12B 紅蛇丸B型
Gymnocalycium mostii Br.& R. Type B
写真の球の栽培者 布施市 石橋一男氏
暗緑から深緑色の肌、高さ7cm、径13cm以上となる。
頂点には刺はなく、へこんでいる。
11〜14稜であるが、小苗のうちは少ない。
稜の巾は広く、丸いアゴ状の突起となってとび出し、あたかも稜はのこぎりの歯の様に切れ込んでいる。
そのこぶの上にアレオレが乗っている。
刺は緑刺7〜9本、中刺1〜2本で後方にカーブしながら四方にやゝ乱れている。
先のA型に比べて荒々しい男性的な感じのするタイプである。
刺の色は褐色で白粉を帯び、角のように頑丈である。
花は鐘状1)で花筒は非常にみじかく、花径7〜8cm、明るいピンクで底紅2)である。
Borg1)及びBackeberg3)は赤色又は桃赤色と記しているが、それ程赤くない。
Borg1)、Backeberg3)、Br.&R.4)共にこのタイプを記載しており、特にBackeberg3)に載っている写真はこの写真と殆んど同じといってよい位似ている。
Br.&R.4)の図]Zも同様である。
産地 アルゼンチン、Cordoba州、1300mまで3)。
参考文献 1)J.Borg;Cacti、P302(1951)
2)山名利三郎;サボテン日本23、18(1961)
3)C.Backeberg;Die Cactaceae V、1761(1959)
4)Br.&R. ;The Cactaceae V、158(1922) (山名利三郎)