仙太郎がサボテン栽培を始めたのは中学2年生の時、春日井市の隣の守山市なんです(今の名古屋市守山区)。
だから、春日井市にサボテン栽培をしている農家が多いのは知っていたのですが、後藤サボテンのように、自分で実生からやっている農家さんがあったのは知りませんでした。
私が春日井市で見つけたサボテン栽培農家は全て委託栽培、つまり実生苗を仕入れて中間育成して大きくなったら委託元に売り渡すのを専門にしている農家さんでしたね。
当然ながら小売りをしている所はありませんでした。
当時は野菜のハウス栽培なんてあまり無かった時代ですし、サボテン栽培用のハウスは特有の低い三角屋根をしていましたから、見渡す限り畑だらけの春日井市内を自転車で走り回りながら、その三角屋根を見つけては中を覗きに行ったものです。
ハウスの中は全て竜神木や黄大文字なんてのが多かったのですが、中にはマミラリアのいろいろな品種や、ずらりと菊水を育てている農家さんもあったりして、中にはそっと安く分けて下さる農家さんもあって(本当は契約上いけなかったんでしょうね)、いつも新しいサボテン栽培農家を探し出しては覗きに行くのが楽しみでした。
その隣の小牧市は一転して、小売りをしている専門業者が多かったですね。
愛知園芸、浩和園、実生園(ここは今でも存続しています)、五色園など、色々あって、自転車で走り回りながらサボテン漁りをしたものです。
古くて楽しい思い出の一つですね。
春日井市が今でもなお、サボテンのメッカだと言うのは知りませんでしたが、嬉しい話ですね。
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