金鯱も考えてみれば数奇な運命を持つサボテンですね。
原産地は絶滅したのに、原産地以外のサボテン界では王者に君臨しているんですから。
サボテンがある植物園で金鯱がないところなんて見たことないです。
因みに新発見の金鯱原産地の話を聞いてきました。
今度の原産地はこれまでの原産地から西に500〜1000kmも離れた場所です。
そして、その話を聞いて仙太郎が思ったことは、これまでの旧金鯱産地は実は新しい金鯱コロニーで、今回発見された金鯱原産地こそが元々の金鯱が発生したコロニーらしいこと。
これは話をして下さった村主さんもそうではないかと言っておられました。
種は川で流れたのではなくて、今回の新産地域で今でも頻繁に発生している竜巻などで巻き上げられて偏西風に乗って飛んでいったらしいことも話されましたが、金鯱の種は小さいうえに猛烈な数が発生しますから、充分あり得ることではないかと思いました。
絶滅した旧産地はダムが造れる盆地だったのも種がたどり着きやすい地形です。
だから旧金鯱原産地の金鯱はタイプが非常にそろっていましたが(限られたタイプの種だけが飛んできてコロニーを作った)、今回の新産地の金鯱はタイプが様々有り、これまでの金刺輝く金鯱そのものの姿をしているものから、白っぽい曲刺に囲まれたフェロカクタスから派生したらしい特殊な顔つきをしたタイプまで(このタイプは新品種として何れ紹介される日が来るような気がします)様々なタイプが存在するという特徴があるようです。
風で飛んで行ったのであれば、これまでの旧産地と新産地以外にも、その途中のどこかに更に別のその地特有の顔をした金鯱コロニーが存在する可能性もあります。
今後の展開が楽しみです。
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