思い入れ ・・・ みそ汁の具が大好き
私がみそ汁の野菜の具で一番好きなのが絹さや(さやえんどう)です。
しかし、野菜の中でも農薬がかかっている量が一番だということを聞いてから、店頭で売っているも
のをほとんど買っていませんでした。
病気にはなりにくいようですが、アブラムシがよく付く野菜なので、シルバーのマルチシートで寄せ
付けないようにして無農薬栽培をしています。
生育特性 ・・・まめ科には珍しく寒さに強い
1 連作に弱いので、まめ科の野菜を4年以上作っていないところで栽培する。(5年輪作)
2 まめ科の中では珍しく寒さに強い。
3 酸性土壌を嫌うので、他の野菜より多めに石灰を散布してから畑起こしをする。
4 発芽適温は8〜18℃、地温1〜2℃では種できる。
生育適温は15〜20℃、25℃以上で生育が弱まる。
品 種 ・・・ 絹さやだけ
みそ汁の具として最適な絹さやだけを作ります。
畑の準備 ・・・ は種の段階で支柱を立てます
1 他の野菜より多めに石灰を散布してできるだけ深く起こす。
2 条間100〜120p、深さ20pの溝を掘る。
3 1m当たりたい肥1s、化成肥料100gを施し、底土と混ぜる。(魚かす、油かす、鶏ふんは避け
る。)
4 掘りあげた土を戻す。
5 株間30〜40pでは種位置を決める。
6 は種位置の外側5〜10pに合掌式の支柱を立てる。
7 アブラムシが近寄らないようにシルバーのマルチシートで条間を覆う。
は種期 ・・・ どんな野菜よりも早くまける
寒さに強く、初期生育(本葉3葉頃まで)はマイナス4℃でも耐えうるので、どの野菜よりも早い4月
12日頃に1回目をビニールポットには種します。
1週間後の4月20日頃に2回目をビニールポットに、4月下旬以降は1週間ごとに直播していきま
す。回数を多くするのは収穫期間を長くするためです。
は種・移植 ・・・ 芽出しでも、直播でも
1 ビニールポットへのは種
鳥の被害を防ぐためと、少しでも生育を早めるため、ビニールポットで芽出しをしたあと畑へ移植
します。
@発芽しやすくするため、種を一晩水に浸す。
Aビニールポットにゴロ土を敷いて土をいれる。(畑の土よりも、店頭で売っている育苗用の土
が好ましい。)
B指で3か所2〜3pの穴をあける。
CBであけた穴に種を入れる。
D穴を土で埋め、軽く土を抑える。
Eビニールポットの口にあわせて丸く切り抜いた新聞紙を湿らせてかぶせ、乾燥を防ぐ。
F乾燥させないように定期的に水を与える。
G発芽したら新聞紙をはずす。土が乾燥しないように2〜3日に1回程度水を与える。
Hは種後約3週間、本葉2〜3枚の頃に畑へ移植。植え穴にたっぷり灌水してから植え付ける。
2 直播
@〜D及びFまでは上記に同じ。
E鳥の被害を防ぐ方法として、は種したところにビニールコップの底を切り抜いたものをかぶせた
り、キラキラテープを張ったりする。本葉2枚出る頃まで続ける。
栽培管理 ・・・ つるの誘引を
1 本葉2〜3枚の頃、1か所2本立ちにする。
2 本葉3〜4枚の頃、株元に土寄せをする。
3 草丈20pを超えた頃からつるを誘引させる。
@支柱と支柱の間に荷造りひもなどを通す。
A一番下は地表より10pの高さにひもを張る。つるは自力でからまないのでひとつひとつ誘引
させる。
Bえんどうの成長とともに適当な間隔でひもを通す。自力で絡まなければひもなどで誘引してあ
げる。
4 追肥は最初の花が咲く直前に化成肥料を株元から離して50g又はリン酸分の多い液肥を施
す。
収穫期 ・・・ 食べ方にあわせた大きさで収穫を
天候によりますが、開花後10〜15日で収穫できます。
みそ汁の具として柔らかいものを食べるのなら6〜8pくらいのものを摘み取り、油炒めにして食べ
るのなら10p程度になるまで待って摘み取りましょう。
さやの成長が早いので、2日おきに収穫したいところです。
(おまけ)
14年産えんどうの作付面積・収穫量(農林水産省調べ)
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