思い入れ ・・・ 秋かぶの一夜漬けが食べたい
秋に収穫した無農薬栽培のかぶの一夜漬を食べた時、だいこんとかぶの違いがあからさまにわか
るほど口の中に甘みが広がります。
かぶはあぶらな科のためヨトウムシやアオムシが付きやすく、放っておくとあっという間に葉が食い
尽くされてしまいます。
しかし、農薬を使いたくないので、防虫ネットを張ったり、コーヒーかす、みかんの皮などで防虫対策
をとったうえで、こまめな虫取りをします。
夏どりのかぶはアブラムシらしい虫が大量についてしまい、かぶ本来の甘みも少ないことから、秋か
ぶに力を注ぎます。
生育特性 ・・・ 輪作した方がよいと思う
1 あぶらな科に属す。
2 発芽適温は最低4〜8℃、最適15〜20℃。30℃以上で発芽は著しく悪くなる。
3 生育適温は15〜20℃。
4 連作について
「輪作しなくてよい」とか「2年輪作」、「3年輪作」と本によってまちまちなのでどれが本当かはわ
かりません。
私の判断としては、根こぶ病にかかりやすいので、あぶらな科どうしの連作は避けて3年輪作に
した方がいいと思います。
品 種 ・・・ 小・中かぶを作る
大きくなるまで待てないので小・中かぶを作ります。
春まきは「耐病ひかり」が一般的です。
畑の準備 ・・・ 準備は楽
1 種をまく2週間前に石灰をまいて起こす。
2 1週間前に全層施肥として元肥を施す。
元肥は化成肥料を基本とし、有機肥料は虫の発生を促すので避けた方がよい。
3 幅60pの平床を作り、土の塊を砕いて表面を平にする。
は種期 ・・・ 春まきは連休から、夏まきは7月下旬に
1 春まき(夏どり)
こまつな、チンゲンサイ、だいこんと同じアブラナ科に属し、霜には強いので、連休中からまいて
いきます。ただし、年によっては発芽適温を下回るので発芽まで時間がかかります。
2 秋まき(秋どり)
だいこん同様にアブラナ科なので8月上旬がは種適期だと思います。
しかし、8月上旬に30℃を越える日が続くこともあって、高温では発芽不良となるのでこの時期
は避けたい気持ちがあります。しかし、遅くなると、9月下旬には初霜があり、以後の肥大は鈍って しまいます。
この地で秋冬ものの栽培は難しいものがあります。
は 種 ・・・ 私はバラまきで
は種の方法として@バラまきAすじまきB点まきがありますが、我が家では色々試した結果バラま
きがおすすめです。
1 15p幅のまき溝を2条作る。
2 芽出し肥えとして、尿素か硫安を200倍に薄めた液肥をまき溝に施す。
3 まき溝に種をばらまく。(すじまきの場合はまき溝を作らず直線上に種をまき、点まきの場合は5
〜6p間隔に3〜5粒ずつ種をまく。)
4 覆土は5〜10o程度で、土が飛ばないよう手のひらで軽くおさえる。
5 ヨトウムシ・アオムシ対策として、コーヒーのかすを乾燥させたものや、みかんの皮を乾燥させた
ものをは種前又は発芽まもなく土の表面に散布する。
栽培管理 ・・・ ヨトウムシ・アオムシはこまめに観察して捕殺を
1 間引き・追肥・土寄せ・中耕について
(1)本葉1枚で5p間隔に間引く。
(2)本葉3枚で7p間隔に間引き、油かす腐熟液に過リン酸石灰を少し加えたものを施す。
(3)根部が1.5〜2pで10p間隔に間引く。
(4)土寄せを奨める本もあるが、虫が根部にはいってくるので土寄せはしない方がよい。
雑草が多い時には中耕をする。
2 病虫害について
(1)病害について
病害はほとんど心配ない。
(2)虫害について
ヨトウムシ・アオムシは防虫対策をとっても付くので、こまめに観察して捕殺する。
アブラムシは少なければ手でつぶせるが、「害虫撃退法」で書いているとおり、木酢液を散布し
て寄せ付けないようにする。
春まきは特につきやすいので、大量についた場合は大きくなるのをあきらめて抜き取って食べ
てしまう。
収穫期 ・・・ 7〜8pに太ったら収穫適期
は種から50日後が収穫の目安と言われていますが、オホーツク地方が気温の変動が大きいこと
から、必ずしもそうとはいえません。
「小・中かぶは10pが収穫適期」と書かれている本もありますが、かぶの出荷規格は7〜8pがL
サイズなので、このくらいの大きさになったら抜き取って食べましょう。
かぶは根部にはほとんど栄養素がなく、葉にはビタミンAが多いので、無農薬栽培のものは葉を入
れた漬物やみそ汁の具、油炒めなどして食べましょう。
(おまけ)
14年産かぶの作付面積・収穫量(農林水産省調べ)
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