守殿玉(ギムノカリキウム属)


怪竜丸系の中で、肌色が快竜丸より浅い色をしており、疣も少し出ていて、刺色が快竜丸とは逆に根本が白く、先端が黒いという特徴を持つ個体に対して昔から守殿玉という和名があてられています。
ただ、実際には個体差が大きく、守殿玉の種子を蒔くと、守殿玉と怪竜丸の中間的な姿をした株も多く出現するようです。
これが雑交配によるものなのか、原産地でも同じ事が起こっているのかは、原産地情報がない仙太郎には分かりません。
取り敢えず昔から言われている守殿玉の特徴を比較的良く出している苗があったので買い求めて来ました。
ですからこれに対して学名のasteriumの和名があてられていますが、何だか無理な感じがしますね。
最近はbodenbenderianum(怪竜丸)の輸入種子を実生すると、このように先端が黒い黄刺タイプが大部分だったりすることもあるそうです。
諸外国でも大いに混乱しているのでしょうから、一度整理する必要がある個体群です。

<ひとくち栽培メモ>

栽培は怪竜丸と全く同じで構いません。
さほど強い光線に当てなくてもそれなりの刺も出してくれる、大変栽培しやすい品種です。