2002年秋の埼玉大銘品展参加記


11月24日に埼玉県の羽生市民プラザで開催された、埼玉大銘品展に行って来ました。
仙太郎は実は去年と同じく、朝から晩まで競りづくめの大交換会が開催されると思っていたのですが、実際には交換会と大銘品展が1年置きに交互に行われることを直前になって知りました。
午前中が日本各地のクラブや専門家連盟14の団体賞が出る大品評会が行われ、遠く関西からは狂仙会を代表して村主さんらが駆けつけられ、多くのサボテン著書で有名な平尾博さんも病気を克服されて元気な姿を見せられました。
昼食を挟んで午後から競りが行われ、その間、サボテン専門業者の即売も並行して行われて、今回は8軒の業者が店を出してこれもなかなかの盛況でした。
競りは出品数がとにかく多くて、去年同様、終いには10センチくらいの光山が47本まとめて2千円なんて具合で、サボネットオフ会も真っ青の叩き値になってしまいました。


写真1.
品評会場の準備の様子です。
仙太郎は開始40分前に到着しましたので、参加者が並べる色々な銘品をゆっくり鑑賞することが出来ました。
このようなテーブルが10列並んでそれはもう壮観な光景でしたよ。

以下にその中から一部を紹介しましょう。


写真2.
刺の大変良く発達した金鯱がありました。
わが家で50センチくらいまで育った、神戸の渡辺女史の遺品の金鯱を思い出しました。
太刺が山吹色に輝く見事な株でしたが、やはり賞を射止めていましたね。


写真3.
ギムノカリキウムのモンビレー
太刺がくねって、昔見たことがある原産地球に一歩も引けを取らない見事な出来です。
昔、伊丹さんが持っておられた金碧がこのようなスタイルでした。
仙太郎も大好きなギムノなので良いタイプのものを1株は置きたいのですが、このような株になかなかお目にかかれません。


写真4.
輸入の太平丸。
原産地の野山にあったとは思えないほど、見事で美しい株です。
輸入球でもこれほどのものは滅多に見ませんが、こんなのが今回はいくつも並べられていました。
太平丸大好き人間の仙太郎はこのブースからはなかなか離れられませんでした。


写真5.
ギムノの尾形丸錦の綴化
斑物単独で見ても見事な斑周りですが、これが綴化となると希少価値は大変なものでしょう。
これも賞をいただいていました。


写真6.
新天地の大株
いくら駄もの扱いされようと、新天地はやはり良いですね。
この株は特に刺の白と黒のコントラストが見事です。
こんなのいつかは1つくらい持ってみたいけれど、とにかく場所をとるんだよなあ。


写真7.
カルメナエの群生
今回はマミラリアの群生株には見事な出来映えのものが多かったです。


写真8.
刺の素晴らしい光琳玉
村主さんの作品だったと思いますが、これも見事にギムノ部門の最優秀賞でした。


写真9.
光琳玉錦
光琳玉は肌色が浅いものが多いので、斑が出てもコントラストに難があって寝ぼけた感じのものが多いんですが、この光琳玉の斑のコントラストは見事です。


写真10.
亀甲牡丹錦
輸入球がいくらでも入って来ていた時代に亀甲牡丹は安物の代表でしたが、今では牡丹類の中でも特に高い値が付く方に属します。それがこれだけの斑になると一体どれ位するんでしょうね。お見事過ぎます。


写真11.
岩牡丹の綴化ですかね
なかなか人気があるようなんですが、仙太郎はこのようなタイプはどちらかと言うと苦手で、何と言って良いか良く分かりませんf(^-^;)


 

写真12.
品評会の賞品の数々です。
やはり14団体が揃うと壮観ですね。
5本以上品評会に出品した人には賞はなくてもお米のお土産までついていましたから、仙太郎もなにか出せば良かった。42年経ってたったの15センチのごく普通の烏羽玉とかねf(^-^;)


 

写真13.
ご自分の著書にサインされる平尾博さんと、それを見守る村主さん。
仙太郎もたまたまこの日持っていた平尾博さん著書の「原色サボテン図鑑」と、お兄さんの平尾秀一さん著書の「原色シャボテン」にサインをしていただきました。
お兄さんの本にサインするのなんて初めてだとおっしゃって居られましたが、サインを見ると「弟の平尾博」と書かれていました。
平尾秀一さんは88年に亡くなられたそうですが、本に書いてある生年月日からするとまだ69歳だったのですね。
弟さんの平尾博さんは多分、今79歳だと思われますが、これからもまだまだ元気にご活躍いただきたいものです。


 

写真14.
こちらは楽しい業者の売店です。
開場から競りの終了時刻までずっと開いていましたが、良い苗が多かったですよ。
仙太郎は刺バツグンの光琳玉の値段を見て悩んでいるうちにさらわれてしまったりしてましたf(^-^;)
だって、やはり競りほど安くはないですからね。


写真15.
午後からは楽しい競りが行われました。
最初は結構な値が付くものがあって、15万円なんてのが出た時は目ん玉飛び出しそうになりましたよ(◎o◎;)"
でも終いにはやはり値崩れでした。
競りはあとの方から出品するもんじゃありませんね。
去年はあれだけ出た太平丸類は今回は大変少なかったです。さすがにあの値崩れには皆さん懲りたんでしょうね。


 

写真16.
競り苗の一部
競りの出品者は47名居られましたかね。とにかく多かったです。
競り苗も一般的なものから非常にマニアックなものまで大変バラエティに富んでいて見てるだけでも楽しかったです。
仙太郎が温室持ちだったら20本くらい買っていたかも知れませんね。
・・・え? そんな財力ないだろって? そだねf(^-^;)