| 女特工(陳寶蓮)が凌凌漆に近づくシーンも本編と異なる物が存在します。こちらはスチールと予告編にある約7秒のシーンからですが、凌凌漆の様子などから、賴有為の電話を盗聴した後に入る予定だったと推測できます。…と言う事は、あのピアノを弾くシーンは当初、なかったのでしょうか。 |

| スチールのみのシーンです。帽子を被った凌凌漆が屋敷の前にいるため、盗聴の後なのだと推測できます。ただ、タバコを吸っていません。なお、本編では盗聴後、凌凌漆は帽子を取っています。 ちなみに凌凌漆が盗聴する際、香港版ではサッカー中継を受信していましたが、台湾版では国技が野球なためか、「鷹俠(ルイス・イグレシアスの中文名)が打った!おおっと!力強く飛びました!飛べば飛ぶほど遠くに行きます!ホームランです!ホームラン!」と言う実況が聞こえてきます。 |
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| スチール | 予告編 | ||
| 左の粗い物もスチールでのみ残っている、女特工が凌凌漆に近づいて来るシーンです。本編では瞬間移動させる技でピアノの前にいた凌凌漆を動かしていましたが、当初は妖艶に歩いて迫る流れだったようです。ちなみに後ろの女性の位置から、右の画像の直前だと言う事が見て取れます。 |

| 同じくスチールからです。後ろから話しかけて来た女特工に反応した凌凌漆が振り向いています。 |
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| こちらは予告編からです。女特工が凌凌漆の左手を掴んで自分に方へと引き寄せ、自分の左手を凌凌漆の右手に合わせます。凌凌漆の胸を見ると入れた盗聴器のアンテナが伸びています。 |
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| 両手を上げ、互いに目を合わせる2人。女特工は淫靡な目つきで凌凌漆を見ています。 |

| 女特工は恍惚とした表情で凌凌漆の方へと倒れるように迫るのでした。 この後、凌凌漆は女特工を何とか振り切り、李香琴からの連絡を受けて、ピアノを弾く流れになるのではないかと思うのですが、その間に入る予定だったと思う物がスチールでのみ残っています。 |

| それが、こちらの「凌凌漆が色違いの靴型ドライヤーで髪を整えるシーン」です。本編ではトンネルを掘る考えを話した後、凌凌漆は帽子を脱いでいますが、このシーンが入る予定だったのであれば、その理由も自然で納得がいきます。また、靴型ドライヤーの再登場は嬉しい物がありますね。 |
| 香港版 | 台湾版 |
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| ♪夜雨凍と歌うのは「李香蘭」。 | ♪離別多と歌うのは「秋意濃」。 |
| ピアノを弾きながら凌凌漆が歌う曲は香港版が「李香蘭」(粵語)、台湾版が「秋意濃」(國語)です。本作の香港版VCDに焼き付けられている中英文字幕は、台湾版でも同じ物が使われているのですが、このシーンで表示される歌詞だけは、やはり、混乱を招かないように異なっているのでした。 「李香蘭」と「秋意濃」は日本のドラマ「さよなら李香蘭」(香港題:別了,李香蘭)で使われた、玉置浩二氏の「行かないで」(香港題:不要走)のカバー曲です。周星馳は撮影時に「李香蘭」を歌ったのですが、自分の歌を気に入らなかったため、本編では吳國敬の歌を採用しています。また、長らく周星馳が歌う音源は破棄されたと噂されていましたが、2008年頃、現存している事が判明しました。 本編で使われた「李香蘭」「秋意濃」、そして、周星馳版の「李香蘭」の3つを以下に比較しました。
香港版は凌凌漆がピアノを弾けると言う事で李香琴を驚かせ、さらに歌の上手さで驚かせる演出になっていますが、それが同時に行われている台湾版は時間差がないせいか、驚きの効果が少し薄れてしまっているような印象を受けます。李香琴の心の変化に対する印象も変わりますね。 なお、歌に関するシーンで凌凌漆が言う「張學友」は、すべて「ジャッキー・チュン」と正しく訳されている…と思っていたのですが、1996年発売の日本語吹替版ビデオでは「ジャッキー・チェン」と訳されています。吹替用の台本やアフレコの間違いではなく、単に一般への知名度の高い成龍を出した方が面白いと判断されたのでしょうか…。以下に比較のために2つの歌詞の翻訳を掲載します。 |
| 「李香蘭」 (李香蘭) 歌:張學友/作詞:周禮茂/作曲:玉置浩二/編曲:杜自持 |
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惱春風 我心因何惱春風 說不出 借酒相送 夜雨凍 雨點透射到照片中 回頭似是夢 無法彈動 迷住凝望你 褪色照片中 啊 像花雖未紅 如冰雖不凍 卻像有無數說話 可惜我聽不懂 啊 是杯酒漸濃 或我心真空 何以感震動 * 照片中 哪可以投照片中 盼找到 時間裂縫 夜放縱 告知我難尋你芳蹤 回頭也是夢 仍似被動 逃避凝望你 卻深印腦中 * ~ * 繰り返し×2 |
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春の風に悩む。私の心は、どうして春の風に悩むのだろう。 言葉が出て来ない。酒の力を借りて見送る。 夜の雨が冷たい。雨が写真の中にまで降り出したようだ。 回想は夢に似ている。どうしても動く事ができない。 心を惹かれた私は、あなたをじっと見つめる。色褪せた写真の中のあなたを。 ああ…。まるで花のようだが、まだ赤くはない。氷のようだが、冷たくはない。 かえって、数えきれない話があるようだが、残念な事に私は聞いてもわからない。 ああ…。それは濃厚な酒が染みるかのよう。私の心が本当に空(から)だからだろうか。 どうしてか、心の揺れを感じてしまう。* 写真の中。写真の中の、どこにいるのだろう。見つけたい。時の裂け目を。 夜は身勝手だ。「君の思い出の中の美しい姿を探すのは難しい」と私に知らせる。 回想は夢に似ている。やはり、動かされる事に似ている。逃れながら、あなたをじっと見つめる。 かえって、深く焼き付けられた頭の中のあなたを。 * ~ * 繰り返し×2 |
| 「秋意濃」 (秋の気配が深い) 歌:張學友/作詞:姚若龍/作曲:玉置浩二/編曲:杜自持 |
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秋意濃 離人心上秋意濃 一杯酒 情緒萬種 離別多 葉落的季節離別多 握住妳的手 放在心頭 我要妳記得 無言的承諾 啊 不怕相思苦 只怕妳傷痛 怨只怨人在風中 聚散都不由我 啊 不怕我孤獨 只怕妳寂寞 無處說離愁* 舞秋風 漫天回憶舞秋風 嘆一聲 黯然沉默 不能說 惹淚的話都不能說 緊緊擁著妳 永遠記得 妳曾經為我 這樣的哭過 * ~ * 繰り返し×2 |
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秋の気配が深い。別れた人の心にも秋の深い気配がある。 一杯の酒。それには万感の思いがある。多くの別れ。落葉の季節に別れは多い。 握り締めたあなたの手を心に置いた。 私はあなたに覚えておいて欲しい。この無言の承諾を。 ああ…。慕い合う苦しみなど怖くはない。ただ、あなたが傷つく事が怖いだけ。 怨みは、ただ人だけを怨み、風の中に。出会いと別れも、すべて私からではない。 ああ…。私は孤独など怖くはない。ただ、あなたが寂しがる事が怖いだけ。 どこにも別れの悲しみは言えない。* 秋風が舞う。空一面の思い出に秋風が舞う。 ため息がひとつ。暗い沈黙。 言えない。涙を流させる話など言えない。 きつく、あなたを抱き締めながら、永遠に記憶させる。 かつて、あなたは私のため、こんな風に泣いてくれたのだから。 * ~ * 繰り返し×2 |
| エンドロールには「雷氏廢鐵廠」に潜入した凌凌漆が爆発に巻き込まれるも生き延び、駆け寄って来た李香琴と抱き合うシーンが約18秒あります。当初は処刑されたと思わせた後、ここで黒幕と対決する流れだったのでしょう。繋がりを考えると、ここでのシーンは他にも撮っている気がします。 |
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| カメラは軍事用の武器がある部屋を映し、ゆっくりと右にパンすると凌凌漆が登場します。 |
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| 突然、爆発が起き、「雷氏廢鐵廠」の窓ガラスが飛び散ります。 |
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| 誘爆した「雷氏廢鐵廠」の入り口を映すカメラ。その後、内部が燃え盛る様子を映します。 |
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| …しゃがんで自分の身を守っていた凌凌漆は火が落ち着いたのを確認してから立ち上がります。そして、カメラは顔にズームイン。…この状況下でもタバコを吸う凌凌漆は何かに気付きます。 |
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| それは自分に気付いて、駆け寄って来た李香琴でした。再会した2人は抱き合います。 |
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| エンドロール | スチール | ||
| エンドロールの最後は燃え盛る炎の中の2人を遠くから映しています。そして、スチールでは右のように凌凌漆が指で輪を作って「OK」を表し、笑顔で李香琴に自分の無事を伝えているかのような物も存在するのですが、こちらは李香琴が駆け寄る前に入る予定だった可能性も考えられます。 |