樂韻夜風情

タイトル

原題: 樂韻夜風情
英語題: The Traditional Music Landscape
台湾題: 樂韻夜風情
大陸題: 乐韵夜风情
邦題: 日本未放送

作品データ

製作会社: 電視廣播有限公司
香港放送: 1991年11月下旬
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出演者
周星馳(チャウ・シンチー)
許冠文(マイケル・ホイ)

説明

本作は周星馳が「豪門夜宴」で共演した許冠文と共にゲストに呼ばれたトーク番組です。冗談を交えた会話が非常に多く、スタジオは笑いが絶えませんが、その中にも周星馳の演技に対する熱心さや許冠文の向上心の強さを感じられる話を聞く事ができます。以下に内容を翻訳してみました。
陳小軍:視聴者の皆さん、あなたたちが今夜も「樂韻夜風情」をご覧くださる事を歓迎いたします。
     ええと、Elena!うわぁ、今夜の君は特に綺麗で若々しいじゃないですか!
     何か特別な理由でもあるんですか?それとも何かお祝い事でもあるんですか?

 Elena:それは、普段の私は十分に綺麗じゃないって言っているんですか?

陳小軍:普段も十分に綺麗です!私は綺麗じゃないなんて言ってませんよ!
     ただ、今日は特に綺麗で、特に若々しいって思ったんです。
     私たちの番組では今夜、何か特別な事でもあるからなのでしょうか?

 Elena:そうですね。その通りです!なぜなら、今夜は私の心の中の2人のアイドルをお招きし、
     私たちとお話するからです。それに実は、彼らは多くの人の心の中のアイドルですので、
     紹介する必要もありません。許冠文と周星馳です。お二人とも、ようこそ!

(司会者であるElenaと陳小軍が立ち上がり、スタジオに来た許冠文と周星馳を拍手で迎える。)

陳小軍:ようこそ!…ハロー!星仔!

 Elena:どうも、どうも。

周星馳:すごく良いですね!はははは!

許冠文:はははは!

 Elena:ようこそ!ようこそ!

(許冠文が陳小軍と握手をすると、先に座っていた周星馳も陳小軍と握手をする。)

周星馳:ハーイ!

 Elena:こちらは陳小軍。私のパートナーです。

周星馳:そうですか。

許冠文:そうですか。

陳小軍:私は単にお茶汲みをする時があるだけの者ですから。

 Elena:はははは!

許冠文:はははは!

陳小軍:…さあ!

(陳小軍がElenaに番組の進行をするように促す。)

 Elena:どうですか?最近、お二人はお忙しいのですか?

周星馳:最近は忙しいですか?Michael?

許冠文:私のどこが忙しいって言うんだい?

周星馳:僕はもっと暇ですね!家で…。

 Elena:家で?

周星馳:人から街に出かける誘いの電話が来るのを待っていたり…。

 Elena:そうなのですか?

周星馳:それに…、何もなければジョギングをしに行ったり…。

 Elena:へえ!元気がありますね。

周星馳:しばらくは、まだ仕事が始まりませんからね。

 Elena:Michaelは、もうすぐクランクインをするようですが?

許冠文:来週からだよ。

 Elena:何と言うタイトルですか?

許冠文:まだ、しばらくの間はタイトルを決めないんだ。

 Elena:そうでしたか、そうでしたか。では、どのような題材にするのですか?
     よろしければ、皆さんにお話していただけますか?

許冠文:私のは全部、コメディだよ!

陳小軍:ははははは!

周星馳:僕の出番はないんですか?

(司会者たちは声を出して笑っているが、許冠文は笑顔のままで黙っている。)

周星馳:…ないようですね。今に至っても僕に出演の通知がないんですから…。

 Elena:ははは!

許冠文:もうすぐだよ!

周星馳:ふふふふ!

陳小軍:そうだ、Michaelに星仔。あなたたちは、お二人とも時代は違いますが、
     すごく大きな興行収入に、すごく高い収入のある喜劇スターです。そこで、
     お二人の見方は、どのような感じなのでしょうか?それはお互いの見方です。
     例えば星仔はMichaelをどのように見ているのですか?
     Michaelもまた、星仔をどのように見ているのですか?

周星馳:彼は僕のアイドルですよ!

陳小軍:では、星仔はあなたのアイドルですか?

許冠文:服装を見てごらんよ。私たちは皆、いくつかの違いを持っていると思うんだ。
     こちらの星哥哥はね…。

周星馳:彼の服は模様がありますが、僕のは抑えめですよ。

(司会者たちが声を出して笑う。)

許冠文:そうだね。君は下はジーンズだけど、上にはブレザーって感じだ。

周星馳:はははは!

許冠文:なあ?ジーンズと言うのは、かつて辛抱して来た事を表しているんだよ。
     だから、それを着ている今は成功したって事さ!

陳小軍:そうですね。

 Elena:へえ。そう言う事なのですね。

許冠文:私は違うんだ。私は、いつもこんなズボンを履いているんで、
     頭から尻尾に至るまで、どんな辛抱もないと言う事なんだよ!

(許冠文は日本語で言う所の「頭のてっぺんから足のつま先まで」「終始」を面白く言っている。)

周星馳:ふふっ!

(司会者たちも声を出して笑う。)

 Elena:やはり、そうなのですかね?

周星馳:僕は知っていますよ。あなたは今もまだ辛抱しているんだと言う事を。はははは!

 Elena:実は今日、お二人が一緒に来てくださった事は、すごく得がたい機会なのです。
     以前は本当にスケジュールもわからず、何度も予定を並べ、やっとの事で、
     あなたたちを座らせて一緒にお話できたのです。ですので、私たちがお聞きする、
     いくつかの質問も滅多にない物でなければなりません。

陳小軍:そうです。

 Elena:それで、お二人とも非常に興行収入のある喜劇の大スターですが、違う所と言えば、
     あなたたちは一人が先にスターになり、もう一人が後にスターになったと言う点でしょう。
     これはそのはずです。すでにMichaelは、いくつかの年代を跨いで来たのですが、
     最も得がたい事は今日に至るまで以前と変わらず、業界で…。

周星馳:そびえ立っている!

 Elena:そびえ立っていて、倒れていないと言う事です。その通りですね!
     それは実力派と言う事です!それで、星仔はと言うと優秀な新星でして、
     今年の夏休みには、そればかりか、すべてを取り込んで、
     映画の興行収入が第一位になりました。例えば「逃學威龍」と「上海灘」…。

周星馳:「賭聖」!

 Elena:「賭聖」!…その通りです。

周星馳:あなたは見ていないでしょう?ははは!

 Elena:ふふふ!

陳小軍:はははは!

周星馳:タイトルさえも言えていないんだから、あなたは映画を見ていないように見えますね。

 Elena:あります。ありますよ。見た事、ありますよ。
     ですが、多くの人が「賭聖」の事を知っていると言うじゃありませんか。
     あなたは優秀な新星だと思いますが、私たちが知りたいと思うのは、
     あなたたちは相手のユーモアを、どのように見ているのかと言う事です。

(周星馳は隣の許冠文の顔をじっくりと見た後に口を開く。)

周星馳:そうじゃないけど、僕が最も覚えているのは以前、Michaelの演技を見た時の事ですね。

 Elena:ええ。

周星馳:引っかいた後の傷が太ももにできたり…。

 Elena:どうしてです?

陳小軍:それは…。

周星馳:叩いた後の傷が太ももにできたり…。

陳小軍:どうしてですか?

周星馳:それは笑ってしまって、こんな風に…。

(周星馳は話しながら自分の太ももを叩いたり、引っかいたりし始める。)

 Elena:笑ってしまい、つい、そんな風にしてしまうと言う事ですね。

陳小軍:笑ってしまい、つい、そんな風にしてしまうと言う事ですね。

周星馳:今に至っても、僕はこんな状況になるって事は、かつてなかったんです。
     僕自身の作品に関わらず、他の人の作品でもないんですよ。
     僕は以前、そればかりか、床に転げ落ちるほど笑いました。

許冠文:はははっ…。

(照れたのか、許冠文は自分の額を掻き始める。)

周星馳:本当にそうだったんです!これは今に至るまで、誰もできなかった事だと思います。
     誰もを笑わせ、こんな風にさせる事ができるって事はね。

 Elena:ええ。ええ。

許冠文:それは彼の意見で、私は常に自分の才能は尽きたと思っているんだ。自分が、
     何を考えているのか、わからないしね。でも、彼の映画を見てからは違うと思ったよ。

(司会者たちと周星馳が声を出して笑う。)

許冠文:やはり、依然として思えたんだ。「こんなにも自由気ままにして良いんだ。
     自由気ままってのは、こんなにも効果があるんだ!」ってね。それで、私自身も、
     そんな風にやろうと試したんだ。だけど、私が試したのではダメだったんだよ。それで、
     今まさに、どのようにやれば、こんなに自由気ままにできるのかを研究しているんだ。

 Elena:そうなのですね。

許冠文:そうでなければ、髪の毛も白くならないさ。今日は染めて来たんだからね。

(陳小軍と周星馳が声を出して笑う。)

許冠文:それで、なぜなら今は…。

 Elena:それは、あなたが星仔のコメディは、もう完全に、
     「まったく気にかけていない」と言う風だと思っているからですか?

許冠文:そうだね。最初、私は彼のコメディはすごく自由気ままだと思っていたんだよ。
     その後、私はしっかりと星哥哥の後ろを見たら、すごく多くの白髪があったんだ。

(許冠文が周星馳の頭の後ろを覗き込む。)

周星馳:えっへへへ…!

許冠文:それで、彼の自由気ままさも、実は多くの知恵を絞った上での物なんだとわかったのさ。

 Elena:ええ。ええ。

許冠文:だけど、やはり彼は私よりも、さらに自由気ままだね。私は2年をかけても、
     一本の映画も撮れていないけど、彼は一年で18本も映画を撮っているしね!

 Elena:ふふっ!

周星馳:18本ですって?

許冠文:ええっ?

周星馳:12本だけですよ。

許冠文:それで、星仔が私に啓示してくれたのは、
     やはり、ユーモアとは少し自由気ままにしても良いって事だったんだ。

周星馳:はははは!そうですよ。

許冠文:そんなに計算してやる物じゃないって事さ。

 Elena:ははっ!あなたが見た所…、私がお聞きしたいのは、あなたがどのように、
     見ているのかと言う事です。どうして、星仔はこんなに人気があるのでしょう?
     この「周星馳ブーム」をどのように解釈していますか?

許冠文:う~ん…。「周星馳ブーム」の主な原因は彼がハンサムだからだろうね。

周星馳:おおっ!

 Elena:そうなのですか?

周星馳:そんな、まさか!

陳小軍:そう言う事じゃないでしょう?Michael!

周星馳:そう言うと便利だって聞いた事がありますね。便利だって。

(司会者たちと周星馳が声を出して笑う。)

許冠文:私は太っているし、年も取っているからね。君の主な原因は男前だからだよ。

 Elena:そうなのですか?

周星馳:僕が男前だって?

 Elena:では…。

(周星馳はElenaに向かって言う。)

周星馳:あなたは同意しますか?

 Elena:では、劉德華もすごく男前ですよ。そうですよね?…劉德華も良いはずです。

周星馳:だから、劉德華は良いんですよ。劉德華は良いんです。

許冠文:そうさ。だから、彼は良いんだよ。

周星馳:そうですよ。

許冠文:きっと男前だからこそ、できるんだろうね。この世界ってのは、まったく…!

(許冠文は男前が優遇されている芸能界の事を嘆くように言う。)

 Elena:男前とは何でしょうね?それに完全に頼っている人の事だと思いますよ。

許冠文:ええ…ええ…。

 Elena:これは男前と言うブランドがある訳ではありませんし。

(Elenaと周星馳が声を出して笑う。)

許冠文:まずは男前だと言う以外に最も必要なのは才能と技芸さ。

 Elena:それは…。

(周星馳は陳小軍の方向を見て次のように言う。)

周星馳:僕は男前じゃないですよ。彼が男前って感じですね。

(許冠文は先ほどの自分の話が掻き消されてしまったため、繰り返して言う。)

許冠文:最も必要なのは才能と技芸だと言ったのさ。最たる物は目的とした事を、
     しっかりとやれるって事だよ。男前も才能と技芸だろうね。

 Elena:ええ。そうなのですね。

許冠文:すごく難しい事だよ、これは…。

陳小軍:では、星仔。あなたには最近、初めて興行収入が、
     4400万になった映画がありますよね。これは学生に関した物でしたね。

(これは「逃學威龍」の事を言っている。)

周星馳:はい。

陳小軍:あなたが学校を卒業してから経過した時間はMichaelよりも短いと思うのですが、
     Michaelが学校を卒業してから経過した時間は長いと思うんです。もしかすると、
     あなたが学生の頃に特別な事を感じていたため、演技も特別に良いのですか?
     あなたが学生をしていた頃は、こんな感じでしたか?

周星馳:演技とは違っていますね。

陳小軍:まったく関係がないのですか?

周星馳:ええ。

 Elena:そうなのですか。

周星馳:でも、僕は学生の時も腕白でした。

 Elena:私もそう思います。星仔はスクリーン上では、すごく笑いを取ります。
     しかし、私が観察するに、あなたと言う人は実はすごく上品で落ち着いていて、
     すごく多くの時間も、こんな風に物事を考えているのです。あなた自身は、
     すでにスクリーン上での、あんな、ふざけた生活に飽き飽きしていませんか?
     それで、冗談を言うのは生活の中で…。

許冠文:…くくくくっ。はっはっはっはっ!ふざけた生活だってさ!

 Elena:…そんな感じであると。あるいは…。

(許冠文は爆笑しながら周星馳の肩に手を回す。)

周星馳:僕は受け入れていますけどね!

 Elena:あなたはスクリーン上では、すごく笑いを取って、ふざけた感じですが、現実では、
     実は、このようなユーモアを分かち合う人を探す事ができていません。そのため、
     「それを相手にする事は面倒だ。いっその事、話さないようにしよう。」と言う風に、
     思うのです。あるいは、いっその事、疲れてしまったので、あなたは、そんな風に、
     極端になったのではないでしょうか?

周星馳:そんなに複雑ではありませんよ!はははは!

 Elena:それは…。

周星馳:僕は生まれた時から、そんなに話をするのは好きではなかったのです。

 Elena:ええ。

周星馳:比較的に静かな人なんですよ。他の人は多く話す事が好きなのでしょうが、
     僕は人の話を聞く事の方が多いんです。

 Elena:ええ。

周星馳:でしょう?それが単純に…。

陳小軍:では、あなたが以前、やっていた「430穿梭機」では、
     時に他の人を侮辱していましたが、それをする事は好きだったのですか?

周星馳:えーっと…、それはありませんね。
     これまでに他の人を侮辱した事はないです。僕は彼らをいたわる事で…、

 Elena:ふふふふ!

陳小軍:はははは!

周星馳:…有名になったのですから。

 Elena:彼らを、すごく愛していたのですね。すごく面白いです。

周星馳:子供…、小さなお友達をね。

 Elena:それで、また、私たちが聞きたい事があるのですが、
     お二人は理想の伴侶に対する考えは、どのような物なのですか?

周星馳:理想の伴侶ね…。

陳小軍:実は…これは星仔に聞きたいんです。すでにMichaelにはいますからね。
     あなたは考えないでください。

 Elena:Michaelの理想の伴侶は…、

周星馳:あなたも何か言ってくださいよ。

(周星馳は許冠文に話を振る。)

 Elena:絶対に…、絶対に奥様なのですよね?

(許冠文が大きく息を吸ったため、皆は彼が話し始めると期待したが…。)

許冠文:…………。

(…許冠文は笑顔のまま、何も話さなかったため、皆が笑う。)

 Elena:この番組は…。

周星馳:もう、良いです!もう、良いです!

(周星馳が気を利かせ、許冠文も笑う。)

 Elena:この番組は、そんなに多くの人が見ていませんから、
     そんなに怖がる必要はありませんよ。

許冠文:いやいや!この質問には答えなくては!答えなければ大変さ!答えてこそだろう!

周星馳:ははっ!

(お茶を飲んでいた周星馳が笑う。)

許冠文:用意!…答えを考えさせて。…「そうです!」。

(許冠文は言う準備を宣言し、少し考えるふりをしてから、
(わざとらしく妻が理想の伴侶だと言ったため、皆が笑う。)

 Elena:では、阿星。あなたは?

周星馳:えっ?

 Elena:あなたの理想の伴侶は、どんな感じですか?

周星馳:別に基準はありませんよ。

 Elena:比較的に純粋でドジなタイプですか?それとも、あなたと同じく、
     賢くて、生き生きしていて、面白い人がタイプですか?

周星馳:やはり、何の基準もありませんね。

 Elena:そうなのですか?

周星馳:ええ。それは会ってこそ、わかると言う物です。

 Elena:会ってこそ、わかると。…では、会えば、好きになると言う事ですか?

周星馳:違います。例え、会っても相性が合わないと!

許冠文:はははっ!君は多くの女の子に会っても相性が合うと言いそうだね!

(司会者たちと周星馳が声を出して笑う。)

周星馳:だから、別に基準はないって言ったんです。それこそ、そう言う意味でしょう!

許冠文:そう言う意味か!

周星馳:そうですよ!そうですよ!

 Elena:う~ん。そう言う事なのですね。
     では、このようにお二人が将来、映画で共演する事はあるでしょうか?
     あなたたちは、このような機会があるかどうか、ちょっと想像してみてください。

許冠文:考えているよ。なぜなら、このような話は、すごい事だからさ。
     その映画は脚本を書く必要がないだろうね。

周星馳:はははっ!自由気ままですから。

許冠文:すごく、自由気ままに撮るからね!

 Elena:そんな事はないでしょう?
     ある時、私は阿星が集中して脚本を読んでいるのを見た事がありますよ。
     一つの演技を、いくつかのシーンに分けたりも。それに、すごく多くの事をしていました。

周星馳:その方面の事は、僕のために説明する必要はありませんよ。

 Elena:すごく多くの事でしたよ。
     シーンを分けるような事、さらには台詞を考えたり、脚本を変えたりだとか…。

許冠文:さっき言ったのは冗談さ。実を言うとね、…オホン!オホン!
     先週、私と星仔は幸運な事に特別出演をしたんだ。

周星馳:そうです。すでに撮ったんです。

 Elena:「豪門夜宴」ですよね?

許冠文:そう!「豪門夜宴」で私は彼と初めて共演したんだけど、
     私が発見したのは、彼は少しも自由気ままな人ではないと言うだったんだ。

 Elena:ええ。

許冠文:彼は頭から尻尾に至るまで、私の若かった頃のようなのさ。
     すべて、どの言葉も白髪になるまで、絶え間なく考えて、絶え間なく試す。だろう?

 Elena:ええ。

許冠文:だから、彼の白髪が、こんなに早く生える原因は、これなんだね。

 Elena:ええ。

許冠文:私は彼の自由気ままさは、本当に、すごく難しい自由気ままさなのだと思うよ。

周星馳:ありがとうございます。ありがとうございます。

 Elena:ですが、お二人は、まだ私の質問に答えていませんよ。

許冠文:ええっ?

 Elena:私が先ほど聞いた質問は、
     「今後、このような機会があれば、一緒に映画を撮りますか?」でした。

許冠文:あるね。必ずあるさ!今、考えを練っているんだ。

周星馳:あるはずですよ。

 Elena:本当ですか?

周星馳:実は皆、そう思っているんです。

 Elena:ええ。

陳小軍:はい。

周星馳:だから、その機会は大いにあるでしょう。

 Elena:では、今は皆がスケジュールを考慮している時なのですね?

陳小軍:そうしたいって宣言して、大丈夫なのですか、Michael?

許冠文:私は問題ないと思うよ。なぜなら、私は2年に、
     やっと一本の映画を撮るけど、彼は一年で5~6本も撮るからね。

周星馳:僕は、もっと問題ないですね。なぜなら、一年に、
     あんなに多く撮るから、間違いなく、あなたと共演する一本があるでしょうね。

許冠文:彼に暇があれば、OKなんだよ!

陳小軍:はははは!

許冠文:彼が暇な時、来てくれれば良いんだ!
     「ねえ、僕は今日、暇だよ!」ってなれば、撮れるさ!

陳小軍:でも、そうであれば、あなたが大変じゃないですか、Michael!
     私は知っているんですよ。あなたが映画のシーンを考えている以外の時は、
     旅行に行ったり、釣りをしたり、また、他の事を考えていると…。

許冠文:だから、私はそんな簡単に自由気ままにできないんだよ!
     もし、彼のように自由気ままにできれば、良いんだけどね!

陳小軍:では、もし、あなたが彼のようであれば、何も考える必要はないのですか?

周星馳:ははっ!

許冠文:そうだね。理論上はそうだよ。君は明日、暇?

(許冠文が周星馳に聞く。)

陳小軍:「明日の撮影はOK?」って事ですか?

周星馳:明日ですか…、明後日にしましょう!午後だけですからね!

(皆が声を出して笑う。)

 Elena:では、真面目な話に戻しましょうか。

周星馳:さっきのは真面目な話ではなかったんですか?

 Elena:先ほどのも真面目な物ですよ!ですが、私には聞きたい事があるのです。
     あなたは何年も、こんなに多くの映画を撮って来ましたが、どの作品が好き、
     あるいは満足している物ですか?

周星馳:えーっと…。僕が好きなのは「430穿梭機」の時の「黑白殭屍」と言うドラマです。

 Elena:そうなのですか?

周星馳:ええ。

 Elena:では、あなたは殭屍を演じたのですか?

(Elenaは清朝時代の服装をした殭屍をイメージしているようだが、
(「黑白殭屍」は現代劇で周星馳は西洋的な吸血鬼を演じている。)

周星馳:はい。

 Elena:へえ!では、どうしてそんなに好きなのですか?

(周星馳は少し沈黙した後に、話し始める。)

周星馳:…僕は、それが僕が撮った最高の作品だと思うんです。
     なぜなら、それは少し前に再放送されていたのですが、もう一度、自分で見ても、
     笑えるからです。でも、僕は今、撮っている作品は笑えないと思っています。

陳小軍:へえ!

 Elena:そうなのですか?

周星馳:はははは!「黑白殭屍」は僕も笑えるんです。

 Elena:そうでしたか。では、私たちも注意して見てみなくては。

陳小軍:では、あなたも多くのギャンブル映画を撮りましたけど、
     何か特別な理由でもあるのですか?最近、ギャンブルが流行しているからですかね?

周星馳:えーっと、それは以前の事ですね。

陳小軍:はい…、はい。

周星馳:それで、僕自身は、まったくギャンブルをしません。

 Elena:そうでしたか。今、多くの人の考えの中では、
     すでにお二人の理想は達成しているのだと私は思うのです。…そうですよね?
     では、あなたたちの未来の目標は、どのような物なのですか?

(許冠文がテーブルのお茶を取り、飲み始めたので周星馳が先に答える。)

周星馳:Michaelと映画で共演する事が希望ですよ!
     その映画があれば、僕は十分に満足なんです!

 Elena:ふふふふ!満足なんですね!

許冠文:私も当然、阿星と映画を撮りたいさ!でも、星仔は本当に私よりも良いよ。
     私は今に至るまで自分の映画を見に行く勇気がないと思っているんだから。
     例え、見に行っても永遠に笑う事はないだろうね。

 Elena:えっ!彼は見ているんですよ?

許冠文:すでに面白くないと思っているんだ。だから、私が良いと思う作品は一本もないんだよ。

 Elena:そうなのですか?

許冠文:そうなんだ。だから…。

周星馳:以前の「雙星報喜」は?

許冠文:見たくもない!見たくもない!公共の建物で誰かがテレビをつけて、私の出演を、
     見ているのを目にしたら、もう、私は顔をそらして、逃げてしまうくらいなんだから!

周星馳:ははっ…!

 Elena:そうなのですか?それは、あなたが観客と向き合えず、
     彼らの反応を理解する勇気がない事を意味しているのですか?あるいは…。

許冠文:私は自分がまったく笑えない人だと思うんだ。
     「どうして、こんな物を作ってしまったんだ?」って思うんだよ!ある時、
     家の居間で子供がテレビで私を見ていたので、風呂に入りに行ったくらいさ。

陳小軍:はははは!

 Elena:阿星、あなたも、そんな感じなのですよね!

周星馳:えっ?

 Elena:あなたも映画館に自分の映画を見に行く勇気がないのだと、私は気付きましたよ。

許冠文:だからさ…。

周星馳:「黑白殭屍」を除いてですね。

許冠文:…すでに彼は「黑白殭屍」があるから、私より良いんだよ。

周星馳:ええ。

許冠文:私は今、彼の「黑白殭屍」に該当する物さえもありませんからね!

(司会者たちが声を出して笑う。)

許冠文:考えてもないんですよ!

陳小軍:次回作があるではありませんか!

 Elena:次回作があるではありませんか!

陳小軍:次回作は、どのような題材なのか考えていますか?…何かあります?

許冠文:すごく…。

周星馳:少し聞かせてくれるってのは、ダメなんですか?

許冠文:すごく難しいんだよ、笑える物を作ると言うのは!

(許冠文は陳小軍に話しかける。)

許冠文:最近、あなたが中国系アメリカ人役で出た裁判物の映画以外はね。
     あれは、あなたが撮ったの?

(司会者たちと周星馳が声を出して笑う。)

 Elena:すごく似てますよね!

周星馳:すごく似ていますね!

陳小軍:あなたは私が裁判官に似ていると?それとも被害者に似ていると?はははははっ!

許冠文:あなたの、あの作品以外、他のは面白くないと思っているんだ…。

周星馳:ははっ!

陳小軍:では、あなたの題材は、そちらの方面に関係した物ですか?

許冠文:そちらの方面とは関係ないね。

(Elenaと周星馳が声を出して笑う。)

陳小軍:映画の方面は結局、どうなのです?

許冠文:次回作で私は、この世界には結局、運命と言う物が、
     あるかどうかと言う事を伝えようと思っているんです。

 Elena:ええ。

陳小軍:はい。

許冠文:ええと…、運命で定められているのか、どうかをね。

周星馳:…素晴らしい!この題材は良いですね!はははは!

(製作中である新作「神算」の情報を、あまり出したくないのか、
(言葉に詰まる許冠文だったが、周星馳が間を埋めて褒める。)

陳小軍:いつ、クランクインなのですか?

許冠文:えっ?

陳小軍:いつ、クランクインなのですか?

許冠文:来週だね。

 Elena:来週ですか。

陳小軍:来週ですか。

周星馳:先週、はっきりと僕に「明日、撮る。」って言いましたよね?

許冠文:今日、すでに少し撮ったんだよ。

周星馳:ああ…!

陳小軍:ああ…!

 Elena:そうでしたか。では、私たちも早く見れる事を…。

許冠文:旧正月に公開するだろうね。

 Elena:…旧正月に見れる事を願っています。

周星馳:あなたのも旧正月ですか?…僕の作品も旧正月の公開のようなんです。

 Elena:えっ!それでは、皆さんの…。

(小声で勝手に話す許冠文と周星馳を見たElenaは笑って自分の話を止める。)

許冠文:何て言う作品なんだい?

周星馳:わかりません。まだなんです。…僕は自由気ままですからね!
     ははははっ!どうして知っているって言うんです?

許冠文:ははははっ!

 Elena:今日は、お二人とも、こんなに忙しい中、わざわざ、
     私たちの番組に出演してくださって、本当にありがとうございました。

許冠文:えっ?こんなに早く終わるの?

陳小軍:そうです。私たちの番組は早いんですよ。

周星馳:そんなまさか?

陳小軍:ちょっとしたら、10数分は過ぎてしまいますからね。

 Elena:そうなのです。

周星馳:まだ言う事があるから、まだ、僕は残って少し話したかったよ。

 Elena:そうですか?

周星馳:洗いざらいに言おうと思っていて…。

 Elena:では、お気になさらず、残ってください。ふふっ!

陳小軍:Michaelが出演すれば、少なくとも2時間は話しますよね。

 Elena:ははっ!すごいですよね!すごいです!

陳小軍:どうして今日は普通じゃなかったのでしょうかね?

周星馳:では、皆、残りましょうか。

 Elena:良いですね。あなたも残りましょうか。良いですよ。良いですよ。

許冠文:じゃあ、私たちは、もう、話してはいけないのかい?

 Elena:少し休憩してから、もう一度、続けてください。

許冠文:この番組は、こんなに早いのに、あなたは2時間もあるって言うのかい?

(司会者たちが声を出して笑う。)

陳小軍:私たちがお呼びしましたのは…。

(上のように陳小軍が言った所で番組は再度、タイトルが出て終了する。
(多分、この後は「許冠文と周星馳でした。」と続くのであったと推測できる。)

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