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中国の鉄鋼業 sub11

17-33.China Said to Mull Mergers to Create Two State Steel Giants (2016-8-1)

17-32,China Steel Pours Out Faster Than Ever(2016-7-21)

17-31.As Iron Ore Climbs, So Do Stockpiles at China’s Ports(2016-7-14)

17-30 钢铁业一季报巨亏87亿 亏损增加6.6倍(2016-5-2

17-29 中国大手10社の2015年の欠損は467億元に達する(2016-4-7


17-28, Steelmaker Becomes Latest Chinese Company to Miss Bond Payment
(2016-3-29)


17-27 米国は中国の冷延鋼板に対して266%の関税(2016-3-2

17-26中国鋼材価格下げ止まりを見て小型高炉を続々再火入れ(2016-2-21)

17-25,人民日報が伝える楽観論(2016-2-9)

17-24.China's 150 Million Tons of Steel Cuts Seen Too Small, Too Slow(2016-2-5)

17-23、China announcing 400,000 steelworker job cuts(2016-2-1)

17-22, 武漢鋼鉄元会長鄧崎琳氏汚職容疑で党籍はく奪(2016-1-9

17-21中国の鉄鋼業にとっては利益は2の次余は輸出(2015-12-4)

17-20. なぜ中国鉄鋼業は減産体制に入れないか?

17-19.宝山鋼鉄2011年の純利益は74億元と-42.9%(2012-4-3)


17-18.中国製溶接鋼管アメリカで補助金容疑でクロ(08年6月21日)

17-17.EUの鉄鋼業界、中国製鋼材に特別関税付加を要求(07年10月28日)

17-16.鉄鋼製品5月20日より輸出許可制に(07年5月1日)

17-15.鞍山鋼鉄の07年1Qの純益倍増(07年4月30日)

17-14. 鉄鋼輸出を抑制し、国内市況を安定させる妙案を策定中(07年3月7日)

17-13. 中国の鉄鋼業は大増産下の大幅減益(06年8月21日)

17-12 宝山鋼鉄の05年4Qの利益は減少、利益率大幅低下(06年3月29日)

17-11. 中国鉄鋼大手3月より薄板類の10%値上げ発表(06年2月23日)

17-10. 中国の鉄鋼業は既にバブルがはじけ始めた(051127日)

17-9. 鞍山鋼鉄集団と本渓鋼鉄集団が合併し鞍本鋼鉄集団となる(05年8月18日)

17-8. 中国の鉄鋼業の集約化大綱が決まる(05年7月15日)

17-7.宝山鉄鋼の純利益は35%増(05年3月15日)

 

17-1. 鉄鋼製品のセーフガード関税を撤廃(03年12月26日)

商業省は12月26日付けで、従来から鉄鋼製品に課していた、セーフガード関税を撤廃した。これは、米国が先ごろセ鉄鋼製品のーフガード関税を撤廃したことを受けての措置であるとも解釈されている。

中国政府は2002年11月20日付けで、冷延薄板、熱延薄板、ステンレス薄板、亜鉛めっきカラー鋼板、非結晶性電磁鋼板の5品種について、セーフガード関税を課してきた。

これによって、中国の鉄鋼業はかなりの打撃をこうむるであろうが、近代設備の少ない中国鉄鋼業に無理な増産を強いるよりも、日本などから安価で良質の鋼材を輸入するほうが、国民経済的にはメリットが大きいことは明らかである。

中国は、粗鋼生産を急増させているが、その大部分は国際レベルとはるかにかけ離れた、小型設備であり、今後大きな負の遺産を背負い込むことになるであろう。

中国は現在2億トンに近い粗鋼生産を誇っているが、その中でまともな設備は宝山製鉄所の新鋭設備937万トン(能力ベース)を除けばほとんどが旧式設備である。(宝鋼グループとしての粗鋼生産は2002年1,948万トン)

現在、中国の鉄鋼消費は一時的なブーム状態(バブル)にあり、その需要をまかなうには輸入で対応するほうが合理的である。

また、立地的には宝山製鉄所に匹敵するような場所は意外にも中国国内ではほとんど見当たらない。

表17-1、宝山製鉄所の主要設備

高炉 転炉 節煙広幅帯鋼ミル
#1.’85年9月稼動、4,063㎥ ’85年稼動300tX3 #1.84年稼動、400万トン/年
#2.’91年6月稼動、4,063㎥ ’98年5月稼動、250tX2 #2.90年稼動、420万トン/年
#3.’94年9月稼動、4,350㎥   #3.96年稼動、300万トン/年
年産能力、960万トン 年産能力、937万トン 年産能力、1,120万トン

 

表17-2中国の鉄鋼需給     (万トン)

  粗鋼生産 鋼材生産  輸入     輸出  見掛消費
1995 9,536  8,980   1,397   593 9,784
1996 10,124 9,338 1,598 422 10,514
1997 10,891 9,987 1,323 462 10,848
1998 11,459 10,728 1,242 357 11,623
1999 12,395 12,102 1,486 368 13,220
2000 12,850 13,146 1,596 621 14,121
2001 15,163 16,068 1,722 474 17,316
2002 18,155 19,218 2,449 545 21,121

資料;国家統計局

 

17-2. 中国政府も鉄鋼業の無秩序拡大に警鐘(04年1月10日)

中国政府はさすがに最近の鉄鋼業界の集中豪雨的な設備拡張に対し、ブレーキをかける必要を感じ、「鉄鋼政策」を新たに作成した。具体的内容はまだ明らかではないが、各企業にかなりの自制を求める内容になっているものと思われる。

03年上期の鉄鋼設備投資は02年上期に比べ134%増に達し、通年では1,600億元と02年の704億元の2.3倍になる。その結果、設備能力は2005年には03年に比べ8,000万トン増えて、3.3億トンに達する見込みである。

一方、需要のほうは05年で2.5億トンに過ぎず、膨大な過剰設備が見込まれる。なお、03年の粗鋼生産は2.1億トンであった。

中国の粗鋼規模が1億トンに達したのは1996年(表17-2)であり、1949年の共産党政権成立以来46年間も要している。ところが2億トンに達したのはそれからわずか7年後の03年である。

あまりに早いピッチで増産したことになるが、その間の設備投資は小型高炉中心で、相対的に非効率な設備であり、製品も低級品(建設用の棒鋼や形鋼など)が中心である。

北京大学の中国経済センターのリン・ユイフー理事は「このような過剰投資は地方政府」の責任だとしている。

筆者が上に述べた懸念は中国政府としても当然のこととして問題視しているのである。中国経済の資本主義化が闇雲な「市場第一主義」に陥らないことを祈りたい。(参考記事;http://www.scmp.com 04年1月10日、有料です)

 

17-3. 5カ国の冷延薄板輸入に反ダンピング輸入関税を課す(04年1月14日)

中国政府は家電製品などに使われる冷延薄板についてロシア、韓国(除くPOSCO)、カザフスタン、ウクライナおよび台湾の5カ国からの輸入に対し、55%までの反ダンピング輸入関税を課すことを決定した。

台湾は55%とという最も高率の関税を課せられた。これは明らかに政治的な嫌がらせと受け止められている。他のメーカーは3~14%の比較的低率なものであるという。

つい先ごろまでは、中国は台湾の鉄鋼メーカーに対しては「優先的扱い」をしていたはずである。しかし、陳水扁総統が台湾独立色の強い動きをし始めたので、中国政府は「報復」に出たともみられる。「政経不可分」の原則である。

中国にあまりに深入りしすぎると、それが政治的にマイナス(弱点)になりうるというのは、日本も同じことである。特に「靖国参拝」などということに異常な執念を燃やしている首相をいただいている日本国民はますます「要注意」である。

中国政府は上記のとおり、セーフ・ガード関税を昨年末撤廃したばかりである。

この課税は直ちには実行され、2008年8月まで続けると商務部(商業省)は言明している。もしそうなるとすれば、比較的良質の冷延薄板を供給してきた韓国、台湾からの供給が途絶えることになりかねず、中国の地元の家電メーカーは大打撃を受ける。

逆に、日本メーカーと韓国のPOSCO(浦項製鉄所)は漁夫の利を占めることになるであろう。POSCOが対象外とされたのは国営の宝山製鉄所と提携関係を結んでいるためと思われる。

中国は03年に2億2千万トンの粗鋼を生産したが、輸入を3,800万トン程度しているといわれる。

⇒冷延薄板の反ダンピング輸入関税は撤廃の見通し(04年5月19日)

中国政府は近く、冷延薄板に課せられていた最大55%までの反ダンピング課税(2008年9月まで)を撤廃する方針であるという。理由は、鉄筋棒鋼などは国内生産が過剰で値下がりしているが、冷延薄板は以前需給がタイトであるためであるという。

冷延薄板は自動車や家電の主要素材であり、高品質のものは全面的に輸入に頼らざるをえず、輸入規制体制を続けていると最近上昇気味の消費者物価にも悪影響を及ぼすという判断が出てきた。

2003年に中国は3,717万トンの鋼材を輸入したが、3,325万トンが鋼板類(ホット・コイル、厚板など)であった。そのうち964万トンが冷延鋼板であったという。

輸入関税を引き下げても冷延鋼板の国際価格は高いので、中国への輸入が急増することはないと関係者は見ているようである。

 

17-4. 中国の鉄鋼統計に疑念(04年2月3日)

WSJの2月3日付けのインターネット版(有料)で”China's Data Gap Irks Steel Industry"という見出しの記事が出ていた。

中国の鉄鋼需要は近年異常な伸びをしめしていることは上に述べてとおりであるが、実態がどうなっているのか良くわからないという趣旨の記事である。

鉄鋼会社で長年働いていた筆者にとってどうにもわからない点は、銑鉄生産をどうやっているかということである。

中国の製鉄所は宝山製鉄所を除きほとんどが内陸型製鉄所であり、鞍山製鉄所など従来から知られている製鉄所は高炉など上工程の設備が世界レベルから見て小型でしかも旧式である。

96年から2003年の7年間に1億トン以上も粗鋼生産が増えたということは、もともと鉄源としてのスクラップが少ない中国では銑鉄生産も粗鋼と同程度以上に増えているはずである。

ところが、銑鉄生産設備である高炉で大型のものが作られたという話は聞いたことがない。小型高炉を大量に建設して7年間の間に1億トンもの銑鉄を作ったという話はどう考えても合理性があるとは思えない。筆者にとっては謎としか言いようがない。

圧延設備の方は世界レベルのものが新日鉄やPOSCO(韓国)などの協力でできつつあるが、鉄鋼業の生命は大型の「鉄源」生産設備である。その点が日本の鉄鋼業が世界に冠たるゆえんでもあり、米国の鉄鋼業の衰退のそもそもの出発点はこの鉄源問題にある。

WSJは中国の鉄鋼統計は10年前と比べれば格段に改善されているがなお不明の点が多いということを指摘している。私も全く同感である。ただし、中国の当局者は全ての重要な問題点を把握しているはずである。

 

17-5. 首鋼と唐山グループで1,500万トンの新製鉄所建設計画(04年8月29日)

2008年の北京オリンピック工事に対応するため華北部で首都鋼鉄(年産能力825万トン)と唐鋼集団(年産能力903万トン)は合弁で新会社を設立し、第1期段階年産800万トン、投資規模486億トンの一貫製鉄所を検することで合意した。

最終的には年産1,500万トンを目指す。立地は河北省唐山、曹妃甸地区。

出資比率は取鋼51%、唐鋼49%とする。

製鉄所の設備内容は明らかにされていないが、このような内陸型大型製鉄所が技術的に国際競争力があるかどうかは大いに疑問である。

原料はおそらく国内の鉄鉱石を使用するものと思われる。そうなると高品位なものは使用できず、大型高炉による操業は期待できない。その段階で既に国際競争力を持ちえないであろう。

資料出所=http://sina.com.cn/ 04年8月28日付け

 

17-6. 河北省の鉄鋼業の大リストラに向けて始動(04年11月6日)

河北省は中国一の鉄鋼生産を行っている。2004年の中国の粗鋼生産は2億6千万トンに達する見込みであるが、そのうち河北省における生産は5,300万トンが見込まれ、中国全体のシェアは20%を超えるものと見られる。

河北省の鉄鋼生産企業は204社に達するが、年産50万トンを超える企業は約40社に過ぎない。最大のものは唐鋼集団(2003年生産量608万トン)である。次いで、邯鄲鋼鉄605.6万トン、唐山建龍257.5万トンなどである。

概して設備は旧式であり、生産規模も小さく、品種は鉄筋棒鋼、形鋼など建材用途のロー・グレード品が主体である。

唐鋼グループは上(17-5)で見たように首都鋼鉄と合弁で新会社を作る計画があるということであったが、最新情報では河北省内部の唐山周辺の大規模企業を集めて新会社として発足させる構想が進んでいるようである。おそらく両案が平行して検討されているのであろう。

それは、①唐山鋼鉄(唐鋼と略=粗鋼生産608万トン強)、②唐山国豊鋼鉄集団有限公司(国豊と略、粗鋼生産能力=400万トン)、③唐山恒通精密薄板有限公司(恒通と略、粗鋼生産能力不明)の3社が合併して1,200万トン規模の会社を作るというものである。(国豊と恒通の設備内容等は目下のところ不詳である。)

河北省政府としては中小規模の鉄鋼企業が乱立している現状を何とかしようということで、中央政府(国務院)とも協議しながらリストラ案(再編整理)を作成する動きにあるということであろう。

鉄鋼業の景気の良い間にことを進めた方が社会的摩擦は少ないかも知れないが、利益を上げている企業は簡単にはリストラには応じないであろう。だが、非効率的設備の拡張に大金をつぎ込むことだけは早急にやめさせる必要があろう。

これ以外に全国規模で大鉄鋼企業の再編は進行している。そのいくつかの例を挙げると

1. 宝山製鉄所(上海、03年粗鋼生産11,547千トン)が馬鞍山鋼鉄(安徽省、03年粗鋼生産6,062千トン)とおよび河北省の邯鄲鋼鉄(Hohdan、年産6,057千トン)との合併話があるといわれているが、当事者は技術協力の話であるとしている。

2. 武漢鋼鉄(湖北省、03年粗鋼生産8,435千トン)は鄂城鋼鉄(湖北省、Echeng、同2,034千トン)と重慶鋼鉄(重慶市、同2,069千トン)と杭州鋼鉄(浙江省、同2,598千トン)との合併を協議中であるといわれている。

このうち武漢鋼鉄と鄂城鋼鉄とは同じ湖北省の製鉄会社であり、実現性はかなり高いものと思われる。また、武漢鋼鉄と杭州鋼鉄は合併の合意書に調印済みであるといわれている。

3.鞍山鋼鉄(遼寧省、03年粗鋼生産10,177千トン)と本渓鋼鉄(遼寧省、Benxi、同7,198千トン)は省政府の指導で合併話が一時期進んだが、その後の動きはない模様である。⇒この話は具体化に向かって動き出している(05年3月14日)

これらの製鉄所が仮に合併しても、率直に言って設備、技術とも国際的には見劣りするといわざるを得ず、合併の効果がどういう形で出るのかなかなかイメージが沸いてこない。

 

17-7.宝山鋼鉄の純利益は35%増(05年3月15日)

2004年の上海宝鋼集団の純利益は94億元(11.4億ドル)に達し、03年の69.8億元に比べ34.7%の増加となった。また、本業の売り上げは586億元となり03年の445億元に比べ31.7となった。

2005年の見通しとしては売り上げは715億元(約9070億円)、税引き前利益は136億元(+37%)に達するものと考えている。ただし。原材料のコスト・アップにより限界利益は31%から29%に減少するものと見ている。

宝鋼としては34億ドルの増資を行いたいとしている。増資は前々から予定していたが、中国の株式市場が低迷しているため、見送っていた。

中国の04年は鉄鋼市場は平均20%の上昇を見た。これは世界市場の平均40%アップに比べ可なり低い伸びの抑えられた。(WSJ Internet, 05年3月15日)

 

17-8. 中国の鉄鋼業の集約化大綱が決まる(05年7月15日)

WSJ(7月13日、インターネット版)によれば、中国政府は基礎産業である鉄鋼業の「高品質化、ハイテク化」を促進するために企業集約を図っていく方針を決定したという。

中国冶金産業研究所の副所長であり、技術総責任者(chief engineer)であるLi Xinchuang 氏は中国国務院は新しい鉄鋼産業発展計画を決定し、来週中にもその内容が公表されるであろうと語った。

作業に当たったのは国家発展・改革委員会でありLi氏もそれに参加していた。その詳細はまだ明らかにされていないがいくつかのポイントは以下の通りであるという。

①鉄鋼産業への新規参入障壁を高める。②小規模鉄鋼メーカーの存続を困難にさせ、企業集約を容易にする。③現在15のトップ・メーカーの生産シェアーは45%であるが、2010年には10大企業の生産シェアーを50%に高め、2020年までには70%に高める。

④外資の大手鉄鋼会社への投資を制限する。外資は500万トン以上の生産規模を持つ会社の過半数の株式を所有することは許可されないようにする。しかし、自動車用鋼板や電気亜鉛メッキ鋼板などのハイテク製品を作る合弁会社への出資は歓迎される。

⑤鉄鋼製品の輸出は必ずしも奨励されない。

などというものである。中国は2004年には2億9600万トンの粗鋼生産実績をあげ、世界の24%のシェアーを確保している。

ここ数年の中国の鉄鋼業は世界的に立ち遅れた技術・設備による量的な拡大投資を行い、粗鋼生産も増大したが、今後の鉄鋼需要の高度化には対応できない「すれ違い現象」が起こっている。

中国政府はその対策に苦慮しているが、集約化しただけでは「過剰設備」の廃却には効果を発揮するであろうが、高品質化には直接役立たない。外国企業の投資を閉め出すとますます高品質化への道はせばめられることになるであろう。

 

17-9. 鞍山鋼鉄集団と本渓鋼鉄集団が合併し鞍本鋼鉄集団となる(05年8月18日)

中国第2の鉄鋼メーカー 鞍山鋼鉄集団(Angang)と大12位の本渓鋼鉄集団(Bengang)が8月16日に正式に合併し「鞍本鋼鉄集団」(Anben)という新会社を設立した。これは中国政府の鉄鋼産業リストラ計画(上記#17-8参照)に基づく集約第1号ともいうべきものである。

鞍山鋼鉄集団の年間の生産能力は銑鉄1,300万トン、粗鋼1,300万トン、鋼材1,100万トンであり、本渓鋼鉄集団は銑鉄700万トン、粗鋼700万トン、鋼材550万トンであり、両 社あわせると粗鋼規模2,000万トンの大型鉄鋼会社の誕生となる。売上高は両社で約1,000億元(1兆3,500億円)となる。

鋼板の生産能力は鞍山が600万トン、本渓谷が400万トンで両社合わせると1,000万トンとなり宝山の800万トンをしのぐ規模となる。ただし鞍本グループの生産設備はかなり歴史の重みを感じさせるものがある。

2010年までに、新会社は積極的に設備投資を行い、粗鋼規模3,000万トンにまで拡大する計画であるという。

両社とも中国東北部の遼寧省にあり、南の宝山鋼鉄(2004年粗鋼生産=2,141万トン)に対抗する、北の鞍本鋼鉄(同、鞍山、1,133万トン、本渓、834万トン=合計1,967万トン)と並び称される。

また第3位の鉄鋼メーカーである武漢鋼鉄集団(湖北省)も柳州鋼鉄(Liezhou Iron and Steel Group=広西壮族自治区)を買収する計画であるという。

ちなみに、2004年の武漢の粗鋼生産は930万トン、柳州は310万トンである。柳州は小さいながら急速に粗鋼生産を伸ばしてきた企業である。

今後、具体的な合併集約の話が次々出てくることであろう。中国経済にとって鉄鋼産業は最大の「頭痛のタネ)であることは間違いない。

前にも述べたが、内陸型の製鉄所でしかも設備が古く、新しいものでも世界的に見れば低レベルの技術で作られたものがほとんどであり、それらは合併してもプラス効果が出るとはかぎらない。ただし、その地域での市場支配力は強まるので合併せざるをえないというのが実情であろう。

 

17-10. 中国の鉄鋼業は既にバブルがはじけ始めた(051127日)

2005年の中国の国内における鋼材消費量は37500万トンに達する見込みである。これは2004年に比べ14.4%の増加であり、もちろん過去最高記録である。粗鋼生産は約36000万トン(31.6%増)が予想され、これも過去最高記録である。

ところが鋼材市況という面からは2005年において「天国と地獄」を同時に経験することとなった。天国とは053月頃の鋼材価格の絶頂期である。

しかし、その後新規設備が相次いで稼動し始め、供給能力が月を追って増加していくにつれ、市場価格が低落の一途をたどり、2004年の平均値の20%以上も下がってしまった。物によっては053月に比べ現在は半値以下になっているものもあるという。

鋼材価格の急落にあわてた大手鉄鋼会社は105日に全国大会を開き、粗鋼生産の5%削減をおこない、価格の崩落を食い止めようとしたが、効果はなかったようである。減産そのものに失敗したものと見られる。

宝山鋼鉄もこの価格の下落は来年も続くとして、061Qには早くも平均16%の値下げを発表したと伝えられる(051126日、新浪インターネット)。

品種別には熱延薄板が054Q=4,544/トンだったものが、来年はじめには22%下げて3,500元に、冷延薄板は5,963元から4,442元へと25%強の値下げとなる。

中国における鋼材価格のプライス・リーダーは宝山であり、この価格はいわば市況の実勢に、後追い的に合わせたということのようである。しかし、宝山が来年の価格の大幅下げを表明したことは、さらに鋼材市況の下落に拍車をかけることになりかねない。

鋼材価格の下落は、原材料価格が高騰するなかで企業採算の悪化を加速することを意味し、唐山地区では既に40社もの鉄鋼メーカーが工場閉鎖に追いこまれたという。

なぜそのような事態が起こったかといえば、それは需給関係の悪化からである。すなわち、過大な設備投資が無政府的におこなわれた結果、2005年の粗鋼生産能力は4億トンに達し、さらに2006年には45000万トンに達すると見られている。

今後、数年間は中国鉄鋼業は採算価格の実現に苦労をすることになる。新しく作った設備は何とか稼動させたいという願望を各社とも持つであろうし、そうなれば市況の維持は困難である。

競争力のない企業は倒産していくことになるであろうが、企業集約という形での過剰設備の処分が課題となる。また、これらの設備投資は主に「銀行借入」でなされており、銀行の不良資産の増加に直結する。 

 

表17-10 中国の鉄鋼生産(単位;万トン)

 

銑鉄

粗鋼

鋼材

1995

10,529

9,536

8,980

1996

10,721

10,124

9,338

1997

11,511

10,891

9,987

1998

11,852

11,459

10,738

1999

12,533

12,395

12,102

2000

13,101

12,850

13,146

2001

14,654

15,103

15,702

2002

17,079

18,225

19,250

2003

20,291

22,116

24,082

2004

25,185

27,346

29,738

2005

 

36,000

 

 資料出所;中国鉄鋼統計、国家統計局。

注)05年は実績予想。

 

17-11. 中国鉄鋼大手3月より薄板類の10%値上げ発表(06年2月23日)

05年4月ころから中国鉄鋼業は能力過剰から過当競争となり、年末にかけて鋼材価格が大幅ダウンし(平均で31.29%下落したといわれている)、多くの企業が05年4Q(10~12月)は赤字となったと伝えられている。

そういう中で、武漢鋼鉄や鞍山鋼鉄は3月1日より薄板などの主要鋼材について、約10%の価格引き上げを発表した。これには宝山鋼鉄も追随するものと見られる。

鞍山は熱延広幅帯鋼(Hot Rolled Coil=HRC)価格を9.59%引き上げトン当たり3,300元(約48,500円)とし冷延広幅帯鋼(Cold Rolled Coil=CRC)を10.56%引き上げ4,500元(約66,000円)とすることを発表した。

また、武漢はHRCを9.09%引き上げ3,600元(約53,000円)とし、CRCを13.15%引き上げ4,300元(約63,000円)とすると発表した。

なぜ、HRCとCRCとが値上げが可能かといえば、この品種特にHRCについては生産設備(ホット・ストリップ・ミル)を所有するメーカーが大手企業にかぎられ、事実上寡占状態にあるためである。

一方、鉄筋棒鋼などの一般建設用材についてはメーカーの数が極めて多く、「市況対策」など立てようがないのである。

現在はHRCもCRCも市場在庫が多いため、すぐには値上げが浸透しないが今年中頃からは価格が上昇に転じると問屋筋ではみている。

中国の粗鋼生産能力は2005年の3億8000万トン(生産は約3億4500万トン)から2006年には4億5000万トン(11.8%増)に達するものと思われる。ところが粗鋼生産は06年は3億8500万トンどまりで17%程度過剰能力となる見通しである。

このため一般品種の販売競争はさらに激化する可能性がある。多くのメーカーが輸出に逃げようとしているが、これも実は中国のメーカーは宝山以外はほとんどが内陸立地(日本は大手は全て臨海製鉄所)であり、原材料の輸送費と製品の港湾までの輸送費が高くて、あまり競争力がない。

このような状況では競争力のない老朽・小型製鉄所をスクラップ・ダウンし、企業集約を積極的におこなって、供給側の「寡占状態」を人為的に作り出していく以外に生き延びる方法はないであろう。中国政府の鉄鋼産業政策はそのような方向に進んでいる。

(SCMP Internet版、 06年2月21日付け参照)

⇒宝山鋼鉄も05年2Qから10~18%値上げ(06年2月26日)

宝山鋼鉄も05年2Qから熱延製品トン当たり350~400元、冷延製品600~700元をそれぞれ値上げすると発表した。(sina.com 2月24日記事による)

 

17-12 宝山鋼鉄の05年4Qの利益は減少、利益率は大幅低下(06年3月29日)

宝山鋼鉄の05年4Qの利益は22.1億元(約323億円)と前年同期の22.6億元に比べ2.2%減少した。鋼材価格は05年4月をピークに大幅に下落したことは上に見たとおりであるが、一方鉄鉱石の価格は大幅に値上がりした。

そのことを考えると利益は大幅に減少したと思われるが、企業の拡張により売り上げが430億元と倍増したためであるといわれている。換言すればトン当たり利益は半減したことになる。06年の1Q(1~月)以降にはさらに利益は減少するものと考えられる。

2005年通年では売り上げ金額は1,266億1000万元(約1兆9000億円)で前年比倍以上になった。純利益は126.7億元(約1,850億円)と04年に比べ35%増となった。販売トン数は1,879万トンと前年比62%増であった。

トン当たり営業利益率(Profit marginという表現になっているがどのレベルの利益率かは不明)は04年は29.3%であったが、05年には8.3%下がり21.0%にまで低下したという。

2006年の売り上げ予想は2.6%増の1,300億元であるが、利益予想は公表していない。それだけ見通しが困難なのが今の中国の鉄鋼業の実態であろう。

(WSJ Internet版、06年3月29日付け参照)

 

17-13. 中国の鉄鋼業は大増産下の大幅減益(06年8月21日)

SCMP(サウス・チャイナ・モーニング・ポスト)によれば上海株式市場に上場している済南鋼鉄(山東省)は06年上期(1~6月)の純利益が3億6627万元(約53億1000万円)と前年同期の7億2725万元にくらべ49.4%の減少となった。

済南鋼鉄の05年の粗鋼生産は1,042万トンで中国では第5位の生産規模である。06年上期の生産は前年同期比19%増加したという。

また、河北省の邯鄲鋼鉄は06年上期の純利益は4億1865万元と前年同期の7億6582万元にくらべ45.3の減少となった。邯鄲鋼鉄の05年における粗鋼生産は734万トンと第11位で ある。同社の06年上期の生産は13.9%増加したという。

減益の理由として両社とも鉄鉱石の輸入価格の高騰を上げている。鉄鉱石の価格は05年に71.5%上昇した後に、今年はさらに19.0%上がった。それ以外に、石油価格や輸送費や石炭価格など大幅に上がった。

一方で、中国内の鋼材市況は3月ごろやや持ち直したもののその後値下がりしているという。

この両社以外にも馬鞍山鋼鉄の純利益も48.75%減少して10億9000万元となった。

中国鉄鋼協会によれば中国の大手83社の利益は平均で30.36%減少しているという。

中国の鉄鋼業全般に言えることは、今まで再三述べてきたとおり、小規模で技術水準の低い鉄鋼生産設備を大量に建設するというとんでもない間違いをしでかした。後日詳しく見てみたいが、例えば日本では全く見られない内容積1000立方メートル以下の「新設高炉」が林立しているのである。

これらの企業が「共倒れ」を防ぐには企業集約しか方法がない。 このことは既に中国政府も認識していて、とりあえず「省」単位で企業合同を図る方針である。(#17-8参照)しかし、省を超えた提携や統合もおこなわれている。

中国の鉄鋼製品はいわゆる「市況品(コマーシャル・グレード)」が多く、用途は建設用がほとんどである。造船用や機械用の厚板もあるが、量的にはさほど多くはない。自動車や家電用の高級鋼も品質面から完全自給とまでは到底行かず、かなりの量を日本や韓国から輸入している。

 

17-14. 鉄鋼輸出を抑制し、国内市況を安定させる妙案を策定中(07年3月7日)

中国の鉄鋼業は膨大な設備投資をおこない、全国的な過剰設備状態に陥りつつあり、海外市場に向かってナダレ現象を起こしている。これは鉄鋼輸入のモニターリングを常時おこなっている米国からの強い非難を浴びる原因となっている。

また、最も困るのは、一般鋼材の分野で大きなシェアーを持つミッタルである。ミッタルが次々旧式設備を持った企業を買収したおかげで、「一般鋼材(コマーシャル・グレード)」の価格がかなり安定してきているところに中国からダンピング的な輸出がおこなわれてはたまったものではない。

中国政府は輸出抑制策として、これまで鉄鋼輸出に付与してきた「17%の増値税(付加価値税)」の割戻しを大幅に減らす方向で検討を進めている。これは、鉄鋼輸出に対する「補助金そのもの」であるという国際的な非難をかわすためである。

ただし、高級鋼には従来とおりのリベートを出すといっている。この辺が抜け穴になる可能性はある。

また、国内での供給過剰対策としては国内鉄鋼企業の「集約方針」が既に出されているが、「市況安定策」が別途検討されているという。

(WSJ,07年3月7日、インターネット版参照)

 

17-15.鞍山鋼鉄の07年1Qの純益倍増(07年4月30日)

宝山鋼鉄につぐ中国第2位の鉄鋼メーカーである鞍山鋼鉄の07年1Qの純利益は24億元(≒370億円)と6年1Qの純利益11億3000万元の2.12倍に達した。売り上げは32%増の160億元(2,440億円)であった。

中国の鋼材価格は07年1Qは平均で前年同期比4.7%の増加であった。鉄鋼大手会社の場合、販売量が増加するとトン当たりの固定費が下がるため、価格がさほど上がらなくても利益が増加する傾向にある。

06年中頃中国の鋼材価格は下落傾向にあったが、需要増加に支えられて持ち直している。

07年は粗鋼生産が前年比12%増の4億7500万トンに達するという予想がなされているが、どこまで国内需要がついてくるかは不確かである。国際市場に大量に輸出されるようなことになればミッタルなどは大きな打撃を受ける。

なお、同業他社もおしなべて利益は増加している模様である。 しかし、これが何時まで続くかは予断を許さない。過剰設備の圧力があまりにも大きすぎて、中国からの輸出が爆発的に増加しつつある。

 

表17-15-1.最近の中国の鉄鋼生産(単位;万トン)

  銑鉄 粗鋼  鋼材 
2004年   25,775   28,049         29,903
2005年 33,741 35,310 37,781
2006年 40,417 42,266 47,340
2007年予想   47,500  

資料;中国鋼鉄統計、07年予想は中国鉄鋼協会の見通し。

(サウス・チャイナ・モーニング・ポスト4月30日、インターネット版参照)

 

表17-15-2.中国主要各社の粗鋼生産(単位;万トン)

  2004年 2005年 2006年
  宝山鋼鉄    1,187.0   1,836.1   2,174.1
 鞍山鋼鉄 1,133.3 1,190.2 1,525.8
江蘇沙鋼 755.4 1,046.0 1,301.5
唐山鋼鉄 765.8 1,006.7 1,200.5
武漢鋼鉄 903.0 1,038.5 1,100.0
済南鋼鉄   686.9 1,042.5 1,124.4

 

 

 

 

資料;日本鉄鋼連盟調査(速報値)

 

17-16.鉄鋼製品5月20日より輸出許可制に(07年5月1日)

07年4月30日に中国商務部と海関総署は5月20日より鋼材83品目について輸出許可制にすると布告した。中国は4月13日に鋼材83品目の輸出優遇税制(付加価値税の割戻し)を廃止したばかりであるが、輸出の増勢は止まらない。

無秩序におこなわれた鉄鋼の過剰投資を背景に鋼材輸出が爆発的に増加し、07年1Q(1~月)には1,413万トンと前年同期比の2倍以上になったことに対する緊急制限措置であると受け止められている。一方鋼材輸入は7.4%減少し、427万トンとなった。

今回の措置がどの程度実効を挙げられるかは未知数であるが世界の鉄鋼業にとっては朗報であることは間違いない。

日本からの自動車用などの高級鋼材の輸出はあまり影響を受けていないがアジア諸国や米国の建設用鋼材市場はかなりの悪影響を受けつつあると考えられる。

中国発の鋼材輸出が減少もしくは頭打ちにならない限り、近い将来おそらく一般鋼材の国際価格はかなり下落しミッタルなど普通品メーカーは相当な打撃を受けるであろう。鉄鋼の世界再編などというバカ騒ぎは急速に収束に向かうであろう。

中国全体の貿易収支の黒字は07年1Qには464億ドルとこれまた前年同期(233.13億ドル)に比べ99%増と倍増している。

 

17-17.EUの鉄鋼業界、中国製鋼材に特別関税付加を要求(07年10月28日)

アルセロール・ミッタルやティッセン・クルップなどのEUの鉄鋼メーカーは中国がコストを下回る価格でEUに鉄鋼を輸出しており、EU鉄鋼産業が大きな打撃を受けているとして、「罰則的関税」を賦課することを通商委員会に要求した。

EU全体としても対中国貿易赤字が飛躍的に増えており、中国に対するフラストレーションが増加しているという。07年1~6月の対中貿易赤字は599億ユーロ(855.6億ドル)に達しており、米国の対中赤字を上回ったという。

EUは今までも中国からの靴の輸入や繊維製品の輸入急増を問題視しており、中国当局と話し合いをおこなってきたが、今度は鉄鋼製品にまで問題が拡大してきたことが注目される。

中国の鉄鋼業の投資拡大は異常な規模であることは本ホーム・ページでも再三指摘してきたが、2008年の北京オリンピック関連工事が峠を越してきたことで今後は世界市場に中国製鋼材が大量に輸出されることは間違いなく、真っ先に米国やEUが被害を受けていることが浮き彫りになった。

EUは昨年は中国からの鋼材輸入が580万トンあり、ロシアからは1,300万トン輸入したといわれている。ロシアに対しては今後輸入枠を設けることで合意に足し、造船用の鋼材や鋼管加工用の鋼帯などの輸入を240万トンから300万トンに制限することとした。

国際鉄鋼協会(IISI)の予想では中国の鉄鋼輸出は2006年の4,300万トンから2007年は6,000万トンに増加するとしているが、実態はそれを上回っていることは確実である。07年1~8月の中国の鉄鋼輸出は360億ドルと前年比103.1%増と既に倍増している。

米国は既に中国製のいくつかの鉄鋼製品について特別関税を課している。

WTOのルールではコストを下回る製品輸出やその製品に政府の補助金が過度に付加されている場合にはについては、それが立証できれば特別関税を賦課してよいことになっている。しかし、コスト以下の輸出(ダンピング輸出)というのはなかなか立証が難しいのが実態である。

今回のEU鉄鋼業界の動きは中国に対する警告のサインを送った段階であるが、今後問題がエスカレートする可能性大である。

おなじみのミッタルはアルセロール合併で多額の資金を投資しており、鋼材価格の下落や販売数量の落ち込みによって大きな打撃を受けることになりかねない。到底新日鉄買収どころの騒ぎではなくなるであろう。


17-18.中国製溶接鋼管アメリカで補助金容疑でクロ(08年6月21日)

米国の国際貿易委員会は中国製の溶接鋼管について「不当に補助金をつけられている」として今後5年間にわたり懲罰的関税(99~701%)かけられることになった。

過去20年間にわたり米国は中国が後発国であるとして「非市場経済」国に分類し「大目に見て」きたが、近年の膨大な対中貿易赤字に世論の反発が強まり、ブッシュ政権としても昨年から「通常の貿易相手国」に処遇を引き上げざるをえなくなった。

米国商務省は中国製溶接鋼管についてはすでに「不公正な補助金」がつけられており、かつ国内価格よりも安値で輸出する「ダンピング」に相当するという判断を下していた。

中国の溶接鋼管の対米輸出は2002年には1万トンであったものが2007年には75万トンに急増し、米国の雇用500人分が失われた計算になるという。

全米鉄鋼労組のレオ・ジェラード(Leo Gerard)委員長は「中国の輸出はインチキであり、市場をダメにし、安値でわれわれの雇用を奪った」と憤慨している。

この溶接鋼管の件はほかの中国製品についても今後波及していく公算があり、「画期的な裁定」であると見られている。(WSJ,08年6月20日、インターネット版参照)。


17-19.宝山鋼鉄2011年の純利益は74億元と-42.9%(2012-4-3)


宝山鋼鉄の2011年の売上高は2,22825億元(約2兆9000億円)であったが、純利益は73.62億元(96億円)と前年比42.8%減少した。

鉄鉱石価格が28.2%上昇した。他方鋼材価格も低下し、2011年12月にはトン当たり125元の赤字となった。鉄鋼業界の利益率低迷にもかかわらず、銀行は高い金利をとり続けている。

2012年の宝山の高炉銑鉄生産は2,325万㌧、粗鋼生産は2,525万㌧を計画している。

鞍鋼(鞍山鋼鉄)は売上で-2.2%、赤字決算(-2.2億元)となった。馬鞍山鋼鉄は売り上げは+33.6%であったが、利益は大幅減(-93.7%)

 鉄鋼会社の2011年12月期決算(億元、%)

   売上高 前年比  純利益  前年比 
宝山鋼鉄   2,228.58 10.1  73.62  -42.8 
 鞍鋼股份  904.32 -2.2  -21.46  n.a 
 馬鞍山鋼鉄17-27 米国は中国の冷延鋼板に対して266%の関税検討(2016-3-2  868.42 33.6  0.70  -93.7 


17-20. なぜ中国鉄鋼業は減産体制に入れないか?

Bloomberg 2015-11-26

いくつも理由があるが、

①先に工場閉鎖に踏み切ると、工場閉鎖しないで頑張った方が最後は得をするという「囚人のジレンマ」があるからだという。そういうことになると「共倒れ」にならざるを得ない。

②販売業者から「予約金」が入ってくるので生産を続ければ、資金が途切れないので倒産の心配がない。これは赤字輸出も同じ。輸出はキャsッフ・フローを良くするので損得よりも、現金収入が欲しい。

③地方政府が雇用対策上「工場閉鎖」を好まない。

④いったん閉鎖すると「再開コスト」が高くつく。

Macquarie's commodities analysts have been to China and they've come back ... gloomy.

The bank has previously highlighted the steel industry as a poster child for commodities woes, with particular emphasis on overcapacity in China. In the face of slumping metals prices, the pressure is on miners and producers to cut supply. Unfortunately for global commodities prices, a chunk of the world's metals producers seem reluctant to do so—even in the face of losses. 

The Macquarie chart below shows steel mill profitability in the red.

 

Source: Macquarie

Why would Chinese steel mills maintain production in the face of low or nonexistent profitability?

Macquarie has a few thoughts.

For a start, analysts led by Colin Hamilton point out that steel mills have been pulling some levers to offset losses. Those levers include encouraging traders to prepay for purchases and, putting it diplomatically, attempted "VAT evasion among small and private mills." Such measures have mitigated the effect of lower steel prices, Macquarie says.

Other dynamics are at play, too.

"Our speakers generally thought any capacity closure is extremely difficult and that few closures are actually urgent at the moment for a number of reasons. One of them is that we have constantly heard that local governments simply wouldn’t allow steel mills to be closed down for the sake of local employment and fiscal income. ... It was also emphasized that mills are concerned about losing market shares and having to spend fresh capital to resume operation if they stop producing now. It’s therefore a prisoner’s dilemma that has prevented some capacity from being shut down. It can actually be argued that banks are also part of this game–as mentioned by a steel trader, banks have been pushing mills to stay in the market so they don’t have to admit large bad loans; the iron ore trader also said that for some mills, loan renewal for next year has already been completed, which means the seasonal tightness in liquidity towards year-end may not be as tough as we imagined."

Such prisoner's dilemmas are of course being played out among other Chinese commodities producers and non-Chinese commodities producers as well.

CreditSights analysts last month cited the example of China Hongqiao Group, a local aluminum producer that was opting to expand its output capacity in the face of lower metals prices. Elsewhere in the world, the head of Chile's Codelco said last week that he would rather rein in costs than curb copper production. The ultimate prisoner's dilemma in commodities? OPEC and its oil production.

Still there may be limits to steel mills' stubbornness, Macquarie says.

"It was thus quite gloomy to hear that the Chinese mills would just keep producing no matter how much their losses get," the analysts concluded.

"However, in our opinion, while all the factors mentioned above underline the stickiness of Chinese steel production, they still have their own limits, and sticking to them risks underestimating the pace of potential capacity exits."



17-21中国の鉄鋼業にとっては利益は2の次余は輸出(2015-12-4)

Bloomberg 2015-12-4に次のような記事が出ていました。これと同様の記事は『新浪』などにも出ています。兎も角作っても売れないので値段はここ数か月急降下している。作り過ぎが原因だが現金が入ってくるのでドンドン輸出しまくるということで2015年の輸出は1億㌧(内需は7億㌧)です。企業というものはいくら累積の赤字があっても資金が繋がっていればさえいれば倒産には至らない。

だから中国の鉄鋼業はダンピングといわれようと必死で輸出を続けるのである。

東南アジアでは中国の鋼材はスクラップよりより安いというのだから、手が付けられない。中国の鉄鋼業は国内では公害の源泉であり、海外では外国鉄鋼業を破滅に追い込み、大量の失業者を生んでいる。

Steel Profit Secondary to China Mills Exporting Record Surpluses

Updated on

Steelmakers in China are so determined to unload a mountain of unwanted metal on the world that profit has become less important than sales.

After years of expanding capacity to keep up with surging demand at home, Chinese mills that account for half the globe’s output are shifting to buyers across Asia, Europe and the Americas as the domestic economy slows. Fueled by lower prices, steel-product exports are up 25 percent this year through October to 92 million metric tons, sending mill losses this year to as much as $537 a ton, data compiled by Bloomberg Intelligence show.

The onslaught has compounded a global surplus that probably will last for years, Standard & Poor’s Ratings Services estimates. In India, where the government imposed a 20 percent tax in September to slow a surge of cheap imports, Chinese mills just cut prices to keep shipments flowing, which means they are probably losing about $90 a ton, according to Mumbai-based JSW Steel Ltd. Low-cost supply from China in Europe forced producer ArcelorMittal to reduced its profit forecast and suspend its dividend, while top U.S. steelmaker Nucor Inc. idled as much as 35 percent of capacity.

“The problem with China is that they want to sell at any price, not withstanding the losses that they are incurring," said Seshagiri Rao, the chief financial officer at JSW Steel, India’s third-largest steelmaker. That’s an “unfair trade” strategy, Rao said.

‘Not Responsible’

Top steelmakers in China insist otherwise, noting that overcapacity is a global issue that will take time to work itself out.

“China does not encourage steel exports, and Chinese steel mills produce and sell their products in the fully competitive market,” said Zhu Guangsheng, an official at the China Iron & Steel Association who handles media queries. “To simply attribute the difficulties in one country or region to Chinese enterprises is not responsible,” Zhu said in an interview Thursday, citing a Nov. 25 statement from the group.

India’s government signaled Wednesday more curbs on steel imports will be introduced within weeks. The basket of products that face the 20 percent safeguard tax may be widened, according to Steel Secretary Aruna Sundararajan, who said the country may also impose anti-dumping duties.

Regulators in other countries also are acting. A month ago, the U.S. Department of Commerce proposed a 236 percent duty on imports of corrosion-resistant steel from five Chinese companies, including Angang Group Hong Kong Co. and Baoshan Iron & Steel Co. At the time, Baoshan called the levy unfair and said its pricing was based on market forces

Trade Disputes

In Southeast Asia, Malaysia and Thailand have filed trade cases, while Indonesia and the Philippines have checks in place to ensure inbound shipments comply with standards, said Roberto Cola, chairman of the Selangor, Malaysia-based South East Asia Iron & Steel Institute. India imposed its tax on Chinese steel after imports surged 51 percent in five months.

Tata Steel Ltd. has closed the last blast furnace in Northern England, shedding 1,200 jobs, citing high energy costs and cheaper imports. The European Steel Association, known as Eurofer, said that as long as China pushes its surplus on the global market, “traditional trade flows will continue to be distorted, fueling the fight for tonnage, discounting while leading to margin erosion."

Chinese mills can afford to undercut competitors because the government provides export rebates and subsidies for production, Cola said. Hot-rolled coil, a benchmark for steel, cost $284 a ton in China, while the same product fetched $330 in the U.S. and $420 in India, according to data from Metal Bulletin Ltd.

Slumping global prices have been a boon to manufacturers, who say Chinese supplies remain an attractive alternative because they are so much cheaper than domestic steel.

Price Difference

"The price difference is very huge," said R.C. Mansukhani, chairman of pipe maker Man Industries Ltd. in Mumbai. Manufacturers in India are finding ways to bypass trade restrictions by purchasing Chinese products like sheets or slabs that don’t incur the import taxes, Mansukhani said.

Even with a surplus, Chinese producers have been slow to adjust output. Many steel companies are owned by regional governments that have “significant reluctance” to closing plants or reducing capacity, because that would mean cutting jobs at a time when the economy is slowing, according to a Nov. 30 report by BMI Research.

The easiest shutdowns in China have happened and further closures will get increasingly difficult, HSBC Holdings Plc said in a report Friday. "Employment associated with steel mills is large enough that staff layoffs could spark social unrest."

Expanded Output

Over the past two decades, China expanded capacity as the economy grew at more than 9 percent annually and the country became the world’s largest metals user as it built cities, cars, bridges and consumer goods. Crude-steel output surged more than 12-fold between 1990 and 2014, and probably peaked last year at 823 million tons, according to the China Iron & Steel Association.

While production has begun to decline, demand is falling almost as fast, with the economy expands at the slowest rate in a quarter century. Domestic use will slide 3.5 percent this year to 685.9 million tons, according to the World Steel Association. With a growing domestic surplus, Chinese exports will top 110 million tons this year, more than Europe’s top four producers combined, Bloomberg Intelligence estimates.

The glut forced Japan’s two largest producers, Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp. and JFE Holdings Inc., to cut their profit forecasts for this financial year as they reduce export prices to compete with Asian supply.

“We don’t think the industry’s overcapacity will be resolved anytime soon,” said Katsuhiko Ota, executive vice president of Nippon Steel. “The current conditions will likely continue until structural reforms are conducted. The global steel industry will face very tough times."


17-22, 武漢鋼鉄元会長鄧崎琳氏汚職容疑で党籍はく奪(2016-1-9

新浪によれば武漢鋼鉄元会長鄧小崎琳氏汚職容疑で党籍をはく奪されたと報じている。。彼はホテルの部屋を借りきり女性を連れ込んでいたともいう。日本では会社のカネをクスネたという話はあるがそこまでやっていない。国営企業で中国共産党の幹部だからやれたことである

 新京报讯(记者赵毅波) 中纪委昨日公布消息,日前,经中共中央批准,中共中央纪委对武钢集团原党委书记、董事长邓崎琳严重违纪问题进行了立案审查。新京报记者注意到,邓崎琳违反了六大党纪,被给予开除党籍处分;其违纪所得将被收缴;涉嫌犯罪问题、线索及所涉款物将移送司法机关依法处理。

  利益输送、多占多拿,曾表态支持高管高薪

  在中纪委昨日的通报中,邓崎琳严重违反政治纪律,干扰、妨碍巡视工作,对抗组织审查,长期搞迷信活动;他还违背了组织纪律、廉洁纪律、群众纪律、工作纪律和生活纪律。

  新京报记者注意到,自今年开始,新版的《中国共产党廉洁自律准则》和《中国共产党纪律处分条例》开始施行,其中将党的纪律整合为政治纪律、组织纪律、廉洁纪律、群众纪律、工作纪律和生活纪律,邓崎琳违反了以上六大党纪。

  通报中点出的邓崎琳进行权色交易也引人关注,网上也流传着与此相关的各种消息。

  中纪委昨日通报还点出了邓崎琳利用职务上的便利为亲属经营活动牟取利益,违规多占住房,违规领取奖金,长期占用宾馆客房供个人使用等问题。而据相关报道,在之前接受媒体采访时,邓崎琳曾对国企高管是否应该高薪这一问题表示,自己一年税后工资只有40多万,与国际上GE等大公司差距明显;应该按经济规律走市场化、国际化的道路——“高管高薪”。

  干扰巡视、对抗审查,曾表态支持巡视

  更引人关注的是邓崎琳干扰、妨碍巡视工作,对抗组织审查的通报。这与中纪委巡视组进驻武钢时邓崎琳的表态形成了鲜明反差。据报道,在2015年2月,中纪委巡视组就曾进驻武钢开展专项巡视工作,邓崎琳当时还表示,对查出的涉及违纪违法案件,不管涉及什么人,都要认真查实,严肃处理,绝不姑息。

  2015年2月28日至4月30日,中央第十三巡视组对武钢进行了专项巡视。2015年4月13日晚,武钢股份(3.630, 0.33, 10.00%)突然发出公告宣布其副总经理孙文东涉嫌受贿罪被刑事拘留。6月,邓崎琳被宣布到龄退休。

  不过在邓崎琳退休不到3个月后,2015年8月30日晚间,武钢股份发布公告称,公司董事长邓崎琳涉嫌严重违纪违法,目前
正接受组织调查。




China announcing 400,000 steelworker job cuts(2016-2-1)

17-23.中国は鉄鋼労働者40万人の削減を発表(?)
これは1月22日の常務委員会で決定されたもので、公式発表では3年以内に1-1.5億トンの粗鋼生産能力の削減を目標にするという生ぬるいものである。人員削減目標は公式発表されていない。
中国金属産業計画調査研究所のLi Xinchuang氏はこの能力削減は人員削減としては40万人位になるだろうと新華社の記者には語ったという。中国は今回の不況の過程で既に9000万㌧の能力削減を行っているという。

現在直接工1名に就き3名の間接人員がいるといわれ、40万人の削減は160万人の削減につながるという。

一見今回の決定は中国政府が鉄鋼産業の改革に本格的に取り組む姿勢を見せたかに見えるが、1~1.5億トンの能力削減などという数字は遊休設備の多い中国にとってはさほど深刻なものではない。40万人削減ということも、能力削減に見合う人員は本来40万人ぐらいだという事務当局の「試算」の域を出るものではない。

今回は「外科手術」ではなく、「漢方療法」を選択したものと見るほうが正しいであろう。

鉄鋼、石炭、セメント、アルミ、ガラス産業で3年以内に300万人が削減されるとみられている。

レイ・オフのニュースが伝わると、河北鉄鋼集団株は4.3%上昇し、宝鋼集団は5.3%株価が急騰したという。

By Samuel Davidson
1 February 2016

An estimated 400,000 steelworkers in China will lose their jobs, in line with plans to slash crude steel production capacity by between 100 million and 150 million tons.

The announcement was posted Sunday on government web sites, and reports a decision made by the State Council on January 22 to cut steel, coal and other basic industrial production in response to the global slump and declining growth in China.

Li Xinchuang, head of the China Metallurgical Industry Planning and Research Institute, said that the cuts in production would translate into 400,000 steelworkers losing their jobs.

“Large-scale redundancies in the steel sector could threaten social stability,” Li Xinchuang told the official Xinhua News Agency Monday.

The State Council did not say when the cuts would be made, but China, which produces half of the world’s steel, has already cut capacity by 90 million tons in response to the growing slowdown in the Chinese and world economy, and is under enormous pressure to do more. Along with the cuts already made, the new cuts will amount to about a 20 percent reduction in steelmaking capacity.

The reductions will have an enormous impact on Chinese workers. In addition to those directly employed in steel making, it is estimated that for every job lost in steel, another 3 jobs are lost in related and supporting industries.

Three million workers in the steel, coal, cement, aluminum and glass industries are expected to lose their jobs in the next few years as these industries seek to cut production by 30 percent.

Many of these employees are first-generation workers who migrated from impoverished rural villages with hopes of a better life. Often their families are dependent upon money these workers are able to send home.

As in the United States and every other country, investors responded to the announced job cuts with joy. The stock price of China’s largest steelmaker, Hebei Iron & Steel, rose 4.3 percent on the news, and the second-biggest, Baoshan Iron & Steel, rose by 5.3 percent. The stock prices of China’s coal producers also rose on the news of the layoffs.

According to the World Steel Association, China’s steel production in 2014 amounted to 822.7 million tons, or 49.4 percent of the world output of steel. Japan is the second largest steel producer, at 110.7 million tons, followed by the United States at 88.2 million tons and India at 86.5.

In 2015 world steel production fell by 2.8 percent. China’s steel production fell to 803.8 million tons, or a drop of 2.3 percent, the largest fall in 25 years. US steel production fell 11 percent to 78.9 million tons and European production declined by 3.2 percent. Japan, Turkey and South Korea also saw declining steel production in 2015.

The outlook for 2016 is even further cuts. Prices for steel have been on a corresponding decline. The benchmark for hot roll steel has fallen on the world market from over $600 a ton in February 2013 to less than $300 a ton in December 2015.

According to the World Steel Association there is currently an overcapacity of steelmaking by 300 million tons. In other words, the world’s overcapacity of steel is greater than the combined production in Japan, the United States and India, the second, third and fourth largest producers combined.

US Steel, the second largest steel producer in the United States, reported a $1 billion loss for the fourth quarter of 2015, for a total loss of over $1.5 billion for the year. The steelmaker reports that its production has fallen to less than 70 percent of capacity. Over the past year it has laid off thousands of steelworkers and idled several mills.

The massive layoffs among Chinese steelmakers underscores the reactionary nature of the United Steelworkers’ union campaign to blame Chinese steelworkers for the decline in US steel production and resultant layoffs. Behind the nationalism and chauvinism being pushed by the USW is support for the war drive of the US government against China.

Steelworkers in China, the US, Japan, India and everywhere around the globe are facing the same problems, brought about not by the workers of other countries but by the fundamental contradictions of the capitalist system.

In place of nationalism, chauvinism and war, workers need an international socialist policy that unites the workers of the world in a common struggle to defend jobs and living standards.




17-24.China's 150 Million Tons of Steel Cuts Seen Too Small, Too Slow(2016-2-5)

Bloomberg; 2016-2-5

Plans to shrink China’s bloated steel industry will probably fail to stem industry losses or curb the deluge of exports that’s hurting producers from India to the U.S. and Europe.

As much as 150 million tons of capacity will be shut under a five-year blueprint that’s part of a swathe of supply-side reforms directed by President Xi Jinping. The government is trimming the industry as demand sags after decades of expansion. The cuts, amounting to 13 percent of capacity at most, fall short of requirements, according to analysts from Capital Economics Ltd., Macquarie Group Ltd. and Argonaut Securities (Asia) Ltd.

“The announcement is actually a disappointment,” Caroline Bain, a London-based senior commodities analyst at Capital Economics, said by e-mail. “Now that we know this is intended to happen over five years, the immediate market impact seems minimal and could actually be negative.”

While steel production ell last year for the first time since 1981, demand is waning even faster and the nation is sending record volumes overseas. Shares in the world’s biggest mill ArcelorMittal have dropped 58 percent in the past year, partly because the exports are fueling a slump in prices and profits.

“China’s still going to be exporting steel and associated deflationary pressures for a while,” Colin Hamilton, head of commodities research at Macquarie in London, said by e-mail. The world needs 200 million tons to 250 million tons of capacity cuts, he said.

The blueprint includes a ban on new capacity, financial support for the mills and encouragement of mergers and acquisitions. About 400,000 jobs may be lost, a leading official with a state-owned consultancy said in January.

Shares Rise

Steelmakers’ shares rose on Friday, with Angang Steel Co. up 3.2 percent in Hong Kong and Baoshan Iron & Steel Co. gaining 2.5 percent in Shanghai.

A raft of Chinese steelmakers have warned of big losses or large profit declines in the past few weeks, with Angang Steel, the fourth-biggest, predicting a 4.38 billion yuan ($667 million) loss and Wuhan Iron& Steel Co. seeing a 6.8 billion yuan loss. The government has to balance a serious situation for the steel market with the need for social stability, Helen Lau, analyst at Argonaut Securities (Asia) Ltd. in Hong Kong, said by phone.

“It looks like China isn’t going to reduce supply according to expectations,” Lau said. “They may want to make sure that workers can be relocated slowly to other areas and ensure a smooth transition.”


17-27 米国は中国の冷延鋼板に対して266%の関税(2016-3-2))

米国省務省は中国産の冷延鋼板に対し266%の予備的関税を課すことを決めたという。またブラジル産の冷延鋼板についても39%、韓国産については6.9%の関税が課せられるという。
下の記事には書かれていないが日本産についても70%の関税が科せられることが決まったという。数量は年間400千㌧とさほど大きくない。自動車用の冷延鋼板は日本からは熱延コイルで輸出し、現地で画するケースが多い。

また、中国鉄鋼業は普通鋼に少量のクロム合金などを微量添加しただけで関税コードを特殊鋼扱いにして不当廉売しているとの批判を浴びている。「高級材輸出」に対しては中国国内で付加価値税などの減免をうけられるためといわれている。これは政府は事情を承知の上で鉄鋼業界に輸出を容易にするための「特典」を与えていると解釈される。

下記は「新浪」をGoogle 翻訳機を使って直訳したものである。

According to Bloomberg, US Department of Commerce preliminary determination, cold-rolledflat products from China,the existence of dumping, the United Stateswill beChina's steel imports imposed 266 percent tariffs.
In addition, the United States for cold-rolled flat products from Brazil, India, South Korea, Russia, Japan and the UK are also tariffs
. Brazilface a39 percent punitive tariffsthe United Statesto South Korea imposeda 6.9%tariff. This is sincelast Decemberthe US government to punish the second steelmakers abroad.
Last June,the United States largest steelmaker United States Steel Corporation(US. Steel)and the second largest steel producer Nucor(Nucor)trade litigation filed accusing some competitors embodiment unfair subsidies and other illegal trade means.
The US Commerce Department had announced last December 15, will becold rolledflat steelimports
from Chinaup227.29 percent levy import tariffs. At present,266%ofthe proposed tax rate of nearly 40 percentage points higher than previously.  

Cold-rolled flat steel is widely used in automobile manufacturing and construction industries.
SmokeSino-USsteel trademore and more concentrated. Wall Streetknowledgementionedlast December, the US preliminary investigation found that Chinese exports to the US mainland
corrosion steelprices are too low, are not fair, will be chargedup to 256% of the tariff. Mainland China is also facing the steel tariffs as well as India, South Korea and Italy's steel exports to the United States, but the United States after three steel produced by the proposed tax rates are significantly lower than the Chinese, in the range between 3.5% -6.9%.







17-28, Steelmaker Becomes Latest Chinese Company to Miss Bond Payment (2016-3-29)

Bloomberg News

2016-3-29

東北特殊鋼が8億元の社債(1年物)の支払いができなかった。元会長葉自宅で自殺したという。それ以外にも経営の行き詰っている企業は多い。

Dongbei Special Steel Group Co., based in the northeastern city of Dalian, said it failed to repay the sum of interest and principal due Monday, according to a statement posted on the Chinamoney website. The company said in a separate statement that it also might not be able to repay 1 billion yuan due April 3 on a 90-day bill because of tight liquidity. The company sold 800 million yuan in one-year bonds last year with a coupon of 6.5 percent, according to data compiled by Bloomberg.

Chinese firms are struggling with surging debt burdens as Premier Li Keqiang seeks to weed out zombie corporations amid the country’s worst economic slowdown in a quarter century. At least a dozen companies have defaulted on bonds over the past two years even as the central bank loosened monetary policy. Nanjing Yurun Foods Co., a sausage maker, and Zibo Hongda Mining Co., an iron ore miner, both said they defaulted on notes this month.

Dongbei Special Steel’s missed payment comes just four days after the company disclosed that its former chairman, Yang Hua, was found dead by hanging at his home. The company said the death was under investigation by the relevant authority.

Other Chinese steelmakers are also facing rising debt pressures. The northern city of Tianjin plans to set up a committee of creditors to help Bohai Steel Group Co. “get out of trouble,” Caixin reported March 18.

Minister of Human Resources Yin Weimin said Feb. 29 that about 1.8 million steel-and-coal workers would be laid off as the country cuts industrial overcapacity and reforms bloated state-owned


17-29 中国大手10社の2015年の欠損は467億元に達する(2016-4-7

新浪の記事から、下記の大手10社の2015年の欠損は467億元(約7900億円)に達したという。2016年はさらに悪化が見込まれる。


中国の大型高炉.pdf へのリンク



 

17-30 钢铁业一季报巨亏87亿 亏损增加6.6倍(2016-5-2)

2016043023:14 综合

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  钢铁业一季报巨亏87亿 亏损增加6.6

  张向东 赵金玉

  文章来源:经济观察报

  一季度令市场稍感意外的钢价回暖,给痛苦中挣扎的中国钢铁企业究竟带来了多大的利好?

  结果可能更让人感到意外:中国钢铁工业协会最新的统计数据显示,今年一季度,中钢协会员钢铁企业利润总额为净亏87.48亿,比去年同期增加亏损76亿,同比增亏659.51%

  值得注意的是,虽然亏损额度大幅增加,但亏损面却由去年同期的51.52%减少至今年一季度的36.36%,同比减少15.16个百分点。

  这意味着,受市场倒逼和去产能、去杠杆等综合因素影响,尽管短期价格被拉升,但中国钢铁行业内部残酷的两极分化正在加剧。

  另据中钢协统计,受整体亏损加剧的影响,今年一季度,中钢协会员企业实现利税54.61亿,比去年同期大幅减少100亿,利税同比下降146.52%

  中钢协相关人士称,今年一季度,之所以市场出现了一些新变化,主要是因为自去年四季度以来,钢铁产量明显减少;钢材库存处于低位;价格存在底部拉涨;以及国家加大投资、降准降息和房地产政策松动等宏观环境预期向好等因素。

  不过,钢铁行业目前的问题仍没有得到解决。目前全国粗钢产能利用率不足70%,化解产能工作尚未正式开始;同时,市场长期存在的集中度低、无序竞争等问题仍未得到解决。

  此外,钢铁企业所遭遇的资金链紧张的危局仍在加剧。根据中钢协统计,2015年钢协会员企业短期借款下降2%;今年3月末,银行借款虽略有增加,但短期借款基本未增。企业流动资金异常紧张。数据显示,今年一季度中钢协会员企业的财务费用超过了200亿元,而2015年全年的财务费用是900多亿。

  央行前不久通报的数据或许更能说明问题:3月末广义货币M2的增速超过了13%的全年预期目标,达到了13.4%,企业中长期贷款同比增加5078亿,但产能过剩行业同比下降0.2%,其中钢铁业下降7.5%

  中钢协相关人士对后市的预期是:行业运行后期走势不容乐观,钢价回升将会受到抑制,出口难度将会加大,企业分化将会更加明显。

  近期,上市钢铁企业相继发布一季报,我们从中挑选了18家上市公司,它们的公告,是对中国钢铁业目前深度分化和残酷调整过程最现实的记录。

  1抚顺特钢(7.080, 0.00, 0.00%):股票相继被债权人冻结、申请80亿银行授信

  423日,抚顺特钢公告称,公司控股股东东北特钢集团与兴业金融租赁有限责任公司发生合同纠纷,兴业金融租赁有限责任公司向天津市高级人民法院提起诉讼,兴业金融租赁有限责任公司申请财产保全,对东北特钢集团持有的公司3.3亿股无限售流通股及孳息(含派发的送股、转增股、现金红利)进行轮候冻结,以及1.7亿股限售流通股及孳息(含派发的送股、转增股、现金红利)进行轮候冻结。冻结期限为3年,自转为正式冻结之日起计算。本次轮候冻结公司股份共5亿股,占公司总股本的38.58%

  这是自324日东北特钢宣布其董事长杨华离世之后,抚顺特钢因其母公司东北特钢集团的合同纠纷而导致的第3起股权冻结事件,这3起事件的涉事方均为融资租赁公司。

  329日,抚顺特钢发布公告称,由于公司控股股东东北特钢集团与远东国际租赁有限公司发生合同纠纷,远东国际租赁有限公司向上海市浦东新区人民法院提起诉讼,远东国际租赁有限公司申请财产保全。

  46日,抚顺特钢再次发布公告宣布,由于公司控股股东东北特钢集团与光大幸福国际租赁有限公司发生合同纠纷,光大幸福国际租赁有限公司向上海市高级人民法院提起诉讼,光大幸福国际租赁有限公司申请财产保全。对东北特钢集团持有的公司3.3亿股无限售流通股及孳息(含派发的送股、转增股、现金红利)进行轮候冻结,以及1.7亿股限售流通股及孳息(含派发的送股、转增股、现金红利)进行轮候冻结。冻结期限为3年,自转为正式冻结之日起计算。本次轮候冻结公司股份共5亿股,占公司总股本的38.58%

  上述两起合同纠纷和股票冻结,均发生在324日东北特钢宣布其董事长杨华离世之后。

  329日,抚顺特钢曾在公告中表示,经公司向东北特钢集团了解,东北特钢集团正在与远东国际租赁有限公司进行沟通协商,努力采取措施妥善解决处理相关事项。从事后的走向看,沟通无果。

  45日,东北特钢发布公告宣布规模为10亿元的“15东特钢CP001”不能按期足额偿付,已构成实质性违约。这是地方国企公募市场的首例违约。

  412日,东北特钢再次宣布,其规模为8亿的中票“13东特钢MTN”未能按期足额偿付利息,已构成实质性违约。

  连续股票被冻结后,抚顺特钢宣布,东北特钢集团持有公司股份总数为5亿股,累计冻结和累计轮候冻结股份数量均为5亿股,占其持股总数的100.00%,占公司总股本的38.58%

  一系列股权被冻结以申请财产保护,意味着,仅从资本角度而言,东北特钢已经成为抚顺特钢的“僵尸母公司”。

  另根据公告:抚顺特钢计划向银行等金融机构为公司及全资子公司、控股子公司申请总额度不超过80亿元(人民币)的综合授信。综合授信品种为:短期流动资金贷款、长期借款,银行承兑汇票、商业承兑汇票、保函、信用证、买方保理担保等。

  2宝钢股份(5.570, 0.01, 0.18%)2016年目标:营收目标不变、降成本40亿、部分股权激励被注销

  根据宝钢股份2016331日和419的公告,宝钢股份2016年的主要经营指标为:公司2016年计划产铁2679万吨、产钢2711万吨、销售商品坯材2344万吨、营业总收入1604亿元、营业成本1491亿元。全方位成本削减额40亿元,经营活动净现金流入100亿元,冷轧汽车板市场占有率50%。经营达到国内同行业绩最优,正式员工劳动效率提升比例3.8%

  此外,根据2016329日至30日,宝钢股份召开的第六届董事会第六次会议决议,购回并注销部分股权激励股票。原因是,两位激励对象由于工作变动已经不再公司任职。本次购回股份数量59.03万股,由公司按照授予价格(1.91/股)购回。本次购回的股票全部注销后,公司将减少注册资本59.03万元。

  宝钢股份的股权激励计划首期拟授予136位激励对象约4745.82万股限制性股票,占公司目前总股本的0.29%,均从二级市场回购。授予价格为1.91/股。

  宝钢股份曾在2014年和2015年分别对部分股权激励对象的限制性股票进行过回购注销,总计超过200万股,今年2月底,宝钢股份相关人士曾对经济观察报表示,由于一些管理层人员的身份和职位变动,已经离开宝钢股份了,因此他们便不再符合股权激励条件。因此,公司回购了一部分激励对象的股权。

  宝钢股份最近的第六届董事会第六次会议还决定,拟新增50亿元公司债发行额度。目的是为了进一步拓展直接融资市场融资渠道,捕捉低成本直接融资机会。另外,宝钢股份董事会最近批准了《宝钢股份2016-2021年发展规划》。

  3西宁特钢(5.880, 0.05, 0.86%):子公司获国开发展基金增资8000万,投资棚改项目12

  412日,西宁特钢公告称,西宁特殊钢股份有限公司、国开发展基金有限公司、青海西钢置业有限责任公司于近日签署《投资合同》,国开发展基金通过向西钢置业增资人民币0.8亿元的形式对其青海省西宁市西宁特钢家属院棚户区改造项目进行投资,每年通过现金分红、回购溢价等方式,按照投资收益率最高不超过1.2%/年取得投资收益,投资期限为12年。增资后,国开发展基金对西钢置业的持股比例为44.37%。公司出资为 10030.58万元,持股比例为55.63%

  4新钢股份(6.360, 0.06, 0.95%):分红4180万、整合贸易子公司拓展贸易融资

  公告称,2015年实现母公司净利润6670万,计划分红4180万。

  新钢股份419日的公告宣布:公司2015年度母公司实现净利润6670万元,加上年初未分配利润4.35亿元,可供股东分配的利润为4.95亿元。拟向全体股东每10股派发现金股利0.30元(含税),共计分配现金股利4180万元(含税)。经上述分配后,剩余未分配利润4.53亿元结转以后年度。

  新钢股份2015年营业收入比上年同期减少21.62%,并影响净利润及相关财务指标的大幅下降。公司报告期内非流动资产处置收益达4.5亿元,致使公司扣除非经常性损益后的净利润出现较大亏损并影响相关财务指标的大幅下降。

  2015年新钢股份完成铁887万吨、钢836万吨、钢材坯805万吨;实现营业总收入253亿元、净利润5445万元。

  根据新钢股份419日的公告,新钢股份决定收购新钢集团下属全资子公司江西新钢进出口有限责任公司(以下简称“新钢进出口公司”)全部股权,新钢集团持有新钢进出口公司100%股权。目的是为进一步减少公司与控股股东新余钢铁集团有限公司之间的关联交易,积极应对信贷政策的调整,利用进出口公司平台开展融资,保障公司的正常经营。

  另外,新钢股份决定对其全资子公司新余钢铁(新加坡)有限公司增资1100万美元。新余钢铁(新加坡)有限公司2015年进口矿贸易量969.24万吨,比2014年增长89.5%;贸易额4.64亿美元,比2014年增长4%;实现净利润231.53万美元,比2014年增长67.32%。截至20151231日,经审计资产总额为28943.34万元,所有者权益为8642.93万元。

  同时,新钢股份宣布全资子公司新余钢铁(新加坡)有限公司拟在上海自贸区设立公司,投资金额为人民币1亿元。新钢股份解释说,此举是为进一步利用上海自贸区政策优势,拓宽公司贸易融资渠道,降低融资成本。

  5三钢闽光(6.61, 0.00, 0.00%)2016年营收目标下调30亿、计划投资2亿打造电商平台、启动第一批员工持股计划

  三钢闽光近期发布公告宣布:2016年度主要财务指标预算为:1、营业收入为96.51亿元;2、利润总额为5226.31万元,归属于母公司所有者的净利润为3553.89万元;32016年度投资项目财务预算安排用款3.46亿元。

  三钢闽光2016年生产经营计划主要内容如下:主要产品产量:1、转炉钢生产目标538万吨;2、生铁生产目标495万吨;3、入炉烧结矿生产目标667万吨;4、焦炭生产目标84.5万吨;5、钢材生产目标530万吨(含委托加工材)。

  其中,2016年度计划安排投资3.46亿元,主要建设项目为:1、一高线升级改造,2016年计划安排投资1亿元;2、三钢闽光物联云商项目,2016年计划安排投资2亿元;3、其他零星技改项目,2016年计划安排投资3218万元。此外,2016年度公司还计划安排1405万元用于生产机动设备大修技术改造、零星设备购置等。

  另根据419日公告,三钢闽光拟开展第一期员工持股计划认购公司股票。本次拟开展员工持股计划所持有的股票总数累计不超过公司股本总额的10%,单个员工所获股份权益对应的股票总数累计不超过公司股本总额的1%。第一期员工持股计划的具体方案待协商确定后将及时公告。

  6安阳钢铁(2.890, 0.01, 0.35%):修正年报业绩,调高预亏额至25.5亿元

  422日,安阳钢铁发布2015年年度业绩预亏公告的修正公告:预计2015年年度实现归属于上市公司股东的净利润约为-25.5亿元左右。

  最新的预亏额度,比今年1月底,安钢公布的-18亿元,多增加亏损7.5亿。而上一年度,安钢股份的净利润为2853万元。

  安钢股份称,公司在2016130日披露2015年度业绩预亏公告时,虽然对存货计提了减值准备,但对财务报告产生重大影响的应计提大宗原燃料及钢材存货跌价损失事项未能合理预计。

  7沙钢股份(10.04, 0.31, 3.19%):预计今年上半年扭亏为盈,盈利预计:1500万元-2500万元

  沙钢股份422日的公告称,预计20161-6月的经营业绩与上年同期相比,扭亏为盈。盈利规模为1500万元-2500万元。而去年同期为实际亏损6291.76万元。

  公告称,预计扭亏为盈的原因:一是20162月份以来,钢铁行业有所回暖,钢材价格持续上涨;二是公司积极开展“降本节支、创新挖潜增效”活动。

  此前,沙钢股份预计20161-3月预计的经营业绩情况:净利润为正,同比上升50%以上。业绩变动的原因:20162月份以来,钢材价格有所回升,产品毛利有所增加。

  8*ST八钢:建材、板材产销量双双大跌

  420日,*ST八钢发布一季度经营数据显示:与去年一季度相比,今年一季度建材产量为36.81万吨,同比下降4.98%;建材销量27.87万吨,同比下降33.63%。今年一季度板材产量为15.29万吨,同比大幅下降78.94%;板材销量20.53万吨,同比大降61.70%八钢现有钢产能为1000万吨。根据其今年3月底发布的年报:2015年八钢全年累计产钢445万吨,完成年计划产钢770万吨的57.79%;累计产材435万吨,完成年计划产材740万吨的58.78%;产能利用率不足60%

  八钢2015年度实现营业收入105.55亿元,同比下降48.85%;归属于上市公司股东的净利润-25.09亿元;基本每股收益-3.27元。

  根据此前公告:截至20151231日,八钢累计未分配利润-35.2亿元,流动负债合计金额超过流动资产合计金额151.68亿元,合并财务报表资产负债率为104.96%

  9、韶钢松山:披星带帽,成“\*ST韶钢(4.40, 0.00, 0.00%)

  根据公告,自421日起,韶钢松山因连续两年亏损,被实行退市风险警示特别处理,正式简称为“*ST韶钢”。

  *ST韶钢2015年全年亏损25亿元,同比下降81.09%。报告期内,其营收为111.4亿元,同比下降42.84%,财务费用7.3亿元,同比增加31.33%,主要是汇兑损益影响增加所致。

  10包钢股份(3.040, 0.01, 0.33%)2016年目标:钢产量增加500万吨、铁产量增加438万吨,计划盈利2.47亿

  420日,包钢股份发布报告称:公司2016年计划产铁1305万吨,产钢1287万吨,商品坯材1207万吨,生产稀选尾矿360万吨,铌选尾矿330万吨,稀土精矿4.5万吨;实现销售收入298.50亿元,公司利润总额2.47亿元。固定资产投资44.71亿元。

  而2015年全年包钢股份累计产铁867万吨,产钢788万吨,商品坯材771万吨,实现销售收入225.01亿元,利润为净亏33亿元。

  11酒钢宏兴(2.700, 0.00, 0.00%):一季度预亏2.7亿,同比减亏1亿

  酒钢宏兴近期公告称,经财务部门初步测算,预计公司2016年第一季度经营业绩出现亏损,实现归属于上市公司股东的净利润为-2.7亿元左右。受钢材价格回升、自身经营状况改善等因素影响,公司2016年第一季度业绩实现止滑减亏,较上年同期减亏约1亿元左右。

  12南钢股份(2.630, -0.01, -0.38%):调高2015年预亏规模至24.3亿

  南钢股份近期发布的公告称,业绩修正后,预计2015年年度实现归属于上市公司股东的净利润约为-24.30亿元左右。而1月底,南钢股份预计2015年亏损15亿。修正后,南钢股份的亏损额度,比第一次预告增加了9.3亿。

  南钢股份解释称:虽然2016年以来行业出现回暖迹象,但公司根据谨慎性原则,核销了未弥补亏损形成的部分递延所得税资产,相应增加了所得税费用,导致2015年度净利润亏损额比业绩预告加大。

  13马钢股份(2.760, 0.02, 0.73%)2015年净亏损41.72亿元

  公司称,由于亏损,根据中国法律、法规及本公司章程,建议2015年度不进行利润分配,也不进行资本公积金转增股本。

  马钢股份3月底召开的股东大会还批准了公司金融衍生品套期保值业务管理办法,批准公司办理2亿美元以内的贸易融资,并相应逐笔办理远期结售汇,锁定美元融资到期还款的购汇汇率,美元融资金额根据实际矿石采购每单的支付金额办理。

  14重庆钢铁(2.740, -0.01, -0.36%):全年亏损59.87亿、与浦项合资项目再次追加注资2亿元

  重庆钢铁近期宣布2015年全年度合并报表中归属于公司股东的净利润为-59.87亿元。另经测试,2015年度应计提存货跌价准备43.45亿元,影响公司当期损益43.45亿元。

  此外,公告显示:重庆钢铁2015年度经营活动现金流净流出-16.78亿元;新增银行借款及票据融资等致筹资活动现金流净收入9.46亿元;出让土地致投资活动净收入6.13亿元;本公司当期现金及现金等价物净减少1.14亿元。

  另据公告:重庆钢铁与韩国浦项合资的高强冷轧板项目和汽车板项目,由原定的19亿增资至36.76亿之后,再次增资2.2亿至38.93亿元。

  15常宝股份(11.47, -0.06, -0.52%):拟向招行、建行、交行、中行、江苏银行总计申请15亿授信

  常宝股份近期公告称,为满足公司经营及发展的需要,公司及下属子公司(包括全资子公司和控股子公司)2016年度 (具体时限为2015年度股东大会审议通过之日起至2016年度股东大会审议同类事项止)拟向中国招商银行(17.750, -0.13, -0.73%)常州市分行、中国建设银行(4.690, -0.01, -0.21%)常州市分行、中国交通银行(5.380, -0.04, -0.74%)常州市分行、江苏银行常州市分行及中国银行(3.350, -0.02, -0.59%)常州市分行等五家银行申请综合授信额度,综合授信的总额不超过人民币15亿元。

  另据公告,常宝股份董事会同意并提请公司股东大会在前期授权的基础上,继续利用自有资金实施对外提供财务资助(委托贷款),授权额度仍为不超过人民币5亿元(不超过公司最近一期经审计净资产的16.13%)。

  同时,董事会同意拟使用闲置自有资金用于证券投资,进行证券投资最高额度不超过2亿元人民币(不超过公司最近一期经审计净资产的6.45%),最长期限为3年,该额度内可循环使用。

  常宝股份2015年实现营业收入29.23亿元,同比下降22.60%;归属于上市公司股东的净利润2.06亿元,同比下降16.20%

  16方大特钢:对外担保总额16.9亿

  方大特钢近日公告称,近日,公司与平安银行(10.57, -0.09, -0.84%)股份有限公司大连分行签订《最高额保证担保合同》,公司为方大锦化化工科技股份有限公司(以下简称“方大化工(6.57, 0.00, 0.00%)”)在平安银行大连分行综合授信3亿元中的6000万元提供担保,担保期限:201645日至201745日。

  截至目前,公司对外担保总额为16.9亿元(含公司分别与方大炭素(8.910, -0.13, -1.44%)新材料科技股份有限公司、方大锦化化工科技股份有限公司互相担保额度),占最近一期经审计净资产的52.76%。其中,公司对外担保发生总额4.9亿元(含本次担保),占最近一期经审计净资产的15.30%

  17华菱钢铁(3.95, 0.00, 0.00%)2016年预计与母公司华菱集团发生关联交易170亿,同比增加78亿

  华菱钢铁近日公告称,2016年预计与华菱集团发生的日常关联交易总金额为170.59亿元,其中:关联采购及接受综合后勤服务为116.29亿元,关联销售及提供劳务等为53亿元。与2015年公司与华菱集团日常关联交易的实际发生金额相比,该预计金额增加78亿元。

  2015年全年,华菱钢铁产铁1448万吨,钢1487万吨,钢材1416万吨,未实现预期生产目标,主要是由于公司根据下游市场需求情况主动调节生产节奏,以及部分高炉运行不顺等因素影响;公司全年归属于母公司所有者的净利润为-29.59亿元,同比增亏30亿元。

  原因包括:(1)人民币急速贬值造成公司产生汇兑损失。(2)汽车板合资公司达产达效过程中的亏损加剧了公司的亏损程度。

  18中原特钢(13.21, 0.00, 0.00%):继续增亏,预计一季度亏损2000-2500万元

  中原特钢发布的2016年第一季度业绩预告显示,今年一季度预计亏损2000万元-2500万元。而去年同期亏损额度为1213.94万元。

  增亏原因为:受石油、煤炭、机械等下游行业需求持续低迷、市场竞争激烈的影响,公司主要产品订单不足、售价下降,预计2016年第一季度营业收入同比下降约27%,预计归属于上市公司股东的净利润为“亏损:2000万元-2500万元”。


17-31.As Iron Ore Climbs, So Do Stockpiles at China’s Ports(2016-7-14)

The rising price of iron ore defies the growing supply along China’s waterfronts

 

An iron-ore stockpile at the Port of Rizhao, in eastern China's Shandong province. Stockpiles at ports are growing, even as prices continue to rise. Photo: Imaginechina

By Rhiannon Hoyle

SYDNEY—At hulking ports along China’s coast, iron ore is piling up. At the same time, the price paid for iron ore in China, shipped from countries such as Australia and Brazil, is at its highest level in months.

That disconnect has many traders and analysts questioning whether the value of the steelmaking ingredient is headed for a fall.

This week, the spot price of iron ore climbed as high as $58.80 a metric ton, its most expensive since early May and up 37% from where it started the year. Over the same period, stockpiles at Chinese ports have swelled by 13%, to 104.5 million tons, their highest since December 2014, and are creeping back toward that year’s all-time high, according to Shanghai Steelhome Information Technology Co., a market information provider.

https://si.wsj.net/public/resources/images/OJ-AM444_AUSIRO_9U_20160714041808.jpg

Port inventories of iron ore, one of the world’s most traded commodities along with oil, are a closely watched measure of how much excess raw material might be washing around in the market. The iron-ore trade, which was long dominated by a small number of major buyers and sellers agreeing deals in closed-door negotiations—and where a derivatives market remains in its infancy—doesn’t have the same wealth of data available compared with commodities such as copper and gold, or even oil, another market awash with supply.

U.S. oil prices fell to a two-month low this week after federal data showed U.S. inventories of crude oil and refined products are at a record high.

High inventories can signal weak physical demand and many in the iron-ore market including Nev Power, CEO of world’s No. 4 exporter Fortescue Metals Group Ltd. FSUGY 3.74 % , point to moves in China’s port stockpiles when evaluating surpluses or shortfalls.

Finding ways of understanding where prices could be headed is arguably increasingly crucial as companies navigate a prolonged and extremely volatile downturn. That is the case across many commodities markets including oil and copper, although it is particularly pertinent in iron ore where trading data is sparse and surveys are relied on heavily.

“The port stocks are very visible,” said Paul Gray, iron-ore analyst at consultancy Wood Mackenzie. “They are one of the few indicators people can see very easily.”

When China’s port inventories surged to their highest recorded level in 2014, above 113 million tons, iron-ore prices began a sharp slide that would push the market lastingly below $100 a ton for the first time in years.

Over the course of the prior year, the price had slipped 7%, while stocks ended 4% higher. Conversely, in 2012, prices rose and stockpiles fell.

“It’s reality that when the port stock rises, a drop is seen in iron-ore prices,” said Karun Mittal, a marketing manager at Welspun Steel Ltd. in India. “At this time,” though, he said, “we observe a different attitude.”

Instead of fretting about the swelling stocks, traders are focused on their calendars: For the rest of this month, there will be restrictions on steel production in the steelmaking hub of Tangshan, in China’s Hebei province, to clean the air for a memorial in the area to the victims of the deadly earthquake in 1976.

That has helped to push Chinese steel prices higher, suggesting the country’s steelmakers are now more profitable and consequently able to keep more furnaces running.

A drop in stockpiles of finished steel and speculation about more stimulus in China have also been given as reasons for iron ore’s recent strength.

I don’t read the current accumulation of inventories as something immediately bad for the price of iron ore.

Georgi Slavov, head of iron ore and shipping research at Marex Spectron



17-32,China Steel Pours Out Faster Than Ever(2016-7-21)

Record daily production in June fueled an export boom, even as other countries threw up barriers

 

By Biman Mukherji

China’s steel juggernaut isn’t taking a rest.

Contributing to a global glut, the country churned out steel at a record daily pace in June, fueling an export boom even as the U.S. and other countries raised walls of punitive import taxes meant to protect their own steel industries. Some of China’s steel-producing rivals say the country dumps steel on global markets at unfairly low prices, a charge that China denies.

Steel exports from China, the world’s top producer, in the first six months of the year hit 57.12 million metric tons, up 9% from a year earlier, according to China’s General Administration of Customs. For June alone, they reached 10.9 million tons, up 23% from a year earlier and 16% from May.

“Despite antidumping duties, Chinese steel is quite competitive,” said Hongmei Li, an analyst at the energy and commodities information provider Platts. “Prices have been recovering quite steadily in general in global markets for the first half of this year, and China has been able to keep comparatively low production cost due to relatively low iron-ore and coke prices against steel scrap.”

Chinese steel production in June averaged a record 2.32 million metric tons a day—around 69.5 million tons in all—according to the National Bureau of Statistics. Rivals can hope that China will tap the brakes soon, making good on a pledge to reduce annual capacity by as much as 45 million tons by the end of this year as domestic demand slows. China has the capacity to produce 1.2 billion tons of steel a year, and it produced about 800 million tons last year, or about half the world total.

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Its steelmaking rivals are struggling. India’s Tata Steel Ltd. EQTATASTEEL -0.92 % , for example, is trying to offload its U.K. steel operations, driven partly by the global glut. U.S. Steel X 1.91 % reported a $1.5 billion loss for 2015 and filed a trade complaint against China, while other U.S.-based steelmakers laid off many workers. The U.S. imposed a 265.79% duty on some Chinese steel, and the European Union and India are among others that have also slapped punitive taxes onto China-made steel.

China’s steel production this year is likely to be down 2% to 3% from last year, but percentage growth in steel-product exports is likely to be in the high single digits from last year’s 112 million metric tons, said Jiming Zou, senior analyst at Moody’s Investors Service. MCO -0.05 %

The production boost early this year was partly fueled by a rise in steel prices on Chinese exchanges, up more than 50% during the first four months of 2016 as speculative trading drove up spot-market prices.

This tempted Chinese steel producers to fire up idled or underused factories. Steel prices have fallen from their peaks in April, but the mills’ margins haven’t been hugely dented because the prices of critical raw materials—such as iron ore and coke—have remained relatively low.

The price of iron ore has been hovering around $50 a ton of late after hitting a peak of $70.50 in April.

On Wednesday, BHP Billiton, BBL 2.42 % the world’s biggest miner by market value, said it will tip more iron ore into the global market in the year ahead, despite a price-sapping glut. BHP reported an average price of $43 a ton for its iron ore for the last financial year, down 30% from the year before.

Sentiment in China’s steel market rebounded strongly in July: Most market participants say they expect steel prices to rise over the next month, according to the latest S&P Global Platts China Steel Sentiment Index. The index’s headline reading was 53.71, a three-month high and up from 15.92 in June. A reading above 50 indicates expectations of an increase/expansion; below 50, a decrease/contraction.

After a drop in prices from their peak reached in late April, prices of steel and other metals have perked up again this month largely on the hopes that China will introduce monetary measures to stimulate the economy.

China’s June output was also boosted to help make up for the loss due to a production shutdown in Tangshan scheduled at the end of July to honor victims of the deadly 1976 earthquake, said Mitchell Hugers, commodities analyst at BMI Research. Chinese steel output is likely to decline in coming months because of a slowdown in real-estate construction, he added.



17-33.China Said to Mull Mergers to Create Two State Steel Giants (2016-8-1)

Bloomberg News

August 1, 2016 — 2:37 PM JST Updated on August 1, 2016 — 5:55 PM JST

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中国鉄鋼業の大集約計画

Mergers will help speed up elimination of excess capacity

China is considering a sweeping overhaul of its steel industry that would consolidate major producers into two giants, with one located in the north and another in the south, according to people familiar with the plan.

Hebei Iron & Steel Group, the nation’s biggest mill by output, and Shougang Group will be combined into Northern China Steel Group, while No. 2 producer, Shanghai Baosteel Group Corp., and Wuhan Iron & Steel Group Corp. will be merged into Southern China Steel Group, said the people, who declined to be identified because the information is confidential. Shares in the listed units of Hebei and Shougang rose on the news.

The state-owned Assets Supervision & Administration Commission didn’t respond to a request for comment on Monday, while a Baosteel Group spokesman declined to comment when reached by Bloomberg. Calls to Hebei, the news department at Shougang and Wuhan Iron & Steel were not answered.

 

The potential combinations would give Chinese mills the scale to rival global giants such as ArcelorMittal, and enhance government efforts to reduce overcapacity as part of its drive to overhaul an inefficient state sector. Smaller steel companies could later be absorbed into the two new groups once they are established, although nothing has been decided, according to the people familiar with the plan. The plan has yet to win formal approval, they added.

‘Little Room’

The plan “will help accelerate eliminating excess steel capacities,” Helen Lau, an analyst at Argonaut Securities Asia Ltd., said from Hong Kong. “It will also boost their competitiveness and strengthen their customer bases and leave little room for non-competitive smaller mills.”

Shares in the listed units of Hebei and Shougang rose the most in over two weeks. Hesteel Co. climbed as much as 2.8 percent, while Beijing Shougang Co. added as much as 3.7 percent. Baosteel and Wuhan’s listed units are suspended from trading as their parents discuss a restructuring, which analysts have said may presage a union.

Even though China’s steel output has peaked, the domestic market remains saturated, Chen Derong, general manager at Baosteel Group, told a conference in May. As the nation seeks to clear its surplus, exports are running at record levels, sustaining a global glut of the metal and drawing fire from competitors across the globe.

China’s crude steel-producing capacity hit a record 1.2 billion tons at the end of 2015, according to the China Iron & Steel Association. The country is the world’s largest steel producer and accounts for about half of global supply of the alloy that’s used in construction, autos and appliances. The government has pledged to cut as much as 150 million tons of capacity by 2020.

— With assistance by Winnie Zhu, and Steven Yang

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