な  す
(2002年6月24日作成)
(2003年4月10日一部修正)



思い入れ ・・・ なすはうまい!
 なすはうまいです。無農薬栽培で取れたては甘くて実にうまいです。
漬物よし、油炒めよし、天ぷらよしでトマトと並ぶ夏野菜の代表野菜です。私は特に妻の作る 「挽肉
とのみそ炒め」が好きです。
 しかし、北見はなすの栽培には不適です。なすは暑ければ暑い程良く、雨も毎日降ってもいいくら
いだそうです。北見はその条件にはありません。猛暑の年は穫れますが、冷涼な年は不作です。
 高知県が主産地のなすを北見で、しかも露地で作るのは暴挙です。

生育特性(ピーマン) ・・・ 高温性で乾燥に弱い・・・北見には適さない野菜
 1 なす科に属するので、なす科の野菜を2年以上作らない所で育てる。(3年輪作)
 2 高温性で生育適温は30℃以上。
 3 日当たりのよい場所を好み、弱い日照下では生育が悪くなる。
 4 乾燥に弱く、土壌成分が多い方がよい。

品 種 ・・・ 長卵形なすと小なすを栽培
 長卵形なす、丸なす、長なす、米なす、小なす等がありますが、大きくなるまで待ちきれないし、そ
れまでの期間に虫に食われたりしたらいやなので、標準的な長卵形なすだけを栽培しようと思ってい
ます。

畑の準備 ・・・ マルチをかける
 1 定植の2〜3週間前に1u当たり苦土石灰150〜250gの石灰をまいて深く耕す。
 2 うね幅80p、株間50pで定植位置を決める。
 3 元肥は深さ15〜20pの植え穴にたい肥、腐葉土、油かす、鶏ふん、配合肥料を混ぜたものを
  1s入れ、底土と混ぜる。
 4 土を戻し、地表よりやや高いうねを作る。
 5 雨の直後に、十分かん水した後マルチシートをかける。

定植期 ・・・ 定植適期は6月上旬
 霜に弱いので、遅霜の心配がなくなる6月上旬(6月5日〜15日)が定植適期です。
 しかし、9月下旬になると実が付いている状態で、初霜が来て寒くなったら生育が止まるので、露地
栽培では1日でも早く定植した方が長く収穫できるので、きゅうりやピーマンよりも早く5月18日に1
回目として2株を定植しようと思っています。
 2回目は5月25日頃に4株、3回目は6月1日頃に残り4株定植しようと思っていますが、いずれも
その時期の天候によって判断します。

定 植 ・・・ 低温に弱いので定植日に留意
  1 定植直後に低温の予想がない日の午前中に植える。(定植直後に低温にあうと根の発育に影 
  響を与える。) 
   できれば天気がよく暖かい日中が好ましい。
 2 植え穴に水をたっぷりやった後、根ぎわと地表が同じくらいになるよう浅く植え、動かないよう土
  を軽くおさえる。
 3 短い支柱を根元から10p離して立て、茎を結束する。
 
栽培管理 ・・・ 整枝に留意
 1 整枝について
   1番花の下のわき芽と、さらにその下のわき芽と主枝の3本を伸ばし、その下のわき芽は摘み取
  る。(その上は放任する。)
 2 追肥について
   1番花の収穫が始まった頃から2〜3週間おきに、マルチのすそをめくって油かすの腐熟液か、
  1u当たり30gの化成肥料を施す。
 3 土寄せについて
   1回目の追肥をする頃、強風等で倒れないようにするため、根元に3〜4pの厚さに土寄せをす
  る。
 4 病害について
   あまり病害は見られないが、病害を運ぶアブラムシがつきやすいので対策を取る。
 5 害虫について
   てんとうむしとアブラムシがつきやすい。
   てんとうむしは葉の水分を抜き取り、実を傷つけたりするが、大量発生しない限り大きな被害に 
  は至らないので、まめに観察して捕殺する。
   アブラムシ対策はきゅうりを参照。

収穫期 ・・・ はさみでつみ取ること
 開花後20〜25日頃、店頭に並ぶような大きさになったら1果ずつはさみで摘み取ります。
 1、2番果は若取りして、株の負担を軽くしましょう。

おまけ
 14年産なすの作付面積・収穫量(農林水産省調べ)
 作付面積(ha)    収穫量(t)
全   国
   12,400    432,400
北 海 道
      101     1,810
網走支庁
       10       249
北 見 市
        3        84


トップへ
トップへ
戻る
戻る