22 黄蛇丸(異和名 虎頭)
Gymnocalycium andreae Backbg
写真の球の栽培者 守口市 庵田知宏 氏 径約4cm


暗緑色の肌色に帯黄白色の短棘をつける。緋花玉とよく似ていて、写真では同じように見えるが、棘の基部は緋花玉のように赤くなく、やや褐色を帯びている。
径5cm位の小型種で、稜は丸いコブ状を呈し、8〜10稜、アレオレの下がわずかに突出する。棘の長さ約1cm、外棘7本、細い針状で少しねじれている。成球になると中棘1〜3本が出る。最初黒褐色1)で外棘より長い。
花は径3〜4cm位で、硫黄色2)、外弁の外側は帯緑色で先端は紫がかっている。
産地はアルゼンチン、コルドバ州の1500〜2000mの高地で、羅星丸と共に採取された1)。
ウインター紹介から入った種子の実生からはピンク色の花を開くものがまざっていた。写真の球はその中から黄花のものを選んだものである。

参考文献
1)Backeberg;Die Cactaceae,V,1737(1959)
2)伊藤芳夫;サボテン図説,p200(1957)