24 蛇紋玉
Gymnocalycium fleisherianum Backbg 1959
写真の球の栽培者 東京都 榎本正一 氏 径約10cm
球形、鮮緑色の艶々とした肌は丸々としており、約8稜、殆どコブ状を呈せず、アレオレの下に突起がない。アレオレは丸く、褐色がかった白色の綿毛をそなえる。
棘は約20本、新棘の出た時は黄色であるが、すぐに濃褐色となり、次第に灰褐色化する。長さは約2.5〜3cm、丸い剛毛状で、丁度ノトカクタスの青王丸
N.ottoainus 又は貴宝青 N.ottoainus var. schuldtii
によく似ている。中棘ははっきりしない。
花は径約4cm位で白色、底紅。産地パラグアイ。
Backeberg 1)は3枚の写真を載せているが、その2つはG.
sp.[G. fleischerianum Form ?]として近似の品種を記している。これは稜がより鋭角で蛇竜丸の交配種らしいものである。伊藤
2)は蛇竜丸と翠晃冠の交配種といわれる、と記している。蛇竜丸と翠晃冠を交配してこれと同じようなものが出来れば確認出来るのであるが、まだ実施していないので何とも言えない。
5〜6cm球になるとよく仔吹きする。
参考文献
1)Backeberg;Die Cactaceae,V,1703,(1959)
2)伊藤芳夫;サボテン図説,p171,(1957)