ほうれんそう
(2002年4月23日作成)
(2003年4月24日一部補正)



思い入れ ・・・ 栄養価が高く、重宝する野菜 
 「ほうれんそう作りは難しい」と聞いていたので、1年目は作りませんでしたが、昨年、進められて作
ったところ、意外と苦労なく作ることができました。
 茹でてもOK、油炒めでもOKで、和食・洋食ともに相性がよく、弁当のおかずとしても重宝する野菜
ですが、露地の場合、雨による泥はねで汚れるのが欠点です。
 病虫害も付きにくく、発芽しにくいことと夏の暑さに弱いことを除くと、間引き以外の栽培管理も少な
く栽培しやすい野菜です。

生育特性 ・・・ 冷涼な気候を好む 
 1 アガサ科に属し、輪作はできるものの、2年輪作が好ましい。
 2 冷涼な気候を好み、耐寒性が極めて強く、マイナス10℃の低温でも耐える。
 3 発芽最低温度は4℃、発芽適温は10〜20℃。25℃以上で発芽困難。
 4 生育適温は10〜20℃で、25℃以上になると生育は抑制される。
 5 土壌に対する適応性は広いが、酸性土壌に極めて弱い。
 6 吸収根は地表より30pくらいまで張り巡るので施肥は深く全面に。

品 種 ・・・ 特にこだわりなし 
 春まきは、昨年栽培した肉厚でほうれんそうの味が濃かったトーホクの「キングほうれんそう」。
 夏まきは2種類ともとう立ちしたので夏になったら考えます。

畑の準備 ・・・ 石灰を多めに散布して畑起こしを
 1 バラまきのまき床は60p幅。(すじまきでも可)
 2 酸性に弱いので種まきの2週間前に他の野菜より多め(1.5倍くらいの感覚)の石灰を散布して
  耕す。
 3 種まき1週間前に元肥としてまき床1mにつきたい肥1s、乾燥鶏ふんと化成肥料を1握りずつ 
  散布。全面施肥として土とよく混ぜる。  
 4 床は地面より6〜7pの高さにする。

は種期 ・・・ 失敗を恐れず連休前から
  1 春まき(夏どり)
   発芽温度が最低4℃なので、失敗を恐れず、連休前から第1回目のは種を行い、1週間ごとに5
  回に分けては種していきます。  
 2 秋まき(秋どり)
   昨年は7月20日頃から4回に分けては種しましたが、いずれもとう立ちしました。
   秋の適期はよくわかりません。

は 種 ・・・ 種を水に24時間浸す、覆土は薄く
 1 ほうれんそうは芽が出にくいので24時間種を水に浸ける。
  (これ以上長くは浸さない事。また、水は流水が好ましい。)
   その後、24時間冷蔵庫で保存すると発芽率が高まる。
 2 すじまきの場合は15p間隔に3条のまき溝を作り、種を1(〜2)p間隔でまく。
  (まき溝幅15pのバラまきもできるが、露地ほうれんそうは放射状に広がるので収穫しずらい。)
 3 覆土は0.5〜1p。
 4 上から抑えてたっぷり水をやる。できることなら、発芽がするまで乾燥させないよう毎日水を与え
  る。(ただし、暑い日の日中は避ける。)

栽培管理 ・・・ 間引きしながら食べましょう
 1 込み合ってきた頃に1回目の間引きを行い、薄い油かす腐熟液又は化成肥料を施す。
 2 本葉5〜6枚で5〜6pの間隔に2回目の間引きを行い、化成肥料を下部の周りに軽くまいて中
  耕・土寄せ。
   間引きしたものは食べられる。
 3 病虫害はあまり見られないが、病害株を見つけたら抜き取り、害虫は捕殺する。

収穫期 ・・・ 夏どりはとうが立つので早めに収穫を、秋どりはゆっくり収穫を
 1 夏どりはとう立ちが早いので20センチくらいになったら収穫です。
 2 秋どりは20〜25pになったら収穫適期です。
   寒くなると生育は止まりますが、霜には強いので食べる分だけずつ収穫していきましょう。

(おまけ) 
 14年産ほうれんそうの作付面積・収穫量(農林水産省調べ)  
 作付面積(ha)    収穫量(t)
 全   国    24,400   311,600
 北 海 道     1,310    13,600
 網走支庁        82     1,220
 北 見 市        39       615


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