思い入れ ・・・ なすはうまい!
なすはうまいです。無農薬栽培で取れたては甘くて実にうまいです。
漬物よし、油炒めよし、天ぷらよしでトマトと並ぶ夏野菜の代表野菜です。私は特に妻の作る 「挽肉
とのみそ炒め」が好きです。
しかし、北見はなすの栽培には不適です。なすは暑ければ暑い程良く、雨も毎日降ってもいいくら
いだそうです。北見はその条件にはありません。猛暑の年は穫れますが、冷涼な年は不作です。
高知県が主産地のなすを北見で、しかも露地で作るのは暴挙です。
生育特性(ピーマン) ・・・ 高温性で乾燥に弱い・・・北見には適さない野菜
1 なす科に属するので、なす科の野菜を2年以上作らない所で育てる。(3年輪作)
2 高温性で生育適温は30℃以上。
3 日当たりのよい場所を好み、弱い日照下では生育が悪くなる。
4 乾燥に弱く、土壌成分が多い方がよい。
品 種 ・・・ 長卵形なすと小なすを栽培
長卵形なす、丸なす、長なす、米なす、小なす等がありますが、大きくなるまで待ちきれないし、そ
れまでの期間に虫に食われたりしたらいやなので、標準的な長卵形なすだけを栽培しようと思ってい ます。
畑の準備 ・・・ マルチをかける
1 定植の2〜3週間前に1u当たり苦土石灰150〜250gの石灰をまいて深く耕す。
2 うね幅80p、株間50pで定植位置を決める。
3 元肥は深さ15〜20pの植え穴にたい肥、腐葉土、油かす、鶏ふん、配合肥料を混ぜたものを
1s入れ、底土と混ぜる。
4 土を戻し、地表よりやや高いうねを作る。
5 雨の直後に、十分かん水した後マルチシートをかける。
定植期 ・・・ 定植適期は6月上旬
霜に弱いので、遅霜の心配がなくなる6月上旬(6月5日〜15日)が定植適期です。
しかし、9月下旬になると実が付いている状態で、初霜が来て寒くなったら生育が止まるので、露地
栽培では1日でも早く定植した方が長く収穫できるので、きゅうりやピーマンよりも早く5月18日に1 回目として2株を定植しようと思っています。
2回目は5月25日頃に4株、3回目は6月1日頃に残り4株定植しようと思っていますが、いずれも
その時期の天候によって判断します。
定 植 ・・・ 低温に弱いので定植日に留意
1 定植直後に低温の予想がない日の午前中に植える。(定植直後に低温にあうと根の発育に影
響を与える。)
できれば天気がよく暖かい日中が好ましい。
2 植え穴に水をたっぷりやった後、根ぎわと地表が同じくらいになるよう浅く植え、動かないよう土
を軽くおさえる。
3 短い支柱を根元から10p離して立て、茎を結束する。
栽培管理 ・・・ 整枝に留意
1 整枝について
1番花の下のわき芽と、さらにその下のわき芽と主枝の3本を伸ばし、その下のわき芽は摘み取
る。(その上は放任する。)
2 追肥について
1番花の収穫が始まった頃から2〜3週間おきに、マルチのすそをめくって油かすの腐熟液か、
1u当たり30gの化成肥料を施す。
3 土寄せについて
1回目の追肥をする頃、強風等で倒れないようにするため、根元に3〜4pの厚さに土寄せをす
る。
4 病害について
あまり病害は見られないが、病害を運ぶアブラムシがつきやすいので対策を取る。
5 害虫について
てんとうむしとアブラムシがつきやすい。
てんとうむしは葉の水分を抜き取り、実を傷つけたりするが、大量発生しない限り大きな被害に
は至らないので、まめに観察して捕殺する。
アブラムシ対策はきゅうりを参照。
収穫期 ・・・ はさみでつみ取ること
開花後20〜25日頃、店頭に並ぶような大きさになったら1果ずつはさみで摘み取ります。
1、2番果は若取りして、株の負担を軽くしましょう。
おまけ
14年産なすの作付面積・収穫量(農林水産省調べ)
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