思い入れ ・・・ 虫食いのないきれいなピーマンを作りたい
《ピーマン》
ピーマンがうまいかと聞かれれば、決してうまいとは私には答えられません。
しかし、無農薬ピーマンの取れたては苦さの中に甘さがあります。なすで記述した「挽肉となすのみ
そ炒め」にピーマンを入れると特に味が引き立ちます。
《ししとう》
ししとうはピーマンに比べて調理材料としては重宝であり、作りやすい野菜だと思います。
しかし、植え株数がピーマンより少ない理由は、作りやすいからかもしれません。
ピーマンは花が咲いて一つの実が収穫できるまで他の果菜類に比べて時間がかかるので、虫食
いのないきれいな実が収穫できたときは本当に嬉しさがわき上がります。一方、ししとうは1株にたく さんの実がつき、開花から収穫まで時間が短く、収穫の喜びはあっても満足感が少ないのかもしれ ません。
生育特性(ピーマン) ・・・ 高温性の植物
1 高温性植物で、最適温度は18〜28℃であり、低温の限界は17〜14℃。13℃以下では生育
が低下する。
2 着果は生育適温よりやや低く、32℃以上の高温では落花が多く、15℃以下では変形果になり
やすい。(エースは実用的温度が2〜3℃低い)
3 着果率は昼夜の温度差をつけた方が高まる。
4 定植時の地温は17〜18℃以上必要。
品 種 ・・・ 品種はわからない
《ピーマン》
北海道で一番栽培されているのは「あきの」で、他には「京ゆたか」「エース」が一般的ですが、農
家の庭先から買ったので品種がわかりません。
《ししとう》
農家の庭先から買ったので品種がわかりません。
畑の準備 ・・・ マルチをかける
1 定植の2〜3週間前に1u当たり苦土石灰150〜250gの石灰をまいて深く耕す。
2 うね幅90p、株間60pで定植位置を決める。
3 元肥は深さ15〜20pの植え穴にたい肥、腐葉土、油かす、鶏ふん、配合肥料を混ぜたものを
1s入れ、底土と混ぜる。
4 土を戻し、地表よりやや高いうねを作る。
5 雨の直後に、十分かん水した後マルチシートをかける。
定植期 ・・・ 定植適期は6月上旬
霜に弱いので、遅霜の心配がなくなる6月上旬(6月5日〜15日)が定植適期です。
しかし、9月下旬になると実が付いている状態で、初霜がきたり、寒くなったら生育が止まるので、
露地栽培では1日でも早く定植した方が長く収穫できるので、リスクを抱えながら5月25日頃に1回 目を、2回目は6月1日頃に定植しようと思っています。
定 植 ・・・ 短い支柱で倒伏を防ぐ
1 定植直後に低温の予想がない日の午前中に植える。(定植直後に低温にあうと根の発育に影
響を与える。)
できれば天気がよく暖かい日中が好ましい。
2 植え穴に水をたっぷりやった後、根ぎわと地表が同じくらいになるよう浅く植え、動かないよう土
を軽くおさえる。
3 強風で倒れないよう短い支柱(90p)を根元から10p離して立て、8の字に茎と支柱を結束す
る。
栽培管理 ・・・ 整枝に留意
1 整枝について
1番花の下のわき芽は直下の2本だけ残して、その下は摘み取る。
1番花の上は放任する。
2 追肥について
植え付けの3〜4週間後から2週間おきに2〜3回油かすの腐熟液に過リン酸石灰を少量混ぜ
たものを施す。
3 土寄せについて
根付いて茎が生長してきたら、強風で倒れないようにするため株元を土寄せする。
4 病害について
あまり病害は見られないが、病害を運ぶアブラムシがつきやすいので対策を取る。
5 害虫について
てんとうむしとアブラムシがつきやすい。
てんとうむしは葉の水分を抜き取り、実を傷つけたりするが、大量発生しない限り大きな被害に
は至らないので、まめに観察して捕殺する。
アブラムシ対策はきゅうりを参照。
収穫期 ・・・ 店頭に並ぶ大きさになったら収穫を
定植後35日後くらいから収穫できます。
店頭に売っているような大きさになったらものから収穫していきます。
おまけ
14年産ピーマン(ししとうを含む。)の作付面積・収穫量 (農林水産省調べ)
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