋がってない。

静果が元恋人が好きだった映画の台詞を引用するシーン、そこだけは鮮烈な印象を受けましたが、
それだけに、引用台詞負けしてしまった回とも言える。

5話『愛は花火とともに咲け!』

隠しシナリオその2。フリー行動時に居酒屋に数度通い、正しい選択肢を選ぶと出現します。

居酒屋での支払いが足りなかった主人公は、その店で働く双子の姉妹の姉、世津子から
妹の久美子とデートしてくれるならお代の返済を待ってもいいと言われ、久美子とデートすることになる。

説明書を見たとき、ありがちな関係図だとしか思わず、さして期待していなかったんですが
双子の過去が分かるあたりから面白くなってきて、シングルバニーとの戦いではかなり引き込まれました。

ちょっと残念なのは、世津子寄りでプレイし彼女への思い入れがかなり強まっていたのに、
花火大会でのシングルバニー(久美子)が心情を吐露した姿を見て、急激に気持ちが久美子に移ってしまったこと。
そのせいで、素直に世津子EDに入り込めなかったんです。

でも、あそこで久美子の見せ場がなかったら、
双子がヒロインのシナリオにも関わらず、世津子の比重が強すぎてバランスが悪くなっていたし、
OPや物語など、主に世津子中心、
要所要所で美味しい所を持っているのが久美子といった風に調整したんでしょう。

そして、メインヒロインである、愛美の見せ場もきっちりある点も◎ですね。
分岐も結構用意されていて、全部のEDを見るには3回クリアする必要がある点を踏まえて作ってあると思いました。
さすがに3回目プレイでは飽き始めてましたが、ゲーム的にも楽しいと言える回でした。

6話『愛と喝采のラプソディ』

友人の杉江が監督をする、三角関係がテーマの映画に出ることになった主人公たち。
ところがその映画には、主人公だけは気づいてない意図が隠されていた。

このゲームの肝。この回をやらずして、キャプテン・ラヴを語ってはいけない、
と個人的には思っています。

感想は前回書いた初回プレイの時の通りです。
2周目で気づいたのは、強制シナリオだけを通過してこの回を迎えたときと
隠しシナリオもちゃんと見た状態では、印象が大分変わるのではないかということ。

特に5話では、香織が自分の想いを我慢するのに限界が来ている描写がところどころにある、
いわば、この回の序章的要素もあるので、5話が強制シナリオじゃないのがもったいない。

雨の中、着ぐるみ姿で訪ねてくる香織の演出も見事だったけど、
それと同じぐらい、香織を振った後に愛美が戻ってきたシーンも好きですね。
見応えのある回でした。

7話『愛のサプライズドアタック!』

隠しシナリオその3。フリー行動時にアルバイト紹介所に数度通い、正しい選択肢を選ぶと出現します。

愛美との関係がギクシャクし、ついに彼女は主人公の部屋から出て行ってしまう。
その上、今まで振ってきた女性たちへの罪悪感が募り、主人公は悪夢に悩まされるようになる。

男性がヒロインということで、戦々恐々としながらも、これでBLに目覚めちゃったりするんだろうか
とちょっと期待しつつもプレイしてみたんですが、
シロウが僕たち同性愛者も普通の人間なんだよと、主人公に語る所以外、
特にこれといって何も感じないまま終わりました。
シロウが3話の長田さんのいい人だという小ネタにニヤリとしたぐらいですね。

追い詰められた精神状態の中で優しくしてくれた人に惹かれてしまうのは、
ある意味自然とも言えるので、主人公→美智自体が無理だとは思いませんでしたが
序盤での選択肢で「キスする」があったのにたまげました。
いくら女の子みたいな外見してるからって、キスしようとするか?

でもよくよく考えてみると、気になってる子の好きな人を調べたいがために
夜中にその子の部屋忍び込むようなことをしていたし、今更人間性をどうこう言うのは野暮ってもんなのかも。
キャプテン・ラヴだけあって、やはり常人とは違うぜ!ってことですかね…。

お前はホモなのかと何度も聞かれたり、周りから白い目で見られるなど、同性相手ならではの内容だけど
主人公が同性を好きになったことに対してまるで葛藤しないのが、どうにも物足りなかったです。

終盤で美智が落下した看板から主人公を守るという展開も、安っぽさしか感じなくて白けました。
要するに、2度に渡って主人公を命がけで守った=それだけ主人公を愛してるという表現だけど、
別の表現で美智の魅力みたいなものを描けなかったものかな…。
美智が中性的を通り越して、女の子のような容姿なのも個人的にマイナス。
男性ユーザーへの配慮なんだろうけど、女の子と変わらないんじゃ、男がヒロインであることの意味が半減する。

8話『愛のラストチェンジ!』

愛美の恩人である女性、忍が数年ぶりに姿を見せた。
喜ぶ愛美だったが、忍は主人公と愛美の仲を引っ掻き回すような行動を始める。

シナリオヒロインの立ち位置が今までとは異なり、一応EDも迎えられます、ぐらいの扱いです。
シナリオ内容自体が、シナリオヒロインのためにあるのではなく、
メインヒロイン中心の内容なので当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが。

基本的にこのゲーム、シナリオヒロインに冷たくすると愛美の好感度が上がる
分かりやすい作りになってるんですが、この回では忍に冷たくすると愛美の好感度も下がってしまい、
忍の恋愛イベントらしきものも発生しないものだから、忍EDが迎えられるのかとヒヤヒヤしました。

見所はラブラブ党に捕まった愛美が、もう待ってるだけじゃないと宣言するシーン。
愛美の成長具合が見て取れて、素直に嬉しくなりました。

可愛くないと感じる場面も少なからずある愛美だけれど、
欠点のない理想的な彼女じゃないからこそ、こういったシーンが映える。

9話『愛の大団円』

最終話というより、後日談の割合の強い回です。
長さも短く、1時間30分はかかる話が大半な中で、40分もかかりません。

佳美の言い分は最なだけに、苦笑してしまいました。
ラスボス戦の論撃はさすがに長く、口ゲンカのバカバカしさを一番表してたかな。

内容に不満点はないんですが、スタッフロールが他のヒロインたちと同様なのはややガッカリ。
歌を流す以外にも、通常のスタッフロールとの違いを見せて欲しかった。

2007年04月17日


戻る  総合トップへ