栽培の参考になるかも知れませんので、仙太郎の栽培道具を少し紹介します。

 


  フレーム

写真.1 我が家のサボテンフレーム

1.フレーム

横1.6m×奥行き90cm×高さ50cmの仙太郎のフレームです(写真1)。
内部にビニールを敷いて防水処理を施し、培養土のお古を5〜8cmほどの厚さに敷いて、そこに常に水分を含ませてあります。
フレームは地面に置いても良いのですが、仙太郎の場合は腰の高さで作業した方が楽なので、ブロックを積み上げて腰の高さにしてあります。
その下に鉢とか培養土などが置いてあります。
フレームもこの大きさになると、ここ関東地方では秋の11月中旬頃から春3月一杯までは蓋を閉め切っても内部温度が上昇し過ぎてサボテンが煮えてしまう(いわゆる日焼け)トラブルを起こす事は殆どありません。
(但し、底土が湿っていることが絶対条件です)
冬も昼間の温度が上昇しますから、2月も下旬になると早起きの種類が起きて来て、次々と美しい花を咲かせてくれてフレーム内を彩ってくれます。
しかしながら、春4月ともなればもう、昼間家にいられない仙太郎の場合は晴れた昼間は必ず通風を計っておく必要があり、これが秋までずっと続きます。
すなわち、この間の室内温度は高く保てませんから、その分、温室栽培よりもサボテンの成長は遅くなるわけです。
それと、温室では春先の植え替えが温室内のぽかぽか陽気の中で行うことも可能ですが、フレームでは植え替え適期の3月下旬はまだ寒いですから、寒さに震えながら外で植え替えをすることになります。
ですから4月下旬になってから植え替えるなんて事もしばしばで、その頃にはもう殆どの種類は根が動いていますから、折角出た新根を枯らしてしまって、そのシーズンの成績をたっぷり低下させるなんて事を何度も繰り返してきましたf(^-^;)。
こんな時は温室がいいなあ・・・なんて思うんですがねf(^-^;)

これ以上小さいフレームの場合はその分、扉の締め切り期間を短くせざるを得ず、その分、サボテンの成長は更に遅くなります。
でも、周りを覆って上を遮光してあることは結構重要なことで、覆いはサボテンが汚れるのを防いでくれますし、上に安定した遮光があると日焼けなどの心配をせずに済みます。
昔は必ずフレームは作ったもので、木製のリンゴ箱(巾60cm×奥行き30cm)を斜めに切ってガラス板を載せただけなんてフレームを使っている人が沢山いました。
最初は仙太郎もリンゴ箱フレームでしたが、戸外栽培よりは遙かに汚れにくいし、成長も戸外よりは成績が良かったものです。
但し、小さいために直ぐに室内温度が上がってしまいますから、真冬でも昼間は通風を計らなくてはなりません。



4月と11月の通風状態

この程度の大きさのフレームでは4月に入るともう通風を計り、室内が高温になり過ぎるのを防ぐ必要があります。
但し、室内に風が入らなければならない程ではありませんから、フレームの後端を数センチほど持ち上げて上昇熱が逃げるようにします。
夜は忘れずに蓋を閉めます。
11月の中旬から3月一杯までは締め切りで構いません。



5月6月10月の通風状態

ここ関東地方では5月もゴールデンウィークを過ぎる頃から温度が急速に上昇して行きます。
それにつれてフレームの隙間も10センチ程度まで広げ、通風の程度も大きくします。
但し、サボテンにとっても一番の成長期ですから気温を下げ過ぎるのも良くありませんので、やはりフレームの後端を持ち上げて上昇気流が逃げる程度にします。
夜は蓋を閉めます。且つ、朝になったら忘れずに必ず隙間を開けます。



7.8.9月の通風状態

真夏ともなるともうフレームの中に充分風を入れ、通風をたっぷり計る必要があります。
ですから今度はフレームの前端を持ち上げ、且つ、たっぷり隙間を広げて風が自由に通るようにします。
この季節からはもう夜間もこのままで蓋を閉めません。
特に暑い夏の夕方では日が落ちてからさっとシリンジをフレーム全体にまいて上げるとサボテンの機嫌が良いようです。

 


 冬の防寒対策-1/温床線

ここ関東平野では早い年では11月中旬、平年の気温でも少なくとも12月上旬辺りからは防寒対策が必要になります。
仙太郎の防寒方法はフレームのフタの内側に農業用透明ビニールを張り、床に温床線を埋めると言うものです。
以前は防寒のためにひよこ電球を使っていたのですが、サボテンは特に根を寒がらせない方が良いので、空中から暖めるひよこ電球よりも、床から暖める方がサボテンが衰弱しにくく、春からの目覚めが良くて、かなりの改善効果が見られました。
ここでは防寒対策のうちの温床線の張り方を載せてみます。


 

先ず、フレームの底に断熱のための発泡スチロール板を敷き詰め、その上に浸透して来る水分で底板が腐らないよう、フレームの内側に少し巻き上げるように透明ビニールを敷き詰めます。
巻き上げたビニールの端は画鋲で留めておきます。(写真で見えるかな)
発泡スチロールの厚さは2センチもあればよいでしょう。



 

次に敷き詰めたビニールの上に厚さ3センチ程度に底土を敷き詰め、その上に温床線を敷きます。
ここで使っている温床線は商品名ファーマットというものです。
ファーマットはそのままだと一枚のビニールシート状になっていますが、この状態では底土に水をまいても、水がファーマットの下側には回り込まないため、ファーマットの下側の土がからからに乾いてしまうという問題があります。
土が乾くと熱伝導が悪くなるので、温床線の傷みが早くなります。
このため、仙太郎の場合はご覧のように、温床線の間のビニールシートの部分を切り抜いて、水が底土の中にまんべんなく行き渡るようにしています。
ビニールシートに穴を開ける場合は、温床線の部分がむき出しにならないように気を付けて小さめに切り抜く方が良いでしょう。



 

最後に温床線の上側にも底土を4〜5センチ程度敷き詰めれば出来上がりです。
仙太郎の場合は温床線のサーモスタットを10℃に設定していますが、これで厳寒期でも最低温度8℃前後を保っています。
温床線を使うと底土の乾燥が早くなりますから、冬場でもこまめに底土に対して水をまくように心がけます。
底土が湿っていれば熱伝導が良いために効率的にフレーム内が加熱されますし、フレーム内に湿度が保たれますから日焼けにも強くなります。
冬場でも閉め切りのフレームの内部は晴天の日中はかなり高温になりますから、湿度は常に保っておく方が安全なのです。



 植木鉢

写真.2 プラスチック鉢   写真.3 堅焼きの鉢  写真.4 サボテン用の楽焼鉢  

2.植木鉢

現在は単殖については黒のプラスチック鉢を主に使っています。(写真2)
黒いのは意味があって、太陽熱の吸収効率がよいので根が暖まるからです。
過湿に弱い種類は左の深鉢の方を使用しています。鉢の下半分はガラだけを入れ、水をやっても余分な水は直ぐ下に抜けるようにして、上半分のサボテンが植わっている区域の水はけを早くしている訳です。
ゴボウ根を出す、牡丹類なども深鉢を使います。
小苗については昔から堅焼き鉢の角鉢を使っていて(写真3の四角鉢)、これは今でも変わりません。これをプラスチックにしないのは、角鉢は水が逃げにくいので、ある程度の通気性を確保しておきたいからです。

昔は楽焼鉢(写真4)と、朱泥鉢、或いは駄温鉢(写真3の丸鉢)と言われる朱色の焼き物の鉢を使いました。
朱泥鉢は沢山売られていて、且つ比較的安かったからです。
但し、春から秋までは問題ないのですが、秋から春にかけては水切りしないサボテンでは水分の気化熱によって根が冷えるので、黒のプラ鉢ほど成績が良くないようです。
ですから冬の間、水を切ってしまって乾燥状態で過ごさせる場合は朱泥鉢でもまず問題はないだろうと思います。

特に大切なサボテンについては、当時は今よりサボテンを趣味にしている人が多かったですから、その需要に添って楽焼鉢或いは京楽鉢というサボテン専用の鉢が作られていて、これも時々使っていました。
楽焼鉢は今売られている万年青(おもと)鉢に似た鉢で、黒くてつばが付いています。
黒いのは熱を吸収して根を暖めるため、つばも太陽光を集める為の集熱器の役目を持っています。
材質が堅焼きの白い瀬戸物製ではなく、薄い泥の素焼き鉢の材料が使われていました。
通気を良くするための対策らしいのですが、このために大変破損し易い鉢でした。
本物の楽焼鉢は成績が良いですし、何しろ見栄えが良いですから、もし売られていれば大切なサボテンには是非使いたいのですが、今では全く見ません。
・・・と、思っていたら、ありました。今でも細々と作られているようで、写真の鉢は岩田さんからプレゼントされたものですが、正に楽焼鉢でした。名古屋近辺では朱泥の素焼きも使われていましたが、これは白い泥鉢が使われています。今では大変高価なもののようで、小さなものでも1鉢千円以下では手に入らないようです。(2001年11月30日追記)



 培養土

写真.5 二本線の赤玉土

写真.5-2 2013年から使い始めた三本線赤玉土


3.培養土

<2016年:培養土についての追記>

現在使っている培養土がだいぶ違ってきているので追記しておきます。
2000年代に入ってからサボテン栽培を本格再開した仙太郎は赤玉を主体とする現代的な培養土については初心者で、常に諸先輩方の培養土配合やその思想を勉強させて頂きながら自分なりの改良を続けています。
かつて手に入った肥料が今では入手し難いなどの事情もあります。

今現在使っている培養土は以下のようなものです。

・三本線赤玉土極小粒の選別粒:4
・アイリスオーヤマ・ゴールデン粒状培養土・花野菜用:3
・アイリスオーヤマ・かる〜い培養土・花野菜用:1
・ゼオライト2mm:1
・軽石小粒:2〜5
・マグアンプ中粒:培養土5リットルにつき小さじすり切り2杯
・硬質鹿沼土:南米ものに限り3

かつて使っていた二本線赤玉土は最近、すぐに粒が崩れるロット(袋の中が湿っているので判別出来る)や木の根や雑草の種がいっぱい入っているなどで品質が低下した感があるので、現在は少し焼成を入れて長期間崩れにくくしてある三本線赤玉土を使っています。イワモトの通販などで入手出来ます。
かつて使っていた小粒は最近のものは粒が大きくなり、3〜6mmサイズとは言ってもその殆どは6mmの大きな粒が入っているため、現在は2〜3mmの極小粒を購入して2.5mmのふるいにかけ、残った粒を培養土に使い、ふるい落とされた粒を小苗や実生、化粧土として使っています。
極小粒も大きい粒が大部分で、ふるい分けすると大粒8〜9:小粒1〜2位の割合になって、ちょうど良い配分になります。

ゴールデン粒状培養土は原発事故の影響を受けて放射線濃度が高いものがあると言われた時期があったので、しばらく中止して残っていた山城愛仙園のペレット肥料を使っていた時期もあるのですが、最近は大丈夫らしいと言うことで再び使い始めています。

かる〜い培養土はいわゆる土をふかふかにするためのバークで、これを10mmのふるいにかけ、ふるい落としたものをバーク代わりに培養土の混ぜ、残った大きな方を鉢底石の上に敷いています。

ゼオライトは根腐れ防止用です。

軽石は過湿になりやすいフレーム栽培の水はけ向上用で、兜や太平丸、大祥冠のような根が過湿に少々敏感な品種は配合を増やしています。

鹿沼土は酸性土を好むアンデス山脈東側の南米物にのみ使っています。


最近はイソライトを使うと結構成績が良いなあとか、石灰分としてのボレーを加えてみたりと、改良は続けていますので、これはまだ改良途中の培養土と言うことですね。



<追記ここまで>



赤玉土の小粒4割、軽石小粒2割、バーミキュライト2割、綿の実ピートや燻炭(稲のもみがらを炭にしたもの)、ボレー(貝殻、卵の殻などを使った石灰質)などを混ぜた混合肥料2割を標準にしています。これは世間一般のサボテン培養土に比べて少し肥料分が少なめの配合となっています。平日の昼間は殆ど面倒を見ることが出来ない状況にあるため、根の傷みに対する安全マージンを取っているのです。
土についてはほんの少し前までは砂を主体とする培養土でしたが、乾湿の差が激しくて管理が大変に難しく、この方法はつい最近やめました。
赤玉土は通称「二本線の赤玉土」と呼ばれるもので、これは袋を見ればなぜそう言われるのかが一目瞭然。岩田さんから推薦していただいて使っているもので、通常のホームセンターの赤玉土のようにすぐに崩れてしまうことがなく、2年程度は形をしっかり保ってくれる優れものです。
混合肥料は現在は愛知県の実生園のものを購入して使っています。ホームセンターなどで売っている腐葉土、鶏糞、牛糞などは買ってから更に少なくとも2年は土中に埋め、臭いが殆どなくなるまで熟成を進めないとサボテンが根をやられてしまうので、近所迷惑にならない広い庭や自分の畑でもなければ現実的な方法ではないと考えています。
植え込みの前に、これに更に遅効性肥料のマグアンプKをほんの少し培養土に加えています。
今年からは大阪の山城愛仙園の培養土も使ってみていますが、今のところこれもなかなか成績が良いようです。

写真.6 ジョロと水差し   写真.7 ジョロの注ぎ口  写真.8 水滴の様子

4.水やりの道具

水やりにはジョロ(写真5奧)と水差し(写真5手前)を使っています。
ジョロは昔は普通にありましたが、今となってはちょっと特別なもので、ジョロの先の目が非常に細かく、シリンジに使うことが出来るタイプのものです。目が細かいためにゴミで簡単に目詰まりしますから、水の注ぎ口に細かいステンレスメッシュのフィルターが付いています(写真6)。
このタイプを使うのは故伊丹勝吉さんの影響によるもので、伊丹さんはこのような細目のジョロを使って常日頃の水やりをやっておられました。
当時のジョロには今のような上質のフィルターなど付いていませんから、フィルター代わりに手ぬぐいで注ぎ口を覆って水を濾過しておられました。
このジョロは水滴が非常に小さいため(写真7)、生えたての実生苗でも倒れにくくて大変重宝します。
オールステンレス製なので殆ど劣化することもありません。
全国のキャピック(刑務所作業製品店/全国各地を回って即売会も開催しています)で手に入れることが出来ます。(\3,000)
欲しい場合は以下のホームページから問い合わせを入れてみると良いでしょう。

http://www.e-capic.com/index.html

水差しは綿毛を汚したくない鳥羽玉などに使っています。
最近使い始めたものですが、結構じれったい道具ですf(^-^;)

写真.9 最高最低温度計

5.最高最低温度計

長年サボテン栽培をやっていると、今の天候、気温、フレームの蓋の閉め具合などで、フレームの中がどのくらいの温度になっているかが分かるようになって来ます。
でも、最初のうちはそうは行きません。
そこで威力を発揮してくれるのがこの、最高最低温度計という武器なのです。
この温度計はよく見ると温度計の水銀の先に何やら青い印みたいなものが付いていますね。これが最高温度と最低温度を記録しているマークで、昼間不在でも最高温度がどれくらいになっていたかとか、冬の夜間、一番温度が下がった時の気温はどれくらいだったかというような、過去の重要な情報を提供してくれる優れものなのです。
仙太郎はしばらく使っていなかったのですが、今年からひよこ電球をやめてファーマットにしますから、これの条件出しにはどうしても必要なので久しぶりに入れました。
近所のケイヨーD2と言うお店で2千数百円だったと思いますが、フレーム内の温度がつかめていない初心の人には必需品と言えるでしょう。
昔はサボテン同好会の入会祝いなどでよくプレゼントされたものでした。

写真.10 住まいの湿気取り

6.住まいの湿気取り(例えば商品名「ドライペット」)

ブルガリアヨーグルトみたいなケースで3パック2百円とかで、スーパーで売っているあの湿気取りのことです。
何に使うかと言うと、接ぎ木をした時とか、根を切った時或いは胴切りした時などに使います。
冬2月頃の晴天が続く頃ならばこれは殆ど必要ありません。
でも、サボテンの根腐れは都合の良い季節ばかりに起こる訳ではありません。真夏の湿度の高い、空中雑菌が多い季節にも、6月の長雨の真っ最中でも根腐れは起こります。そんな季節に根を切ったり胴切りしたり、或いはそれを助けるために接ぎ木して切り口を乾燥させようにも、雨続きでは切り口はすぐに赤腐されが進んでダメになってしまいます。
そんな時に威力を発揮するのがこの住まいの湿気取りなのです。
実はこのような方法は昔からあって、雨の日などに緊急に接ぎ木や胴切りなどした時はこれらの苗と一緒に「生石灰」を一緒にケースに入れて乾燥させたものなのです。
ところが生石灰は湿気を吸い過ぎると発熱したりしてちょっと危険でやっかいなものでした。
その代わりを努める便利な代役がこの住まいの湿気取りと言う訳なのです。
切り口を乾燥させたい苗と一緒にケースの中にこの住まいの湿気取りを一緒に入れてしっかり蓋を閉めておきます。
空中雑菌はほとんど空気中の水分の中にいますから、湿気を取ってしまうと空中雑菌による赤腐されも殆ど起こらないと言う訳なのです。
晴天続きの季節でも、仙太郎の場合は切り口を乾燥中の苗は夜間の温度低下による露結などの湿度上昇を回避するために、夜間は発泡スチロールのケースの中にこの湿気取りと一緒に入れておくようにしています。

 

写真.11 サボテン栽培書各種

6.サボテン栽培書

今は色々な道具が揃って便利になりましたが、昔の方が良かった数少ない例がこのサボテン栽培書の豊富さではないでしょうか。
昭和30年代はサボテン栽培関連の書籍がたくさん発行されました。
今は都心の大きな書店に行っても、サボテン関連の本は数えるほどしかありませんよね。
いずれまた昔のように、色々なサボテン栽培書が出る時代が来ると良いのですが。
仙太郎はサボテン栽培書を10種類ほど持っていますが、中でも特に先生になってもらった本がここに写っている原色シャボテン(平尾秀一著/昭和31年)、趣味のサボテン(奧一著/昭和37年/仙太郎のホームページの題名をぱくらせて頂いた本でもありますf(^-^;)、サボテン12カ月(奧一編/昭和38年)の3冊なのです。
これら3冊の栽培技術の解説はその後、色々な栽培書が出ましたがこれらに及ぶものが殆ど出ませんでした。ですから今でもわが家では現役で活躍している本なのです。
サボテン12カ月の入手は難しいですが、原色シャボテンと趣味のサボテンは今でも古書店に並ぶことがあり、インタネットの古書検索をこまめにチェックしていると手に入れることが出来ます。
下に写っている本はサボテンの品種探索に利用している原色サボテン写真集(平尾博編)で、これも大変便利な本です。右はサボテン100種(奧一著)と言って、代表的なサボテンを100種に絞って解説している入門書です。
この他にまだ同じ頃の本が6冊ほどあります。



8.薬品類

春から秋まで通風を計らなければならないフレームでは、温室よりも乾燥しますのでアカダニの被害に遭いやすくなります。
アルコール噴霧でもある程度の効果がありますが、専用殺虫剤のアカールを使うことが多いです。
真っ先にやられるコリファンタの象牙丸類やロフォフォラなどの肌を常にチェックするようにし、発生初期のうちに退治するよう、心がけるようにしています。
アカール散布は鳥羽玉の綿毛がヨレヨレになったりしますので、これからはダイシストン或いはオルトランの顆粒を使おうかと思っています。
昔は蚊取り線香を使ったこともありますが、これも結構効き目がありました。

敷き土に湿気が多いので、ナメクジが時々お出でになります。
ナメクジ退治の粒状薬を鉢の間に蒔いておくと、しばらくすると居なくなります。
この薬品は鮮度が効くらしく、以前、お店で埃だらけになっている古いのを買って来たら殆ど効かなかった経験があります。
出来る限り新しい薬品を買うべきです。
狭いフレームでは、ビールを入れたカップをあちこちに置いておいても、その中に落ち込んで溺死してくれます。

殺菌剤は実生の時などには即効性の「ダイセン」および浸透性の「ベンレート」の混液を使っていましたが、最近、ダイセンに代わる「ホーマイ」と言う薬品の存在を知りました。
ダイセンよりも強力らしいので、接ぎ木の切り口消毒などでこれから使ってみようかと思っています。

ところで、フレームの敷き土が常に湿っているために、ここ30年ばかり、ネジラミの被害には全く出会ったことがありません。
たまにネジラミが付いているサボテンを持って来てしまっても、我が家に置くといつの間にか居なくなってしまいます。
土を常に湿らせておくというのはこの面からも非常に有効なことです。