エンジンオイルって・・・
 オイルを選びで色々と悩むとは思いますが、 オイル選びといっても鉱物油、部分合成油、100%化学合成油と3種類からなり、グレードで数種類、メーカーを含めると何百種類あり選択肢の多さに頭を抱えてしまいます。
 オイルの交換頻度についてもオイルが真っ黒でも、エンジンの状態やオイルの洗浄性能次第では交換時期に達していない場合もあるので交換時期は、期間や距離で決める方が簡単です。汚れないオイル?。それは洗浄作用が働いていない粗悪品です。
  寒暖の差が大きい地域では年2回。走行距離では5000kmが目安ではないでしょうか。ただし、交換時期を越えて使っているにも関わらずトラブルが発生しないという事もあり、交換頻度や時期については状況によってかなり異なってきます。都内で走行距離が伸びなくアイドリング時間が長いとか、いつもフルブーストをかけて走ることが多い場合は少し早めに交換するとかグレードを上げてみるのも良いでしょう。
 オイルは何が良いか? というと 「メーカー純正」が間違いないです。品質が安定している。と言うのが理由です。

どのような管理を・・・
 色や粘度を見る。と言われているが、素人が判断付けられるものではないです。日頃見ていればオイルの状態が急激に変化すれば何らかのトラブルを抱えていることは分かると言う方も居ますが現実に難しいです。昔ガソリンスタンドで、前の日に交換したばかりなのに「オイル焼けていますね交換しますか?」などと言われこともあります。単に商売熱心なだけだとは思いますが。
 点検・交換の際、何がポイントかと言うと、「規定量のオイルが入っているか」と言うことです。オイルの劣化も重要ですが、量が少なくてエンジンを痛めてしまう事が殆どです。多少交換時期が過ぎていても、量が足りない事の方が問題(オーバーヒートや潤滑不足など)で、オイルゲージのE(冷めているとき)〜F(熱いとき)にオイルがあるかを点検します。警告灯はあまり当てにしない方が良いでしょう。また、補充の際は、ただ入れるのではなく、F近辺まで補充してFの印は越えないようにします。多ければそれなりに負担がかかり燃費悪化など不具合が生じてきます。一昔前は、クランクシャフトを曲げるなんて言われてましたが定かでは有りません。
 ランクル100でオイルを補充するということはかなりコンディションの悪い状態といえます。何らかのトラブルを抱えていることもありますので早めにディーラへ持ち込んだ方が良いでしょう。エンジンが暖まっているにもかかわらず、排気ガスがやけに青白いときはエンジンオイルが燃えている証拠です。
 希ですが、オイルが乳白色っぽく(粘度が高い)なっている場合は水分が混入しています。水分と言えば冷却水になりますがもしこのような症状がある時は、冷却系のトラブルを抱えています。クーラント水が異常に減っている場合がありますので注意が必要です。
 油温は80度位が一般的ですね。低すぎても高すぎてもダメ。オイルクーラー取り付ける方が居ますが、その前にこの数値から取り付け判断をしてからでも遅くはないでしょう。この数値に近い値が出てきます。極端な場合は、取り付けを確認した方がいいかも。オイルクーラーのラインにサーモスタットで油温管理していないものは冬場など気温が低い場合は燃費が極端に落ちます。標準では油圧計しか付いていませんが、社外品を取り付けた場合はこのことをを参考までに。

交換方法は・・・
 交換の方法としては、下抜きが良いでしょう。これは車の構造にもよりますが、ランクルの場合はドレン位置がオイルパンの一番下にあるため古いオイルが完全に抜き取れると言うことです。上抜きだとかなり残る状態になります。
 まず1番目に、エンジンが暖まっている(水温計が僅かに動いたくらいでOK)状態にします。
 オイルパンのドレンを外します。1枚ガードを外さなければなりませんが・・・。次にオイルフィラーキャップを緩めます。最初にオイルフィラーを緩めてしまうとオイルが一気に抜き出てしまいます。
 10分くらいするとかなり抜けてちょろちょろとしか出てこなくなります。ここで一度外したドレンとフィラーキャップを仮閉めしてエンジンを10秒ほどかけます。「壊れるんじゃないの?」と思われる方もいると思いますが、そう簡単には壊れません。この方法は、オイルラインに残っている古いオイルを抜き取る作業です。普通のshopやメーカーではやりません。
 そしてもう一度、オイルを抜きます。かなりの量が出てくるはずです。
 フィルターも交換するときはここで交換します。専用のレンチはいりません。ドライバーをフィルターに「ぐさっ」と刺して回せば取れます。
 ガスケットは毎回交換しなくても良いでしょう。2回に1回の割合で。ドレンプラグは、閉めすぎるとオイルパンを割ってしまうおそれがあるため閉めすぎに注意しましょう。メーカーの規定トルクは、34.3N・m 350kgf・cm です。
 一端規定量まで入れて(F)、エンジンをかけます。1分くらい。そして再度、量を確認します。

 オイルと燃費の項目でジャストオイルフラッシュについて補足しています。