2002年12月の團上(だんじょう)さん訪問記


12月の初めに関西に出かけ、この日集まったこのホームページの掲示板でもおなじみのお仲間達と(顔を会わせるのは今回が初回の方が殆どだったんですがね)山城愛仙園を出発点に、お留守中の村主さんの温室を巡って、前回行けなかった團上さんの温室を訪問しました。
團上さんはハンドルネームをギムノ命さんとおっしゃる通り、ギムノ類の収集に命をかけている栽培家ですが(大げさかなf(^-^;)、勿論ギムノばかりと言う訳ではありません。
でもやはり圧倒的にギムノが多く、更にはあの村主さんの一番弟子ですから、その影響によってコレクションの内容も大変にレベルの高いものになっています。
あいにくの雨模様の上に既に2軒の温室を訪問して夕方になってしまい、自慢のF2.0の明るいレンズを誇る我がデジカメをもってしても半数以上の写真がぶれてしまっており(写真の失敗を天候やカメラのせいにするなf(^-^;)、上手く撮れていない写真が多いのですが勘弁して下さい。何れ機会があったらまた撮り直してきますm(_ _;m。


写真1.
傾斜地の道路を挟んで2階の南に面した團上さんの羨ましい環境の温室。
さすが本職だけあって見事な出来映えですが、実際に行ってみると南側全部が温室なのではなく、東半分は奥様のための物干し台になっていました。
温室には西の部屋の窓をまたいでエイヤッと入り、外からは直接はアクセス出来ません。
貴重な品種を保管する環境としてはこの方が良いかも知れません。


写真2.
ご自宅温室の内部その1
温室は村主さんと同じく、ご自宅の主栽培場の他に繁殖温室とも言うべき温室をもう一つお持ちなのですが、こちらの自宅温室はさすがギムノ命というか、殆ど全部ギムノです。
さすが村主さんの弟子だけあって、鉢の中はともかく、この時期でも鉢の下の敷き土はしっかり湿らせてありました。ギムノを美しく育てるコツは何と言ってもこれですからね。
でも、全部やわらかいバーミキュライトだと、小さな地震でも鉢がひっくり返るよv(^-^;)
ギムノ好きが見れば一目で分かる通り、タイプの良いものがずらりと勢揃いしています。
仙太郎が苦手の守金魔天竜も、ここのものは変に突出した姿のものでなく、刺も体も姿の整った、こらなら仙太郎も置いてみようかなと思うようなバランスの良いタイプが揃えられていました。


写真3.
ご自宅温室の内部その2
他のアングルからの写真の一枚です。やはり全部ギムノ。
手前の天平丸2本はなかなか興味あるタイプです。


写真4.
ご自宅温室の内部その3
もう一つの温室に多くのコレクションを移動されたので、この温室にはまだ少し余裕があります。
でもすぐにまた一杯になってしまうんでしょうねv(^-^;)ヨカヨカ


写真5.
ハーゲ型の天平丸
この天平丸、仙太郎が伊丹さんのフレームでいつも見ていたハーゲ商会から輸入された天平丸に瓜二つです。
丸い球体、黒みがかった肌の色、ほんの少ししか出ていない疣、新刺が赤褐色で刺座の綿毛が多く、下に向かって緩やかに肌から離れて伸び、かつ下に回ると紫がかってくるほんの少し細めの長い刺のたたずまい。
刺色がほんの少し薄めである点を除けばとにかくそっくりですが、実に羨ましい標本球です。


写真6.
村主光琳玉の標本球
実に素晴らしい光琳玉を見つけて写真を撮ったのですが、見事に手ブレ(>_<)"もうたまりまへんなあ


写真7.
非常にタイプの良い怪竜丸 
怪竜丸(Gym. bodenbenderianum)は戦前からあったもの(鉄冠または「快」竜丸と呼ばれる)と戦後に来たものでは全く違うものですが、その戦後派の中でも傑出しているギムノの一つがこの怪竜丸だと思います。
この大きな怪竜丸は特に球体の疣が殆どなく、肌の色と言い、刺のたたずまいと言い、怪竜丸としての特徴が素晴らしく良く出ている標本球と言えると思います。
こんなの一体どこで見つけたんだろう。


写真8.
セントリスピヌム。
これも見事に手ブレの写真ですが(;^_^A、セントリスピヌム(Gym.centrispinum)はギムノの中では極めて特徴がある品種です。
それは見ての通りで、刺が下半分と上半分では全く違うのです。
下半分は太めの刺がT字型に3本出て、黒褐色に染まっています。そしてそれ以外の上に伸びる刺は細く、下半分の刺とは好対照に白刺なのです。
これが原産地球でシャボテン社にどっさり入って来たときは非常に感動したものです。なぜなら、非常に個体差に富むはずのギムノにあって、このセントリスピヌムは全部の輸入球がこの刺の特徴をしっかり備えていたからです。刺の太い細いの差はありますが、ギムノとしては珍しくしっかり血統が固まっている品種ではないかと思いました。勿論仙太郎もその輸入球を求めて来たのですが、単身寮時代に失ってしまいました。
最近は殆ど見向きもされない品種なんですが、大変個性がある面白いギムノだと思います。


写真9.
もう一つの温室
村主さん同様、團上さんも繁殖用というか、もう1本の温室を持っておられます。
こちらは今流行のビニールトンネル式の組立型の温室です。
ここはギムノ以外にも色々置いてあるんですが、まだ作ったばかりで整理はこれからという状況でした。
でも、ここにも興味が沸くものがいっぱいありましたよ。


写真10.
強刺類のコーナー
ギムノばかりじゃありません。強刺類だってほれこの通り。だって何と言ったってあの村主さんの弟子ですからね。
他に牡丹のコーナーもあったのですが、見事に手ブレでとても掲載出来ませんでした(;^_^A
最近ついに岩田さんからのプレゼントで兜も始めたんですよ(シブシブかも知れんがf(^-^;)