思い入れ ・・・ 豆は身体にいい
《いんげん》
近くに住む母が好きなので、たくさん作っています。
管理もほとんどせず、病虫害の被害も少ないうえ、収穫作業は時間がかかりますが、毎日楽しめる
野菜です。
また、とりたてを茹でたさやいんげんをつまみながら飲むビールは、野菜作りの苦労を喜びに変えま
す。
食べきれないものは堅めに茹でて冷凍しておけば冬でも食べることができます。
《えだまめ》
いんげん同様、とれたてをすぐ茹でたえだまめをつまみながら飲むビールは格別です。
北海道の露地栽培では夏の暑い盛りに収穫ができず、秋になってからというのが残念ですが、収
穫の秋を祝うときに飲むビールにえだまめは欠かせません。
それから、大豆はコレステロール値や中性脂肪値を下げる効果があるため、できるだけ多く食した
いと思います。
生育特性 ・・・ 霜には弱い
1 まめ科に属し、連作を嫌うので同じほ場ではまめ科の野菜を2年以上作らない。(3年輪作)
2 発芽適温は20℃前後だが、地温が10℃になるとは種してよい。
3 生育適温は15〜25℃で、10℃以下や30℃以上になると生育が抑制される。
4 最適地温は20〜25℃。
5 霜には弱い。
品 種 ・・・ えだまめは黒大豆を
いんげんはつるなしを作ります。
えだまめは黒大豆が非常にうまいと聞いたので、知人から種をもらって作ります。
畑の準備(マルチ用) ・・・ 畦を高くした方が収穫作業が楽
@地温の維持を図り、A雑草の繁殖を抑え、B雨による泥はねを防ぐ・・・ためマルチシートを栽培
期間全般で被せています。
1 は種又は定植2週間前までに、石灰をまいて畑を起こす。
2 畝幅70〜75pを決める。
3 さやいんげんは30p、えだまめは20pの株間となるようは種位置を決める。
4 元肥としては種位置の下1か所につきたい肥、腐葉土、油かすの混ぜたものを1つかみ施す。
5 畦の高さが10〜15pになるよう土を盛る。
6 かん水を十分してからマルチシートをかける。
2〜6については、地温を高めるために、は種・定植の2〜3日以上前行う。
は種期 ・・・ 遅霜の心配がなくなる頃に
いんげん・えだまめの若葉は霜に弱いので直播するものは、芽が出るころには遅霜の心配がない
5月下旬かできれば6月上旬が適期です。
しかし、収穫が集中すると食べきれないので、数回に分けては種していきます。
1回目は6月1日の移植をめざし5月11日頃ビニールポットに
2回目は6月8日の移植をめざし5月18日頃ビニールポットに
3回目は5月25日に直播
4回目は6月1日に直播
は種・移植 ・・・ 直播の場合は、鳩に食べられないように
ビニールポットで芽出しする方法と畑へ直接種をまく方法の2種類あります。
いずれも畦幅70pで2条にするため、条の間隔は45〜50pとします。
1 ビニールポットへのは種
@は種する前日に種を水に浸ける。
Aビニールポットにゴロ土を敷いた上に土を入れる。
B指で深さ2〜3pの穴を3か所あける。
Cその3か所に種を入れる。
D穴を土で埋め、軽く土を抑える。
E乾燥を防ぐために、ビニールポットの口にあわせて丸く切り抜いた新聞紙をかぶせる。
F乾燥させないよいように定期的に水を与える。
G発芽したら新聞紙を取り除き、定期的に水を与える。
H本葉2〜3枚、約3週間後に畑へ移植する。
植え穴に十分灌水してから植え付ける。
なお、ベランダにおいておく場合でも、鳥が近づく場合は対策をとる。
2 直播
@〜Dはビニールポットに同じ。
ただし、土を抑えるのはやや強めに。
E鳥の被害を防ぐため、キラキラテープやテングス等で対策する。
我が家では、独特な方法として、は種したところにビニールコップの底をくりぬいたものを本葉2〜
3枚出てくるまでかぶせておきます。
栽培管理 ・・・ 土寄せをしないと台風で倒れる
1 追肥・土寄せ
(1)本葉2〜3枚で2本立ちにする。
(2)草丈20〜30pくらいになったら、台風等の強風で倒れないようにするため土寄せする。
その時に化成肥料を少量追肥する。
2 病虫害への対応
(1)病害はあまり見られない。
(2)ヨトウムシ、てんとう虫が付くので、こまめに観察して捕殺する。
収穫期 ・・・ えだまめの収穫期は難しい
《いんげん》
開花後15〜20日、さやの長さが10〜12p程度が適期です。
暑さが続くようなときは1〜2日おきに、涼しいときには2〜3日おきに収穫します。
《えだまめ》
野菜作りの本には「さやがふくらんで、指でおさえてはじけるようになったら収穫期」と書かれていま
すが、実際には文章で表現するのは難しく、実が堅くなったら試し取りして茹でて食べてみるしかな い判断の方法はないと思います。
株ごとに引き抜いて収穫することが理想ですが、実際には1株の中でも実の成熟度はバラバラであ
り、枝を家に持ち込むとゴミになるので、我が家では1さやずつ収穫しています。
(おまけ)
14年産いんげんの作付面積・収穫量(農林水産省調べ)
14年産えだまめの作付面積・収穫量(農林水産省調べ)
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