天賜玉系
前号新天地系のところでふれた様に、新天地と近似していることから天賜玉系は新天地系の一連のものとして扱われて来た。
私もサボテン日本23号に記した如く、かってはその分類の方法をとったこともあるが、花の形と色、及び自生地のへだたり等から考えて、今回は別個の系として扱うことにした。
天賜玉系の花は新天地に比べてやや大きく、花弁もより長く、白又はピンク色で花底が紫紅色又は青紅色にぼかされていて、新天地の藤色がかったくすんだ色とは対照的である。
採集された自生地の記載も大低ボリビアで新天地よりもいく分北にかたよっている。天腸玉以外は比較的新しく発見されたものである。