「たてがみ」と「咆哮」=鰲拜はライオン?
| 鰲拜の暗殺は失敗しましたが、韋小寶は慈寧宮へ逃げ込み、皇太后に鰲拜を捕らえさせます。2人が激しく戦う中、皇太后が鰲拜に神龍刺を刺した時、香港版では広東語音声も國語音声も苦しむ鰲拜の叫び声が聞こえますが、台湾版では苦しむ声は最初の2本が刺された時だけで、6本目が刺された辺りからは、驚く事に猛獣の発する咆哮の音声に差し替えられているのです。 |
出世した韋小寶が鰲府の家宅捜査へ
| そして、漁夫の利による手柄で康熙帝から「大學士」に封ぜられた韋小寶。香港版は皇太后が韋小寶を睨みつけた後、すぐに鰲府に鰲拜の妻たちが集まるシーンとなるのですが、台湾版は韋小寶が鰲府へ向かうシーンと官兵が鰲拜の妻たちの移動を急かすシーンが存在するのです。 |
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慈寧宮の潜入時に流れる曲のスローバージョンと共に、多くの官兵たちを引き連れる韋小寶が「へっへっへっへっ!ひっひっひっひっ!」と笑いながら階段を下りて来ます。腰に手を当てたり、顎を上向きにしたりと威張った感じが表れていました。彼は今回の出世を喜んでいるようです。なお、右のアップの顔の映像は香港版のオリジナル予告編で「做大宮嘅韋小寶」と表示された後に一瞬だけ見る事ができますね。
そして、香港版に一瞬だけ挿入された、鰲拜の妻たちが歩くシーンの後、官兵に背中を押され、妻たちが急かされるシーンがあるのですが、それは下のようなアングルで撮影されていました。 |
官兵 A:早くしろ!
官兵 B:早く、早く!
官兵 A:早くしろ!
官兵 B:早くしろ!しっかりとついて行け!
官兵 A:早く歩け!
| この後、「鰲府」と書かれた表札が登場し、韋小寶が財産の記録を確認するシーンになります。しかし、すぐに歌いつつ銀子を袖の下に入れるシーンにはならず、次のシーンが入るのでした。 |
官兵 B:跪け!
官兵 A:跪け!跪け!
家宅捜査で私利私欲を満たす韋小寶
その後、韋小寶が多隆(陳百祥)から鰲拜の持つ総資産の記録を聞くシーンになります。差額を得ようと考えている多隆に当て付けて、汚職者には極刑を科すべきだと憤慨して脅す韋小寶…。
彼は最終的に総資産が1380万両で残りは記録にないと言う事を知ります。また韋小寶が相手では差額を得れないと悟った多隆は、記録にない物を韋小寶の屋敷に送り、調べた後で上納しに行ってはどうか?と言う意見を出しました。
意見に納得した韋小寶が、ため息をして右に移動した後、すぐに香港版は跪く鰲拜の妻たちを確認するシーンになります。しかし、台湾版は移動後、まだ韋小寶が総資産の話をするのです。 |
左から涙を拭い、鼻をすすりながら登場した韋小寶。自然な繋がりで進みます。
韋小寶:記録にあるのは、いくらなんだ?
多 隆:ええと、1380万両です!大人!
韋小寶:記録にあるのだぞ?
多 隆:あ…、380万両です!大人!
少し厳しい口調になった韋小寶の意向を汲んだのか数字を減らした多隆。
韋小寶:違うだろう!お前の計算違いじゃないのか?
多 隆:…計算違いでした!38万両です!大人!
38万→380万→1380万と増えた最初とは逆に数字が減っています。
韋小寶:うむ。この38万両は国家が差し迫って必要な物だ。お前は、すぐにそれを倉庫に、
預け入れてくれ。残ったいくらかの記録がない物は、すべて俺の家に送るんだ。
偽の銀子が中に混ざってないか俺に調べさせてくれ。国家の経済を壊さないためにな。
多 隆:かしこまりました!
韋小寶:はぁ…。
| 何と言う手口…!多隆を儲けさせないように最初に総資産の本当の数字を出させた韋小寶は記録のない分から自分が儲けれる事になったのに、貪欲な彼は、それだけでは少ないと考え、逆に記録のある資産の数字を減らして儲けれるように仕向けたのです。真の汚職役人ですね。そして、この後は韋小寶が右に移動し、跪く鰲拜の妻たちを確認するシーンに繋がっています。 |
大きな棒で打たれる韋春花を救う弟
| 鰲拜の宝庫から発見された西洋の銃と天蠶寶甲で、韓非子の「矛盾」の話を実験する韋小寶。鰲拜が持っていた「四十二章經」も自分の物にした彼は、姉・韋春花のいる麗春院へ戻ります。香港版では麗春院の看板が登場した後、すぐに韋春花が韋小寶を手招くシーンになりますが、台湾版では麗春院の看板が登場せず、次の最も時間的に長い削除シーンが存在するのです。 |
倒れこむ韋春花。そこへ出て行けと言わんばかりに風呂敷に包んだ荷物を投げつける高魯泉。
韋春花:ああ、ああ、店長!私を追い払わないでください!
私は娼婦をやりたいんです!私を追い払わないでくれませんか?
高魯泉:ほう!俺は良家の娘を無理やり娼婦にさせる事はしない!だが今、
娼婦になろうと迫るのが良家の娘の方からでも俺が間違っていると言うのか?
お前は知っているか?お前は何ヶ月も仕事をしていないんだぞ!転職しろよ!
腕まくりをしながら言う高魯泉。…韋春花は長く客を取っていなかったようですね。
韋春花:ああ!ああ!ああ!ああ!ああ!
高魯泉:んっ?
韋春花は高魯泉の足元に擦り寄りました。
韋春花:店長!私は別の仕事をするのはダメなんです。私は別の仕事をしても、
満足感がないんですよ!店長!私を娼婦にさせてください!私は本当に、
娼婦をする事が、すごく好きなんですよ!店長!
韋春花は泣きそうな声で懇願します。
高魯泉:そうか!良いぞ!お前は俺に打たせろ!俺に打たれれば満足感があるぞ。
便所の甕(かめ)の掃除の仕事も、お前に残してやる。
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韋春花:打って!私を打ってください!…こんなに大きな棒で?
韋春花は追い出されないで済むと思い、喜んでいましたが、棒の大きさに表情が一変します。
高魯泉:こんなに大きな棒でだ!
韋春花は高魯泉に尻を強く打たれ、叫びながら逃げ回ります。
高魯泉:しっかり立て!えい!
また強く打たれて韋春花は痛そうな顔をしながら大声を上げます。
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高魯泉:黙れ!騒ぐな!見た目を整えろ!
命令を聞いた韋春花は痛さを堪え、作り笑いをして静かになります。しかし…。
高魯泉:えい!
| またも高魯泉に打たれます…。そして、続けて高魯泉が韋春花を打とうとした時、棒が動かなくなりました。高魯泉が気付くと、何と韋小寶が棒を掴んでいたのです。 |
冷めた表情で高魯泉を見る韋小寶。…なお、上は2枚の画像を繋げています。
高魯泉:んっ?おやおや!しばらくの間、この畜生野郎は見なかったな。
官兵たちが集合しましたが、韋小寶は何かを食べながら高魯泉の嫌味を黙って聞きます。
高魯泉:偉ぶりやがって!そうか!きっと盗賊にでもなったんだな!そうだ!お役人様!
ご面倒でしょうが、この小僧を縛り上げて、連れて行ってください。
韋小寶:縛り上げろ!
高魯泉:あっ!あっ!違う!ちょっと!ちょっと…!
高魯泉は4人の官兵たちに押され、連れて行かれます。そこに韋春花が来ました。
韋春花:ちょっと!弟や!何で、そんなに威張っているの?あんた、盗賊になったんでしょ!
韋小寶:大丈夫かい?
韋春花:そうなんでしょ?そうなんでしょ?ねえ、ちょっと…。
助けに入って、形勢を逆転させた韋小寶。さて、威張り散らしていた高魯泉の運命は如何に…。
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