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7. 2006年の中国の貿易
7-2. 2006年の中国の貿易(国別、日、韓、台)
同上国別(ASEAN4)
7-1. 中国の品目別輸出入(全体)
7-1-0.概観
中国の貿易構造は2005年から質的に大きな変化を遂げた。下の表に明らかなように2004年までは貿易収支の黒字は年間300億ドルをさほど上回るものではなかったが2005年から1,000億ドルを超えるにいたった。
これは何を意味するかといえば、輸出が30%前後の高に伸びを続け手いるのに対し、輸入の伸び率が10%台に鈍化してきた来たためである。
2004年までは、完成品組立て産業(松下や日立やトヨタなど)主体の中国への投資が多かったが、その頃から部品の加工業も中国に進出し、次第に部品の輸入依存度が減ってきたのである。
また、米国やEUは中国に輸出する製品が少ない状態のまま輸入し続けたことも影響している。
このままでいけば中国に際限もなく貿易黒字が溜まり続けることになりかけない。
その結果世界貿易秩序に何事が起こるかという点について、中国政府は問題意識を持つべきときにきている。
有り余る外貨を使って軍事強国への道に走るなどということは全く意味のないことである。
表.7-1-0中国の貿易収支(100万ドル)
| 輸出 | 輸入 | 貿易黒字 | |
| 2002年 | 325,596 | 295,170 | 30,426 |
| 2003 | 438,228 | 412,760 | 25,468 |
| 2004 | 593,326 | 561,229 | 32,097 |
| 2005 | 761,953 | 659,953 | 102,001 |
| 2006 | 969,073 | 791,614 | 177,459 |
資料出所;中国海関統計
7-1-1. 中国の輸出
2006年の輸出金額は9,690.7億ドル、伸びは前年比27.2%であり、2004年の35.4%、2005年の28.4%からみると伸び率は鈍化しているが、依然として高い伸び率である。
輸出品目で最も多いのはXVI機械・電機で4,141億ドルで伸びも28.6%と高い。次に多いのがXI.繊維であり1,381億ドルである。伸びも05年の21.3%から28.3%へと上昇している。これは米国やEUの数量クオータ(国別割り当て)の撤廃後の動きとして注目される。中国はもともと膨大な繊維産業の過剰設備を有していたのである。
最近増加が著しい品目はXVII輸送機械(35.3%)、そのうちの87.自動車および部品(34.%)である。また、XVIII.光学・精密機械(25.5%)と高い伸びを維持している。
2005年まで高い伸びを示したXV.基礎金蔵のうち、72.鉄鋼は66.6%と爆発的な伸びを示した。日本にはあまり来ていないが、国内の過剰生産能力を背景に集中豪雨的な米国などに輸出をおこなっており、新たな貿易戦争の火種となっている。
繊維、鉄鋼などは中国資本が中心になっての輸出であり、国際紛争に発展しやすい。
V.鉱物製品とりわけ石油製品は伸び率が0.9%と急ブレーキがかかっている。これはいうまでもなく中国国内でのガソリンなど石油製品需要の急増によるものである。
表7-1-1.中国の品目別輸出(2006年) (単位;100万ドル、%)
| 2004 | 2005 | 2006 | 04/03 | 05/04 | 06/05 | ||
| I | 動物・同製品 | 6,307 | 6,701 | 7,120 | 19.7 | 6.2 | 6.3 |
| II | 植物製品 | 6,606 | 8,282 | 8,897 | -12.8 | 25.4 | 7.4 |
| III | 動植物油 | 158 | 284 | 390 | 24.1 | 79.4 | 37.5 |
| IV | 飲料・タバコ | 9,412 | 11,197 | 13,802 | 22.7 | 19.0 | 23.3 |
| V | 鉱物製品・石油 | 16,569 | 20,920 | 21,398 | 30.1 | 26.3 | 2.3 |
| 27 | 石油等 | 14,476 | 17,622 | 17,776 | 30.3 | 21.7 | 0.9 |
| VI | 化学製品 | 24,587 | 31,853 | 37,753 | 32.7 | 29.6 | 18.5 |
| VII | プラスチック・ゴム | 16,910 | 23,287 | 29,638 | 34.9 | 37.7 | 27.3 |
| VIII | 皮革製品 | 13,668 | 15,602 | 15,382 | 18.1 | 14.1 | -1.4 |
| IX | 木製品 | 6,064 | 7,570 | 9,912 | 39.1 | 24.8 | 30.9 |
| X | 紙・パルプ | 3,798 | 5,114 | 6,896 | 25.3 | 34.7 | 34.8 |
| XI | 繊維 | 88,772 | 107,664 | 138,102 | 21.0 | 21.3 | 28.3 |
| XII | 履物・傘 | 18,418 | 22,774 | 26,253 | 17.8 | 23.6 | 15.3 |
| XIII | 窯業製品 | 9,341 | 12,258 | 15,544 | 34.7 | 31.2 | 26.8 |
| XIV | 宝石類 | 4,454 | 5,533 | 6,894 | 35.1 | 24.2 | 24.6 |
| XV | 基礎金属 | 43,746 | 57,089 | 85,317 | 74.1 | 30.5 | 49.4 |
| 72 | 鉄鋼 | 11,469 | 15,091 | 25,144 | 235.6 | 31.6 | 66.6 |
| XVI | 機械・電機 | 247,813 | 322,036 | 414,065 | 43.7 | 30.0 | 28.6 |
| 84 | 機械・部品 | 118,149 | 149,716 | 186,618 | 41.5 | 26.7 | 24.6 |
| 85 | 電機・部品 | 129,664 | 172,321 | 227,447 | 45.7 | 32.9 | 32.0 |
| XVII | 輸送機械 | 21,001 | 28,410 | 38,431 | 34.7 | 35.3 | 35.3 |
| 87 | 自動車・部品等 | 11,825 | 16,596 | 22,376 | 46.0 | 40.3 | 34.8 |
| XVIII | 光学・精密機械 | 19,090 | 28,398 | 35,630 | 45.6 | 48.8 | 25.5 |
| XX | その他製造品 | 35,494 | 45,348 | 55,160 | 24.6 | 27.8 | 21.6 |
| 合計 | 593,369 | 761,999 | 969,072 | 35.4 | 28.4 | 27.2 |
7-1-2. 中国の品目別輸入
中国の06年輸入は7,916億ドル、前年同期比の伸び率は20%であり、輸出の伸び27%を下回った。貿易収支の黒字は1,775億ドルに達した。
最大の輸入品目はXVI.機械および電機の3,282億ドルであり、伸び率は21.0%である。輸出の伸び率28.6%を大きく下回った。これは2005年から始まった傾向である。この品目だけの貿易収支の黒字は859億ドルに達した。貿易黒字の約半分(48%)をここで稼いでいる計算になる。
このことは中国内で機械・電子部品のメーカーが増えて、部品の自給率が高くなったということ意味する。その分周辺の「部品輸出」国は輸出が相対的に減るということになる。特にマレーシア、タイ、フィリピンはその影響が近いうちに顕著に出てくるであろう。もしかすると韓国もやられかねない。
同じことはXVII87自動車部品にも起こるが06年現在はまだ、輸出の伸び率34.8%よりも輸入の伸び率38.4%の方がやや高い。XVII87.自動車部品などの貿易収支も04年は12.78億ドルの貿易赤字であたが、05年には42.8億ドル、06年では53.3億ドルの黒字に転じている。
ということは「自動車および部品」も中国にとっての一大輸出品目になりつつある。
EUが中国が自動車部品の輸入に対して高関税を課すなど制限的だとしてWTOに苦情を申し立てている。
輸入が大きく伸びた(+39%)はV27石油等である。これは中国内の自動車の普及に密接にかかわっている。自動車(含む部品)の輸入も38.4%増加したが、他の輸入品目の伸びはさほどでもない。
鉄鋼は200.36億ドルと前年同期比-23.6%となっているが、これは国内の生産能力が急増した建設用鋼材などが減っているためであり、自動車用などの高級鋼板が減っているとは考えにくい。
表7-1-2. 中国の品目別輸入(2006年上期) (単位;100万ドル、%)
| 2004 | 2005 | 2006 | 04/03 | 05/04 | 06/05 | ||
| I | 動物・同製品 | 3,733 | 4,258 | 4,663 | 12.8 | 14.1 | 9.5 |
| II | 植物製品 | 11,033 | 11,163 | 10,976 | 53.8 | 1.2 | -1.7 |
| III | 動植物油 | 4,209 | 3,311 | 3,921 | 43.9 | -21.3 | 18.4 |
| IV | 飲料・タバコ | 2,810 | 3,459 | 4,074 | 33.4 | 23.1 | 17.8 |
| V | 鉱物製品・石油 | 67,132 | 92,284 | 123,544 | 77.9 | 37.5 | 33.9 |
| 27 | 石油等 | 48,037 | 64,099 | 89,100 | 64.1 | 33.4 | 39.0 |
| VI | 化学製品 | 42,869 | 50,578 | 56,221 | 34.8 | 18.0 | 11.2 |
| VII | プラスチック・ゴム | 32,803 | 38,908 | 46,277 | 32.6 | 18.6 | 18.9 |
| VIII | 皮革製品 | 5,120 | 5,424 | 6,276 | 24.2 | 5.9 | 15.7 |
| IX | 木製品 | 5,235 | 5,746 | 6,494 | 12.2 | 9.8 | 13.0 |
| X | 紙・パルプ | 10,306 | 11,004 | 11,893 | 19.4 | 6.8 | 8.1 |
| XI | 繊維 | 23,008 | 23,445 | 25,678 | 19.3 | 1.9 | 9.5 |
| XII | 履物・傘 | 610 | 672 | 775 | 25.3 | 10.2 | 15.3 |
| XIII | 窯業製品 | 3,254 | 3,383 | 3,963 | 23.8 | 4.0 | 17.1 |
| XIV | 宝石類 | 2,655 | 3,471 | 4,616 | 43.8 | 30.8 | 33.0 |
| XV | 基礎金属 | 48,627 | 56,595 | 59,795 | 23.5 | 16.4 | 5.7 |
| 72 | 鉄鋼 | 23,692 | 26,210 | 20,036 | 6.6 | 10.6 | -23.6 |
| XVI | 機械・電機 | 233,705 | 271,215 | 328,185 | 33.2 | 16.0 | 21.0 |
| 84 | 機械・部品 | 91,632 | 96,375 | 109,195 | 28.2 | 5.2 | 13.3 |
| 85 | 電機・部品 | 142,074 | 174,889 | 218,990 | 36.7 | 23.1 | 25.2 |
| XVII | 輸送機械 | 19,474 | 19,889 | 29,720 | 11.0 | 2.1 | 49.4 |
| 87 | 自動車・部品等 | 13,103 | 12,313 | 17,043 | 10.9 | -6.0 | 38.4 |
| XVIII | 光学・精密機械 | 41,342 | 51,197 | 60,075 | 57.9 | 23.8 | 17.3 |
| XX | その他製造品 | 1,961 | 2,103 | 2,423 | 23.3 | 7.3 | 15.2 |
| XXII | 分類不明 | 1,528 | 2,005 | 2,029 | - | - | - |
| 合計 | 561,423 | 660,118 | 791,613 | 36.0 | 17.6 | 19.9 |
7-2. 中国の国別輸出入
7-2-1.主要国別輸出
中国「海関統計」の米国向けは過小表示になっている。香港向けのうちから過半が米国に向かう。また、最近では繊維製品を第3国(インドネシアなど)を経由して米国に輸出しているという可能性もある。
この統計で見る限り、米国向け伸び率は05年の30.4%から、06年には24.9%と若干落ちている。
米国政府の統計(http://census.gov/foreign-trade/bakance/)によれば次表のようになる。
米国の対中国貿易収支(100万ドル)
| 輸出(fob) | 輸入(cif) | 貿易収支 | |
| 2004年 | 34,744 | 196,682 | -161,938 |
| 2005年 | 41,925 | 243,470 | -201,545 |
| 2006/1-11月 | 50,036 | 263,584 | -213,549 |
2006年は1~11月の実績で既に米国の対中国貿易収支赤字は2,135億ドルを声、2005年の2,015億ドルを上回っている。
日本向けは05年14.3%から06年は9.1%へと伸び率は1ケタ台に落ちている。主要国では日本向けが1桁台の伸びである。これは中国製品が日本市場の隅々まで浸透したためであろう。
韓国向け、台湾向けとも06年は05年波かやや高い伸び緒意召している。両国とも再輸出がある。
ASEAN4向けではフィリピン向けのみが06年の伸びが高い。タイ、マレーシア、インドネシア向けは伸び率が鈍化している。これは国内の民間消費の停滞によるものと思われる。
ASEAN4カ国合計の数字が385億ドルであり、これはドイツ1カ国の403億ドルに及ばない。中国はASEANにこだわっているとEUとの関係がおかしくなる可能性がある。すでにASEAN4は輸入の能力の限界に近づいているのだ。
シンガポールと香港はほとんどが再輸出であり、他の東南アジア諸国とは同日に論じることはできない。
06年9月10日にフィンランドで開かれたASEM(アジアとEU)の首脳会議では「EUー中国」の経済問題での包括的協定が話し合われたというが、それは当然である。
マレーシアは米国とのFTA交渉を既に4回おこなっている。国内の反対論も強くなかなかまとまりそうもない。しかし、ASEANも日本と中国だけを相手にこれから生きていくわけには行かないのだから米国とEUとの間のFTAを目指すのも理解できる。ASEAN首脳会議がWTO交渉の再開をアピールしているのは、こちらの方が貿易秩序構築という意味では本筋であるという認識からである。日本の某某研究センターなどの御用学者とは根本姿勢が異なっている。
EU5カ国向けの輸出も05年の31.8%から06年は22.3%へと鈍化している。この鈍化傾向は中国といえども避けられない。急激な伸びなどというものは永続するはずがない。既に中国からの商品の洪水は世界で問題をおこしている。ドイツも日本もかつてはそうであった。そろそろ「調整」の時期が近づきつつあるといえよう。最近、米国は中国の企業への補助金問題などWTOに提訴した。
その他国向け(ほとんどが非工業国)の輸出の伸び率は41.2%ときわめて高い。
表.7-2-1.主要国別輸出(2006年) (単位;100万ドル、%)
| 2004 | 2005 | 2006 | 04/03 | 05/04 | 06/05 | |
| USA | 124,948 | 162,900 | 203,472 | 35.1 | 30.4 | 24.9 |
| Japan | 73,514 | 83,992 | 91,639 | 23.7 | 14.3 | 9.1 |
| S.Korea | 27,818 | 35,109 | 44,526 | 38.4 | 26.2 | 26.8 |
| Taiwan | 13,545 | 16,550 | 20,735 | 50.4 | 22.2 | 25.3 |
| H.Kong | 100,878 | 124,481 | 155,385 | 32.2 | 23.4 | 24.8 |
| S'pore | 12,687 | 16,633 | 23,185 | 43.1 | 31.1 | 39.4 |
| NIEs4 | 154,929 | 192,773 | 243,832 | 35.6 | 24.4 | 26.5 |
| Malaysia | 8,087 | 10,607 | 13,537 | 31.7 | 31.2 | 27.6 |
| Thailand | 5,802 | 7,820 | 9,764 | 51.5 | 34.8 | 24.9 |
| Indonesia | 6,257 | 8,351 | 9,450 | 39.6 | 33.5 | 13.2 |
| Philippine | 4,269 | 4,688 | 5,738 | 38.0 | 9.8 | 22.4 |
| ASEAN4 | 24,414 | 31,467 | 38,490 | 39.2 | 28.9 | 22.3 |
| E.Asia Ttl | 252,857 | 308,231 | 373,962 | 32.2 | 21.9 | 21.3 |
| Germany | 23,756 | 32,528 | 40,316 | 35.5 | 36.9 | 23.9 |
| France | 9,922 | 11,640 | 13,910 | 36.0 | 17.3 | 19.5 |
| U.K. | 14,968 | 18,977 | 24,163 | 38.3 | 26.8 | 27.3 |
| Italy | 9,225 | 11,691 | 15,973 | 38.7 | 26.7 | 36.6 |
| Netherland | 18,519 | 25,877 | 30,861 | 37.1 | 39.7 | 19.3 |
| EU5 | 76,391 | 100,713 | 125,223 | 36.9 | 31.8 | 24.3 |
| Australia | 8,838 | 11,062 | 13,625 | 41.1 | 25.2 | 23.2 |
| Others | 130,335 | 179,093 | 252,791 | 40.8 | 37.4 | 41.2 |
| Export 合計 | 593,369 | 761,999 | 969,073 | 35.4 | 28.4 | 27.2 |
7-2-2.主要国別輸入
中国の輸入は輸出に比べ伸びが鈍化しつつあり、そのため貿易収支の黒字が急拡大しているということはつとに指摘した通りであるが、国別・地域別の輸入をみるとまた、別の特徴がみられる。
中国は一大石油輸入国になったが、それは下の表で「その他」の国からの輸入拡大に表れている。中国全体の輸入の伸びは06年は20%であったが、「その他の国」からは25%も伸びている。
中国は対米貿易摩擦を緩和しようとして米国から航空機などセッセと輸入しようとしている姿が見える。米国からの輸入は05年9.1%から06年21.5%に伸び率が増加している。しかし、米国の貿易収支の赤字は拡大する一方である。(米国の貿易統計からみないと実態は分からない。後日資料は作成します。)
日本からみて中国からの輸入は1ケタ台に伸びが落ちてきているが、輸出の伸びは15%である。日本経済は中国への輸出で大助かりである。もちろんこれは中国に進出した日系企業が部品などを日本から輸入していることが最も大きな要因である。
中国にとって、最大の輸入相手国は日本であるがシェアは年々下がる傾向にある。
また、韓国と台湾の中国への輸出金額が増加し続け、日本の輸出額に迫ってきたことも注目される。06年は中国の対日輸入は1,157億ドルに対し、韓国は898億ドル、台湾は871億ドルとかなり迫っている。
ただし、韓国は対中輸出の伸び率は徐々に低下傾向にあり、05年23.4%から06年は16.9%へと鈍化している。一方、台湾は153.%から16.6%へと増加している。
香港からの輸入減-11.7%はおそらく台湾企業が香港経由ではなくダイレクトに中国に輸出したためと思われる。(過去においては台湾企業の多くは香港に輸出してから中国本土に再輸出するケースが多かった。)
ASEAN4からの対中輸出をみると、フィリピンが37.3%増と高い伸び率を維持している。これは半導体のほか、パソコン用ハード・ディスク・ドライブなどかねてフィリピンに外資(米国と日本)が進出し、生産している品目の輸出が増加しているためである。しかし、これらの部品は中国国内にも加工工場が次々建設されつつあり、何時までも輸出が増加し続けるものではない。その答えはここ2~3年ではっきりと出てくるであろう。
タイもパソコン部品などが好調であったことを物語っている。マレーシアは半導体とその他の電子部品の中国向け輸出が続いている。しかし、これらはいずれ減少していくことは時間の問題である。
インドネシアは半導体などの目玉商品がないため、中国向け輸出は天然資源が中心ということにならざるを得ない。伸びも13.9%と低調である。
東アジア全体(日本を含む9カ国)からの中国の輸入金額は3,900億ドルであり、全体7,916億ドルの49%である。一方輸出は38.5%にしか過ぎない。このうち、香港とシンガポールと台湾の「再輸出分」を差し引けば30%以下になるであろう。
「その他の国」からの輸入が増えているのは産油国からの原油の輸入増を反映したものである。
表.7-2-2.主要国別輸入(2006年) (単位;100万ドル、%)
| 2004 | 2005 | 2006 | 04/03 | 05/04 | 06/05 | |
| USA | 44,679 | 48,726 | 59,209 | 31.9 | 9.1 | 21.5 |
| Japan | 94,372 | 100,452 | 115,717 | 27.3 | 6.4 | 15.2 |
| S.Korea | 62,250 | 76,822 | 89,779 | 44.3 | 23.4 | 16.9 |
| Taiwan | 64,779 | 74,684 | 87,109 | 31.2 | 15.3 | 16.6 |
| H.Kong | 11,800 | 12,227 | 10,797 | 6.1 | 3.6 | -11.7 |
| S'pore | 13,997 | 16,516 | 17,669 | 33.5 | 18.0 | 7.0 |
| NIEs4 | 152,825 | 180,250 | 205,353 | 33.9 | 17.9 | 13.9 |
| Malaysia | 18,174 | 20,096 | 23,580 | 29.9 | 10.6 | 17.3 |
| Thailand | 11,542 | 13,992 | 17,962 | 30.8 | 21.2 | 28.4 |
| Indonesia | 7,224 | 8,438 | 9,607 | 25.7 | 16.8 | 13.9 |
| Philippine | 9,059 | 12,870 | 17,674 | 43.6 | 42.1 | 37.3 |
| ASEAN4 | 45,999 | 55,396 | 68,823 | 31.9 | 20.4 | 24.2 |
| E.Asia Ttl | 293,196 | 336,097 | 389,893 | 31.4 | 14.6 | 16.0 |
| Germany | 30,368 | 30,724 | 37,879 | 24.8 | 1.2 | 23.3 |
| France | 7,663 | 9,009 | 11,279 | 25.7 | 17.6 | 25.2 |
| U.K. | 4,761 | 5,526 | 6,506 | 33.3 | 16.1 | 17.7 |
| Italy | 6,451 | 6,936 | 8,603 | 27.0 | 7.5 | 24.0 |
| Netherland | 2,969 | 2,926 | 3,651 | 53.6 | -1.5 | 24.8 |
| EU5 | 52,213 | 55,122 | 67,918 | 27.3 | 5.6 | 23.2 |
| Australia | 11,553 | 16,186 | 19,321 | 58.2 | 40.1 | 19.4 |
| Others | 159,783 | 203,987 | 255,273 | 48.6 | 27.7 | 25.1 |
| Import 合計 | 561,423 | 660,118 | 791,614 | 36.0 | 17.6 | 19.9 |
同上、国別シェア(%)
| 2,004 | 2,005 | 2,006 | |
| USA | 8.0 | 7.4 | 7.5 |
| Japan | 16.8 | 15.2 | 14.6 |
| S.Korea | 11.1 | 11.6 | 11.3 |
| Taiwan | 11.5 | 11.3 | 11.0 |
| H.Kong | 2.1 | 1.9 | 1.4 |
| S'pore | 2.5 | 2.5 | 2.2 |
| NIEs4 | 27.2 | 27.3 | 25.9 |
| Malaysia | 3.2 | 3.0 | 3.0 |
| Thailand | 2.1 | 2.1 | 2.3 |
| Indonesia | 1.3 | 1.3 | 1.2 |
| Philippine | 1.6 | 1.9 | 2.2 |
| ASEAN4 | 8.2 | 8.4 | 8.7 |
| E.Asia Ttl | 52.2 | 50.9 | 49.3 |
| Germany | 5.4 | 4.7 | 4.8 |
| France | 1.4 | 1.4 | 1.4 |
| U.K. | 0.8 | 0.8 | 0.8 |
| Italy | 1.1 | 1.1 | 1.1 |
| Netherland | 0.5 | 0.4 | 0.5 |
| 欧州5 | 9.3 | 8.4 | 8.6 |
| Australia | 2.1 | 2.5 | 2.4 |
| Others | 28.5 | 30.9 | 32.2 |
| Import Ttl | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
国別の分析は別ページで続けます