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リストラされ、雇用保険ももらえないなんて・・・(2006/5/22掲載)  

 先日、三洋電機懇へ一人の男性から電話が入りました。その人は三洋電機の管理職でしたがリストラで早期退職しました。彼は有給休暇の届けに家族の看病のためと書いて提出したことが何度かあったのですが、退職にあたっての離職票に「看病による退職」と明記されていたためハローワークで働く意思が無いとみなされ雇用保険の給付が受けられませんでした。「就職活動をして2ヶ月で再就職することができたが、長年勤めてこんなひどい目に合わされるなんて大変腹が立っている・・・」とのことでした。

 三洋電機では半導体や白物家電をはじめ全社的にリストラで多くの労働者が退職に追い込まれていますが、そんな時のためにある雇用保険の給付が受けられないなど本当にひどい話です。雇用保険は「就職の意思がある」ことも給付の条件になっていますが、実際に就職活動をして再就職しているのですから会社が余計なこと書かなければ何も問題にならなかったのです。

 離職票の「離職理由欄」には雇用主の記入欄だけでなく本人の記入欄もあり、「事業主が○を付けた離職理由に異議」「有り・無し」に○を付ける欄もあります。まず、そこで気をつけることが大切ですが、彼のように、まさかそんな扱いにつながるとは思いもよらず会社の記述に合わせた離職票をハローワークへ持っていってしまうことも少なからずあるようです。そのような場合、ハローワークで本当の退職理由はそうではないのだと事情を説明して理解してもらえば給付を受けることは可能です。また、本当は会社都合での退職なのだと分かってもらえれば給付条件が良くなります。ただし、彼のように再就職して長期間過ぎての是正は困難ですので、その時に頑張ることが大切です。

参考資料:「雇用保険被保険者離職票」の「離職理由欄」イメージ(PDFファイル289KB)

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