2004年の中国の貿易

 

1-3-2. 2004年の 中国の国別貿易 ←クリック

1-3-3 2004年の中国の品目別貿易

1-3-4. 中国とインドネシアの貿易(05年2月6日)

1-3-5. 中国とタイの貿易(05年2月8日)

 

1-3-1 2004年上半期の中国貿易(04年8月27日)

(輸入)-石油、穀類などの伸びが顕著

下の表に見るとおり、中国は04年1−6月の輸入総額は2,648億97百万ドルと前年の同じ時期に比べ42.6%の増加となった。伸びの大きかった品目はII植物製品(穀物など)、III動植物油(パーム油など)、XVIII石油、光学・精密機械などが50%以上の伸びを示している。

それ以外にはXVI85の電機および部品の44.6%野伸びが相変わらず高い。しかし、この品目は中国の電子部品類の自給体制が整備されると自然に減ってくると考えられる。

特に、石油の輸入が最近の世界的石油価格の高騰の一因だとして、世界の注目を集めている。

また、食料品に該当する項目も増えており、II植物製品(大豆などの穀類)、III動植物油の伸びが目立つ。中国では農地が工業用地や不動産用に急速に転換されており、品目によっては国内生産が需要に追いつかず輸入が急増している。

石油に限らず、穀物の分野でも中国は世界市場の需給関係を大きく変えていく可能性が高い。

表1-3-1 04年上半期の中国の品目別輸入(百万ドル、%)

2003

04/1-6

01/00

02/01

03/02

04/03

I

動物・同製品

3,309

1,731

3.4

15.0

22.2

13.5

II

植物製品

7,174

5,215

9.9

-14.4

76.6

50.5

III

動植物油

2,925

2,190

-24.2

103.7

85.1

100.8

IV

飲料・タバコ

2,107

1,269

4.0

5.1

6.4

24.6

V

鉱物製品・石油

37,725

30,867

-8.2

8.8

54.1

75.7

27

石油等

29,272

21,762

-15.2

10.1

51.5

55.5

VI

化学製品

31,791

19,944

5.4

27.4

30.8

34.0

VII

プラスチック・ゴム

24,746

15,185

5.9

14.5

24.7

33.8

VIII

皮革製品

4,122

2,428

8.0

2.9

16.5

23.2

IX

木製品

4,667

2,546

-6.6

19.4

11.9

8.3

X

紙・パルプ

8,630

5,346

-2.9

9.1

17.0

25.6

XI

繊維

19,292

11,951

-1.8

4.5

13.5

30.2

XII

履物・傘

487

282

5.0

-7.0

21.9

25.2

XIII

窯業製品

2,629

1,580

5.5

10.9

26.2

29.7

XIV

宝石類

1,847

1,247

3.3

8.3

-31.8

73.7

XV

基礎金属

39,385

24,942

6.3

19.9

49.9

37.4

72

鉄鋼

22,223

13,368

14.5

20.9

67.8

28.3

XVI

機械・電機

175,426

107,032

13.2

30.0

39.9

39.1

84

機械・部品

71,500

43,214

17.8

28.6

37.1

31.8

85

電機・部品

103,926

63,818

10.1

31.1

41.9

44.6

XVII

輸送機械

17,537

9,835

57.1

15.0

52.2

26.4

XVIII

光学・精密機械

26,176

19,594

30.1

35.4

81.5

82.4

XIX

武器

3

1

-

-

-

-

XX

その他製造品

1,590

986

6.1

16.1

39.1

44.2

XXI

美術工芸品

6

3

-

-

-

-

XXII

分類不明

1,263

723

-

-

-

-

合計

412,836

264,897

8.2

21.2

39.8

42.6

資料出所;中国海関統計

 

1-3-2. 2004年の 中国の国別貿易

中国の2004年の貿易は輸出が5,933億6,900万ドル、対前年伸び率が35.4%であった。輸入は5,614億2,300万ドル、対前年伸び率は36.0%であった。貿易収支は319億4,600万ドルの黒字であった。

2003年の輸出の伸び率は34.6%であったから、連続して2年間続けて35%前後の伸びを記録した。これが中国経済の高度成長を支えたことはいうまでもない。もちろん公共投資や民間の固定資本投資(設備機械や不動産)や個人消費の伸びも大きかったが成長の起点は輸出であった。

国別輸出で最も多いのが米国向けである。しかし、表1の米国向け輸出金額は実際より可なり低い数字である。実態は香港からかなり米国に再輸出されている。したがって、米国の輸入統計をみないと、中国から米国にどのくらい輸出されているかはわからない。(2002年、2003年の項参照)

いずれにせよ、中国の輸出は3分の1以上は米国向けである。頭の良い経済学者は香港向けを「東アジア向け」だと決めてかかってしまい、東アジアからの輸出は東アジア向けがどんどん増えていて、投資も増えているから「東アジア共同体」を作るべきだなどと、すぐにヒラメイてしまうらしい。

日経新聞の経済教室(05年2月4日号)など読むと、私のような愚鈍な人間はすっかり感心させられてしまう。私には到底そういうヒラメキはない。東アジア向け輸出というからには中継貿易国である香港とシンガポール(どちらも人口の少ない都市国家)からどこへ再輸出されるのか考え込んでしまう。

仮に、香港とシンガポール向けが」仮に全部そこで消費されるにしたところで、中国から東アジア向け(便宜的に日本とNIES4カ国とAEAN4カ国の合計で見ている)輸出の構成比は1997年は54.2%であったが、2000年には47.2%(下表からは省略)、2004年には42.6%と着実に減ってきている。

日本向けのシエアも1997年174%から2004年は12.4%にまで大きく減っている。

逆に米国向け、欧州向け、その他地域向けなどのシェアは着実に上昇している。ということは中国の輸出市場は「東アジア」という狭い枠を超えてグローバル(中国語で言う全球的)な広がりを見せている。

しかし、米国やEUが中国との貿易バランスの赤字に最近は怒りをあらわにしている。EUはついに思い余って中国に武器の輸出までやってでも少しでも貿易赤字を挽回しようとしている。

ASEAN−中国の「自由貿易協定」をやるのだなどといっているが、ASEAN4カ国向けの輸出はドイツ1カ国分にしかならない。中国にとっては変なことをやってEUから総スカン食らうことのほうがよぽど怖いはずである。

日本や中国が「東アジア共同体」などに熱を上げる理由が愚鈍な私にはまったく理解できない。EUと米国のブロックに対抗するなどといっているが彼らはブロックを作ってアジア勢を締め出すつもりはない。

少なくとも米国がアメリカ大陸(中南米を含め)ブロックなど作ってしまったら(中南米はウンとは言わないが)、売り出し中の「米国帝国主義」はグローバルなものにならない。

アジア勢が仮に米国とEUのブロックから締め出されたら決定的不利益をこうむることは中学生にもわかる理屈ではないか。市場の60%が消えてしまうかもしれないのだ。

だから、世界にブロックを形成する必要などアジア勢にとってはないのである。むしろブロック化の動きをけん制するのがアジア勢のやるべきことである。

日本や中国が「東アジア共同体」などに熱を上げるのは、そこで「盟主として威張りたい」というケチな根性がミエミエである。そんなつまらないことは後世のためにも絶対止めてもらいたい。実際、威張って見せること自体案外難しい。向こうのほうが教養があるかもしれない。

中国共産党もインターナショナリズムを忘れてしまったのであろうか?人類の歴史からみても、明朝以前の中国は有史以来、世界への商品のサプライ基地(陶磁器、絹織物など)として君臨していたではないか。否、インド、東南アジアも含め世界商品の供給源がアジアだったのである。

産業革命以降の植民地主義時代を終えて半世紀たってようやく、世界のものづくり、物流センターの地位にカムバックしたばかりである。少なくとも昔の中国には「東アジア」だけで固まろうなどというケチな根性はなかった。あの「中華思想」はどこへ行ってしまったのだろうか?

日本で「東アジア共同体」などといっているのは保守反動政治家や一部の頭の遅れた財界人とそれにゴマをすって他人より少し良い目をみようなどと考えている人たちである。一般庶民や健全な企業家にとってはそんな窮屈なワクをはめられること自体迷惑千万である。

 

表1.国別輸出(実額、伸び率、構成比=下欄、百万ドル、%)

1997

2003

2004

98/97

03/02

04/03

USA

32,695

92,474

124,948

16.2

32.2

35.1

Japan

31,820

59,423

73,514

-6.7

22.7

23.7

S.Korea

9,116

20,096

27,818

-31.2

29.7

38.4

Taiwan

3,396

9,005

13,545

13.9

36.7

50.4

H.Kong

43,781

76,289

100,878

-11.5

30.5

32.2

S'pore

4,319

8,869

12,687

-9.0

27.3

43.1

NIEs4

60,613

114,258

154,929

-12.9

30.6

35.6

Malaysia

1,920

6,141

8,087

-16.9

23.5

31.7

Thailand

1,500

3,828

5,802

-23.5

29.4

51.5

Indonesia

1,841

4,481

6,257

-36.4

30.8

39.6

Philippine

1,339

3,094

4,269

12.1

51.5

38.0

ASEAN4

6,600

17,544

24,414

-17.9

30.9

39.2

E.Asia Ttl

99,032

191,225

252,857

-11.2

28.0

32.2

Germany

6,490

17,536

23,756

13.3

54.2

35.5

France

2,329

7,294

9,922

21.2

79.1

36.0

U.K.

3,813

10,824

14,968

21.5

34.3

38.3

Italy

2,237

6,653

9,225

15.2

37.8

38.7

Netherland

4,405

13,505

18,519

17.2

48.3

37.1

EU5

19,275

55,811

76,391

17.0

49.1

36.9

Australia

2,055

6,263

8,838

14.0

36.6

41.1

Others

29,735

92,598

130,335

10.7

44.1

40.8

Export Ttl

182,792

438,371

593,369

0.5

34.6

35.4

USA

17.9

21.1

21.1

Japan

17.4

13.6

12.4

S.Korea

5.0

4.6

4.7

Taiwan

1.9

2.1

2.3

H.Kong

24.0

17.4

17.0

S'pore

2.4

2.0

2.1

NIEs4

33.2

26.1

26.1

Malaysia

1.1

1.4

1.4

Thailand

0.8

0.9

1.0

Indonesia

1.0

1.0

1.1

Philippine

0.7

0.7

0.7

ASEAN4

3.6

4.0

4.1

E.Asia Ttl

54.2

43.6

42.6

Germany

3.6

4.0

4.0

France

1.3

1.7

1.7

U.K.

2.1

2.5

2.5

Italy

1.2

1.5

1.6

Netherland

2.4

3.1

3.1

欧州5

10.5

12.7

12.9

Australia

1.1

1.4

1.5

Others

16.3

21.1

22.0

Export Ttl

100.0

100.0

100.0

 

[国別輸入]

次に国別輸入を見てみると、全体の伸び率が36.0%であるが、それを上回る伸びを示しているのがアジアでは韓国の44.3%とフィリピンの43.6%である。特に ここ数年の韓国企業の中国への傾斜は著しいものがある。

フィリピンはHDDなどのコンピューター関係の部品や半導体の伸びが大きいものと思われる。ただし、輸出品の実に90%近くがこれらの機械・電機部品である。これらはいずれ、中国国内の部品自給率の工場とともに減っていく運命にある。

東南アジアからの輸入は、03年に比べ、04年は伸び率が鈍化している。

工業製品では東南アジアからは電子部品などが大きく伸びたが、中国で電子部品の自給体勢が整いつつあり、輸入対象品がパーム油とか生ゴムなどの1次産品しか残らなくなる可能性がある。

ASEAN−中国の自由貿易も結構だが東南アジアから中国に輸出できるものが1次産品中心となり、中国から安い家電製品、オーディオ機器、オートバイといったものが雪崩をうって押し寄せてくる日はそう遠くないであろう。

東南アジアの華人資本(特に流通業)はもろてをあげて歓迎である。既に進出している日本の家電メーカーなどは出て行けよがしにされるされる日がこないとも限らない。特に、タクシン政権下のタイはその可能性が高い。

タクシンはタイの家電生産を守る気はないであろう。自動車は地元華人資本家が部品産業に相当投資をしているので、何とかこれは守ろうとするであろう。鉄鋼も同様である。この2分野はFTA交渉でも日本政府が可なりてこずっている模様である。

04年の特徴としては中国は石油や鉄鉱石の輸入を可なり増やした。そのためオーストラリアや産油国(下の表では”その他の国”)からの輸入が急増している。ヨーロッパからの輸入は5カ国平均で27%にしか過ぎない。

要するに将来的には中国は電子部品など現在輸入している多くの工業品の自給が可能になると、当然輸入が大幅に減ってくる。そのかわり、1次産品(石油、鉄鉱石、ゴム、パーム油、穀物、木材など)の輸入は増やす。また、機械設備も先進工業国から買わざるを得ないものは増やすであろう。

 

表2、国別輸入(実額、伸び率、下欄=構成比、百万ドル、%)

1997

2003

2004

98/97

03/02

04/03

USA

16,298

33,861

44,679

4.1

24.4

31.9

Japan

28,993

74,151

94,372

-2.7

38.7

27.3

S.Korea

14,929

43,135

62,250

0.4

51.0

44.3

Taiwan

16,442

49,362

64,779

1.1

29.7

31.2

H.Kong

6,990

11,119

11,800

-4.7

3.5

6.1

S'pore

4,465

10,484

13,997

-5.4

48.7

33.5

NIEs4

42,826

114,100

152,825

-0.7

35.1

33.9

Malaysia

2,495

13,987

18,174

6.9

50.5

29.9

Thailand

2,014

8,827

11,542

19.8

57.6

30.8

Indonesia

2,674

5,748

7,224

-8.1

27.7

25.7

Philippine

327

6,306

9,059

56.5

96.0

43.6

ASEAN4

7,510

34,868

45,999

7.2

54.2

31.9

E.Asia Ttl

79,329

223,119

293,196

-0.7

39.0

31.4

Germany

6,180

24,341

30,368

13.2

48.2

24.8

France

3,243

6,098

7,663

-1.2

43.3

25.7

U.K.

1,978

3,570

4,761

-1.3

7.0

33.3

Italy

2,450

5,080

6,451

-7.1

17.6

27.0

Netherland

1,073

1,934

2,969

-22.3

23.0

53.6

EU5

14,924

41,023

52,213

2.3

37.2

27.3

Australia

3,248

7,301

11,553

-17.2

24.8

58.2

Others

28,571

107,533

159,783

-7.0

50.1

48.6

Import Ttl

142,370

412,836

561,423

-1.5

39.9

36.0

USA

11.4

8.2

8.0

Japan

20.4

18.0

16.8

S.Korea

10.5

10.4

11.1

Taiwan

11.5

12.0

11.5

H.Kong

4.9

2.7

2.1

S'pore

3.1

2.5

2.5

NIEs4

30.1

27.6

27.2

Malaysia

1.8

3.4

3.2

Thailand

1.4

2.1

2.1

Indonesia

1.9

1.4

1.3

Philippine

0.2

1.5

1.6

ASEAN4

5.3

8.4

8.2

E.Asia Ttl

55.7

54.0

52.2

Germany

4.3

5.9

5.4

France

2.3

1.5

1.4

U.K.

1.4

0.9

0.8

Italy

1.7

1.2

1.1

Netherland

0.8

0.5

0.5

欧州5

10.5

9.9

9.3

Australia

2.3

1.8

2.1

Others

20.1

26.0

28.5

Import Ttl

100.0

100.0

100.0

 

[貿易収支]

貿易収支の黒字は主に米国から稼いでいる。香港の数字も大きいが、中身は米国と考えてよい。ついでヨーロッハである。日本との関係はここ数年中国が入超に転じている(輸出がFOB,輸入がCIFという差もあるが)。

東アジア諸国は対中貿易収支が大幅黒字になっている国がほとんどである。表3で見て(中国の関税統計)、金額的に大きい順から言うと、台湾512億ドル、韓国343億ドル、日本209億ドルであり、ASEAN4カ国も合計で216億ドルとなっている。

ASEANのなかではマレーシア101億ドル、タイ57億ドル、フィリピン48億ドル、インドネシア10億ドルである。ヨーロッパではドイツが66億ドルであり、後は中国に対して著しい輸入超過になっている。

東アジアから中国への輸出はコンピューター用のチップなどの電子部品が大きい。 これらの中間材料は中国の国内で部品メーカーが増えれば当然減少していく。それは数年後には可なりはっきりした形で表面化するであろう。

オーストラリアも鉄鉱石や、原料炭(製鉄用)の輸出が好調で、対中貿易では27億ドルの黒字となっている。

ASEANが1次産品輸出(パーム油、ゴム、非鉄金属)が残るなどといっても金額的には知れた額である。将来、中国から大量に輸出されると思われる家電製品⇒オートバイなどを考えるとASEANの対中貿易黒字はあっという間に縮小、あるいは逆に赤字に転落する可能性が多きい。

 

表3.国別貿易収支 (単位;百万ドル)

1997

2003

2004

USA

16,397

58,613

80,269

Japan

2,827

-14,728

-20,858

S.Korea

-5,813

-23,038

-34,431

Taiwan

-13,045

-40,358

-51,233

H.Kong

36,790

65,170

89,078

S'pore

-145

-1,615

-1,309

NIEs4

17,787

158

2,104

Malaysia

-575

-7,846

-10,088

Thailand

-514

-4,999

-5,740

Indonesia

-833

-1,268

-967

Philippine

1,012

-3,212

-4,790

ASEAN4

-911

-17,324

-21,584

E.Asia Ttl

19,703

-31,894

-40,339

Germany

310

-6,805

-6,612

France

-914

1,196

2,259

U.K.

1,835

7,253

10,207

Italy

-213

1,573

2,774

Netherland

3,332

11,571

15,550

EU5

4,351

14,789

24,178

Australia

-1,193

-1,038

-2,714

Others

1,164

-14,935

-29,448

Total

40,422

25,534

31,946

資料出所;中国「海関統計」

 

1-3-3 2004年の中国の品目別貿易(05年2月5日)

2004年の輸出の伸びは前年比35.4%であったが、品目別伸び率を見ると機械・電機類が43.7%の伸びを示している。そのうち、機械および部品の伸びが41.5%、電機および部品の伸びが45.7%であった。ちなみにコンピューター関係は機械に分類されている(事務用機械)。

また、カメラなどの光学器械も45.6%の伸びを示している。ところが最大の伸びを示したのは鉄鋼製品の235.6%である。日本の鉄鋼業は中国への輸出の伸びによって業績が回復したといわれるが、中国自身が鉄鋼製品の大輸出国になっているのである。

この謎は簡単に説明できる。というのは中国は2004年には粗鋼生産が2億7千万トンとなり、前年の生産を大きく上回ったが、それは過熱としか言いようがない巨額の設備投資による成果である。

しかし、その鋼材の大部分は品質の低い一般用途の建設用鋼材であり、自動車用はもちろん家電用にも使えるとは限らない。そこで、世界市場に国内で余った建設用鋼材(鉄筋棒鋼など)を大量に輸出したのである。

しかし、一方において自動車用や電機製品用の高級鋼材は国内ではあまり供給できないので日本からの輸入に頼るという構造になっているのである。いわば、鋼材の市場といっても高級鋼と普通鋼(主に建設用材)とは完全に分離した存在なのである。もちろん供給メーカーも異なる。

中国が伝統的に得意とする繊維製品の伸びは21.0%と中国内ではさほど目立たない。もちろんこれは多くの途上国とも競合するので中国だけで20%も伸ばされるとインドネシアなどの他の国は大いに迷惑する。

米国内にもEU内にも衣類加工産業は残っているから、貿易摩擦の種にもなりうるのである。

品目別構成を見ると、機械・電機類というHSコードXVIのシェアが04年には41.8%になっている。これに輸送機械(3.5%)と光学器械(3.2%)を加えると50%近くが機械関係の輸出となってしまう。

一方、1997年の段階では輸出の主役であった繊維はシェアが23.6%(97年)から2004年には15%にまで落ち込んでいる。

米国で問題になっている木製品(家具など)は伸び率は39.1%と平均を上回っている。木製家具の材料は熱帯雨林を伐採してもたらされる硬質木材が多いので、そのこと自体も問題である。環境問題を感がえれば南洋丸太材の輸入は日本も含めて規制されるべきである。

 

表 1. 品目別輸出(実額、伸び率、構成比=下欄、百万ドル、%)

1997

2003

2004

98/97

03/02

04/03

I

動物・同製品

4,193

5,271

6,307

-8.3

11.4

19.7

II

植物製品

4,900

7,580

6,606

0.5

29.3

-12.8

III

動植物油

681

128

158

-51.8

18.0

24.1

IV

飲料・タバコ

4,649

7,669

9,412

-7.8

14.4

22.7

V

鉱物製品・石油

8,599

12,733

16,569

-24.2

30.2

30.1

27

石油等

6,987

11,110

14,476

-25.8

32.7

30.3

VI

化学製品

9,392

18,531

24,587

2.7

26.8

32.7

VII

プラスチック・ゴム

5,799

12,536

16,910

6.5

25.0

34.9

VIII

皮革製品

6,255

11,574

13,668

-5.4

24.0

18.1

IX

木製品

2,203

4,359

6,064

-16.8

22.2

39.1

X

紙・パルプ

1,323

3,030

3,798

1.6

29.5

25.3

XI

繊維

43,199

73,349

88,772

-6.3

26.8

21.0

XII

履物・傘

10,181

15,629

18,418

0.9

16.6

17.8

XIII

窯業製品

3,237

6,935

9,341

-1.6

27.0

34.7

XIV

宝石類

1,788

3,295

4,454

17.2

15.4

35.1

XV

基礎金属

13,379

25,129

43,746

-6.4

32.9

74.1

72

鉄鋼

3,825

3,417

11,469

-37.9

48.1

235.6

XVI

機械・電機

38,267

172,446

247,813

14.0

48.7

43.7

84

機械・部品

13,716

83,469

118,149

21.5

64.3

41.5

85

電機・部品

24,552

88,978

129,664

9.8

36.6

45.7

XVII

輸送機械

5,269

15,593

21,001

21.4

47.9

34.7

XVIII

光学・精密機械

6,321

13,112

19,090

3.8

37.6

45.6

XIX

武器

287

17

21

-

-

-

XX

その他製造品

12,704

28,481

35,494

6.0

22.0

24.6

XXI

美術工芸品

75

21

30

-

-

-

XXII

分類不明

0

951

1,108

-

-

-

合計

182,697

438,371

593,369

0.6

34.6

35.4

I

動物・同製品

2.3

1.2

1.1

II

植物製品

2.7

1.7

1.1

III

動植物油

0.4

0.0

0.0

IV

飲料・タバコ

2.5

1.7

1.6

V

鉱物製品・石油

4.7

2.9

2.8

27

石油等

3.8

2.5

2.4

VI

化学製品

5.1

4.2

4.1

VII

プラスチック・ゴム

3.2

2.9

2.8

VIII

皮革製品

3.4

2.6

2.3

IX

木製品

1.2

1.0

1.0

X

紙・パルプ

0.7

0.7

0.6

XI

繊維

23.6

16.7

15.0

XII

履物・傘

5.6

3.6

3.1

XIII

窯業製品

1.8

1.6

1.6

XIV

宝石類

1.0

0.8

0.8

XV

基礎金属

7.3

5.7

7.4

72

鉄鋼

2.1

0.8

1.9

XVI

機械・電機

20.9

39.3

41.8

84

機械・部品

7.5

19.0

19.9

85

電機・部品

13.4

20.3

21.9

XVII

輸送機械

2.9

3.6

3.5

XVIII

光学・精密機械

3.5

3.0

3.2

XIX

武器

0.2

0.0

0.0

XX

その他製造品

7.0

6.5

6.0

XXI

美術工芸品

0.0

0.0

0.0

XXII

分類不明

0.0

0.2

0.2

合計

100.0

100.0

100.0

 

次に品目別輸入について見ると、全体の伸び率36.0%を上回る品目についてみると、まずエネルギー不足と原油高騰を反映して、石油等が64.1%の伸びを示した。Vの鉱物製品には鉄鉱石なども含まれる。ついで植物製品(穀物など)53.8%、植物油(パーム油など)43.9%が目立つ。

XVIの機械・電機の伸びは33.2%と平均を下回り、特に機械および部品は伸び率が28.2%と低めになっている。 また、鉄鋼製品の伸びも6.6%と可なり低くなった。輸送機械も11.0%と低めである。

また、伸び率こそ平均をやや下回るが、VI化学製品429億ドル(伸び率34.8%)、VIIプラスチック・ゴム製品(生ゴムが多いといわれる)328億ドル(伸び率32.6%)も無視できない。

一般的にいって、最近の中国は輸入構造が一時代前の「先進工業国型」に近づいてきており、1次産品と機械・電機および部品が輸入の主役である。それらを加工して外貨を稼ぐというパターンになっている。

 

表2、品目別輸入(実額,伸び率、構成比=下欄、百万ドル、%)

1997

2003

2004

98/97

03/02

04/03

I

動物・同製品

917

3,309

3,733

15.0

22.2

12.8

II

植物製品

2,330

7,174

11,033

7.4

76.6

53.8

III

動植物油

1,678

2,925

4,209

-11.2

85.1

43.9

IV

飲料・タバコ

2,564

2,107

2,810

-23.9

6.4

33.4

V

鉱物製品・石油

13,010

37,725

67,132

-28.2

54.1

77.9

27

石油等

10,345

29,272

48,037

-34.4

51.5

64.1

VI

化学製品

10,302

31,791

42,869

7.2

30.8

34.8

VII

プラスチック・ゴム

11,457

24,746

32,803

1.0

24.7

32.6

VIII

皮革製品

2,682

4,122

5,120

-9.4

16.5

24.2

IX

木製品

1,990

4,667

5,235

-0.5

11.9

12.2

X

紙・パルプ

4,981

8,630

10,306

0.6

17.0

19.4

XI

繊維

17,215

19,292

23,008

-16.4

13.5

19.3

XII

履物・傘

454

487

610

-17.0

21.9

25.3

XIII

窯業製品

1,046

2,629

3,254

9.7

26.2

23.8

XIV

宝石類

1,378

1,847

2,655

-10.4

-31.8

43.8

XV

基礎金属

12,525

39,385

48,627

-0.5

49.9

23.5

72

鉄鋼

6,072

22,223

23,692

-3.7

67.8

6.6

XVI

機械・電機

46,744

175,426

233,705

8.9

39.9

33.2

84

機械・部品

24,752

71,500

91,632

-0.6

37.1

28.2

85

電機・部品

21,992

103,926

142,074

19.7

41.9

36.7

XVII

輸送機械

5,555

17,537

19,474

0.6

52.2

11.0

XVIII

光学・精密機械

4,673

26,176

41,342

5.4

81.5

57.9

XIX

武器

18

3

3

-

-

-

XX

その他製造品

821

1,590

1,961

-9.7

39.1

23.3

XXI

美術工芸品

23

6

7

-

-

-

XXII

分類不明

0

1,263

1,528

-

-

-

合計

142,361

412,836

561,423

-1.5

39.8

36.0

I

動物・同製品

0.6

0.8

0.7

II

植物製品

1.6

1.7

2.0

III

動植物油

1.2

0.7

0.7

IV

飲料・タバコ

1.8

0.5

0.5

V

鉱物製品・石油

9.1

9.1

12.0

27

石油等

7.3

7.1

8.6

VI

化学製品

7.2

7.7

7.6

VII

プラスチック・ゴム

8.0

6.0

5.8

VIII

皮革製品

1.9

1.0

0.9

IX

木製品

1.4

1.1

0.9

X

紙・パルプ

3.5

2.1

1.8

XI

繊維

12.1

4.7

4.1

XII

履物・傘

0.3

0.1

0.1

XIII

窯業製品

0.7

0.6

0.6

XIV

宝石類

1.0

0.4

0.5

XV

基礎金属

8.8

9.5

8.7

72

鉄鋼

4.3

5.4

4.2

XVI

機械・電機

32.8

42.5

41.6

84

機械・部品

17.4

17.3

16.3

85

電機・部品

15.4

25.2

25.3

XVII

輸送機械

3.9

4.2

3.5

XVIII

光学・精密機械

3.3

6.3

7.4

XIX

武器

0.0

0.0

0.0

XX

その他製造品

0.6

0.4

0.3

XXI

美術工芸品

0.0

0.0

0.0

XXII

分類不明

0.0

0.3

0.3

合計

100.0

100.0

100.0

 

 

1-3-4. 中国とインドネシアの貿易(05年2月6日)

ASEANと中国は2010年までに自由貿易協定を結ぶという枠組みの協定を2004年に行った。しかし、個別の論議は十分イ詰められておらず、その時の雰囲気で、親中国政権であるタイとシンガポールにあおられる格好で協定にサインしたともいえる。

特に2003年、04年はASEAN諸国から中国に輸出が伸びた年でもあった。各国別にどのような貿易構造になっているか、中国の「海関統計」によって分析を試みた。

結論から言うとインドネシアは中国に対して1次産品や機械・電子部品の供給国であり、中国からは完成品(衣類も含め)、工業製品を輸入するという20世紀初頭の植民地対工業国の関係のようなパターン(垂直型国際分業)が出来上がっている。

インドネシアは中国に何をどの程度輸出しているかを見たのが表1.である。2004年の多い品目から見ると@V鉱物製品・石油1,439(百万ドル)、AXVI機械、電機および部品1,421、BVI化学製品961、CX紙・パルプ891、DIII動植物油734、EIX木製品518、FVIIプラスチック・ゴム製品422である。

特徴的なことは石油、動植物油(主にパーム油)や紙パルプといった1次産品のウエイトが高いということである。機械・電機関係も多いがその大部分は完成品ではなくてコンピュータ部品や電子部品などである。化学品というのは石油化学プラントで生産される中間材料である。(下に続く)

表1.中国の対インドネシア輸入(金額、伸び、構成比)

2000

2001

2002

2003

2004

03/02

04/03

I

動物・同製品

29

28

20

29

37

40.6

28.2

II

植物製品

37

38

45

34

73

-24.7

116.8

III

動植物油

191

153

242

446

734

84.1

64.5

IV

飲料・タバコ

38

30

14

22

24

56.0

9.1

V

鉱物製品・石油

1,104

678

896

1,280

1,439

42.8

12.4

VI

化学製品

356

436

543

750

961

38.2

28.2

VII

プラスチック・ゴム

234

263

216

275

422

27.3

53.4

VIII

皮革製品

11

11

18

17

18

-9.5

6.6

IX

木製品

720

701

546

519

518

-4.9

-0.1

X

紙・パルプ

932

665

790

804

891

1.8

10.9

XI

繊維

215

227

243

255

242

4.9

-4.9

XII

履物・傘

7

7

9

10

13

9.6

31.1

XIII

窯業製品

20

24

27

44

63

62.5

42.8

XIV

宝石類

1

2

1

0

2

-48.0

577.4

XV

基礎金属

55

65

112

222

271

98.5

21.8

72

鉄鋼

12

23

48

115

94

138.1

-17.6

XVI

機械・電機

439

550

756

992

1,421

31.2

43.3

84

機械・部品

211

247

469

645

819

37.6

26.9

85

電機・部品

229

302

287

347

603

20.7

73.9

XVII

輸送機械

2

2

3

15

26

372.8

66.2

XVIII

光学・精密機械

7

4

16

27

30

73.9

10.9

XIX

武器

0

0

0

0

0

XX

その他製造品

4

4

5

8

13

58.5

75.8

XXI

美術工芸品

0

0

0

0

0

XXII

分類不明

0

0

0

1

26

合計

4,401

3,888

4,501

5,748

7,224

27.7

25.7

I

動物・同製品

0.7

0.7

0.5

0.5

0.5

II

植物製品

0.8

1.0

1.0

0.6

1.0

III

動植物油

4.3

3.9

5.4

7.8

10.2

IV

飲料・タバコ

0.9

0.8

0.3

0.4

0.3

V

鉱物製品・石油

25.1

17.4

19.9

22.3

19.9

VI

化学製品

8.1

11.2

12.1

13.0

13.3

VII

プラスチック・ゴム

5.3

6.8

4.8

4.8

5.8

VIII

皮革製品

0.2

0.3

0.4

0.3

0.2

IX

木製品

16.4

18.0

12.1

9.0

7.2

X

紙・パルプ

21.2

17.1

17.5

14.0

12.3

XI

繊維

4.9

5.8

5.4

4.4

3.4

XII

履物・傘

0.2

0.2

0.2

0.2

0.2

XIII

窯業製品

0.5

0.6

0.6

0.8

0.9

XIV

宝石類

0.0

0.0

0.0

0.0

0.0

XV

基礎金属

1.2

1.7

2.5

3.9

3.7

72

鉄鋼

0.3

0.6

1.1

2.0

1.3

XVI

機械・電機

10.0

14.1

16.8

17.3

19.7

84

機械・部品

4.8

6.4

10.4

11.2

11.3

85

電機・部品

5.2

7.8

6.4

6.0

8.3

XVII

輸送機械

0.0

0.0

0.1

0.3

0.4

XVIII

光学・精密機械

0.2

0.1

0.3

0.5

0.4

XIX

武器

0.0

0.0

0.0

0.0

0.0

XX

その他製造品

0.1

0.1

0.1

0.1

0.2

XXI

美術工芸品

0.0

0.0

0.0

0.0

0.0

XXII

分類不明

0.0

0.0

0.0

0.0

0.4

合計

100.0

100.0

100.0

100.0

100.0

資料、中国「海関統計」から作成

金額(黄色部分)100万ドル、右欄;伸び率、下欄;構成比、%

 

一方、中国からインドネシアへの輸出についてみると、総額ではインドネシアからの輸入72.24億ドル(CIF)に対し、輸出は62.57億ドル(FOB)で中国側が輸入超過になっている。しかし、中国製品はシンガポールからインドネシアに再輸出されているものが多く、一概に中国が貿易赤字であるとは言い切れない。

中国からインドネシアに輸出されている最大の品目は@XVI機械・電機の1,892(百万ドル)である。これはカラーTV,電気洗濯機、パソコンなどの組み立て完成品で主体である。ついで多いのがA鉱物製品・石油871であるが、これは石油燃料が多いのではないかと思われる。

BはXV基礎金属858であり、そのうちの約半分が鉄鋼製品422である。Cは繊維588で、繊維の輸出国インドネシアに中国の繊維製品が大量に輸入されているという妙な現象が起こっている。インドネシアの衣類加工業者はインドネシアの競争力はなくなったと嘆いている。

DはVI化学製品582である。これは石油化学製品以外の肥料などであろう。EXVII輸送機械393も無視できない金額になっている。内容はオートバイが多い。インドネシアもオートバイの大生産国であるが中国からも大量に輸入されている。

 

表2.中国からインドネシアへの輸出品(金額、伸び率、構成比)

2000

2001

2002

2003

2004

03/02

04/03

I

動物・同製品

9

8

11

21

61

99.6

188.7

II

植物製品

244

156

352

377

220

7.4

-41.6

III

動植物油

0

0

0

0

0

-13.1

80.5

IV

飲料・タバコ

75

96

123

90

139

-26.6

53.8

V

鉱物製品・石油

306

362

310

662

871

113.7

31.7

VI

化学製品

302

331

403

427

582

6.0

36.2

VII

プラスチック・ゴム

83

67

79

101

168

28.1

65.8

VIII

皮革製品

16

23

27

22

22

-15.6

-0.4

IX

木製品

7

4

5

10

15

109.4

54.5

X

紙・パルプ

15

12

20

36

40

78.9

11.4

XI

繊維

303

288

340

448

588

31.7

31.1

XII

履物・傘

38

36

39

51

68

30.0

34.0

XIII

窯業製品

50

48

68

93

124

37.4

33.2

XIV

宝石類

0

0

0

1

2

99.3

233.4

XV

基礎金属

260

214

291

347

858

19.2

147.4

72

鉄鋼

107

49

55

81

422

46.9

421.3

XVI

機械・電機

922

909

1,040

1,274

1,892

22.4

48.5

84

機械・部品

405

386

496

641

943

29.2

47.1

85

電機・部品

517

523

544

633

949

16.2

49.9

XVII

輸送機械

299

161

183

342

393

86.8

15.0

XVIII

光学・精密機械

59

48

51

67

85

31.6

27.0

XIX

武器

0

1

0

0

0

XX

その他製造品

74

67

82

93

127

13.6

36.2

XXI

美術工芸品

0

0

0

0

0

XXII

分類不明

0

4

3

17

0

合計

3,062

2,836

3,427

4,481

6,257

30.8

39.6

I

動物・同製品

0.3

0.3

0.3

0.5

1.0

II

植物製品

8.0

5.5

10.3

8.4

3.5

III

動植物油

0.0

0.0

0.0

0.0

0.0

IV

飲料・タバコ

2.4

3.4

3.6

2.0

2.2

V

鉱物製品・石油

10.0

12.8

9.0

14.8

13.9

VI

化学製品

9.9

11.7

11.8

9.5

9.3

VII

プラスチック・ゴム

2.7

2.4

2.3

2.3

2.7

VIII

皮革製品

0.5

0.8

0.8

0.5

0.4

IX

木製品

0.2

0.1

0.1

0.2

0.2

X

紙・パルプ

0.5

0.4

0.6

0.8

0.6

XI

繊維

9.9

10.2

9.9

10.0

9.4

XII

履物・傘

1.2

1.3

1.1

1.1

1.1

XIII

窯業製品

1.6

1.7

2.0

2.1

2.0

XIV

宝石類

0.0

0.0

0.0

0.0

0.0

XV

基礎金属

8.5

7.5

8.5

7.7

13.7

72

鉄鋼

3.5

1.7

1.6

1.8

6.7

XVI

機械・電機

30.1

32.0

30.4

28.4

30.2

84

機械・部品

13.2

13.6

14.5

14.3

15.1

85

電機・部品

16.9

18.4

15.9

14.1

15.2

XVII

輸送機械

9.8

5.7

5.3

7.6

6.3

XVIII

光学・精密機械

1.9

1.7

1.5

1.5

1.4

XIX

武器

0.0

0.0

0.0

0.0

0.0

XX

その他製造品

2.4

2.4

2.4

2.1

2.0

XXI

美術工芸品

0.0

0.0

0.0

0.0

0.0

XXII

分類不明

0.0

0.1

0.1

0.4

0.0

合計

100.0

100.0

100.0

100.0

100.0

資料出所など全て表1と同じ。

 

1-3-5. 中国とタイの貿易(05年2月8日)

タイから中国への輸出は2003年には対前年比57.6%という大きな伸びを記録した。タクシンの中国傾斜政策は大いに評価された。2004年の引き続き30.3%という高い伸びとなった。

タイの輸出の約50%は機械・電機および部品である。コンピューター部品(HDDなど)やもろもろの電子部品が中国に大量に輸出された。II植物製品も2000年から見ると2004年には4倍近くになっている。その主体はコメである。

タイは農産品について先行して中国と自由貿易協定を結んでいるが、中国からはニンニク、タマネギ、ジャガイモなどが大量に入ってきてタイの農家は大いに被害を受けているといわれている。

一方、タイからは中国に果物などが輸出される予定であったが、中国側の検疫などに邪魔されてあまり量は増えていないといわれている。ここで数字的に大きく伸びているのはコメであろうと思われる。

VIIプラスチック・ゴムも急増しているが、内容的には生ゴムが多い。これはマレーシアに近い南タイの産物である。

タイの場合もインドネシア同様、機械・電子部品およびコメやゴムといった1次産品が対中国輸出の中心である。完成工業製品の輸出はさほど多くない。

逆に、中国製家電製品などがタイ市場に入ってきている。タイと中国のFTA(2国間貿易協定)が実現すれば、中国製品がタイ市場に氾濫することは間違いない。逆に、タイが輸出していたコンピューター部品や電子部品は減ってくる。なぜならば、中国は部品類の自給体勢を確立しつつあるからである。

現在はタイが中国に対して輸出超過であるが、近い将来には逆転する可能性がある。

 

表1.中国の対タイ輸入(金額、伸び、構成比)

1997

2000

2003

2004

98/97

03/02

04/03

I

動物・同製品

19

62

41

44

4.7

32.9

7.2

II

植物製品

233

200

387

783

-16.2

27.5

102.2

III

動植物油

2

2

6

11

-36.8

87.9

IV

飲料・タバコ

69

38

55

88

-58.6

-1.6

60.7

V

鉱物製品・石油

82

391

720

710

-14.9

104.4

-1.5

VI

化学製品

119

152

390

457

-29.7

56.0

17.0

VII

プラスチック・ゴム

564

1,078

1,751

2,174

13.5

38.3

24.1

VIII

皮革製品

41

46

82

95

-31.9

46.4

16.9

IX

木製品

23

103

210

267

60.1

14.7

27.3

X

紙・パルプ

62

180

153

130

84.7

8.5

-15.1

XI

繊維

152

144

214

336

-16.5

33.0

57.0

XII

履物・傘

1

2

5

9

7.7

25.4

96.3

XIII

窯業製品

17

30

80

71

8.7

25.2

-11.7

XIV

宝石類

14

11

32

48

-9.9

96.1

51.8

XV

基礎金属

55

188

366

303

5.3

75.6

-17.1

72

鉄鋼

23

134

285

191

25.7

87.6

-32.9

XVI

機械・電機

519

1,669

4,131

5,715

81.4

75.4

38.3

84

機械・部品

344

853

2,147

2,797

121.7

93.9

30.3

85

電機・部品

175

816

1,985

2,918

1.8

59.0

47.0

XVII

輸送機械

4

5

28

54

-41.4

65.2

94.1

XVIII

光学・精密機械

38

73

163

230

-14.5

38.8

40.4

XIX

武器

0

0

0

0

XX

その他製造品

3

5

13

17

43.1

9.3

32.8

XXI

美術工芸品

0

0

0

0

XXII

分類不明

0

0

0

0

合計

2,014

4,381

8,827

11,542

19.8

57.6

30.8

I

動物・同製品

0.9

1.4

0.5

0.4

II

植物製品

11.6

4.6

4.4

6.8

III

動植物油

0.1

0.0

0.1

0.1

IV

飲料・タバコ

3.4

0.9

0.6

0.8

V

鉱物製品・石油

4.0

8.9

8.2

6.2

VI

化学製品

5.9

3.5

4.4

4.0

VII

プラスチック・ゴム

28.0

24.6

19.8

18.8

VIII

皮革製品

2.0

1.1

0.9

0.8

IX

木製品

1.1

2.3

2.4

2.3

X

紙・パルプ

3.1

4.1

1.7

1.1

XI

繊維

7.6

3.3

2.4

2.9

XII

履物・傘

0.0

0.1

0.1

0.1

XIII

窯業製品

0.9

0.7

0.9

0.6

XIV

宝石類

0.7

0.2

0.4

0.4

XV

基礎金属

2.7

4.3

4.1

2.6

72

鉄鋼

1.1

3.1

3.2

1.7

XVI

機械・電機

25.8

38.1

46.8

49.5

84

機械・部品

17.1

19.5

24.3

24.2

85

電機・部品

8.7

18.6

22.5

25.3

XVII

輸送機械

0.2

0.1

0.3

0.5

XVIII

光学・精密機械

1.9

1.7

1.9

2.0

XIX

武器

0.0

0.0

0.0

0.0

XX

その他製造品

0.2

0.1

0.1

0.2

XXI

美術工芸品

0.0

0.0

0.0

0.0

XXII

分類不明

0.0

0.0

0.0

0.0

合計

100.0

100.0

100.0

100.0

 

中国からタイへの輸出は農産品から機械(パソコンなど)、電機(エアコン、冷蔵庫、テレビなど)きわめて多岐に及んでいる。これからはますます、より広範な品種について、中国製品がタイ市場に浸透してくるであろう。

貿易収支も中国側の大幅赤字はやがて解消に向かい、逆に中国側の黒字になる可能性がある。

表1.中国の対タイ輸出(金額、伸び、構成比)

1997

2000

2003

2004

98/97

03/02

04/03

I

動物・同製品

19

9

25

35

-38.0

-29.5

39.0

II

植物製品

24

47

60

96

-35.4

80.4

61.0

III

動植物油

4

1

2

2

-61.0

63.2

39.1

IV

飲料・タバコ

35

55

90

107

-35.9

20.8

19.5

V

鉱物製品・石油

52

179

92

118

0.8

80.9

28.6

VI

化学製品

210

268

422

647

-15.2

14.0

53.1

VII

プラスチック・ゴム

53

27

62

118

-25.3

32.8

90.5

VIII

皮革製品

43

19

24

35

-38.3

6.7

47.7

IX

木製品

5

5

9

25

-36.2

11.0

177.8

X

紙・パルプ

12

12

26

33

2.5

21.0

27.7

XI

繊維

161

272

375

404

-5.5

42.3

7.9

XII

履物・傘

16

12

23

25

-24.3

37.4

9.7

XIII

窯業製品

23

19

51

99

-59.0

84.6

94.8

XIV

宝石類

10

4

65

135

-15.4

177.0

107.7

XV

基礎金属

325

222

300

1,021

-59.3

45.3

239.9

72

鉄鋼

224

141

115

676

-70.2

42.0

489.2

XVI

機械・電機

371

913

1,914

2,548

6.5

22.3

33.2

84

機械・部品

187

498

1,025

1,290

12.7

39.1

25.9

85

電機・部品

185

416

889

1,258

0.3

7.3

41.6

XVII

輸送機械

40

92

77

89

-45.4

-7.0

15.5

XVIII

光学・精密機械

46

48

136

159

-38.7

107.0

16.8

XIX

武器

13

4

0

0

XX

その他製造品

40

33

63

88

-40.4

52.1

40.3

XXI

美術工芸品

0

0

0

0

XXII

分類不明

0

1

13

16

合計

1,500

2,242

3,828

5,802

-23.5

29.4

51.5

I

動物・同製品

1.3

0.4

0.7

0.6

II

植物製品

1.6

2.1

1.6

1.7

III

動植物油

0.2

0.1

0.0

0.0

IV

飲料・タバコ

2.3

2.5

2.3

1.9

V

鉱物製品・石油

3.5

8.0

2.4

2.0

VI

化学製品

14.0

12.0

11.0

11.2

VII

プラスチック・ゴム

3.5

1.2

1.6

2.0

VIII

皮革製品

2.9

0.9

0.6

0.6

IX

木製品

0.3

0.2

0.2

0.4

X

紙・パルプ

0.8

0.5

0.7

0.6

XI

繊維

10.7

12.2

9.8

7.0

XII

履物・傘

1.0

0.5

0.6

0.4

XIII

窯業製品

1.5

0.8

1.3

1.7

XIV

宝石類

0.7

0.2

1.7

2.3

XV

基礎金属

21.7

9.9

7.8

17.6

72

鉄鋼

15.0

6.3

3.0

11.7

XVI

機械・電機

24.7

40.7

50.0

43.9

84

機械・部品

12.4

22.2

26.8

22.2

85

電機・部品

12.3

18.5

23.2

21.7

XVII

輸送機械

2.6

4.1

2.0

1.5

XVIII

光学・精密機械

3.1

2.1

3.6

2.7

XIX

武器

0.9

0.2

0.0

0.0

XX

その他製造品

2.7

1.5

1.6

1.5

XXI

美術工芸品

0.0

0.0

0.0

0.0

XXII

分類不明

0.0

0.0

0.4

0.3

合計

100.0

100.0

100.0

100.0