思い入れ ・・・ 無農薬で虫食いのないチンゲンサイの収穫を
《こまつな》
個人的にはおひたしなら、こまつなよりほうれんそうの方が好きです。
また、油で炒めるなら、こまつなよりチンゲンサイの方が好きです。
《チンゲンサイ》
秋にとれるあぶらな科の野菜は旬で、どれを食べても実にうまいです。
特にチンゲンサイのオリーブオイル炒めは絶品です。
無農薬栽培で虫食いのないきれいなチンゲンサイを収穫できた時はブロッコリーで成功した時と同
じような何とも言えない満足さを感じます。
両野菜とも春と夏の2回作ります。
生育特性 ・・・ こまつなは連作できる
1 こまつな、チンゲンサイともアブラナ科に属す。
2 こまつなは連作障害は少ないので、毎年同じ場所でも可。
3 こまつなの発芽適温は15〜35℃と範囲が広く、最低は4〜8℃。生育適温は15〜22℃。
品 種 ・・・ 特にこだわりなし
店頭で売っているものを買いました。
畑の準備 ・・・ 骨粉、魚かす、油かすなどの有機肥料を多めに
1 種をまく2週間前に石灰をまいて起こす。
2 1週間前に全層施肥として元肥を施す。
元肥は化成肥料でも構わないが、骨粉、魚かす、油かすなど有機肥料を多くする方がよい。
3 幅60pの平床を作る。 4 ヨトウムシ・アオムシ対策として、コーヒーのかすを乾燥させたもの
や、みかんの皮を乾燥させたものを土の表面に散布する。
は種期 ・・・ 春まきは連休から、夏まきは8月上旬に
1 春まき(夏どり)
こまつな、チンゲンサイともにだいこんと同じアブラナ科に属し、寒さや霜に強いので、連休中か
らまいていきます。
寒さや霜で萎えたらまたは種します。
2 秋まき(秋どり)
だいこん同様にアブラナ科なので8月上旬がは種適期だと思います。
しかし、高温の時期だけは避けたいものです。しかし、北見の天気は都合よくいきません。8月
上旬に30℃を越える日が続くこともあれば、9月下旬に初霜があります。生育期間が短いとはい え、この地で秋冬ものの栽培は難しいものがあります。
は 種 ・・・ バラまきがおすすめ、覆土は薄く
は種の方法として@バラまきAすじまきB点まきがありますが、我が家では色々試した結果、点ま
きにします。
1 15p間隔に3条のまき溝を作る。
2 こまつなは5〜6p間隔に、チンゲンサイは15p間隔に3〜5粒ずつ種をまく。
3 覆土は5o程度で、土が飛ばないよう手のひらで軽く押さえる。
参考:すじまき・・・15p間隔にまき溝を3条作り、2p間隔に種をまく。
:バラまき・・・15p幅のまき溝を2列作り、種をばらまく。
栽培管理 ・・・ 無農薬でアブラムシが大量についたらあきらめる
1 間引き・追肥・土寄せ・中耕について
(1)間引き1回目は本葉が出た頃半分にして、液肥を施す。
(2)間引き2回目は本葉3〜4枚の頃で5〜6p間隔にして、油かす腐熟液に過リン酸石灰を少し
加えたものを施す。
間引き菜は炒め物やみそ汁の具として食べる。
(3)チンゲンサイは最終的に15p間隔にする。
(4)土寄せはせず、雑草が多いときは中耕する。
2 病虫害について
(1)病害について
病害はほとんど心配ない。
(2)虫害について
ヨトウムシ・アオムシは見つけたら捕殺する。つきやすいのでこまめに葉の表裏をじっくり観察す
る。
アブラムシは少なければ手でつぶせるが、「害虫撃退法」で書いているとおり、木酢液を散布し
て寄せ付けないようにする、大量についた場合はあきらめる。
収穫期 ・・・ 夏どりはとうが立つので早めに収穫を
《こまつな》
は種後40〜50日、本葉4〜5枚、草丈20〜25pが目安。
《チンゲンサイ》
展開葉数12〜14枚、草丈20〜25p、重さ100gのものが目安。
春まきのものは欲張って大きくなるのを待っていると虫が付いたり、とう立ちして食べられなくなりま
す。(失敗したことがある。)
秋どりのものは霜にあたっても、秋遅くになっても大丈夫です。寒くなれなるほど甘みが増しておい
しくなりますが、成長は止まっているので大きくなりません。
(おまけ)
14年産こまつなの作付面積・収穫量(農林水産省調べ)
14年産チンゲンサイの作付面積・収穫量(農林水産省調べ)
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