イギリス経済とBrexit

 

イギリスは2016623日にEUを離脱すべきか否かの国民投票を行い、51.9%対48.1%という僅差で離脱すべしという結論になった。当時の保守党のキャメロン首相は残留を主張したが、敗れて辞任した。その後、メイ首相(713日)が内閣を率いEUとの離脱交渉に当たっているが離脱の条件がEU側と折り合わず、現在に至っている。このままではイギリスはEUとの決裂となることは避けられない。

2016年102日の保守党大会で①EU加盟国からの移民管理の導入と、②EU司法裁判所の管轄から離脱することを決定した。2017329日にEUに対して正式に離脱を通告し、2年後の2019329日にEUを離脱することとなった。それまでに離脱の協定を締結する必要があるが、EUはなかなか交渉を円滑に進めようとはしない。EUにとっては無関税でイギリスに輸出を続けるメリットは大きいが、イギリスにとっては自国の工業化が邪魔される結果になる。イギリスとしては旧大英帝国という大きな市場があり、アメリカとの貿易関係の拡大を考えればEUに固執する必要性はあまり感じない。むしろEUとの関係でさまざまな制約を受けるほうが好ましくないと考えておかしくない。そもそもイギリス国民がEUとの決別を選択した理由は、EUに参加していてもイギリス経済は衰退する一方で、国民の暮らしが悪くなるということを実感していたためである。イギリスの衰退の原因はいろいろ挙げられるが、最大の理由はEU諸国(特にドイツ、オランダ)との著しい貿易赤字である。イギリスはユーロに属さず、独自の通貨ポンドを維持していたとはいえ、イギリスからEUへの輸出品が競争力を持たずに減る一方であった。中国との貿易も入超が続き、ついには中国高官に侮辱的言辞を受けるまでに侮られる結果になった。中国高官の態度が無礼であるとし、エリザベス女王の怒りをも買った。イギリスは「座して死を待つ」わけにはいかないというのがイギリス国民の決意であったと思われる。

EUもようやくあきらめて、11月25日ブラッセルでメイ首相と27カ国の「妥協案」が調印された。しかし、これは英国下院(Commons)の承認を得なければならない。下院では保守党内部から反対の議員が89名いると伝えられる。それはメイ首相の妥協案がイギリスにとって不利だという強硬派と、Euから離脱したくないという2派にわかれる。労働党はブレアー時代からのネオ・リベラルの思想を引き継いでいるコルビン党首が離脱反対の本音をのぞかせている。労働者階級は年々貧困化しているが、EUから離脱したら生活が一層厳しくなるという「根拠なき」宣伝に載せられている。労働党は反労働者的政党である。

今のままでは下院で否決される公算が大きい。否決された場合はEUとの協定なしで2020年3月に「ハイ、さようなら」ということになる。実際は「代替案B]なるものが存在し、あまりギクシャクしないことも考えられる。今はノルウェー方式がとられて、人の移動だけは自由ということになるかもしれない。関税は相互にかければよい。手続きは面倒かもしれないが輸入超過国のイギリスにとってはその方がトクだる。それで困るのはドイツとオランダである。フランスはBrexitはEUの崩壊につながると前から主張している。というのはドイツが「持てる国」として他の貧困国にいざというときは「救済の手を差し伸べる」はずだと今でも思って居るからである。しかし、ギリシャ危機の時にドイツは「アリとキリギリス」論でギリシャを侮辱しただけで何もやらなかった。銀行が貸したカネだけはどうやら無事に取り戻した。

ロスチャイルドの哲学には「弱者に手を伸べる」ということはありえないのである。貸した金を無慈悲に取り上げるというのがユダヤ金融資本の哲学なのである。フランスのマクロンもロスチャイルドの手先なのである。イギリスがEUを去ったのちはフランスはドイツのロスチャイルドと「好き放題」やればよい。ユーロッパ中央銀行が彼らの仲間である。しかし、ロスチャイルドは一気に「求心力」を失うであろう。

(2018-11-30)
イギリスではEUからの離脱(BREXIT)交渉がまとまり、下院で審議するという運びになっているが、下院では与党保守党からも90名近い反対があり、労働党もさらに条件をEUにつけろといって反対している。下院が承認しなければ「協定なしの離脱」ということになる。そうなればイギリス経済は大打撃を受けるとイングランド銀行はいっている。5年間でGDPがマイナス9%にになるというのだ。イングランド銀行はイギリス・ロスチャイルド系でもともとBREXITには反対である。しかし、それほどひどくはならないであろう。一方2016年にはドイツは55億ポンドの投資をイギリスから引き上げている。オランダは226億ポンド、フランスは28億ポンドひき上げを行っており、BREXIT対策は着々と進行している。他方アメリカは201億ポンド投資を増やした。BREXIT後はイギリスにはアメリカその他からも投資が増えるであろう。貿易相手もアメリカや英連邦相手に拡大するであろう。イギリスの製造がさ再建されるか否かがカギとなる。おそらく自動車、製薬が回復を先導することになろう。

(2018-12-12) メイ首相はイギリス下院での評決をあきらめて、急きょブラッセルとベルリンに飛んだが。EU側は再交渉の余地はないとして「協定無き離脱」で進むこととなった。両者にとってその方がよいであろう。

The EU is moving into full no-deal mode after Michel Barnier privately warned of a sudden escalation of risk, and France advised its fellow member states that planning for a cliff-edge Brexit now had to be their priority.

As Theresa May embarked on a whistle-stop tour of EU capitals on Tuesday, Barnier, the bloc’s chief negotiator, is understood to have given a stark analysis of the situation in a meeting with Jean-Claude Juncker and his fellow commissioners, suggesting that the danger of a complete breakdown had significantly increased.

The European commission is to publish fresh no-deal warnings next week. During a visit to Berlin, May was reportedly told by Angela Merkel that there could be no renegotiation and that any appeals for help should be made in Brussels rather than brought to the capitals.(Guardian)

(2019-12-14)
保守党は首相がボリス・ジョンソンに交替し、12月12日に総選挙を行った。結果は保守党の大勝利に終わり、保守党は過半数の625議席を大幅に上回る364議席を獲得した。労働党は203議席と48議席も失った。コルbン党首のBrexitに対するどっちつかずの態度に、イギリス国民が怒りの鉄槌を下した結果になった。ロスチャイルド家の影響下にあるBBCやその他の大手メディアはEU残留派に肩入れしたが、徒労に終わった。

これで、イギリスは2020年1月末までにEUを離脱することが決定した。スコットランドはEU残留を望んでいるが、おそらく実現は不可能に近い。北アイルランドはEU都の関税処理の問題が残っているがいずれ時間が解決することになるであろう。


(参考;経済関係)

中国からみたイギリスの貿易バランス。(単位;100万米ドル

2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
UK EXP 38,771 44,125 46,299 50,949 57,143 59,582 55,689 56,721
IMP 11,304 14,560 16,806 19,091 23,729 18,937 18,653 22,314
B/L 27,467 29,565 29,492 31,858 33,414 40,645 37,037 34,407

中国の一方的な輸出超過であり、イギリスの輸出金額は輸入額の30~40%である。これでは中国が勝ち誇るのも無理はない。本来イギリスは卓越した工業国家であり、中国から輸入すべきアイテムなどほとんどなかった。

イギリスの貿易赤字は2017年には1374億ドルに達している。そのうち950億ドルが対EU域内で約70%に達する。国別ではドイツとオランダが大きい。これに中国の赤字を加えるとほぼ90%がその3カ国との赤字である(国別統計はここにはない)。フランスもオランダに次ぐ対イギリス輸出超過である。Brexitでイギリスが貿易についてのフリー・ハンドを得れば、被害を受けるのはドイツが最大で、次いでオランダとフランスである。

イギリスの貿易収支

Export Import Balance Balance
Total EU Others Total EU Others Total EU Others Total EU Others
2008 252,259 142,117 110,142 343,923 182,715 161,208 -91,664 -40,598 -51,066 100 44.3 55.7
2009 227,364 125,469 101,895 312,669 165,171 147,498 -85,305 -39,702 -45,603 100 46.5 53.5
2010 267,037 144,365 122,672 362,651 188,008 174,643 -95,614 -43,643 -51,971 100 45.6 54.4
2011 303,804 156,805 146,999 398,167 203,712 194,455 -94,363 -46,907 -47,456 100 49.7 50.3
2012 299,388 158,389 140,999 406,108 208,763 197,345 -106,720 -50,374 -56,346 100 47.2 52.8
2013 300,390 151,123 149,267 419,380 218,603 200,777 -118,990 -67,480 -51,510 100 56.7 43.3
2014 293,116 146,757 146,359 415,187 224,150 191,037 -122,071 -77,393 -44,678 100 63.4 36.6
2015 286,752 133,555 153,197 404,582 220,466 184,116 -117,830 -86,911 -30,919 100 73.8 26.2
2016 299,073 142,570 156,503 431,725 237,607 194,118 -132,652 -95,037 -37,615 100 71.6 28.4
2017 338,871 163,986 174,885 476,319 258,981 217,338 -137,448 -94,995 -42,453 100 69.1 30.9

資料;内閣府「海外経済月報」

イギリスはロンドンのいわゆる「シティー」(銀行業)が第1であり、製造業は2の次という「ネオリベラル」的経済政策をサッチャー首相(1979年)以降とり続けてきたのである。サッチャーの経済政策は「高福祉政策と国営企業」の縮小ということに特徴がある。
国営の水道、電気、ガス、通信、鉄道、航空などの事業民営化と経済に対する規制緩和を強行した。アメリカのレーガノミックスのイギリス版ともいうべき政策である。官営であった電気、水道、ガスといったパブリックセクターと空港、航空といった大規模産業を民営化した。

これをサッチャーリズムの成功として評価を受けてきたが、その反面イギリスの工業の衰退が進んだ。1983年以降イギリスは経常収支の万年赤字という弊害に陥っているのである。労働党政権になってもブレア首相はこの矛盾に気が付かなかった。ブレアはアメリカのブッシュ大統領に追随し、イラク戦争にも積極的に加担した。その間イギリス経済の凋落には無関心であった。今日のイギリスはめぼしい工業製品の輸出がほとんどなくなり、工業製品はドイツ、オランダから輸入し、日用の家庭電器、衣類は中国から輸入するという形がほぼ定着してしまった。労働者はポーランドなどから移住してきた低賃金労働者に職を奪われ、膨大な貧困層が発生した。小学児童も毎朝家庭で朝飯をとれない児童が急増するまでに至った。これをなんとかしなければならないという庶民の声は高まり、EUから離脱してイギリス経済を立て直さなければジリ貧は避けられないという世論が出てきて、それにはEUからまず離脱し、ドイツ、オランダのくびきから逃れようという動きが出てきた。また、ポーランドなどから安価な賃金で働く労働者の流入に歯止めをかけようという世論が高まってきた。保守党のキャメロン政権も労働党もEUから離脱するとイギリス経済は苦境に陥るので離脱すべきでないと主張していたが保守党内部からも離脱派の声が高まり、冒頭のように「国民投票」が20066月に実施され、離脱方針が決定したのである。

離脱交渉の難航する中、イギリス労働党には「国民投票をやりなおせ」という声が80%を超えているという。彼らは離脱をすると「生活がより苦しくなる」と考えているという。こういう声が強いのはブレアー時代からのEUへの取り組みが「成り行き任せ」の態度であり、どちらかといえば「ネオ・リベラル支持」だった点が指摘されよう。


経常収支の国別実績を見ると、最大の赤字国はアメリカで、1997年には4660億ドルであるこ次いで赤字が多いのは意外にもイギリスである。イギリスは1983年から連続して赤字を出し、EU離脱を決めた2016年のは1540億ドルもの赤字であった。このままではいかんともしがたいということで、ついにEU離脱を決断したのであった。イギリスの銀行業界は世界のバンキング・センターとしてのシティー(ロンドン)の地位が失われるということで猛反対したが、離脱論には勝てなかった。その背景にはイギリスの製造業の地位が年々低下し、EU域内ではドイツとオランダのよいカモにされた。また、中国からも安物家電や衣類など大量に入ってきている。中国共産党の幹部はすっかり「勝者気取り」でエリザベス女王にも非礼な振る舞いがあったといわれる。イギリスはいくらシティが強いといっても「銀行業」だけで、国民全体を食べさせていくわけにはいかない。また、農業もさほど大きくはない。

イギリスはBREXIT後はアメリカとの交易関係を強化するであろうし、旧大英帝国諸国との結びつきを強めていくことは間違いない。オーストラリア、ニュージーランド、インド、カナダなどである。
イギリスはEUから離脱しても、関税に大きな差が設けられない限り、交易関係は当面大差はないであろう。しかし、イギリスは国産化政策をとると思われる。すでに、Dysonといった世界ブランドの家電メーカーも出てきたいる。鉄鋼業はダメになってしまったが、製造業の基礎的体力は残っているとみてよい。

世界最大の赤字国はアメリカで中国、ドイツ、二ホンとの赤字が多い。(別途米国経済で検討)。カナダ、メキシコを入れた3カ国のNAFTAはアメリカの労働市場を奪うものであったとしてトランプ大統領はメキシコとカナダを攻め立てているが、この両国ともに易収支は赤字国である。アメリカとの交易関係はおそらく黒字なのかもしれない(別途検討)。
トランプ大統領は「アメリカ第1主義」を掲げ、アメリカに輸出超過になっている国は許さないとして、中国に貿易戦争を仕掛けているが、日本もやり玉に上がっており、もっとアメリカに自動車工場を建設し、日本からの自動車輸出を減らせと迫っている


EU内部で経常収支の伝統的黒字国はドイツ、オランダであるがイタリーとスペインも黒字に転換している。フランスは慢性的赤字国である。

主要国の経常収支(単位:10億ドル) 

2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
United States -373 -431 -445 -426 -350 -374 -435 -452 -466
Germany 197 192 230 249 252 291 301 297 297
France -22 -22 -28 -33 -25 -36 -11 -30 -37
Italy -41 -73 -68 -7 21 41 28 50 56
Japan 145 221 130 60 46 37 134 188 195
United Kingdom -93 -92 -62 -113 -152 -161 -150 -154 -107
Netherlands 50 62 81 90 85 76 66 66 81
Spain -64 -56 -47 -3 21 15 14 24 22
Portugal -25 -24 -15 -4 4 0 0 1 1
Taiwan 41 37 38 44 51 62 75 72 80
Korea 34 29 19 51 81 84 106 99 78
Canada -40 -58 -50 -66 -59 -43 -56 -49 -49
China 243.3 237.8 136.1 215.4 148.2 236 304.2 196.4 162.5
India -38.4 -47.9 -76.4 -87.8 -32.3 -26.8 -22.1 -15.2 -33.7
ASEAN5 66.1 45.4 49.4 6.4 -3.6 22.3 30.8 45.8 36.9
Russia 20.4 67.5 97.3 71.3 33.4 57.5 68.8 25.5 41.5
Mexico -8.6 -5.8 -13.2 -15.8 -21.1 -23.1 -28.8 -23 -19.8





中国のイギリス向け輸出(単位:100万ドル、%)右の2欄(青字)は対前年伸び率、下の段は構成比

2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2016 2017
I Live animals, fish, dairy 312 308 356 381 352 369 412 4.8 11.9
II Vegetable products 234 194 225 230 218 212 203 -2.4 -4.6
III Animal, vegetable oil 25 39 27 24 33 17 28 -47.6 61.5
IV Beverages, tabacco 340 377 421 422 411 407 398 -1.1 -2.1
V Mineral, ores, oils 233 259 245 207 143 184 375 28.6 103.6
VI Chemicals, fertilizers 1,627 1,664 1,780 1,900 1,929 1,792 2,030 -7.1 13.3
VII Plastics, rubber 1,924 2,248 2,435 2,520 2,518 2,370 2,561 -5.9 8.1
VIII Leather, skin 1,191 1,240 1,220 1,193 1,340 1,263 1,305 -5.7 3.4
IX Wood,cork, charcoal 629 696 727 826 873 823 755 -5.8 -8.3
X Pulp, paper 741 812 861 913 1,064 941 990 -11.5 5.2
XI Textile, clothing, silk 7,477 7,675 9,012 11,185 12,065 11,366 9,976 -5.8 -12.2
XII Footware, umbrellas 1,806 2,161 2,447 2,956 3,330 3,203 2,995 -3.8 -6.5
XIII Stone, glass, ceramic 818 959 1,016 1,007 1,312 1,041 1,212 -20.7 16.4
XIV Jewerry, pearl 118 113 137 154 188 181 160 -3.7 -11.3
XV Base metals 2,987 2,946 3,010 3,854 3,801 3,194 3,518 -16.0 10.2
72 Iron & Steel 356 250 201 505 336 223 190 -33.6 -14.7
XVI Machinery, Electronics 15,060 15,759 17,676 19,371 18,851 18,192 18,633 -3.5 2.4
84 Machinery & parts 6,948 7,997 8,461 9,388 8,383 7,801 8,136 -6.9 4.3
85 Electrical machinery, parts 8,112 7,762 9,315 9,983 10,468 10,391 10,498 -0.7 1.0
XVII Vehicles, airpcraft,vessels 2,658 2,110 2,338 2,208 2,402 1,762 2,148 -26.7 21.9
XVIII Optical, clocks, musical insr 825 944 983 1,128 1,110 1,173 1,209 5.7 3.0
XIX Arms, amunition 3 3 3 2 3 3 3
XX Miscellaneous 5,076 5,760 6,007 6,631 7,614 7,136 7,630 -6.3 6.9
XXI Works of art, antiques 9 18 20 26 24 6 4
XXII Commodities not classified 11 12 4 4 0 54 176
Total 44,105 46,299 50,949 57,143 59,582 55,689 56,720 -6.5 1.9
I Live animals, fish, dairy 0.7 0.7 0.7 0.7 0.6 0.7 0.7
II Vegetable products 0.5 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4
III Animal, vegetable oil 0.1 0.1 0.1 0.0 0.1 0.0 0.0
IV Beverages, tabacco 0.8 0.8 0.8 0.7 0.7 0.7 0.7
V Mineral, ores, oils 0.5 0.6 0.5 0.4 0.2 0.3 0.7
VI Chemicals, fertilizers 3.7 3.6 3.5 3.3 3.2 3.2 3.6
VII Plastics, rubber 4.4 4.9 4.8 4.4 4.2 4.3 4.5
VIII Leather, skin 2.7 2.7 2.4 2.1 2.2 2.3 2.3
IX Wood,cork, charcoal 1.4 1.5 1.4 1.4 1.5 1.5 1.3
X Pulp, paper 1.7 1.8 1.7 1.6 1.8 1.7 1.7
XI Textile, clothing, silk 17.0 16.6 17.7 19.6 20.3 20.4 17.6
XII Footware, umbrellas 4.1 4.7 4.8 5.2 5.6 5.8 5.3
XIII Stone, glass, ceramic 1.9 2.1 2.0 1.8 2.2 1.9 2.1
XIV Jewerry, pearl 0.3 0.2 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3
XV Base metals 6.8 6.4 5.9 6.7 6.4 5.7 6.2
72 Iron & Steel 0.8 0.5 0.4 0.9 0.6 0.4 0.3
XVI Machinery, Electronics 34.1 34.0 34.7 33.9 31.6 32.7 32.9
84 Machinery & parts 15.8 17.3 16.6 16.4 14.1 14.0 14.3
85 Electrical machinery, parts 18.4 16.8 18.3 17.5 17.6 18.7 18.5
XVII Vehicles, airpcraft,vessels 6.0 4.6 4.6 3.9 4.0 3.2 3.8
XVIII Optical, clocks, musical insr 1.9 2.0 1.9 2.0 1.9 2.1 2.1
XIX Arms, amunition 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
XX Miscellaneous 11.5 12.4 11.8 11.6 12.8 12.8 13.5
XXI Works of art, antiques 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
XXII Commodities not classified 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.1 0.3
Total 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0






中国のイギリスからの輸入品(単位:100万ドル、%)、右の欄は対前年伸び率(5)

2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2016 2017
I Live animals, fish, dairy 59 66 120 202 172 202 247 17.8 22.1
II Vegetable products 9 10 14 13 15 15 14 -0.8 -4.6
III Animal, vegetable oil 2 2 17 15 8 4 10 -51.9 152.8
IV Beverages, tabacco 164 188 175 193 236 252 293 6.9 16.0
V Mineral, ores, oils 136 282 244 1,138 928 1,982 3,855 113.6 94.5
VI Chemicals, fertilizers 1,551 1,710 1,892 2,078 2,213 2,191 2,351 -1.0 7.3
VII Plastics, rubber 655 727 649 743 687 638 658 -7.1 3.2
VIII Leather, skin 208 188 205 180 179 97 102 -45.5 5.2
IX Wood,cork, charcoal 5 5 15 10 6 4 2 -34.7 -41.3
X Pulp, paper 922 858 845 872 859 821 849 -4.4 3.3
XI Textile, clothing, silk 271 291 305 332 314 282 264 -10.1 -6.3
XII Footware, umbrellas 3 4 6 9 7 7 4 5.9 -44.5
XIII Stone, glass, ceramic 58 63 61 74 74 81 87 8.7 8.3
XIV Jewerry, pearl 432 224 362 342 283 197 158 -30.4 -19.8
XV Base metals 1,455 1,498 1,502 1,357 1,100 944 1,152 -14.1 22.0
72 Iron & Steel 186 108 91 100 72 47 61 -35.0 29.4
XVI Machinery, Electronics 3,516 3,690 3,706 3,591 3,370 2,824 2,826 -16.2 0.1
84 Machinery & parts 2,309 2,466 2,684 2,583 2,167 1,930 1,953 -11.0 1.2
85 Electrical machinery, parts 1,208 1,224 1,022 1,008 1,203 894 873 -25.6 -2.4
XVII Vehicles, airpcraft,vessels 4,027 5,728 7,616 10,919 7,080 6,698 7,691 -5.4 14.8
XVIII Optical, clocks, musical insr 1,011 1,180 1,150 1,366 1,263 1,242 1,447 -1.6 16.5
XIX Arms, amunition 0 0 0 0 0 0 0
XX Miscellaneous 68 76 89 91 115 133 179 15.5 34.8
XXI Works of art, antiques 3 8 18 18 29 13 8
XXII Commodities not classified 6 7 98 186 1 24 117
Total 14,560 16,806 19,090 23,729 18,937 18,651 22,314 -1.5 19.6
I Live animals, fish, dairy 0.4 0.4 0.6 0.8 0.9 1.1 1.1
II Vegetable products 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1
III Animal, vegetable oil 0.0 0.0 0.1 0.1 0.0 0.0 0.0
IV Beverages, tabacco 1.1 1.1 0.9 0.8 1.2 1.4 1.3
V Mineral, ores, oils 0.9 1.7 1.3 4.8 4.9 10.6 17.3
VI Chemicals, fertilizers 10.7 10.2 9.9 8.8 11.7 11.7 10.5
VII Plastics, rubber 4.5 4.3 3.4 3.1 3.6 3.4 2.9
VIII Leather, skin 1.4 1.1 1.1 0.8 0.9 0.5 0.5
IX Wood,cork, charcoal 0.0 0.0 0.1 0.0 0.0 0.0 0.0
X Pulp, paper 6.3 5.1 4.4 3.7 4.5 4.4 3.8
XI Textile, clothing, silk 1.9 1.7 1.6 1.4 1.7 1.5 1.2
XII Footware, umbrellas 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
XIII Stone, glass, ceramic 0.4 0.4 0.3 0.3 0.4 0.4 0.4
XIV Jewerry, pearl 3.0 1.3 1.9 1.4 1.5 1.1 0.7
XV Base metals 10.0 8.9 7.9 5.7 5.8 5.1 5.2
72 Iron & Steel 1.3 0.6 0.5 0.4 0.4 0.3 0.3
XVI Machinery, Electronics 24.2 22.0 19.4 15.1 17.8 15.1 12.7
84 Machinery & parts 15.9 14.7 14.1 10.9 11.4 10.3 8.8
85 Electrical machinery, parts 8.3 7.3 5.4 4.2 6.4 4.8 3.9
XVII Vehicles, airpcraft,vessels 27.7 34.1 39.9 46.0 37.4 35.9 34.5
XVIII Optical, clocks, musical insr 6.9 7.0 6.0 5.8 6.7 6.7 6.5
XIX Arms, amunition 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
XX Miscellaneous 0.5 0.5 0.5 0.4 0.6 0.7 0.8
XXI Works of art, antiques 0.0 0.1 0.1 0.1 0.2 0.1 0.0
XXII Commodities not classified 0.0 0.0 0.5 0.8 0.0 0.1 0.5
Total 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0



主要国のGDP成長率をみるとドイツは2012年から不振が続いている。2017年にいたり、ようやく2.5%に回復した。イギリスの成長率は2012-2015年はマズマズであったが、2016年からは2%に達していない。
フランスの成長率は2012年以降不振の連続であり、国民尾不満は鬱積している。若いMacronに託したが、彼はウルトラ「ネオリベラル」であり、労働組合を圧迫することしか考えず、経済音痴であることを露呈した。減税で景気回復を狙ったが「金持ち優遇」の効果しかなく、ますます労働者の不満を買ってしまった。


主要国実質経済成長率(OECD)

2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018  2019
UK, 2015 2.357 -0.473 -4.848 1.695 1.453 1.481 2.052 3.054 2.346 1.936 1.787 1.386
 1.244
Germany.2010 3.367 0.818 -5.565 3.948 3.718 0.686 0.6 1.927 1.504 1.855 2.514 1.545 0.579 
Netherlands, 2010 3.697 1.699 -3.767 1.331 1.664 -1.057 -0.121 1.419 2.26 2.145 3.288 2.547 1.694 
France, 2010 2.355 0.074 -2.882 1.894 2.11 0.229 0.604 0.991 0.979 1.108 2.319 1.719 1.309 
Italy. 2010 1.33 -1.048 -5.534 4.648 0.72 -2.852 -1.749 0.182 0.829 0.972 1.781
0.652 0.192 
Spain. 2010 3.769 1.118 -3.574 0.014 -0.999 -2.928 -1.706 1.38 3.432 3.051 2.892 2.351 1.983 
Portugal, 2011 2.492 0.199 -2.978 1.899 -1.827 -4.028 -1.13 0.893 1.822 1.619 3.506 .2.441 1935 
Luxe,bourg. 2010 8.346 -1.281 -4.409 4.848 2.555 -0.374 3.68 5.744 2.893 3.077 1.800 3.119 3.305 
Belgium, 2015 3.445 0.761 -2.25 2.744 1.709 0.234 0.201 1.293 1.427 1.412 1.964 1.458 1.298 
Irelamd, 2015 5.158 -3.933 -4.667 1.761 2.935 0.041 1.622 8.298 25.485 5.13 8.144 6.300 5.610 
 
USA, 2009 1.779 -0.292 -2.776 2.532 1.601 2.224 1.677 2.569 2.882 1.485 2370 2.927 2.319 
Japan, 2011 1.654 -1.094 -5.416 4.192 -0.115 1.495 2 0.375 1.354 0.955 1781 0.652 0.192 
Korea, 2010 5.463 2.829 0.706 6.497 3.682 2.292 2.896 3.341 2.79 2.929 3.160 2.665 1.978 
Canada, 2007 2.063 1 -2.95 3.083 3.141 1.746 2.475 2.856 1.001 1.414 2.979 1.879 1.515 
Mexico,2013 2.282 0.919 -5.072 5.13 3.669 3.424 1.589 2.849 3.283 2.667 2.117 1.995 0.169 
OECD Total, 2010 2.602 0.216 -3.456 2.972 2.014 1.348 1.529 2.19 2.528 1.793 2.689
2.331 1.667 
 
China, 2010 14.229 9.651 9.396 10.639 9.537 7.858 7.755 7.309 6.92 6.7 6.9 6600 6.163 
Russia, 2016 8.535 5.248 -7.821 4.504 4.137 3.656 1.785 0.739 -2.828 -0.103 1.630 2.255 1.085 
 
India, 2011-12 9.801 3.891 8.48 10.26 6.638 5.456 6.386 7.41 8.154 7.13 7.168
6.811 5.766 
Indonesia, 2010 6.345 6.014 4.702 6.378 6.17 6.03 5.557 5.007 4.876 5.033 5067
5.171 5.040 




世界主要国の名目GDP・シェアー

2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
先進国 65.5 63.4 62 60.8 60.5 606 61.3 50.3
  G7 49.9 47.8 47.2 45.9 45.8 46.5 47.1 48
 USA 22.7 21.2 21.7 218 22.2 24.3 24.7 24.3
Japan
8.6 8.4 8.3 6.7 6.2 5.9 6.6 6.1
  UK 3.7 3.6 3.6 3.6 3.8 3.9 3.5 3.3
  Germany 5.2 5.1 4.8 4.9 5 4.5 4.6 4.6
  France 4 3.9 3.6 3.7 3.6 3.3 3.3 3.2
  Italy 3.2 3.1 2.8 2.8 2.7 2.5 2.5 2.4
 Canada 2.4 2.4 2.4 2.4 2.3 2.1 2 2.1
2.Euro 19.2 18.6 17 17.2 17.2 15.7 15.8 15.8
3.Nies 3 3 3 3.1 3.2 3.4 3.4 3.5
 Korea 1.7 1.6 1.6 1.7 1.8 1.9 1.9 1.9
 Taiwan 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7
 Hong Kong 0.3 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4
 Singapore 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4
新興国 14.8 15.9 17.2 18.3 19.2 21.3 21.4 21.9
 China 9.2 10.3 11.5 12.6 13.4 15.1 14.9 15
 India 2.6 2.5 2.5 2.4 2.6 2.8 3 3.3
ASEAN5 2.5 2.6 2.7 2.7 2.7 2.7 2.8 2.9
 Indonesia 1.1 1.2 1.2 1.2 1.1 1.2 1.2 1.3
Thailnd 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.6
Malaysia 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4
 Philippines 0.3 0.3 0.3 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4
Vietnm 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.3 0.3 0.3
4.Others
 Russia 2.5 2.8 3 3 2.6 1.8 1.7 1.9
 Turky 1.2 1.1 1.2 1.2 1.2 1.2 1.1 1.1
 Brazil 3.3 3.6 3.3 3.2 3.1 2.4 2.4 2.6
 Mwxico 1.6 1.6 1.6 1.7 1.7 1.6 1.4 1.4
 Argentine 0.6 0.7 0.8 0.8 0.7 0.9 0.7 0.8
世界合計

EU諸国は軒並みGDPのシェアーが下がっている。日本は8.6%から6.1%えと安倍政権になってから30%も落ちている。これだけ見ても「アベノミックス」とやらが機能不全だということがわかる。



主要国1人当たりGDP (US$)

2013 2014 2015 2016 2017
UK, 42,767 46,820 44,328 40,530 39,735
Germany 46,545 48,119 41,345 42,250 44,550
Netherlands 51,592 52,240 44,777 45,658 48,346
France 44,105 44,572 37,866 38,205 39,869
Italy 35,220 35,457 20,163 30,662 31,984
Spain 29,238 29,667 25,822 26,677 28,359
Portugal, 21,625 22,113 19,262 19,880 21,161
Luxe,bourg 115,006 120,853 102,688 101,797 1,058,003
Belgium 46,785 47,574 40,529 41,388 43,582
Irelamd, 51,872 55,837 62,357 64,793 70,638
USA 52,737 54,657 56,411 57,559 59,501
Japan 40,490 38,156 34,612 38,983 38,440
Taiwan 21,888 22,639 22,374 22,541 24,577
Korea 25,890 27,811 27,105 27,535 58,891
Canada 52,497 50,702 43,560 42,418 45,077
Mexico 10,764 10,979 9,666 8,807 9,304
Norway 102,722 96,838 74,271 70,652 74,941
China 7,081 7,702 8,167 8,116 9,643
Russia, 15,997 14,355 9,510 8,900 10,608




一般政府債務残高対GDPH比

2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
 USA 95.4 99.7 103.3 105.2 104.9 105.1 107 105.4
Japam 187 202.3 209.9 212.9 218.3 216.6 222.4 224.1
  UK 89.4 103.6 107 102.6 112.9 112.3 121.1 118
  Germany 84.6 84.3 88.1 83.1 83.4 79.2 76.5 71.7
  France 96.7 100.5 110.2 110.7 119.6 120.3 123.5 121.9
  Italy 126.2 119.6 138.4 145.5 158.5 159.1 157.5 154.6
Belgium 107.8 110.4 120.4 118.3 130.7 127.5 128.4 121.9
Luxemburg 27 26.5 28.3 28.8 29.1 28.8 27.4 29
Netherlands 68 71.9 77.7 76.6 81.2 77.5 75.3 68.7
Spain 66.8 77.9 92.5 105.7 118.4 116.4 116.6 114.8
Portugal 104.1 108.4 139 143 153.2 150.7 147.6 148.1
Greece 126.8 109.2 166.6 182.8 184.2 185.8 190.4 185.1
Ireland 84.7 113.8 131.8 133.1 122.9 89.8 84.5 82.2
 Canada 86.3 89.1 92.9 90.1 91.9 97.5 97.8 98.3
Korea 33.5 36.1 38.5 40.5 43.7 45.7 45.1 44.5




ヨーロッパの失業率(%)

2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
UK, 5.6 7.6 7.8 8.1 7.9 7.6 6.2 5.3 4.9 4.3
Germany 7.4 7.7 6.9 5.9 5.4 5.2 5.0 4.6 4.2 3.8
Netherlands 3.7 4.4 5.0 5.0 5.8 7.3 7.4 6.9 6.0 5.5
France 7.5 9.1 9.3 9.2 9.8 10.3 10.3 10.4 10.1 9.4
Italy 6.7 7.7 8.3 8.4 10.7 12.1 12.6 11.9 11.7 11.3
Spain 11.3 17.9 19.9 21.4 24.8 26.1 24.5 22.1 19.6 17.2
Portugal, 8.8 10.7 12.0 12.9 15.8 16.4 14.1 12.6 11.2 9.0
Luxe,bourg 4.9 5.2 4.6 4.8 5.1 5.8 6.0 6.5 6.3 5.6
Belgium 7.0 7.9 8.3 7.1 7.6 8.5 8.5 8.5 7.9 7.1
Irelamd, 6.8 12.7 14.6 15.4 15.5 13.8 11.9 10.0 8.4 6.7
Greece 7.8 9.6 12.8 17.9 24.5 27.5 26.5 25.0 23.6 21.5