雲紋
原産地球。径8cm。
山名利三郎氏栽培。


雲紋 Gym. mihanovichii var. filadelfiense Backeberg.

フィラデルフィエンセとして4〜5年前より輸入球が入り、種子も採取され、実生苗もかなり出廻った。
原種の瑞雲丸より稜も高く、鋭角である。特徴は肌色と刺と花色であるが、やや黄味を帯びた緑色で暗色の小さな斑点が全身をおおい、丁度梨の実の肌を思わせる。瑞雲丸系独得の横縞もくっきりと形は見えるが、色の差はそれ程あざやかではない。新刺は黒味を帯び、次第に掲色となるが、輸入球が殆んど脱落していたのを見ると比較的とれやすい様である。花は抹茶色に近い黄緑で花首も端雲丸に比べるとかなり長い。花は全開せず、写真の様な形で咲き終ることが多い。
原産地はパラグアイのFiladelfiaの近くであるから、地名をとって学名が命名された。

参考:Backeberg;Das Kaktuslexikon,p170 (1966)