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. 2009年上期の中国の貿易

9. 2009年上期の中国の貿易

9-1-1.中国の品種別輸出

9-1-2. 中国の品種別輸入

9-2. 中国の国別輸出入

9―3―Jp 日本との貿易

9-3-Kr. 韓国との貿易(09年8月30日)

9-3-Tw.中国の対台湾貿易(09年8月30日) 

9-3-Th,中国の対タイ貿易(09年8月31日)

9-3-My.中国の対マレーシア貿易(09年9月1日

9-3-Id.中国の対インドネシア貿易

9-3-Ph.中国の対フィリピン貿易(09年9月3日)

9-3-In.中国の対インド貿易(09年9月10日)


(中国の貿易全体)

9-1. 中国の品目別輸出入(全体)

9-1-0.概観

2009年上期の中国の輸出は5,216億ドルと前年同期比-21.7%と大きく減った。2007年の伸び率25.8%であり、08年の伸び率は+17.3%であった。実際は08年下期から13.6%とかなり鈍化していたのである。

輸入は4,246億ドルと-25.2%と輸出より減り方が大きかった。貿易収支の黒字幅は970億ドルと2008年の2,982億ドルからみるとかなり縮小しているが半年で1,000億ドル近いのだから依然巨額である。

問題は輸出の伸びが09年6月になっても前年同月比-21.8%と依然として回復が見られないことである。中国経済としては09年上期でも7%ていどの成長を続けているからマクロ的に問題は少ないと見る向きもあるが、輸出が20%も減ると膨大な失業者が出ているはずである。

中国としても大きな社会問題の火種を抱えているといえよう。政府の内需振興策があって公共投資や自動車需要にお金が回っており、不動産ブームも復活しているというから、全体の数字は一見良好な体裁を保っている。しかし、内部の矛盾は深まっていると見なければならない。


表、9-0中国の貿易収支(単位;100万ドル)

輸出 輸入 貿易黒字
1995 148,780 132,084 16,696
2000 249,203 225,094 24,109
2003 438,228 412,760 25,468
2004 593,326 561,229 32,097
2005 761,953 659,953 102,001
2006 968,978 791,461 177,508
2007 1,220,456
956,116
264,340
2008 1,430,693
1,132,446
298,247
前年比 +17.2% +18.4% +12.8%
09/上 521,632 424,612 97,019
対前年 -21.7% -25.2%


9-1-1.中国の品種別輸出

2009年上期(1~6月)の輸出金額の伸び率は-21.7%であった。2007年の25.7%、2008年17.55と毎年鈍化してきていたが、09年上期は大きなマイナスである。しかも、09年の下期に入っても目立ったた回復の動きは見られない。

輸出品目で最も多いのはXVI機械・電機だが、その落ち込みが-21.0%と大きい。XI.繊維はマイナスが11.0%であり、さほどでもない。

XV.基礎金属は-45.6%と落ち込みがきわめて大きい。その中でも鉄鋼は実に-77.5%である。しかし、中国の鉄鋼生産自体はむしろ増え気味である。要するに政府の内需振興策が功を奏し、見方によっては輸出余力がないということもできる。

世界の鉄鋼市場は中国以外では09年のはじめは40%程度の減産はどこの国でも珍しくなかった。鋼材価格も暴落しているが、中国は何とかやっている。政府の保護政策も利いている。他国に迷惑をかけないということかもしれないが、いつなんどき輸出の洪水が起こるかは予測の限りではない。

また、VII.化学品は過去伸びが大きかったが、09年上は-30.7%と大きく減った。

光学・精密機械類(XVIII)は-26.9%、自動車および部品が-36.7%と昨年まで急成長を遂げていた製品の落ち込みが大きい。

表9-1-1.中国の品目別輸出(2009年上)   (単位;100万ドル、%)

2007 2008 09/上 08/上 08/下 08/07 09/上
I 動物・同製品 7,397 8,474 4,138 14.6 14.5 14.6 5.5
II 植物製品 11,269 11,553 5,574 7.3 -1.9 2.5 -4.2
III 動植物油 327 595 142 95.3 68.8 81.8 -54.4
IV 飲料・タバコ 16,477 18,211 7,509 11.7 9.5 10.5 -12.6
V 鉱物製品・石油 23,578 36,372 9,258 56.0 52.9 54.3 -44.3
27 石油等 19,944 31,635 8,215 64.7 53.8 58.6 -43.5
VI 化学製品 51,115 68,853 24,455 51.2 20.8 34.7 -30.7
VII プラスチック・ゴム 36,523 41,138 15,829 11.9 13.3 12.6 -18.6
VIII 皮革製品 16,367 18,124 7,249 8.3 12.8 10.7 -10.8
IX 木製品 11,434 11,460 4,240 1.2 -0.7 0.2 -24.2
X 紙・パルプ 9,199 10,336 4,308 17.6 8.3 12.4 -9.1
XI 繊維 165,821 179,239 70,533 11.1 5.8 8.1 -11.0
XII 履物・傘 30,583 35,818 15,845 13.5 20.4 17.1 -3.3
XIII 窯業製品 18,296 22,366 9,182 20.2 24.0 22.2 -9.4
XIV 宝石類 8,121 8,469 3,118 -2.1 11.1 4.3 -23.9
XV 基礎金属 115,526 143,735 34,538 9.8 39.1 24.4 -45.6
72 鉄鋼 39,944 53,463 5,036 8.2 61.4 33.8 -77.5
XVI 機械・電機 528,939 610,645 228,185 23.8 8.8 15.4 -21.0
84 機械・部品 228,599 268,626 103,884 22.6 13.2 17.5 -18.9
85 電機・部品 300,340 342,019 124,301 24.8 5.7 13.9 -22.6
XVII 輸送機械 54,996 70,757 27,696 39.7 19.6 28.7 -20.1
87 自動車・部品等 31,816 39,263 12,549 40.1 10.1 23.4 -36.7
XVIII 光学・精密機械 40,727 47,621 17,308 37.2 2.0 16.9 -26.9
XIX 武器 59 77 30 - - - -13.0
XX その他製造品 69,013 82,919 31,786 25.8 16.0 20.2 -13.0
XXI 美術工芸品 75 75 23 - - - -22.9
XXII 分類不明 2,173 1,709 687 - - - -8.9
合計 1,218,015 1,428,546 521,632 21.9 13.6 17.3 -21.7



9-1-2. 中国の品種別輸入


2009年上期(1~6月)の輸入金額の伸び率は-25.2%であった。輸入の全体的な増減は輸出の動きにほぼ対応している。09年上期は輸入のマイナス幅が大きいのは中国国内で部品の自給率が高まってきたためである。

鉄鋼は逆に8.4%のプラスになっている。これは中国の自動車生産が増加しているため、日本製の高級鋼材の輸入を増やさざるをえなかったためである。

輸入品目で最も多いのはXVI機械・電機だが、その落ち込みが-19.8%と輸出の落ちの-21.0%をやや下回る。

V27.石油等は-46.6%と落ち込みがきわめて大きい。これはガソリンなどの内需の高まりと一見すると矛盾する動きであるが、石油製品の輸出の大幅減(-43.5%)に対応している。中国国内のエネルギー自給は向上しつつあると見てよい。

XVII87自動車および部品の輸入が-27.5%と大きい。一方自動車生産は増加している。輸出は-36.7%は減っている。この間中国の自動車および部品産業は質量ともに急成長を遂げている。将来的には輸入横ばいもしくは減少する一方、輸出は増加していくであろう。

表9-1-2. 中国の品目別輸入(2009年上期)(単位;100万ドル、%)

2007 2008 09/上 08/上 08/下 08/07 09/上
I 動物・同製品 6,023 7,200 3,017 30.5 10.7 19.5 -13.9
II 植物製品 15,053 26,314 12,179 94.3 60.3 74.8 -2.3
III 動植物油 7,575 10,803 3,157 93.2 9.9 42.6 -45.1
IV 飲料・タバコ 4,543 6,091 2,733 26.1 41.2 34.1 0.5
V 鉱物製品・石油 161,969 261,674 76,518 87.0 41.7 61.6 -42.3
27 石油等 104,882 169,119 45,655 82.1 44.4 61.2 -46.6
VI 化学製品 68,523 76,921 31,460 21.5 3.9 12.3 -20.4
VII プラスチック・ゴム 54,911 60,762 24,638 19.1 3.1 10.7 -19.9
VIII 皮革製品 6,865 6,794 2,502 -0.7 -1.3 -1.0 -25.8
IX 木製品 8,013 8,067 3,097 3.8 -2.5 0.7 -26.3
X 紙・パルプ 14,528 17,449 6,943 28.3 12.5 20.1 -23.0
XI 繊維 25,376 24,935 10,013 3.4 -6.6 -1.7 -21.9
XII 履物・傘 944 1,239 522 48.1 18.1 31.2 -14.7
XIII 窯業製品 4,467 4,748 1,689 24.2 -8.0 6.3 -31.3
XIV 宝石類 6,257 7,536 2,449 29.5 12.7 20.4 -34.4
XV 基礎金属 77,694 79,582 37,898 9.3 -4.1 2.4 -8.7
72 鉄鋼 23,019 24,535 13,139 5.3 7.9 6.6 8.4
XVI 機械・電機 381,048 405,397 158,417 14.7 -0.5 6.4 -19.8
84 機械・部品 124,218 138,866 56,138 17.7 6.6 11.8 -17.7
85 電機・部品 256,830 266,531 102,279 13.2 -3.7 3.8 -20.9
XVII 輸送機械 35,014 39,827 16,487 24.1 5.3 13.7 -15.5
87 自動車・部品等 22,130 26,942 10,187 42.8 4.9 21.7 -27.5
XVIII 光学・精密機械 71,140 79,745 27,971 38.2 -7.1 12.1 -32.8
XIX 武器 2 3 1 - - - -12.2
XX その他製造品 3,399 3,556 1,657 16.4 -4.4 4.6 -3.5
XXI 美術工芸品 10 22 4 - - - -58.5
XXII 分類不明 2,463 4,419 1,262 - - - -38.5
合計 955,818 1,133,086 424,612 30.7 8.4 18.5 -25.2



9-2. 中国の国別輸出入

毎回お断りしているが、中国の貿易統計では米国向けが過小に表示されている。実は香港向けのほとんどが米国向けなのである。実態を知るには米国の貿易統計を参照するしかない。

09年上期の中国の米国向けは輸出は-16.9%であるが香港向けは-2.3.1%であり、対米輸出全体としては20%弱のマイナスになったものと推測される。(米国の通関統計からチェックできる)

日本向けは-20.1%であったが、台湾向けは-36.75、韓国向け-41.4%と東アジア2カ国向けの落ち込み幅が極度に大きい。これはこの2ヵ国が中国から部品等を輸入し、加工して輸出していることと、在庫調整をおこなったためではないかと思われる。

下の輸入の表と見比べると一目瞭然だがASEAN側からみたら、中国からの輸出は-22.01%に対し、中国の輸入は-28.45%とより落ち込み幅が大きい。一次産品の国際価格が下落すればこの傾向はさらに拍車がかかる。ASEANは中国との貿易において相対的にメリットを享受できない仕組みになっている。

インド向け輸出はは-16.7%に対し輸入は実に-50.6%である。これではインドが中国に不満を持つのは当然である。中国はインドに工業製品を輸出し、インドは中国に鉄鉱石など原材料を輸出するという構造になっている。中国側は鉄鉱石の価格でインドが値下げに抵抗すると極端に輸入量を減らすとい方針を採っているようである。

ロシア向けは-48.0%と輸出が急減した。これはロシアの経済不振によるものである。ロシアからの輸入は-24.0%であった。

EU5カ国向けは輸出は平均-22.0%であった。輸入は-14.4%であるからEUの貿易赤字は280億ドルと、08年上期の405億ドルよりは改善された。


表、9-2-1.中国の国別輸出    (単位;100万ドル、%)

2007 08/上 2008 09/1H 07/06 08/上 08/07 09/1H
USA 232,704 116,793 252,798 97,084 14.4 8.9 8.6 -16.9
Japan 102,071 55,171 116,134 44,030 11.4 15.0 13.8 -20.2
S.Korea 56,141 33,759 73,951 23,832 26.1 28.3 31.7 -29.4
Taiwan 23,458 13,085 25,878 8,254 13.1 18.8 10.3 -36.9
H.Kong 184,432 90,651 190,743 69,753 18.7 8.1 3.4 -23.1
S'pore 29,638 14,852 32,300 12,696 27.8 10.0 9.0 -14.5
NIEs4 293,669 152,347 322,872 114,535 20.4 13.1 9.9 -24.8
Malaysia 17,691 10,058 21,375 8,309 30.7 30.4 20.8 -17.4
Thailand 11,974 7,736 15,605 5,528 22.6 39.9 30.3 -28.5
Indonesia 12,611 7,995 17,192 6,146 33.4 36.9 36.3 -23.1
Philippine 7,500 4,308 9,078 3,643 30.7 26.4 21.0 -15.5
Vietnam 11,901 8,452 15,122 6,452 59.4 63.4 27.1 -23.7
ASEAN5 61,678 38,549 78,372 30,078 34.2 39.4 27.1 -22.0
India 24,016 15,636 31,500 13,020 64.7 52.6 31.2 -16.7
E.Asia Ttl 481,435 261,703 548,877 201,662 21.6 18.6 14.0 -22.9
Germany 48,718 26,822 59,174 21,661 20.8 26.7 21.5 -19.2
France 20,326 11,193 23,304 9,344 46.1 25.2 14.7 -16.5
U.K. 31,658 16,243 36,069 13,127 31.0 16.9 13.9 -19.2
Italy 21,172 12,469 26,608 9,502 32.5 23.8 25.7 -23.8
Netherland 41,413 21,602 45,910 15,283 34.2 22.9 10.9 -29.3
EU5 163,288 88,329 191,066 68,916 30.4 23.2 17.0 -22.0
Russia 28,488 14,249 33,005 7,410 79.9 32.6 15.9 -48.0
Australia 17,993 10,155 22,238 8,537 32.1 35.2 23.6 -15.9
Others 294,106 175,021 380,561 138,023 36.8 35.2 29.4 -21.1
Export Ttl 1,218,015 666,251 1,428,546 521,632 25.7 21.8 17.3 -21.7



表、9-2-2.中国の国別輸入    (単位;100万ドル、%)

2007 08/上 2008 09/1H 07/06 08/07 09/1H
USA 69,379 41,517 81,440 35,009 17.2 17.4 -15.7
Japan 133,951 74,436 150,651 55,697 15.8 12.5 -25.2
S.Korea 103,757 56,737 112,162 43,772 15.6 8.1 -22.9
Taiwan 101,022 54,929 103,340 34,776 16.0 2.3 -36.7
H.Kong 12,816 6,348 12,923 3,717 18.7 0.8 -41.4
S'pore 17,519 10,151 20,135 7,396 -0.8 14.9 -27.1
NIEs4 235,113 128,165 248,560 89,661 14.5 5.7 -30.0
Malaysia 28,707 15,913 32,094 12,620 21.7 11.8 -20.7
Thailand 22,665 12,655 25,647 10,425 26.2 13.2 -17.6
Indonesia 12,398 7,852 14,330 5,603 29.0 15.6 -28.6
Philippine 23,116 11,431 19,502 4,972 30.8 -15.6 -56.5
Vietnam 3,216 2,067 4,343 2,122 29.4 35.0 2.7
ASEAN5 90,101 49,918 95,916 35,742 26.4 6.5 -28.4
India 14,631 13,371 20,281 6,610 42.3 38.6 -50.6
E.Asia Ttl 473,796 265,891 515,408 187,710 17.7 8.8 -29.4
Germany 45,393 27,329 55,835 24,132 19.8 23.0 -11.7
France 13,342 7,067 15,640 5,989 18.3 17.2 -15.2
U.K. 7,777 4,866 9,555 3,516 19.5 22.9 -27.8
Italy 10,210 5,829 11,647 5,249 18.7 14.1 -9.9
Netherland 4,928 2,731 5,301 2,040 35.0 7.6 -25.3
EU5 81,650 47,822 97,977 40,926 20.2 20.0 -14.4
Russia 19,677 12,610 23,825 9,590 12.1 21.1 -24.0
Australia 25,852 17,073 37,419 16,853 33.8 44.7 -1.3
Others 285,464 182,635 377,016 134,526 26.9 32.1 -26.3
Import Ttl 955,818 567,549 1,133,086 424,612 20.7 18.5 -25.2



9―3―Jp 日本との貿易

中国の日本からの輸入は下表に見るごとく年々増加しており、2008年には前年12.5%(2007年=15..8%)と比較的高い伸びを示した。しかし、09/上は-25.2%と大きく落ち込んだ。

対日輸出は08年は13.8%増であったが、09/上は-20.2%と減少した。中国側の貿易赤字には変わりはないが、赤字幅は08/上の193億ドルから09/上には117億ドルにまで減少した。輸入をCIF(運賃、口銭込み)、輸出をFOB(船積みベースで見ているので、中国側の赤字はもっと少ないはずである

表9-3-Jp;最近の対日貿易収支(100万ドル)

2005 2006 2007 2008/上 2008 2009/上
輸出(FOB) 83,992 91,639 102,071 55,171 116,134 44,030
対前年比 14.2% 9.1% 11.4% 15.0% 13.8% -20.2%
輸入(CIF) 100,452 115,717 133,951 74,436 150,651 55,697
対前年比 6.4% 15.2% 15.8% 19.9% 12.5% -25.2%
貿易収支 -16,460 -24,078 -31,880 -19,265 -34,517 ‐11,667


(中国の対日輸出)

中国からの対日輸出がもっとも多いのはXVI機械・電機であるが、08年/上期比で-22.2%と減少した。

XI繊維は不況下にもかかわらず1.8%増加している。。中国製の衣類は近年質が向上してきており、価格も安いことから良く売れている。日本は繊維で78億ドルの輸入超過になっており、日本国内の繊維産業は壊滅的痛手を蒙っている。

Ⅴ鉱物製品・石油は-64.3%、 VI化学製品は-42.1%、#72鉄鋼は-78.67%と激減した。


表9-3-Jp-Exp;対日輸出         (単位;100万ドル、%)

2007 08/1H 2008 09/1H 07/06 08/1H
08/07 09/1H
I 動物・同製品 1,310 628 1,413 693 -8.3 1.1 7.8 10.4
II 植物製品 1,942 912 1,755 830 0.7 -7.6 -9.6 -9.0
III 動植物油 33 20 59 14 -16.7 -0.8 77.9 -31.4
IV 飲料・タバコ 4,934 2,047 4,346 1,975 4.7 -16.7 -11.9 -3.5
V 鉱物製品・石油 3,205 2,506 5,386 895 3.2 90.2 68.0 -64.3
VI 化学製品 5,643 3,319 6,997 1,921 28.0 26.8 24.0 -42.1
VII プラスチック・ゴム 2,710 1,446 3,029 1,233 12.7 11.0 11.8 -14.7
VIII 皮革製品 1,482 739 1,595 693 8.1 8.3 7.7 -6.2
IX 木製品 1,564 743 1,513 706 -3.2 -12.9 -3.2 -5.0
X 紙・パルプ 643 338 753 426 8.6 13.5 17.2 26.0
XI 繊維 19,179 9,086 20,715 9,253 4.3 6.8 8.0 1.8
XII 履物・傘 2,166 1,187 2,564 1,293 14.1 15.6 18.4 9.0
XIII 窯業製品 1,408 805 1,639 659 3.2 19.7 16.4 -18.1
XIV 宝石類 108 59 120 42 15.1 10.1 11.1 -28.7
XV 基礎金属 6,991 4,040 8,340 2,035 13.0 14.0 19.3 -49.6
72 鉄鋼 1,858 1,308 2,800 280 51.9 37.6 50.7 -78.6
XVI 機械・電機 36,389 20,512 41,676 15,964 17.7 17.8 14.5 -22.2
84 機械・部品 17,239 9,877 19,817 8,216 15.5 14.8 15.0 -16.8
85 電機・部品 19,150 10,635 21,859 7,748 19.7 20.7 14.1 -27.1
XVII 輸送機械 3,691 2,028 3,941 1,384 25.3 10.3 6.8 -31.7
XVIII 光学・精密機械 3,468 1,882 3,877 1,324 -17.5 20.8 11.8 -29.6
XIX 武器 0 0 0 0 - - - -
XX その他製造品 4,519 2,524 5,582 2,280 29.5 31.7 23.5 -9.7
XXI 美術工芸品 1 1 2 1 - - - -
XXII 分類不明 685 349 832 409 - - - -
合計 102,071 55,171 116,134 44,030 11.4 15.0 13.8 -20.2


(日本からの輸入)


日本からの輸出(中国の輸入)が多いのはXVI機械・電機であるが09年/上期には-26.0%と減少した。

ついで金額が多いのはXV基礎金属で76億ドルで-16.7%である。その中でその中で#72鉄鋼は37億ドル、伸び率は-6.96%で、減り方は少なかった。これは高級鋼を使用する中国の自動車・家電製品の生産が引き続き好調であったためである。

表9-3-Jp-Imp;対日輸入           (単位;100万ドル、%)

2007 08/1H 2008 09/1H 07/06 08/1H
08/07 09/1H
I 動物・同製品 218 89 190 71 -9.2 -6.9 -12.6 -19.7
II 植物製品 35 17 43 18 -3.4 15.6 23.0 2.3
III 動植物油 6 3 7 3 -12.5 14.0 14.6 -20.6
IV 飲料・タバコ 114 56 126 62 5.6 8.7 10.6 10.2
V 鉱物製品・石油 2,318 2,575 5,306 942 32.7 188.2 128.9 -63.4
VI 化学製品 12,405 6,791 13,219 5,565 24.3 13.2 6.6 -18.1
VII プラスチック・ゴム 8,730 4,830 9,532 3,673 20.7 19.5 9.2 -24.0
VIII 皮革製品 86 46 94 32 8.9 20.2 8.5 -30.4
IX 木製品 29 15 31 14 -11.8 14.7 5.2 -11.7
X 紙・パルプ 1,509 839 1,684 660 15.4 15.5 11.6 -21.4
XI 繊維 3,573 1,753 3,607 1,448 -1.4 2.6 1.0 -17.4
XII 履物・傘 58 29 54 24 8.6 16.2 -7.2 -15.8
XIII 窯業製品 1,214 643 1,232 418 2.0 18.2 1.5 -35.0
XIV 宝石類 709 479 933 225 84.1 64.2 31.6 -53.1
XV 基礎金属 15,792 9,109 18,464 7,591 17.7 20.7 16.9 -16.7
72 鉄鋼 7,056 4,014 8,510 3,737 14.0 14.6 20.6 -6.9
XVI 機械・電機 67,315 34,903 71,428 25,816 13.5 11.9 6.1 -26.0
84 機械・部品 25,955 14,451 28,817 10,657 7.7 15.8 11.0 -26.3
85 電機・部品 41,360 20,452 42,612 15,159 17.4 9.3 3.0 -25.9
XVII 輸送機械 8,100 5,191 10,482 4,336 31.1 38.3 29.4 -16.5
XVIII 光学・精密機械 10,920 6,618 13,348 4,466 9.6 39.2 22.2 -32.5
XIX 武器 0 0 0 0 - - - -75.0
XX その他製造品 644 329 705 305 6.0 11.4 9.4 -7.5
XXI 美術工芸品 0 0 1 0 - - - -44.0
XXII 分類不明 175 118 166 29 - - - -75.5
合計 133,951 74,436 150,651 55,697 15.8 19.9 12.5 -25.2


9-3-Kr.中国の対韓国貿易
 
中国の09上期の対韓国輸出が238億ドルと前年同期比-33.4%の大幅減となった。

一方、輸入(韓国の対中輸出)は438億ドルと同じく-22.9%と減少した。対韓国輸出の減少幅が相対的に大きかった。

貿易収支は08年は中国が382.1億ドルの輸入超過であった。09年上期の貿易赤字199億ドルとやや拡大した。

中国からの輸出はXVI機械・電機が110億ドルと-10.9%で減少幅は相対的に少なかった。08年の42.2%の高い伸び殻見れば落ち込みは大きかったといえよう。このアイテムの韓国側の輸出は188億ドルと-20.9%であった。ほとんどが部品である。韓国の対中輸出全体ではこれが実に42.9%のシェアを占めている。

ついで、XV基礎金属が33億ドルと-65.5%と大きく落ち込んだ。とりわけ鉄鋼は17億ドルと-72.3%と極端な落ち込みを見せた。これも08年の+42.2%の高い伸びの反動があったともいえよう。

そのうち#72鉄鋼製品のみの収支バランスをみると、中国の対韓国輸出は17億ドル、対韓国輸入は20億ドルであるから、韓国側の3億ドルの黒字となる。これが08年は中国の輸出が138億ドルに対し、韓国の対中国輸出は410億ドル+18.6%に過ぎず、韓国側の97億ドルもの赤字となっていた。極端な様変わりである。

中国の対韓国輸出で3番目のアイテムは繊維製品であり、17億ドルと-36.4%と減少した。

4番目はIVI化学品の15億ドルで-36.6%と減った。韓国側の輸出は45億ドルと-26.9%であった。

5番目はV鉱物製品・石油の11億ドルであり、-48.0%と大きく減少した。08年は+47.1%と高い伸びを示した。一方、韓国側の輸出も24億ドルと-53.3%の大幅減となった。

また、XVII輸送機械の輸出はは9億ドルと-11.3%の減少にとどまった。輸入(韓国側輸出)は10億ドルで-15.4%であった。これは自動車部品が主体である。

XVIII光学・精密機械の輸出は8億ドルで-29.5%と減少幅は大きい。このアイテムは韓国側からの輸出としては68億ドル(-22.5%)で対中輸出の15.6%を占め、XVI機械・電機(シェアー42.9%)についで2番目に大きいアイテムである。韓国は三星はじめエレクトロニクス部品を大量に中国に輸出していることがこれらの数字からも伺える。


9-3-Kr.中国の対韓国輸出        (100万ドル、%)

2007 2008 09/1H 07/06 08/1H 08/2H 08/07 09/1H
I 動物・同製品 865 825 379 -7.9 1.1 -10.6 -4.5 -16.2
II 植物製品 1,548 965 512 61.7 -37.3 -38.1 -37.7 -4.1
III 動植物油 21 25 11 10.0 29.3 12.6 21.1 -17.9
IV 飲料・タバコ 1,093 1,279 464 19.1 32.2 3.3 17.0 -32.0
V 鉱物製品・石油 2,880 4,238 1,102 2.5 73.7 27.6 47.1 -48.0
VI 化学製品 3,476 4,467 1,484 32.7 37.3 20.1 28.5 -36.6
VII プラスチック・ゴム 999 1,050 347 22.3 13.5 -2.7 5.1 -36.0
VIII 皮革製品 618 518 193 9.0 -10.0 -21.6 -16.2 -25.9
IX 木製品 438 399 140 4.8 -12.1 -5.1 -8.8 -32.7
X 紙・パルプ 311 307 106 36.3 21.6 -20.0 -1.2 -38.1
XI 繊維 5,513 5,415 1,698 6.4 9.7 -10.9 -1.8 -36.4
XII 履物・傘 531 551 248 8.4 4.3 3.5 3.9 -13.0
XIII 窯業製品 1,335 1,621 642 31.3 29.6 14.8 21.4 -16.3
XIV 宝石類 117 93 37 19.1 -26.7 -15.0 -20.8 -12.2
XV 基礎金属 13,029 19,879 3,308 34.1 48.6 56.4 52.6 -65.5
72 鉄鋼 7,697 13,803 1,730 57.4 64.0 94.4 79.3 -72.3
XVI 機械・電機 19,090 27,149 10,986 30.5 40.3 43.8 42.2 -10.9
84 機械・部品 5,273 8,347 3,458 35.6 52.8 63.1 58.3 -7.1
85 電機・部品 13,816 18,802 7,528 28.7 35.6 36.5 36.1 -12.5
XVII 輸送機械 1,556 1,918 877 58.3 50.5 3.3 23.2 -11.3
XVIII 光学・精密機械 1,558 1,909 768 29.5 71.1 -11.0 22.6 -29.5
XIX 武器 0 0 0 - - - 837.5 -
XX その他製造品 1,153 1,329 523 26.7 25.8 6.2 15.3 -22.3
XXI 美術工芸品 1 1 0 - - - 32.9 -30.6
XXII 分類不明 10 11 4 - - - 10.9 -16.6
合計 56,141 73,951 23,832 26.1 35.9 28.1 31.7 -33.4


9-3-Kr.中国の対韓国輸入        (100万ドル、%)

2007 2008 09/1H 07/06 08/1H 08/2H 08/07 09/1H
I 動物・同製品 143 163 49 73.1 63.7 -13.2 13.9 -40.3
II 植物製品 32 30 9 -13.0 -8.4 -5.7 -6.3 43.9
III 動植物油 6 4 2 43.6 30.0 -72.3 -37.3 -29.3
IV 飲料・タバコ 119 133 64 12.5 11.1 12.3 11.8 7.8
V 鉱物製品・石油 6,644 10,147 2,417 12.7 72.6 36.3 52.7 -53.3
VI 化学製品 10,861 12,030 4,517 20.8 19.2 3.0 10.8 -26.9
VII プラスチック・ゴム 8,515 9,193 4,244 16.3 17.6 -0.7 8.0 -10.3
VIII 皮革製品 561 487 182 -2.2 -13.3 -13.1 -13.2 -25.5
IX 木製品 7 9 3 -39.3 13.7 27.0 20.5 -26.6
X 紙・パルプ 447 478 215 3.8 8.5 5.0 6.8 -15.6
XI 繊維 2,690 2,508 1,053 -1.8 -8.0 -5.5 -6.8 -15.2
XII 履物・傘 121 110 46 -6.1 -8.9 -9.2 -9.1 -16.8
XIII 窯業製品 319 364 109 12.9 51.5 -11.9 13.9 -44.7
XIV 宝石類 81 79 23 12.7 8.6 -12.1 -2.5 -42.7
XV 基礎金属 8,192 8,850 3,958 4.0 12.7 3.6 8.0 -12.1
72 鉄鋼 3,429 4,065 1,993 -8.7 17.2 19.9 18.6 -0.8
XVI 機械・電機 47,046 48,677 18,791 16.4 14.2 -5.0 3.5 -20.9
84 機械・部品 11,330 11,020 4,357 33.1 0.4 -6.0 -2.7 -23.9
85 電機・部品 35,716 37,657 14,434 11.9 19.4 -4.8 5.4 -19.9
XVII 輸送機械 2,112 2,108 1,020 -1.9 2.4 -3.5 -0.2 -15.4
XVIII 光学・精密機械 15,502 16,425 6,814 25.8 31.1 -13.2 6.0 -22.5
XIX 武器 0 0 0 - - - - -
XX その他製造品 191 211 169 -6.7 -1.6 23.1 10.3 72.6
XXI 美術工芸品 0 0 0 - - - - -
XXII 分類不明 166 158 88 - - - - -
合計 103,757 112,162 43,772 15.6 20.0 -1.9 8.1 -22.9


9-3-Tw.中国の対台湾貿易       

(中国⇒台湾への輸出)

09年上期の中国の対台湾貿易は輸出が82.5億ドル、-36.9%と大きく減少した。一方、輸入は347.8億ドルと-36.7%と同じような大幅減となった。

貿易収支は中国側が265.3.億ドルの大幅赤字である。

中国からの輸出でもっとも多いのがXVI機械・電機であり40.9億ドル、-29.3%と大幅減である。全体のシェアー49.5%(08年=258.8億ドル、44.9%)を占める。

ついで08年には第3位であったVI化学の10.8億ドル、-29.7%減であったが、品目別には第2位となった。

08年には2位であったXV基礎金属が4.20億ドルと-79.0と大幅に減った。(うち#72鉄鋼=1.0億ドルと-90.2%と極端に減ってしまった)。)

台湾企業は中国の工場で製造した部品を台湾に輸入して、台湾で完成品に組み立て世界に輸出していたが、中国で完成品(パソコンなど)にまで仕上げ、中国から直接輸出するという方法に切り替わったために見かけの中国⇒台湾という輸出の流が少なくなっている。

また、最近ベトナムに工場を建設し、そこから輸入し、中国生産のウエイトを徐々に落としてきていることも影響している。今後はこの中国離れの傾向が徐々に強まることは間違いない。台湾企業は東南アジアの再評価をおこない始めている。ベトナムへの投資は鉄鋼業にまで及んでいる。


9-3-Tw.中国の対台湾輸出        (100万ドル、%)

2007 2008 09/1H 07/06 08/1h 08/2h 08/07 09/1H
I 動物・同製品 200 186 127 47.0 1.3 -14.8 -7.0 29.0
II 植物製品 201 281 101 53.1 44.1 37.1 39.9 -14.2
III 動植物油 6 7 1 3.2 71.0 -52.4 15.1 -81.1
IV 飲料・タバコ 181 236 92 46.0 31.5 30.3 30.9 -18.2
V 鉱物製品・石油 950 1,342 423 13.7 63.7 26.0 41.3 -33.2
VI 化学製品 2,265 3,095 1,083 47.5 49.1 26.2 36.6 -29.7
VII プラスチック・ゴム 605 603 207 12.4 9.2 -8.8 -0.3 -34.0
VIII 皮革製品 77 89 28 -6.5 18.6 13.9 16.0 -30.4
IX 木製品 203 146 53 -7.3 -42.2 -1.9 -28.0 -30.6
X 紙・パルプ 254 266 115 11.8 9.2 -0.1 4.6 -18.0
XI 繊維 648 787 276 2.7 36.7 10.2 21.4 -26.2
XII 履物・傘 136 145 72 10.8 8.2 5.4 6.7 7.6
XIII 窯業製品 218 252 108 12.4 16.1 15.3 15.7 -7.4
XIV 宝石類 121 100 63 6.1 -20.9 -11.1 -17.6 -1.4
XV 基礎金属 3,811 3,595 416 3.9 1.1 -12.8 -5.7 -79.0
72 鉄鋼 1,929 1,867 103 3.8 1.5 -8.7 -3.2 -90.2
XVI 機械・電機 10,871 11,632 4,085 8.5 14.0 0.9 7.0 -29.3
84 機械・部品 3,557 3,805 1,258 2.4 14.5 0.3 7.0 -34.1
85 電機・部品 7,314 7,827 2,827 11.8 13.8 1.1 7.0 -26.9
XVII 輸送機械 692 817 229 30.7 27.9 9.7 18.1 -43.8
XVIII 光学・精密機械 1,530 1,731 576 36.7 48.9 -12.9 13.1 -40.0
XX その他製造品 403 488 181 2.2 16.0 25.7 21.1 -18.1
合計 23,458 25,878 8,254 13.1 18.8 2.8 10.3 -36.9


(台湾⇒中国への輸出)

中国が台湾から輸入している最大のアイテムはXVI機械・電機であり09年上期は170.4億ドルで-29.1%と大きく減ったが全体のシェアは49.0%である。(08年では482.5億ドルと全体の46.9%を占めていた)。


次に多いのはXVIII光学・精密機械の51.5億ドルであるが-57.0%と大きく減った。全体のシェアは08年の20.0%⇒09年上期14.8%と大きく減っている。

この上位2品目で台湾の中国向け輸出は63.8%である。

エレクトロニクス製品やコンピュータ部品の中国国内での自給体勢が整いつつあり、台湾からの輸出は徐々に減る傾向にある。

3番目に多いのはVIIプラスチック・ゴム製品37.3億ドルで-20.3%であった。

4番目はVI化学品で33.8億ドルであり、-37.7%と減った。

4番目に多いのはで88.1億ドルであるが伸び率は-0.7%とマイナスになった。これも08年上期は+14.5%であったが、下期は-13.6%と減少した。

5番目に多いのはXV基礎金属の74.0億ドルであるが伸び率は08年上期3.4%に過ぎず、下期は-23.6%と大きく落ち込んだ。

V鉱物・石油の伸び率は08年は前年比+154.1%と大きく伸びたが、09年上期は5.1億ドルと-73.2%と激減した。

こうなると、台湾資本は国内で、これからどういう産業で生き延びていくかが難しくなってきた。韓国と同じ事情にある。

9-3-Tw.中国の対台湾輸入        (100万ドル、%)

2007 2008 09/1H 07/06 08/1h 08/2h 08/07 09/1H
I 動物・同製品 76 57 21 21.6 -18.9 -30.2 -25.5 -19.2
II 植物製品 30 30 18 18.7 10.0 -10.8 -0.7 11.7
III 動植物油 13 18 6 30.6 95.5 0.0 41.3 -45.9
IV 飲料・タバコ 44 62 35 19.2 36.6 44.6 40.9 24.4
V 鉱物製品・石油 1,331 3,382 511 38.5 298.6 73.0 154.1 -73.2
VI 化学製品 8,251 9,340 3,378 36.7 53.7 -17.0 13.2 -37.7
VII プラスチック・ゴム 8,870 8,805 3,728 20.1 14.5 -13.8 -0.7 -20.3
VIII 皮革製品 496 454 178 -5.0 -14.6 -1.8 -8.6 -20.9
IX 木製品 37 27 8 -3.4 -13.7 -37.4 -26.6 -45.3
X 紙・パルプ 511 443 202 1.9 -10.8 -15.8 -13.4 -9.7
XI 繊維 3,287 2,929 1,310 -2.7 -8.2 -13.7 -10.9 -14.4
XII 履物・傘 48 51 18 -12.5 6.6 2.9 4.8 -30.1
XIII 窯業製品 832 752 271 11.6 22.5 -32.4 -9.6 -36.1
XIV 宝石類 124 158 48 94.5 45.5 15.2 28.0 -36.6
XV 基礎金属 8,298 7,397 2,615 10.3 3.4 -23.6 -10.9 -35.4
72 鉄鋼 3,540 2,992 1,231 0.9 -8.9 -21.9 -15.5 -22.2
XVI 機械・電機 49,040 48,253 17,042 13.1 10.1 -11.0 -1.6 -29.1
84 機械・部品 7,410 6,733 1,971 -2.3 -3.0 -14.7 -9.1 -42.4
85 電機・部品 41,630 41,520 15,072 16.4 12.6 -10.4 -0.3 -26.9
XVII 輸送機械 261 248 112 -20.8 -23.2 16.2 -5.0 4.1
XVIII 光学・精密機械 19,163 20,617 5,145 21.4 60.8 -26.2 7.6 -57.0
XIX 武器 0 0 0 - - - - 25.0
XX その他製造品 308 316 131 9.4 6.0 -0.8 2.5 -16.6
XXI 美術工芸品 1 0 0 - - - - -35.7
XXII 分類不明 3 2 1 - - - - -35.4
合計 101,022 103,340 34,776 16.0 24.1 -14.7 2.3 -36.7



9-3-Th,中国の対タイ貿易

(中国⇒タイへの輸出)

09年上期の中国のタイへの輸出は55.3億ドル、-28.5%と大きく減少した。一方、タイからの輸入は104.3億ドル、-17.6%と相対的に落ち込みが少なかった。(08年の中国の対タイ貿易は輸出が156.1億ドル、伸び率は30.3%増、輸入は256.5億ドル、伸び率13.2%増と輸出の伸び率が輸入のそれを大きく上回った)。貿易収支は43.1億ドルの中国の輸入超過になっている。

中国からの輸出で最も多いのはXVI機械・電機で24.7億ドル、-21.8%である。家電などの完成品が多いものと思われる。最近は中国製のエアコンも出回っているという。中国製のエアコンの価格は8,000バーツ(約22,000円)であるのに対し、タイ国産のものは20,000バーツ(約55,000円)とかなり差があるという(性能の差は不明)。

このXVI機械・電機の中国のタイからの輸入は59.6億ドル、-14.0%と相対的に減少幅が小さい。タイの方が「輸出超過」の形になっているが、タイからの輸出は多くがエレクトロニクス、コンピューター部品などの「部品類」である。

2番目に多いのはVI化学品の6.6億ドル、-39.0%と大きく落ち込んだ。

3番目が繊維の4.3億ドル、-23.0%の減少。

4番目はXV基礎金属で4.1億ドルで-67..4%と大きく落ち込んだ。特に鉄鋼製品は1.0億ドル、-85.3%と激減した。タイが中国から鉄鋼製品を買う必然性はない。おそらく、過去はスラブなどの半製品を多く輸入していたものと思われる。


9-3-Th.中国の対タイ輸出        (100万ドル、%)

2007 2008 09/1H 07/06 08/下 08/07 09/上
I 動物・同製品 68 91 45 67.3 19.6 34.0 18.7
II 植物製品 227 339 170 31.5 44.1 48.9 25.2
IV 飲料・タバコ 196 267 126 44.6 35.6 36.4 -2.9
V 鉱物製品・石油 135 237 118 93.7 80.6 74.9 28.2
VI 化学製品 1,355 1,881 659 42.4 12.2 38.8 -39.0
VII プラスチック・ゴム 348 420 166 36.6 24.9 20.7 -16.0
VIII 皮革製品 38 60 24 4.2 76.7 59.1 -4.9
IX 木製品 88 103 37 40.9 1.4 16.0 -25.4
X 紙・パルプ 134 159 52 27.5 -5.1 18.3 -38.8
XI 繊維 813 1,133 427 28.1 22.1 39.4 -23.0
XII 履物・傘 93 122 79 62.1 34.2 31.2 34.9
XIII 窯業製品 220 294 122 24.8 26.7 33.6 -10.4
XIV 宝石類 150 174 44 -8.1 2.9 16.3 -52.2
XV 基礎金属 2,036 2,603 410 24.2 39.4 27.8 -67.4
72 鉄鋼 1,127 1,419 96 14.9 58.4 26.0 -85.3
XVI 機械・電機 5,259 6,285 2,467 15.3 8.6 19.5 -21.8
84 機械・部品 2,720 3,296 1,349 17.0 12.8 21.2 -15.9
85 電機・部品 2,539 2,989 1,118 13.5 4.1 17.7 -28.0
XVII 輸送機械 267 419 147 30.9 59.4 56.8 -19.2
XVIII 光学・精密機械 338 707 285 7.2 94.4 108.8 -13.9
XX その他製造品 200 303 149 44.9 43.2 51.9 12.2
合計 11,975 15,605 5,528 22.6 22.1 30.3 -28.5


(タイ⇒中国への輸出)

中国がタイからの輸入で、もっとも多い品目はXVI機械・電機の59.6億ドル(全体の57.2%)である。その多くは「部品」であることは上に述べたとおりである。中国の部品の自給率が高まれば、その量は次第に減少していく運命にあることはいうまでもない。

#84機械部品(36.1億ドル、-12.3%)はコンピュータ関連が多い。しかし、#85電機(23.5億ドル、16.6%)の方はより多く減少している。エレクトロニクス部品の中国での自給率の向上はタイからの輸出に直接影響する。

2番目に多いのがVIIプラスチック・ゴムの17.4億ドル、-19.6%である。これは世界一の天然ゴムの生産国から中国の自動車用タイヤの原材料が多く輸出されているためである。中国での在庫調整のセイで減少したものと思われる。

3番目はVI化学製品である。6.5億ドル、+17.0%とプラスになっている。理由は良く分からない。

4番目はV鉱物製品・石油の5.8億ドル、-57.1%と落ち込みが大きい。

5番目はII植物製品の5.6億ドル、伸び率+3.6%である。コメや果物といった農産品である。


9-3-Th.中国の対タイ輸入        (100万ドル、%)

2007 2008 09/1H 07/06 08/下 08/07 09/上
I 動物・同製品 100 119 55 42.4 -4.8 19.3 -14.6
II 植物製品 1,053 911 563 1.1 -15.6 -13.5 3.6
IV 飲料・タバコ 134 66 64 13.5 -34.2 -50.6 81.3
V 鉱物製品・石油 1,475 2,155 583 38.2 -4.4 46.1 -57.1
VI 化学製品 1,607 1,041 649 20.6 -36.3 -35.2 17.0
VII プラスチック・ゴム 3,596 4,556 1,738 11.5 19.0 26.7 -19.6
VIII 皮革製品 154 188 58 24.7 21.9 22.1 -37.9
IX 木製品 274 303 160 3.6 9.3 10.5 8.7
X 紙・パルプ 211 181 62 24.9 -28.4 -14.1 -41.6
XI 繊維 352 367 160 4.5 4.8 4.4 -12.1
XII 履物・傘 21 33 14 19.2 37.9 54.1 -1.4
XIII 窯業製品 99 122 45 24.4 9.0 23.3 -22.7
XIV 宝石類 67 71 42 17.0 5.3 7.0 50.3
XV 基礎金属 381 223 93 61.8 -57.0 -41.4 -26.4
72 鉄鋼 97 64 26 11.4 -55.3 -33.6 -36.8
XVI 機械・電機 12,667 14,816 5,961 34.5 8.8 17.0 -14.0
84 機械・部品 7,079 8,841 3,609 41.4 14.7 24.9 -12.3
85 電機・部品 5,589 5,975 2,352 26.6 0.9 6.9 -16.6
XVII 輸送機械 51 44 21 -7.8 -11.6 -14.0 -4.9
XVIII 光学・精密機械 385 369 132 19.5 -14.2 -4.1 -31.6
XX その他製造品 28 38 21 86.3 50.1 35.6 24.8
合計 22,665 25,647 10,425 26.2 4.0 13.2 -17.6

9-3-My.中国の対マレーシア貿易

09年上期の中国の対マレーシア貿易は輸出が83.1億ドル、-17.4%、輸入は126.2億ドル、-20.7%とともに減少したが、輸入の減少幅の方が大きい。

貿易収支は43.1億ドル(08年は107.2)億ドルの中国の輸入超過になっている。

(中国⇒マレーシアへの輸出)

中国からの輸出の最大のアイテムはXVI機械・電機で35.6億ドル、-26.3%である。全体に占めるシェアは42.8%であり、07年のシェアー50.4%から見ると目だって減少している。

この項目のマレーシアから中国への輸出は80.9億ドル、-16.9%であった。この品目の中国の貿易赤字は45.3億ドルとなる。しかし、中国からの輸出は組み立て完成品が多く、マレーシアからの輸出は半導体チップスなどの電子部品が多い。

2番目に多い中国の輸出品はXI繊維の9.3億ドル、伸び率22.8%とこの時期にしては比較的高い伸びを示している。これは人口の少ないマレーシアの国民が衣類を大量に消費したはずもなく、マレーシアの華人資本家が中国の衣類を第3国に再輸出した可能性が高い。

3番目に多いのはXVIII光学・精密機械の4.8億ドル、-49.2%と大きく減少した。

4番目は08年から急速に増加しているXVII輸送機械であり、09年上期は4.8億ドル、伸び率は+40.6%であった。これは中国製の自動車がマレーシアに入ってきているものと考えられる。船舶輸入があるかもしれないが、詳細は不明である。

5番目は XV基礎金属で、金額4.3億ドル-48.9%と大きく落ち込んだ。このうち#72の鉄鋼は0.8億ドルで-75.9%と極端な減少となった。08年までの中国鋼材の流入が激しすぎた反動である。

6番目はVI化学品で4.0億ドル、-43.3%であった。


9-3-My.中国の対マレーシア輸出  (100万ドル、%)

2007 2008 09/1H 07/06 08/上 08/下 08/07 09/1H
I 動物・同製品 72 100 78 29.3 41.1 36.1 38.0 99.5
II 植物製品 583 538 282 29.5 -22.0 10.4 -7.8 10.6
IV 飲料・タバコ 364 514 143 16.1 55.6 32.7 41.1 -31.5
V 鉱物製品・石油 118 273 35 -25.4 139.2 124.1 131.4 -74.4
VI 化学製品 885 1,216 404 42.2 78.2 3.7 37.4 -43.3
VII プラスチック・ゴム 339 554 212 15.4 51.0 72.7 63.5 -2.4
IX 木製品 107 215 91 92.2 149.1 80.3 100.2 18.1
X 紙・パルプ 178 190 74 54.9 19.5 -3.4 6.6 -20.8
XI 繊維 1,665 2,005 925 53.0 21.8 19.6 20.4 22.8
XII 履物・傘 210 342 209 33.9 60.9 63.4 62.5 75.6
XIII 窯業製品 217 445 198 27.7 77.7 122.1 104.8 31.5
XV 基礎金属 1,624 1,986 433 59.7 -0.8 47.9 22.2 -48.9
72 鉄鋼 653 783 78 78.4 -4.5 46.5 19.9 -75.9
XVI 機械・電機 8,916 9,641 3,556 29.4 24.4 -4.4 8.1 -26.3
84 機械・部品 4,159 4,476 1,733 20.2 27.9 -6.6 7.6 -21.0
85 電機・部品 4,756 5,165 1,822 38.6 21.7 -2.3 8.6 -30.7
XVII 輸送機械 436 765 479 18.4 90.6 65.1 75.5 40.6
XVIII 光学・精密機械 1,532 1,669 482 6.0 44.9 -17.9 9.0 -49.2
XX その他製造品 348 674 567 43.3 82.8 100.5 93.9 138.8
合計 17,691 21,375 8,309 30.7 30.4 13.4 20.8 -17.4


(マレーシア⇒中国への輸出)

中国側の輸入で最大のアイテムはXVI機械・電機で09年上期は80.9億ドル、-16.9%である。全体に占めるシェアーは64.1%である。これは半導体やエレクトロニクス部品が依然多いことを示している。ちなみにこのアイテムでフィリピンは-59.8%と極端に落ちている。両国の競争力の差は歴然たるものがある。

2番目に多いのが、VIIプラスチック・ゴムで10.7億ドル、-28.0%である。これは天然ゴムが主体である。中国の自動車ブームに対応するタイヤ用である。

3番目に多いのはパーム油を主体とするIII動植物油の10.5億ドルであり、-47.6%と大きく落ち込んでいる。

4番目は鉱物製品・石油(V)で10.5億ドル、伸び率+9.7%と増加している。しかしながらマレーシアにこれ以上石油を輸出する余力はさほどなくなってしまった。

5番目はVI化学品で4.9億ドル、-25.1%である。

9-3-My.中国の対マレーシア輸入    (100万ドル、%)

2007 2008 09/1H 07/06 08/上 08/下 08/07 09/1H
I 動物・同製品 27 44 20 95.1 83.0 50.2 64.8 -9.0
III 動植物油 2,901 3,875 1,055 77.2 82.9 3.3 33.6 -47.6
IV 飲料・タバコ 68 116 58 34.3 90.7 54.0 69.9 2.1
V 鉱物製品・石油 1,337 1,902 1,050 68.5 74.2 19.9 42.2 9.7
VI 化学製品 1,088 1,214 490 24.9 15.4 7.4 11.6 -25.1
VII プラスチック・ゴム 2,506 2,912 1,073 10.0 29.7 4.8 16.2 -28.0
IX 木製品 439 354 102 -0.2 -5.5 -32.9 -19.3 -50.3
XI 繊維 151 138 60 9.4 -5.7 -11.3 -8.5 -14.7
XIII 窯業製品 68 83 17 29.5 42.7 5.2 21.6 -61.5
XV 基礎金属 868 739 345 135.8 -36.5 11.9 -14.9 12.8
72 鉄鋼 136 121 57 173.2 -50.9 57.4 -11.2 33.9
XVI 機械・電機 18,682 19,978 8,090 13.4 16.5 -0.8 6.9 -16.9
84 機械・部品 1,982 2,757 957 1.1 51.0 29.8 39.1 -27.2
85 電機・部品 16,700 17,221 7,133 15.1 12.4 -4.5 3.1 -15.3
XVII 輸送機械 52 78 29 60.4 95.6 16.4 50.5 -33.8
XVIII 光学・精密機械 401 529 175 24.2 36.7 28.0 31.9 -29.4
合計 28,707 32,095 12,620 21.8 24.1 1.9 11.8 -20.7

9-3-Id.中国の対インドネシア貿易
08年下期からインドネシアの対中貿易収支が大幅赤字に

09年上期の中国のインドネシア向け輸出は61.5億ドル、-23.1%の減少となった。一方輸入は56.0億ドル、-28.6%とさらに大きく減少した。その結果 中国のインドネシアとの貿易収支は5.4億ドルの黒字となった。この傾向は07年から続いている。

(中国⇒インドネシアへの輸出)

中国からのインドネシア向け輸出の最大のアイテムは機械・電気(XVI)であり、24.9億ドル、15.2%であった。全体の40.5%に相当する。中国製の家電製品にインドネシア市場に怒涛のごとく流れ込んできている。インドネシア国内の家電メーカーは発展の余地が狭められつつある。

2番目に多いのがXI繊維であり、6.9億ドル、-22.0%である。インドネシアはここ数年大量の繊維製品を中国から輸入しており、インドネシアの輸出の主力製品であった繊維産業は大きな打撃を受けている。

3番目はVI化学品であり、6.2億ドル、-32.5%である。

4番目はXV基礎金属であり、金額は5.2億ドル、-55.3%と大きく落ち込んだ。このうち#72鉄鋼は0.97億ドル、-80.53%であった。08年下期は中国鋼材が前年同期比+41.9%と急増し、国営クラカトウスチールは大打撃を受けた。

5番目はV鉱物・石油の3.5億ドル、+7.1%と増加した。これは石油製品が増えたと考えられる。

6番目はXVII輸送機械で2.6億ドル、-39.89%と大きく減った。インドネシア国内のオートバイ需要は増えており、日系オートバイ・メーカーが販売台数を急増させている。

このように中国製の工業品が大量にインドネシア市場に溢れ、インドネシアの地場産業が大打撃を受けているのは、インドネシア国内市場網を華僑資本が支配しているため、インドネシア国内の外資やインドネシア人企業(プリブミ資本)も中国製品には太刀打ちできなくなっていることを示している。

中国とASEANの自由貿易協定がさらに徹底すればこういう現象はもっと著しくなることは明白である。インドネシア政府としてもこういう傾向がインドネシア経済に将来いかなる影響を及ぼすか、あまり深刻に議論している様子は見えない。インドネシア経済を支配しているのが華人資本であり、彼等はどこでモノが作られようが関係ないということかもしれない。

9-3-Id.中国の対インドネシア輸出 (100万ドル、%)

2007 2008 09/1H 07/06 08/上 08/下 08/07 09/1H
I 動物・同製品 18 39 39 -17.1 83.6 130.7 112.7 200.1
II 植物製品 636 475 276 71.4 -10.1 -38.6 -25.2 2.9
IV 飲料・タバコ 211 279 150 8.8 7.4 54.9 32.6 41.6
V 鉱物製品・石油 1,129 1,050 345 0.8 -46.2 37.2 -7.0 7.1
VI 化学製品 1,197 1,675 623 26.4 68.3 15.8 39.9 -32.5
VII プラスチック・ゴム 317 419 153 26.5 32.1 32.5 32.3 -22.2
VIII 皮革製品 34 53 14 16.1 58.4 51.9 55.5 -54.3
IX 木製品 73 70 24 45.9 -14.1 7.4 -4.1 -28.5
X 紙・パルプ 88 101 46 53.7 73.8 -23.9 14.2 -23.6
XI 繊維 1,435 1,834 692 38.8 36.0 20.9 27.8 -22.0
XII 履物・傘 140 171 74 34.0 15.8 27.0 21.6 -6.1
XIII 窯業製品 191 281 102 3.0 53.2 41.1 46.6 -22.9
XV 基礎金属 1,816 2,364 519 37.9 16.0 47.6 30.2 -55.3
72 鉄鋼 826 960 97 40.9 -0.5 41.9 16.3 -80.5
XVI 機械・電機 4,044 6,683 2,488 44.1 72.7 59.9 65.3 -15.2
84 機械・部品 2,007 3,588 1,390 47.8 75.3 81.2 78.8 -5.3
85 電機・部品 2,036 3,095 1,098 40.6 70.1 38.7 52.0 -25.1
XVII 輸送機械 628 894 258 13.5 64.9 26.4 42.3 -39.8
XVIII 光学・精密機械 375 451 190 72.5 66.4 -12.9 20.1 -27.0
XX その他製造品 263 347 149 42.5 44.7 22.9 32.2 -8.1
合計 12,611 17,192 6,146 33.4 36.9 35.8 36.3 -23.1


(インドネシア⇒中国への輸出)

08年の中国のインドネシアからの輸入は56.0億ドル、-28.6%である。08年下期から中国側の輸入が目立って鈍化(1.4%)してきた。

インドネシアがもっとも多く輸出しているアイテムはV鉱物製品・石油であり、18.8億ドル、-36.55%であり、全体に占めるシェアは33.6%である。

2番目はIII動植物油の9.0億ドル、-42.7%と大きく落ち込んだ。その大部分はパーム油である。輸出に占めるシェアは16.1%であり、この両者でインドネシアの対中国輸出の約半分を占める。

3番目はXVI機械・電機であり7.9億ドル、-22.8%である。ほとんどが電池や電子部品である。本来、インドネシアの輸出の中心になるべき機械・電機が全く振るわないのである。全体に占めるシェアは14.0%である。

4番目はVIIプラスチック・ゴムの5.1億ドル、-13.4%である。これは天然ゴムが主体である。対中輸出に占めるシェアは9.1%である。

5番目は基礎金属の4.1億ドル、+59.9%と急増している。これは非鉄金属の地金が主体である。全体に占めるシェアは7.3%である。

6番目はXVX紙・パルプの3.9億ドル、-28.9%である。輸出に占めるシェアーは7.0%である。

要するに、インドネシアの中国への輸出アイテムはそのほとんどが天然資源と農産品であり、工業品はおそらく4分の1にも満たない状況である。

一方中国からは安価な工業製品が怒涛のごとく押し寄せてくる。そのほとんどが本来インドネシアでも生産可能なものである。一体どうなっているのだろうか。

インドネシアの中国への事実上の「経済的植民地化」(工業製品を輸入、主に1次産品を輸出)が進行しつつある。その間インドネシアの工業化は一向に進まないという現象が起こりつつある。「東アジア共同体」の共存共栄体制やFTAも中国側が一方的有利のうちに進みつつある。インドネシアは中国にとっては誠にいいカモである。インドネシアの工業化は前進どころか後退に次ぐ後退を余儀なくされている。21世紀にインドネシアの経済的な劣化はいっそう進みそうである。楽観すべき要素はあまり見当たらない。これはフィリピンも同じである。

9-3-Id.中国の対インドネシア輸入 (100万ドル、%)

2007 2008 09/1H 07/06 08/上 08/下 08/07 09/1H
I 動物・同製品 46 54 29 -5.5 -41.2 166.4 18.6 48.6
II 植物製品 104 123 53 26.5 10.9 23.7 17.9 -0.0
III 動植物油 1,597 2,376 902 49.3 118.4 -8.4 48.8 -42.7
IV 飲料・タバコ 51 70 31 32.7 77.1 12.3 37.5 -11.5
V 鉱物製品・石油 4,530 5,277 1,882 100.2 28.3 4.2 16.5 -36.5
VI 化学製品 882 699 318 -5.9 -12.2 -29.4 -20.7 -18.8
VII プラスチック・ゴム 932 1,243 512 4.2 41.8 26.5 33.3 -13.4
VIII 皮革製品 56 78 28 37.0 67.3 15.7 39.4 -35.5
IX 木製品 255 197 63 -22.1 -18.8 -27.1 -22.8 -42.6
X 紙・パルプ 928 1,068 392 1.1 19.0 11.3 15.1 -28.7
XI 繊維 225 232 119 0.3 1.6 5.0 3.2 1.4
XII 履物・傘 48 83 34 97.6 104.0 47.3 70.9 -18.2
XIII 窯業製品 22 20 7 -20.3 -15.7 -3.9 -10.9 -34.2
XV 基礎金属 399 494 408 -16.6 49.3 4.9 23.9 59.9
72 鉄鋼 13 24 3 -78.9 132.4 15.4 81.5 -81.6
XVI 機械・電機 2,140 2,181 785 3.9 2.0 1.8 1.9 -22.8
84 機械・部品 1,003 942 335 -17.5 -15.2 2.9 -6.1 -20.7
85 電機・部品 1,138 1,239 429 34.6 19.2 0.9 8.9 -27.7
XVII 輸送機械 71 36 3 0.5 -2.0 -84.8 -48.8 -89.7
XVIII 光学・精密機械 88 68 25 3.0 -9.1 -33.1 -22.7 -27.7
XX その他製造品 25 29 14 68.4 32.3 4.2 16.9 -8.6
合計 12,398 14,330 5,603 29.1 30.6 1.4 15.6 -28.6



9-3-Ph.中国の対フィリピン貿易

フィリピンは対中貿易では意外にも圧倒的に輸出超過であった。それは半導体の輸出によるものであったが、08年下期から様子が変りつつある。

09年上期の中国の対フィリピン輸出は36.4億ドル、-15.5%に対して、輸入は49.7億ドル、56.5%であり、中国側の貿易赤字は13.3億ドルに達している。08年上期の赤字は71.2億ドルであり、赤字幅が急速に縮小している。

(中国⇒フィリピンへの輸出)

09年上期の中国の輸出の内訳は、機械・電機(XVI)が13.3億ドル、17.37%(全体に占めるシェア=36.5%)が最も多い。

2番目はXI繊維で、4.4億ドルで、伸び率+6.7%である。フィリピンが中国からの繊維製品(主体は衣類)を大量に輸入するのは「再輸出」のためであろう。それによって中国の繊維輸出は「国別数量規制(クオータ・システム)」を回避できる。

3番目に多いのはXV基礎金属で2.7億ドル、-59.3%である。そのうち#72鉄鋼が0.71億ドル、-81.5%と激減した。これは08年に集中輸入した在庫調整である。フィリピンにはさほど有力な鉄鋼メーカーが存在しないため、中国にとっては鉄鋼製品の格好の輸出市場となっている。

4番目はVI化学品で2.6億ドル、-42.5%である。

フィリピンの市場に出回っている工業品は多くがメイド・イン・チャイナであり、あたかもフィリピンは中国の植民地のごとき有様である。

(フィリピン⇒中国への輸出)

フィリピンからの輸出品はXVI機械・電機が41.2億ドル、-59.8%と激減した。対中輸出の82.9%を占めている。しかし、伸び率を見ると08年上期は14.6%の伸びを示したが、下期には-36.4%と大きく落ち込んだ。09年上期では-59.8%である。フィリピンの輸出の目玉が急速にダメになっている。

このうち#84機械関係はパソコン部品(HDDなど)が主体であり、11.3億ドル、-26.5%であった。ところが金額が最も多い#85電機は主体が半導体であり、金額は29.9億ドル、-65.7%とな激減である。

これ以外では銅地金などのXV基礎金属が2.7億ドル、-17.3%、シェアは5.5%である。

政策の質としてはインドネシアよりもっとひどい。ASEAN4の中では最低である。工業化には何の展望も開けない。GDPの数字だけを適当にデッチあげて、フィリピン経済はすばらしいなどと政府は宣伝している。国民の資質は相対的には優秀である。ダメなのはトップのエリート階級である。

9-3-Ph.中国の対フィリピン輸出   (100万ドル、%)

2007 2008 09/上 07/06 08/上 08/下 08/07 09/上
I 動物・同製品 60 76 59 33.0 91.8 -4.2 25.4 63.6
II 植物製品 286 231 125 20.3 -21.3 -17.8 -19.5 15.8
IV 飲料・タバコ 190 234 119 12.7 21.8 24.6 23.4 18.5
V 鉱物製品・石油 222 353 207 16.4 19.1 116.0 58.6 32.1
VI 化学製品 508 765 259 41.1 92.1 15.0 50.6 -42.5
VII プラスチック・ゴム 326 389 163 28.6 10.3 28.1 19.5 -6.7
VIII 皮革製品 44 67 29 63.8 69.5 39.1 52.2 -9.0
IX 木製品 24 30 12 36.3 28.1 19.1 23.0 -12.2
X 紙・パルプ 76 103 47 46.5 54.8 17.3 34.6 -14.2
XI 繊維 754 877 440 22.7 30.9 5.7 16.2 6.7
XII 履物・傘 158 168 124 25.0 19.5 -4.1 6.5 46.9
XIII 窯業製品 142 198 110 51.0 32.6 43.7 38.9 35.3
XV 基礎金属 1,134 1,329 274 51.8 20.9 13.7 17.2 -59.3
72 鉄鋼 634 699 71 51.2 20.2 0.2 10.2 -81.5
XVI 機械・電機 2,880 3,478 1,330 24.5 24.3 17.8 20.7 -17.3
84 機械・部品 764 1,052 423 32.9 40.6 35.4 37.6 -8.5
85 電機・部品 2,116 2,426 907 21.7 18.8 11.2 14.6 -20.9
XVII 輸送機械 252 353 116 43.8 25.6 51.0 39.8 -17.3
XVIII 光学・精密機械 244 153 57 27.3 -23.5 -45.6 -37.2 -19.7
その他製造品 194 271 169 62.6 41.1 38.7 39.6 56.9
合計 7,500 9,078 3,642 30.7 26.4 16.6 21.0 -15.5


9-3-Ph.中国の対フィリピン輸入   (100万ドル、%)

2007 2008 09/上 07/06 08/上 08/下 08/07 09/上
I 動物・同製品 3 7 3 17.9 125.6 192.1 162.3 -2.6
II 植物製品 119 144 75 -0.8 28.7 14.8 21.3 3.9
V 鉱物製品・石油 1,034 615 138 172.7 -7.1 -66.6 -40.5 -67.3
VI 化学製品 76 119 35 11.7 74.9 44.0 56.8 -36.9
VII プラスチック・ゴム 134 200 119 -38.6 30.1 69.6 49.1 31.9
IX 木製品 18 23 12 39.8 16.8 35.2 26.5 17.7
XI 繊維 49 60 27 12.3 13.8 29.8 21.7 -5.9
XV 基礎金属 1,029 498 272 20.6 -58.2 -30.3 -51.6 -17.3
72 鉄鋼 129 51 18 -18.3 -79.8 618.5 -60.7 -27.5
XVI 機械・電機 20,376 17,525 4,124 29.8 14.6 -36.4 -14.0 -59.8
84 機械・部品 2,769 3,173 1,136 -0.1 22.1 8.3 14.6 -26.5
85 電機・部品 17,607 14,351 2,988 36.2 13.3 -43.2 -18.5 -65.7
XVIII 光学・精密機械 98 150 53 -36.6 15.3 82.3 52.4 5.0
合計 23,116 19,502 4,972 30.8 8.7 -36.0 -15.6 -56.5

9-3-In.中国の対インド貿易


中国の対インド輸出入バランス   (100万ドル)

2005 2006 2007 2008 2009年上
中国の輸出 8,933 14,582 24,016 31,500 13,027
インドからの輸入 9,767 10,278 14,631 20,281 6,609
貿易収支 -835 4,304 9,385 11,219 6,418 

(中国の対インド貿易)

09年上期の中国のインドへの輸出は130.3億ドル、前年同期比-16.7%であった。一方輸入は66.1億ドルにとどまり、前年同期比-50.6%と大きく落ち込んだ。そのため中国の貿易黒字は64.2億ドルと貿易額の49.3%に達する異常事態になった。

中国からの輸出のほとんどが工業製品である。とりわけ56.47%がXVI機械・電機でる。

ついで多いのがVI化学品の15.3%、3番目がXV基礎金属の7.2%であった。

4番目がXI繊維の6.9%である。

一方、輸入はと見ると最大のアイテムはV鉱物製品・石油の63.9%である。その主体は鉄鉱石である。これが前年同期比-58.4%と激減した。

ついで基礎金属が10.4%、化学品が6.9%を占める。

一言で言えば、インドは「先進工業国中国」の工業製品を輸入する一方で、輸出品は鉄鉱石ぐらいしかないというのが現状である。経済的にはインドは中国の植民地に等しい。

インドも工業化が進みつつあり、自動車や鉄鋼の発展は著しいが、電気機械などはこれからである。今後はインドは中国製の電気製品などの輸入をめぐってかなりの貿易摩擦が起こることが予想される。

9-3-In.中国の対インド輸出   (100万ドル、%)

2006 2007 2008 09/1H 07/06 08/07 09/IH
I 動物・同製品 6 8 9 3 16.7 19.7 -14.4
II 植物製品 61 63 95 101 3.3 50.8 95.0
IV 飲料・タバコ 39 48 45 19 23.6 -6.5 -23.7
V 鉱物製品・石油 595 379 929 163 -36.2 144.8 -66.9
VI 化学製品 2,341 3,891 5,215 2,002 66.2 34.0 -30.0
VII プラスチック・ゴム 418 830 868 284 98.6 4.6 -40.3
VIII 皮革製品 45 66 97 42 47.2 47.4 10.5
IX 木製品 28 61 66 37 118.4 8.7 19.5
X 紙・パルプ 171 271 296 112 57.8 9.4 -15.5
XI 繊維 1,419 1,877 2,089 903 32.3 11.3 -8.6
XII 履物・傘 81 113 190 87 39.8 68.0 -11.7
XIII 窯業製品 293 411 577 264 40.3 40.5 -1.7
XIV 宝石類 114 147 113 36 29.5 -23.3 -45.2
XV 基礎金属 1,846 3,370 3,657 942 82.5 8.5 -40.8
72 鉄鋼 610 1,482 1,732 158 143.0 16.9 -74.0
XVI 機械・電機 6,360 11,242 15,343 7,348 76.8 36.5 -3.0
84 機械・部品 2,721 4,231 6,969 3,490 55.5 64.7 3.6
85 電機・部品 3,639 7,011 8,373 3,858 92.6 19.4 -8.2
XVII 輸送機械 284 543 785 214 91.0 44.6 -45.4
XVIII 光学・精密機械 241 342 434 239 41.8 27.0 21.7
XX その他製造品 225 334 477 200 48.7 42.8 -5.8
合計 14,582 24,016 31,500 13,020 64.7 31.2 -16.7


9-3-In.中国の対インド輸入   (100万ドル、%)

2006 2007 2008 09/1H 07/06 08/07 09/IH
I 動物・同製品 96 100 110 57 4.7 10.0 17.5
II 植物製品 57 88 127 37 55.6 43.7 -54.0
III 動植物油 62 85 130 51 35.5 53.6 -36.0
IV 飲料・タバコ 165 132 258 72 -20.0 95.6 -46.4
V 鉱物製品・石油 5,557 9,104 14,910 4,225 63.8 63.8 -58.4
VI 化学製品 1,054 1,210 1,183 457 14.8 -2.3 -31.3
VII プラスチック・ゴム 549 348 348 73 -36.6 0.1 -58.2
VIII 皮革製品 155 201 212 79 29.9 5.6 -22.4
XI 繊維 949 1,092 1,215 255 15.0 11.3 -74.0
XII 履物・傘 77 123 123 54 60.6 0.1 -38.5
XIII 窯業製品 9 42 61 30 372.3 44.3 7.6
XIV 宝石類 287 385 417 172 34.0 8.4 -14.2
XV 基礎金属 751 1,081 583 687 43.9 -46.1 105.9
72 鉄鋼 341 365 242 301 7.0 -33.7 132.6
XVI 機械・電機 389 501 473 290 28.8 -5.5 26.1
84 機械・部品 245 304 256 191 24.0 -15.7 54.6
85 電機・部品 144 197 217 99 36.9 10.2 -7.0
XVII 輸送機械 10 15 16 8 49.3 8.6 -16.4
XVIII 光学・精密機械 68 73 80 48 8.1 9.0 28.0
合計 10,278 14,631 20,281 6,609 42.3 38.6 -50.6