サンダードラゴン 台湾版 ~第六章~

走って馮愛南を追いかける賢仔

摘出した銃弾を記念にしろと馮愛南に渡した賢仔。「雌雄雙辣」の日本版は馮愛南が銃弾を見た後、雨の中を賢仔の恋人が走って来るシーンになるのですが、それ以外のバージョンでは一人で取引現場に行こうとする馮愛南を賢仔が心配し、彼女を追いかけ、雨の中で一緒に行くと伝えるシーンがあるのです。そして、これらのシーンはバージョンによって収録時間に違いがありました。

馮愛南が渡された銃弾を見た後~
賢仔の恋人が走って来るまでのシーン
タイトル 種類 収録時間
來自江湖 台湾版VHS 約4分36秒
雌雄雙辣 香港版VCD 約3分20秒
雌雄雙辣 香港版DVD 約1分51秒
Thunder CopsII 日本版DVD 約0分00秒

その1:「一人で取引現場に行こうとする馮愛南を心配する賢仔」(日本版以外に存在)

(カバンに衣服を詰める馮愛南に声をかける賢仔。テレビは「TOP 10」を映している。)



賢  仔:本当に俺が一緒に行く必要はないのか?

馮愛南:必要ない。

賢  仔:俺は、やれるぞ。

(賢仔は前日の夜、車内の馮愛南に「足手まとい」と言われた事を気にしているようである。)

馮愛南:あんたに約束した以上、あんたの兄貴を連れ戻して来る。
     あんたへ恩を返したいし。…何かあったら、連絡をして。


(馮愛南の方を見る賢仔。しかし、彼女は賢仔に目を合わせず、つぶやく。)

馮愛南:…やっぱり、連絡はしないで。



(賢仔はタバコを吸い、返事をしないでいる。)

その2:「エンジンがかからず、タクシーを拾う馮愛南」(台湾版に存在)



(賢仔は電話が設置してある所へ歩いて行き、馮愛南は車の方へと移動する。
(途中でお互いに相手の方を見るが、タイミングが合わず気付いてもらえない。)



(馮愛南は車に乗り込み、エンジンをかけるもかからない。)



(仕方がないため、馮愛南は近くを通りかかったタクシーを拾う事にする。その時、
(賢仔は恋人に電話をかけていたため、馮愛南がタクシーに乗った事に気付かない。

賢  仔:そう。だから、この数日は友達の家にいたんだ。何だって?
     良いよ。まずは騒がないで、俺の話を聞いてくれ。今日の夜、行くから。
     行ったら連絡する。北角の埠頭で会おう。良いかい?最近は大丈夫か?

(馮愛南が乗ったタクシーが動き出すが、気付かない賢仔は電話を続ける。)

賢  仔:脅されたりしなかったか?誰かにナンパされなかったか?ふう…!良い子だ!



馮愛南:灣仔の紅屋へお願いします。

司  機:わかりました。


(咳き込んだ馮愛南は渡された銃弾を見て、言葉を交わさず別れた賢仔の事を思い出す。)



(場面転換で船のシーンが入り、時間が経過した事を伝える。)



女  仔:もしもし?もしもし?

(電話の先から賢仔の恋人の声が聞こえるが、そこに賢仔の姿はなかった。)

その3:「走ってタクシーを追いかける賢仔」(台湾版と香港版VCDに存在)



賢  仔:はっ…!ほっ…!

(馮愛南が行ってしまったのを知り、受話器を放り出して追いかける賢仔。
(そんな彼をバックミラーで見たタクシーの運転手は走る速さに驚いて言う。)



司  機:あれっ?足を引きずっているのに、こんなに速く走れるのか?


(その言葉に馮愛南は後ろを確認すると、賢仔がタクシーの近くまで迫って来ていた。)

賢  仔:お~い!止まって!お~い!止まって!待ってくれ!


賢  仔:おい!おい!はぁ…、はぁ…、はぁ…。

(追いつけず、途中で止まってしまった賢仔。しかし、タクシーは停車し、馮愛南は降りる。)

賢  仔:はぁ…、はぁ…、はぁ…。



(息を整えながら、馮愛南に近づく賢仔。)

賢  仔:ちょっと君に言いたい事があるんだ。

(咳き込みながらも馮愛南は頷き、嬉しそうな表情をする。)

賢  仔:へへっ!実は…。

(馮愛南は賢仔から渡された銃弾を指で転がす。)

賢  仔:俺は…、ああっ…、ええと…。俺がしたいのは…、

(馮愛南は賢仔から渡された銃弾を握り締める。見つめていた賢仔が、
(顔を近づけたため、馮愛南は彼のキスを受け入れようと目を閉じる。)



(しかし、賢仔は馮愛南のカバンを掴むため、しゃがもうとしていただけであった。)

賢  仔:君のカバンを持ちたいんだ。さあ!

(賢仔は馮愛南のカバンを持つ。)

賢  仔:俺は金がないけど、タクシーに乗りたいんだ。車で送ってくれないかい?

馮愛南:えっ…!

賢  仔:ええっ?

馮愛南:あっ…?

賢  仔:行こうか。

馮愛南:あっ…、ああっ…。



賢  仔:行かないの?まだ、何かする事があった?

馮愛南:…えっ、ええ。送るわ。…うん。

(2人はタクシーに乗る。)

その4:「タクシーに乗った後、雨の中で一緒に行く事を伝える賢仔」(日本版以外に存在)

(2人はタクシーの中で話す。)



賢  仔:ねえ、大丈夫かい?顔が赤いけど。

馮愛南:えっ…。大丈夫よ。

賢  仔:兄貴の事を言うけどさ…。

馮愛南:ダメ。あんたは行ってはいけない。

賢  仔:俺の兄貴だぞ。わかってるのかい?

(場面転換で夕方の街を映したシーンが入り、時間が経過した事を伝える。)



(雨の中、賢仔と馮愛南が外で話をしている。)

馮愛南:ふう…。わかってる。あんたが自分の兄貴の事を気にかけているって、
     知っているわ。だけど、この件は私たち警察に回して、やらせて欲しい。

賢  仔:冗談だろう?警察に回すだって?じゃあ、どうやってやるんだよ。

(この賢仔の言葉は台湾版のみにあるが、香港版には音声がない。)

馮愛南:今回、私たちは多くの人材を四面佛の逮捕に派遣したわ。
     逮捕が始まれば絶対に危険だから、私はあんたの面倒は見れない。

賢  仔:本当に多くの警察が行っているのかい?そうなの?

(返事をせず、黙ってタバコを吸う馮愛南。)

賢  仔:…まったく。頼むから俺を騙さないでくれよ。

(少し考えてから話を続ける賢仔。)

賢  仔:君が少しでも警察だって事が俺は本当に考えられない。
     路地で俺たちが警察に出くわした時、君は俺と一緒に恋人のふりをした。
     君が銃で撃たれてケガをした時、病院に行く事さえもしなかった。
     逃げ隠れする奴は高利貸から逃げる奴よりも惨めだ。そうだろう?
     実際、俺たちの境遇は同じだよ。

(馮愛南はタバコを吸いながら、賢仔を見上げる。)

賢  仔:強がりは言わないでくれ。今、この時こそ、俺たちは互いに協力し、
     困難を乗り切るべきなんだ。一人のアバズレ女に一人の「びっこ」が加わる。
     この組み合わせは、すごく面白いよ。奴らと戦っても必ず負けるとは限らない。

(笑顔になる馮愛南。)

賢  仔:俺は君について行くよ。

(「賢仔!」と言う女性の声が聞こえ、馮愛南が声の方を向く。)

この後、賢仔の恋人が走って来るシーンになります。ちなみに香港版VCDと香港版DVDの流れは次のようになりますが、香港版DVDでは突然、「ねえ、大丈夫かい?顔が赤いけど。」の台詞から始まるため、馮愛南がキスのシチュエーションだと勘違いするシーンがないと非常に不自然です。

香港版VCD 香港版DVD
1 「連絡はしないで。」と言われ、
タバコを吸う賢仔は返事をしない。
1 「連絡はしないで。」と言われ、
タバコを吸う賢仔は返事をしない。
2 場面転換のための船のシーンが入る。 2 場面転換のための船のシーンが入る。
3 賢仔がタクシーを追い、タクシーに乗る。 - -
4 タクシーの中で賢仔が馮愛南に、
「大丈夫かい?顔が赤いけど。」と言う。
3 タクシーの中で賢仔が馮愛南に、
「大丈夫かい?顔が赤いけど。」と言う。

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