中国の貿易
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1-2. 中国の2003年の輸出は34.6%の伸び(04年2月13日)

 2002年の中国の貿易

2002年のアジアの経済は欧米諸国や日本などの不況により総じて輸出の伸びが低いが中国のみは快調に2桁の伸びを記録している。経済成長率も7%大を維持し、独り勝ちを続けている。このような経済の「好調」という花道がしかれ、江沢民国家主席や朱鎔基首相は11月はじめの第16回共産党大会で無事退任することができた。

今回は2002年の中国の輸出の好調さについて内容を検討してみたい。

表 1-1. 中国の輸出仕向け先、金額(百万ドル)と伸び率(%)

2000

2001

2002

98/97

99/98

00/99

01/00

02/01

USA

52,104

54,283

69,951

16.2

10.5

24.2

4.2

28.9

Japan

41,654

44,958

48,437

-6.7

9.1

28.6

7.9

7.7

S.Korea

11,293

12,521

15,497

-31.2

24.5

44.6

10.9

23.8

Taiwan

5,040

5,000

6,586

13.9

2.1

27.6

-0.8

31.7

H.Kong

44,520

46,547

58,465

-11.5

-4.8

20.7

4.6

25.6

S'pore

5,761

5,792

6,966

-9.0

14.6

28.0

0.5

20.3

NIEs4

66,613

69,859

87,514

-12.9

0.6

25.3

4.9

25.3

Malaysia

2,565

3,220

4,975

-16.9

4.8

53.3

25.5

54.5

Thailand

2,243

2,337

2,958

-23.5

25.1

56.3

4.2

26.6

Indonesia

3,062

2,836

3,427

-36.4

51.9

72.1

-7.4

20.8

Philippine

1,464

1,620

2,042

12.1

-8.1

6.2

10.6

26.0

EAN4

9,335

10,014

13,402

-17.9

15.7

48.9

7.3

33.8

E.Asia Ttl

117,602

124,831

149,354

-11.2

4.4

28.1

6.1

19.6

Germany

9,278

9,754

11,372

13.3

5.8

19.3

5.1

16.6

France

3,705

3,686

4,072

21.2

3.5

26.9

-0.5

10.5

U.K.

6,310

6,780

8,060

21.5

5.3

29.3

7.5

18.9

Italy

3,802

3,993

4,828

15.2

13.6

29.8

5.0

20.9

Netherland

6,687

7,282

9,108

17.2

4.9

23.6

8.9

25.1

EU5

29,783

31,495

37,440

17.0

6.1

24.5

5.7

18.9

Australia

3,429

3,570

4,586

14.0

15.5

26.8

4.1

28.4

Others

46,286

51,919

64,235

10.7

5.0

34.0

12.2

23.7

Export Ttl

249,203

266,098

325,565

0.5

6.1

27.8

6.8

22.3

(資料出所)中国「海関統計」

この表1から判ることは、2001年の輸出の伸びは前年比6.8%と比較的緩やかなものであったが、2002年には3,255億65百万ドルで伸び率は前年比22.34%に達している。

国別に注目すべきは米国向けが最大で700億ドルに達し伸び率も28.5%の大きな伸びを記録している。金額的に2番目に多いのは香港向けで、585億ドルであり伸び率は25.6%である。香港向けはその多くが米国、台湾などへ再輸出される。

米国の輸入統計によれば2002年の中国からの輸入は1,335億ドル(CIFベース)である(表3参照)。

日本が第3位で484億ドルであり、不況下にもかかわらず7.7%の伸びを記録した。おそらく日本企業の逆輸入が多かったものと思われる。

香港向けはかなりの金額が米国に向けられているものと考えられる。少なく見積もっても米国向けの実質的シェアは30%には達していると推測して間違いないであろう。ということは中国も今後の米国の景気動向によっては輸出の伸びが鈍化する可能性を秘めている。

(中国の主力輸出商品は繊維から機械類に)

次に中国はどういう製品で輸出を伸ばしているのであろうか?常識的には衣類や靴や玩具その他の雑貨であると考えれれているが、実際は以外にも電気機械・同部品と機械(コンピュータを含む)である。それは表2をみれば一目瞭然である。

 

表1-2-1 中国の品種別輸出実績               (単位;100万ドル、%)

1997

2000

2001

2002

2003

01/00

02/01

03/02

I

動物・同製品

4,193

4,355

4,621

4,731

5,271

6.1

2.4

11.4

II

植物製品

4,900

5,202

4,920

5,862

7,580

-5.4

19.1

29.3

III

動植物油

681

129

118

108

128

-8.3

-8.6

18.0

IV

飲料・タバコ

4,649

5,166

5,792

6,702

7,669

12.1

15.7

14.4

V

鉱物製品・石油

8,599

9,197

9,854

9,777

12,733

7.1

-0.8

30.2

27

石油等

6,987

7,851

8,416

8,372

11,110

7.2

-0.5

32.7

VI

化学製品

9,392

11,640

12,795

14,618

18,531

9.9

14.2

26.8

VII

プラスチック・ゴム

5,799

7,949

8,322

10,029

12,536

4.7

20.5

25.0

VIII

皮革製品

6,255

7,505

8,390

9,335

11,574

11.8

11.3

24.0

IX

木製品

2,203

2,681

2,903

3,567

4,359

8.3

22.9

22.2

X

紙・パルプ

1,323

1,852

1,981

2,339

3,030

7.0

18.1

29.5

XI

繊維

43,199

49,381

49,837

57,856

73,349

0.9

16.1

26.8

XII

履物・傘

10,181

11,961

12,258

13,406

15,629

2.5

9.4

16.6

XIII

窯業製品

3,237

4,047

4,204

5,461

6,935

3.9

29.9

27.0

XIV

宝石類

1,788

2,534

2,403

2,855

3,295

-5.2

18.8

15.4

XV

基礎金属

13,379

16,611

16,100

18,906

25,129

-3.1

17.4

32.9

72

鉄鋼

3,825

3,590

2,238

2,307

3,417

-37.7

3.1

48.1

XVI

機械・電機

38,267

72,886

84,891

115,935

172,446

16.5

36.6

48.7

84

機械・部品

13,716

26,819

33,585

50,815

83,469

25.2

51.3

64.3

85

電機・部品

24,552

46,067

51,306

65,119

88,978

11.4

26.9

36.6

XVII

輸送機械

5,269

9,338

9,383

10,541

15,593

0.5

12.3

47.9

XVIII

光学・精密機械

6,321

8,536

8,467

9,528

13,112

-0.8

12.5

37.6

その他

13,065

18,241

18,917

24,010

29,471

3.7

26.9

22.7

合計

182,697

249,212

266,155

325,565

438,371

6.8

22.3

34.6

V

鉱物製品・石油

4.7

3.7

3.7

3.0

2.9

VI

化学製品

5.1

4.7

4.8

4.5

4.2

VII

プラスチック・ゴム

3.2

3.2

3.1

3.1

2.9

VIII

皮革製品

3.4

3.0

3.2

2.9

2.6

IX

木製品

1.2

1.1

1.1

1.1

1.0

XI

繊維

23.6

19.8

18.7

17.8

16.7

XII

履物・傘

5.6

4.8

4.6

4.1

3.6

XIII

窯業製品

1.8

1.6

1.6

1.7

1.6

XV

基礎金属

7.3

6.7

6.0

5.8

5.7

XVI

機械・電機

20.9

29.2

31.9

35.6

39.3

84

機械・部品

7.5

10.8

12.6

15.6

19.0

85

電機・部品

13.4

18.5

19.3

20.0

20.3

XVII

輸送機械

2.9

3.7

3.5

3.2

3.6

XVIII

光学・精密機械

3.5

3.4

3.2

2.9

3.0

合計

100.0

100.0

100.0

100.0

100.0

上の表から明らかなように、2002年の実績でみると対前年伸び率はXVI機械・電機が36.6%の伸びを示しており、金額は1,159億ドルに達していて、全体のシェアは35.6%である。 一方XI繊維は金額は578億ドルと機械類んの約半分であり、対前年伸び率は16.1%でである。

機械類が繊維を抜いて中国の最大の輸出品目となったのは1998年からである。

いつの間に中国は機械類の大輸出国になってしまったのであろうか?問題は「機械類」の内容である。その多くはテレビやラジカセといった音響・通信機器に分類されるものと 事務用機械に分類されるパソコン関連が多いと考えられる。

さらに米国向けの輸出を表3でみるとこの「機械急増傾向」はいっそう顕著である。たとえばSITC分類70の機械類は2002年には482.4億ドルに達し、対前年伸び率は32%であるが、SITC84の衣類は100.8億ドル、伸び率3.7%にとどまっている。

従来、中国の得意品目と考えられていた、衣類、履物、玩具、雑貨といった労働集約型製品はさほど伸びなくなっている.

SITC70分類の機械関係のなかで#75事務用機械には統計上コンピュータ関連がここに含まれる ており、その伸び率は41.6%と大きく、金額も157.7億ドルと他の機械類を上回っている。

#77電気機械は大型発電機のようないわゆる「重電」の類は不振であり、むしろ家電製品の方が多い。#76の、通信・音響機器 は金額的には147億ドルと事務用機器についで大きく伸びも40.6%と校長であるが内訳はラジオ類は伸びがほとんど見られず、テレビやラジカセなどが多い。

家具類が急増しているのは(伸び率36.7%)は米国の住宅建設の好調を反映したものであろう。

 

表1-3 米国の中国からの輸入金額(CIFベース)と対前年伸び率(100万ドル、%)

SITC

1999

2000

2001

2002

00/99

01/00

02/01

00

食糧、動物

951

1,129

1,251

1,632

18.7

10.8

30.5

10

飲料、タバコ

22

37

45

52

72.3

20.5

15.7

20

原料、除く燃料

572

696

670

707

21.6

-3.7

5.5

30

鉱物燃料、潤滑油

281

807

431

457

186.8

-46.5

6.0

40

動植物油

6

8

6

7

30.1

-24.7

7.8

50

化学製品

1,798

1,960

2,224

2,604

9.0

13.5

17.1

60

製造業品(原料分類による)

9,184

11,417

11,920

14,685

24.3

4.4

23.2

65

 繊維

1,684

1,940

1,975

2,678

15.2

1.9

35.6

66

 非金属鉱物製品

1,947

2,391

2,496

2,778

22.8

4.4

11.3

69

 金属製品

3,127

4,052

4,515

5,716

29.6

11.4

26.6

70

機械、輸送機械

27,740

36,710

36,537

48,241

32.3

-0.5

32.0

74

 一般機械

1,973

2,268

2,601

3,497

15.0

14.7

34.4

75

 事務用機器

8,582

11,420

11,134

15,766

33.1

-2.5

41.6

752

  データ処理機器

4,278

6,160

6,540

9,429

44.0

6.2

44.2

759

  同上部品

3,333

4,194

3,994

5,408

25.8

-4.8

35.4

76

 通信・音響機器

7,884

10,335

10,454

14,695

31.1

1.1

40.6

762

  ラジオ類

2,297

2,197

2,717

2,624

-4.3

23.6

-3.4

763

  録音・再生機器・テレビ

1,799

3,129

2,649

4,583

73.9

-15.4

73.0

764

  通信機器・部品

3,606

4,860

4,782

6,600

34.8

-1.6

38.0

77

 電気機械・家庭用機器

7,460

9,643

9,605

10,821

29.3

-0.4

12.7

771

  電力機械(除発電機)

1,520

1,575

1,938

1,559

3.6

23.1

-19.6

772

  電気回路機器

867

1,078

1,289

1,188

24.4

19.5

-7.8

775

  家電製品

1,971

3,020

2,570

3,464

53.3

-14.9

34.8

778

  電機機器

1,632

2,393

2,132

2,822

46.6

-10.9

32.4

78

 道路車両

1,026

1,984

1,554

1,982

93.3

-21.7

27.6

80

その他工業品

46,290

53,707

55,066

63,683

16.0

2.5

15.6

81

 建築用機器・部品

2,305

2,862

2,648

3,273

24.1

-7.5

23.6

813

  照明機器

2,284

2,604

2,828

3,187

14.0

8.6

12.7

82

 家具類

3,792

5,264

5,818

7,953

38.8

10.5

36.7

83

 旅行用品・バッグ

2,137

2,402

2,354

3,011

12.4

-2.0

27.9

84

 衣類

7,735

8,924

9,725

10,082

15.4

9.0

3.7

85

 履物

8,901

9,742

10,284

10,763

9.4

5.6

4.7

87

 科学機器

886

1,092

1,232

1,371

23.3

12.8

11.3

88

 写真・光学機器

1,685

2,167

2,005

1,932

28.6

-7.4

-3.7

89

 雑製品

18,849

21,254

21,449

25,299

12.8

0.9

17.9

893

  プラスチック製品

2,343

2,934

2,765

3,507

25.2

-5.8

26.8

894

  玩具・スポーツ用品

12,680

13,729

14,108

15,950

8.3

2.8

13.1

90

その他

944

1,151

1,241

1,421

21.9

7.8

14.5

合計

87,787

107,620

109,392

133,490

22.6

1.6

22.0

(Source)www.census.gov/foreign-trade,SITC分類による。

このような機械・電機の輸出はどういう企業がおこなっているかというと、それはいうまでもなく日本や台湾や米国(コンピュータ関連が多い)などの外資系企業が多い。もちろん、中国の地元企業もあるが、かれらはまだ主流とはなっていない。

外資系企業は最近、中国に大々的に投資をおこない「新工場」が次々に稼動を開始したので、それらの工場の稼働率を高めるために、生産を中国に集中してきているのである。その分、割を食っているのは東南アジアの外資系企業である。彼らの対米輸出はおおむね減少させられている。

しかし、注目すべきは、東南アジアから中国への電機品の輸出が急増しているのである。形の上では「東南アジアの中国への依存関係が強化」されているように見える。気の早い人は東南アジアは中国に食わせてもらうようになり「日本はカヤの外」に置かれるなどと主張する向きもある。

本当にそうなっているのであろうか? 答えは否である。東南アジアから中国へ急増している輸出アイテムは電機部品 、機械部品(主にコンピュータ部品)が中心である。中国はそれを組み立てて米国や日本に輸出しているのである。

東南アジアはロー・エンドの組立て製品の輸出を中国に奪われ、中国で不足している半導体や電子部品の供給国の立場に追いやられたのである。中国は半導体の大輸入国であり、したがって東南アジアではマレーシアとフィリピンからの対中輸出が急増している。 (下の表4参照)

中国は製品輸出に部品の国内生産が追いついていないのが現状である。しかし、いずれ中国にも部品や半導体の工場ができてくる。日系企業も盛んに投資をおこなっている。その暁には東南アジアは対中輸出が頭打ちになる。中国の安い製品(オートバイや安物カラーTVなど)は既に東南アジア市場を脅かしつつある。

ASEANも中国とのFTA(自由貿易協定)を早く結ぼうなどという「夢」はここ2−3年以内に打ち砕かれることになる。東南アジアの電機産業(といっても半導体とコンピュータを除けばほとんどが日本企業だが)は重大な岐路に立たされることになる。

要するに、日本の電機メーカーが中国と東南アジアの生産態勢をどうするかが問題である。

世界市場といえども無限ではない。米国を含め、EUや日本といった先進工業国のこれから先の経済成長率は低いまま推移するであろう。アジアやその他の地域の経済成長は少しは高めに推移するであろうから、そこで 少しはプラスが期待できる。

かといって、中国やインドで内需が急増するというものでもない。中国の輸出が異常に伸びたのは、裏を返せば進出した日本企業が中国国内で期待したほど製品が売れないから輸出を増やしているという側面も見逃せない。

東南アジアのほうが民需の伸びも、消費の高度化のペースも中国に比べてここ10年ぐらいは速いであろうと私は見ている。中間階級の成長のスピードが問題になる。中国は貧富の差が広がりすぎている。いわばスハルト時代のインドネシア的現象である。インドネシアも人口2億の割には実際の購買力はさほど伸びなかった。

ここで、強調しておきたい点は「国内需要」が伸びるか否かを決める最大の要因は、底辺層の人々の収入である。現在のところ、中国の農村は「出稼ぎ労働者」からの仕送りもあり、購買力は増加している。そのため、安物の小型テレビやモーター・サイクルなどかなり売れている。

しかし、それが一巡すると、そこから先は何があるかという問題にぶち当たる。最大の壁は農村の貧困、生産性の低さである。低賃金労働力の給源としてしか農村が機能しないという状況が続けば全国的に消費レベルが今後急上昇することはない。問題はインドネシアも同じである。

中間層が増えるというが、中間層そのものが自己拡大を遂げるものではなく、技術者の比率もあくまで工場労働者のなかで一定割合しか増えない。今までが少なすぎたから、現在は増加傾向にあるが、いずれ頭打ちにならざるをえない。その時期はそう遠くはないであろう。

液晶大画面テレビなどの高級製品の製造までも中国に持っていってしまえば、日本は救いようがなくなる。企業が栄えて国民が貧乏になるだけの話だ。ろくに勉強もしないで大学だけは卒業したというような若者は食いはぐれる危険が大きい。

日本の教育政策は何か根本からずれていたことが響いている。何を日本に残すべきか、真剣な議論が必要である。企業も目先のことばかり考えていてはダメなことは明らかだ。

 

表1-4 中国の「機械輸入」 金額と伸び率              (単位;100万ドル、%)

1997

1998

1999

2000

2001

2002

98/97

99/98

00/99

01/00

02/01

USA

6,372

6,507

8,018

9,203

11,379

11,170

2.1

23.2

14.8

23.6

-1.8

Japan

13,756

13,465

16,503

20,820

21,997

27,900

-2.1

22.6

26.2

5.7

26.8

S.Korea

3,377

3,264

4,532

7,078

7,541

12,006

-3.3

38.8

56.2

6.5

59.2

Taiwan

5,322

5,593

7,413

10,646

11,777

18,037

5.1

32.5

43.6

10.6

53.2

H.Kong

2,607

2,555

2,676

4,057

4,026

5,357

-2.0

4.7

51.6

-0.8

33.1

S'pore

1,746

2,275

2,176

2,737

2,682

3,657

30.3

-4.4

25.8

-2.0

36.3

NIEs4

13,052

13,687

16,796

24,517

26,027

39,058

4.9

22.7

46.0

6.2

50.1

Malaysia

728

872

1,460

2,884

3,669

5,677

19.8

67.3

97.6

27.2

54.7

Thailand

519

942

988

1,669

1,870

2,355

81.4

4.9

68.9

12.0

26.0

Indonesia

69

100

230

439

550

756

44.5

130.1

91.4

25.1

37.5

Philippine

78

211

596

1,255

1,543

2,759

171.2

182.7

110.5

23.0

78.8

ASEAN4

1,394

2,125

3,273

6,248

7,632

11,547

52.4

54.0

90.9

22.2

51.3

E.Asia Ttl

28,202

29,278

36,572

51,585

55,656

78,505

3.8

24.9

41.0

7.9

41.1

Germany

3,716

4,281

5,070

5,774

7,468

9,017

15.2

18.4

13.9

29.3

20.7

France

1,054

1,215

1,463

1,979

2,155

2,208

15.3

20.4

35.3

8.9

2.5

U.K.

971

1,047

1,569

1,978

2,015

1,537

7.9

49.8

26.1

1.9

-23.7

Italy

1,584

1,448

1,703

1,782

2,299

2,525

-8.6

17.6

4.6

29.0

9.8

Netherland

591

351

311

368

510

486

-40.7

-11.2

18.3

38.4

-4.7

EU5

7,916

8,342

10,116

11,882

14,447

15,773

5.4

21.3

17.5

21.6

9.2

Others

4,253

6,783

8,376

12,511

14,962

19,960

59.5

23.5

49.4

19.6

33.4

Export Ttl

46,744

50,909

63,083

85,180

96,442

125,407

8.9

23.9

35.0

13.2

30.0

(資料出所)中国海関統計より作成

第5表の香港向けは、そのほとんどが米国に再輸出されているものと考えられる。

表1-5 中国の機械類の輸出金額と対前年比伸び率(単位:100万ドル、%)

1997

1998

1999

2000

2001

2002

98/97

99/98

00/99

01/00

02/01

USA

8,333

10,468

12,422

16,394

17,967

26,235

25.6

18.7

32.0

9.6

46.0

Japan

5,531

6,028

6,690

8,789

10,697

14,111

9.0

11.0

31.4

21.7

31.9

S.Korea

1,268

1,139

1,705

2,548

3,216

4,045

-10.2

49.7

49.4

26.2

25.8

Taiwan

1,022

1,398

1,479

1,374

2,014

3,099

36.8

5.8

-7.1

46.5

53.9

H.Kong

8,568

8,232

9,951

15,175

18,071

25,589

-3.9

20.9

52.5

19.1

41.6

S'pore

1,446

1,730

2,075

2,882

2,965

3,694

19.6

19.9

38.9

2.8

24.6

NIEs4

12,305

12,499

15,210

21,979

26,265

36,427

1.6

21.7

44.5

19.5

38.7

Malaysia

588

553

578

1,149

1,796

2,955

-6.0

4.5

98.7

56.4

64.5

Thailand

371

395

551

913

1,211

1,565

6.5

39.4

65.7

32.6

29.2

Indonesia

501

190

467

922

909

1,040

-62.0

145.3

97.4

-1.4

14.5

Philippine

309

507

621

547

481

612

63.9

22.5

-12.0

-12.0

27.1

ASEAN4

1,770

1,646

2,217

3,530

4,398

6,172

-7.0

34.7

59.2

24.6

40.3

E.Asia Ttl

19,606

20,174

24,117

34,299

41,360

56,710

2.9

19.5

42.2

20.6

37.1

Germany

1,561

1,854

2,374

3,331

3,757

4,992

18.8

28.0

40.3

12.8

32.9

France

592

755

897

1,267

1,241

1,483

27.5

18.8

41.3

-2.1

19.5

U.K.

1,148

1,469

1,670

2,337

2,497

2,898

28.0

13.7

40.0

6.8

16.1

Italy

346

428

614

836

908

1,115

23.4

43.6

36.0

8.7

22.7

Netherland

1,648

2,160

2,375

3,071

3,547

4,540

31.1

9.9

29.3

15.5

28.0

EU5

5,295

6,666

7,930

10,842

11,950

15,029

25.9

19.0

36.7

10.2

25.8

Others

5,033

6,322

7,613

11,352

13,614

17,961

25.6

20.4

49.1

19.9

31.9

Export Ttl

38,267

43,629

52,082

72,886

84,891

115,935

14.0

19.4

39.9

16.5

36.6

(資料出所)中国海関統計より作成

 

1-2. 中国の2003年の輸出は34.6%の伸び(04年2月13日)

中国の2003年の輸出は4,384億ドルに達し、前年比34.6%という驚異的伸び率を達成した。品目別に大きく伸びたのは機械・電機(XVI)であり、とりわけ機械および部品(#84)の伸びが大きい。これにはコンピュータ及ぶ部品が含まれている。

輸出の構成比を見ても機械・電機(XVI)は39.3%に達している。これに比べ、かつては中国の輸出商品のトップであった繊維類は相対的な地位が低下していることが表1-2-1(上の表)からもわかる。

次に中国の輸入を見ると、全体の伸び率は39.8%と輸出の伸びを上回る。その分貿易収支の黒字は減少している。貿易収支の黒字は2001年226.0億ドル、2002年303.6億ドル、2003年255.3億ドルとなっている。

輸入の伸びの大きい項目は石油の51.5%(292.7億ドル)、鉄鋼の67.8%(222.2億ドル)が目立つが、機械・電機類(XVI)も39.9%と大きく、金額は1,754.3億ドルとずば抜けて大きい。

輸出との関連で見ると、機械および部品(#84)が輸出834.7億ドルに対し輸入が715.0億ドルとこの品目で初めて黒字になったことが注目される。電機および部品(#85)は輸出889.8億ドルに対し、輸入は1,039.3億ドルと以前輸入超過になっている。

表1-2-2 中国の輸入主要品目                     (単位;100万ドル、%)

1997

2000

2001

2002

2003

98/97

01/00

02/01

03/02

I

動物・同製品

917

2,280

2,356

2,709

3,309

15.0

3.4

15.0

22.2

II

植物製品

2,330

4,321

4,749

4,063

7,174

7.4

9.9

-14.4

76.6

III

動植物油

1,678

1,023

776

1,580

2,925

-11.2

-24.2

103.7

85.1

IV

飲料・タバコ

2,564

1,810

1,883

1,980

2,107

-23.9

4.0

5.1

6.4

V

鉱物製品・石油

13,010

24,522

22,503

24,479

37,725

-28.2

-8.2

8.8

54.1

27

石油等

10,345

20,681

17,546

19,322

29,272

-34.4

-15.2

10.1

51.5

VI

化学製品

10,302

18,100

19,071

24,303

31,791

7.2

5.4

27.4

30.8

VII

プラスチック・ゴム

11,457

16,361

17,332

19,848

24,746

1.0

5.9

14.5

24.7

VIII

皮革製品

2,682

3,185

3,439

3,538

4,122

-9.4

8.0

2.9

16.5

IX

木製品

1,990

3,740

3,491

4,169

4,667

-0.5

-6.6

19.4

11.9

X

紙・パルプ

4,981

6,962

6,758

7,374

8,630

0.6

-2.9

9.1

17.0

XI

繊維

17,215

16,565

16,259

16,994

19,292

-16.4

-1.8

4.5

13.5

XII

履物・傘

454

409

430

400

487

-17.0

5.0

-7.0

21.9

XIII

窯業製品

1,046

1,780

1,878

2,083

2,629

9.7

5.5

10.9

26.2

XIV

宝石類

1,378

2,419

2,499

2,706

1,847

-10.4

3.3

8.3

-31.8

XV

基礎金属

12,525

20,611

21,913

26,282

39,385

-0.5

6.3

19.9

49.9

72

鉄鋼

6,072

9,569

10,954

13,240

22,223

-3.7

14.5

20.9

67.8

XVI

機械・電機

46,744

85,180

96,442

125,407

175,426

8.9

13.2

30.0

39.9

84

機械・部品

24,752

34,434

40,554

52,152

71,500

-0.6

17.8

28.6

37.1

85

電機・部品

21,992

50,746

55,889

73,255

103,926

19.7

10.1

31.1

41.9

XVII

輸送機械

5,555

6,378

10,018

11,525

17,537

0.6

57.1

15.0

52.2

XVIII

光学・精密機械

4,673

8,190

10,654

14,422

26,176

5.4

30.1

35.4

81.5

その他

861

1,260

1,102

1,341

2,861

合計

142,361

225,097

243,553

295,203

412,836

-1.5

8.2

21.2

39.8

V

鉱物製品・石油

9.1

10.9

9.2

8.3

9.1

27

石油等

7.3

9.2

7.2

6.5

7.1

VI

化学製品

7.2

8.0

7.8

8.2

7.7

VII

プラスチック・ゴム

8.0

7.3

7.1

6.7

6.0

VIII

皮革製品

1.9

1.4

1.4

1.2

1.0

X

紙・パルプ

3.5

3.1

2.8

2.5

2.1

XI

繊維

12.1

7.4

6.7

5.8

4.7

XV

基礎金属

8.8

9.2

9.0

8.9

9.5

72

鉄鋼

4.3

4.3

4.5

4.5

5.4

XVI

機械・電機

32.8

37.8

39.6

42.5

42.5

84

機械・部品

17.4

15.3

16.7

17.7

17.3

85

電機・部品

15.4

22.5

22.9

24.8

25.2

XVII

輸送機械

3.9

2.8

4.1

3.9

4.2

XVIII

光学・精密機械

3.3

3.6

4.4

4.9

6.3

合計

100.0

100.0

100.0

100.0

100.0

資料出所;1,2表とも中国「海関統計」より作成

⇒中国はいまや米国以外にも欧州にも輸出急拡大(04年2月18日)

次に輸出向け先国別の伸びを見てみると、米国向けは2003年は32.2%という高い伸びを示しているが、全体の伸び率34.6%よりやや低い伸びである。

中国の統計では「香港向け」とされているもののうちかなりの部分が対米向けであることを考えても、対米向けは全体の平均より低い伸びであったと見てよいであろう。米国の輸入統計によれば中国からの輸入は28%の伸びであった。(米国の話題欄参照)

とすると、中国は他の地域に相当輸出を伸ばしていることが伺われる。東アジアは日本向けが22.7%と低いが他のアジア諸国では平均の伸びを上回っているのは台湾の36.7%とフィリピンの51.5%だけである。

一方ヨーロッパ向けはEU5カ国向けの伸び率が49.1%と非常に高くなっている。ということは中国は米国市場だけでなく、「世界の市場」に向けて大々的に拡張を始めたということになる。

特に注目すべきはASEAN4カ国向けの輸出合計がドイツ1カ国向け輸出とほぼ同額だということである。中国がASEANとのFTAなどといって騒いでいるとヨーロッパ諸国からソッポを向かれかねない。そのときの被害はまさに甚大である。

そうなると、日本と中国が中心になって「東アジア経済圏」を作ろうな度という話はいかにもスケールの小さい発想に見えてくる。おそらく中国の政策担当者はそのことに気づいているはずである。

視野狭窄症気味の日本の某国立大学の教授が集まって「日本とアジアのFTA}推進を働きかける「国民会議」を作るのだなどといって騒いでいるが、なんともみすぼらしい姿である。

こんなくだらないものにノーベル賞をもらった老物理学者など引きずり込むことはない。 そういうことをすること自体がいかがわしいのである。

アジアは世界を相手にしていけばいいのである。日本の企業はかなり前からそうしている。「国民会議」に自動車メーカーも入るらしいが、彼らの企業の実力が、その経営者の頭のレベルを超えてしまっているのであろうか?

もっと、スケールの大きな発想で経営をおこなってもらいたいものである。サラリーマン根性丸出しの「短期の利益追求主義」はかならず滅びる。

東大の教師がこんなくだらないことをやり始めるのは実に久しぶりだ。前回は確か太平洋戦争中のことであったような気がする。

表1-2-3 中国の国別輸出と対前年比伸び率   (単位;100万ドル、%)

1997

2001

2002

2003

98/97

01/00

02/01

03/02

USA

32,695

54,283

69,951

92,474

16.2

4.2

28.9

32.2

Japan

31,820

44,958

48,437

59,423

-6.7

7.9

7.7

22.7

S.Korea

9,116

12,521

15,497

20,096

-31.2

10.9

23.8

29.7

Taiwan

3,396

5,000

6,586

9,005

13.9

-0.8

31.7

36.7

H.Kong

43,781

46,547

58,465

76,289

-11.5

4.6

25.6

30.5

S'pore

4,319

5,792

6,966

8,869

-9.0

0.5

20.3

27.3

NIEs4

60,613

69,859

87,514

114,258

-12.9

4.9

25.3

30.6

Malaysia

1,920

3,220

4,975

6,141

-16.9

25.5

54.5

23.5

Thailand

1,500

2,337

2,958

3,828

-23.5

4.2

26.6

29.4

Indonesia

1,841

2,836

3,427

4,481

-36.4

-7.4

20.8

30.8

Philippine

1,339

1,620

2,042

3,094

12.1

10.6

26.0

51.5

ASEAN4

6,600

10,014

13,402

17,544

-17.9

7.3

33.8

30.9

E.Asia Ttl

99,032

124,831

149,354

191,225

-11.2

6.1

19.6

28.0

Germany

6,490

9,754

11,372

17,536

13.3

5.1

16.6

54.2

France

2,329

3,686

4,072

7,294

21.2

-0.5

10.5

79.1

U.K.

3,813

6,780

8,060

10,824

21.5

7.5

18.9

34.3

Italy

2,237

3,993

4,828

6,653

15.2

5.0

20.9

37.8

Netherland

4,405

7,282

9,108

13,505

17.2

8.9

25.1

48.3

EU5

19,275

31,495

37,440

55,811

17.0

5.7

18.9

49.1

Australia

2,055

3,570

4,586

6,263

14.0

4.1

28.4

36.6

Others

29,735

51,919

64,266

92,598

10.7

12.2

23.8

44.1

Export Ttl

182,792

266,098

325,596

438,371

0.5

6.8

22.4

34.6

資料出所;中国「海関統計」より作成

 注;左の2欄が輸入金額(単位100万ドル)、右は対前年伸び率