タイトル
作品データ
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本作は「430穿梭機」で周星馳が担当したコーナーで、周星馳が一人二役で星仔(リポーター)と黒縁の眼鏡をかけた双子の弟・星君(進行役)を演じ、毎週、面白い製品を紹介すると言う物です。この回は超小型ポケットテレビに関する紹介を行っています。以下に内容を翻訳してみました。 星君:あぁ…。ふう…。 (パジャマを着た星君がソファで横になっていると突然、テレビの音が聞こえてくる。) 星君:んんっ…。んんっ…。んんっ!? (寝ていた星君は音に驚いて起きる。) 星君:おーい!誰がこんなに大音量でテレビをつけたんだ? モラルがないな、殺す気かよ?…非常識だよ、本当に! でも、テレビについて話し始めればさ、僕も本当は、じっくりと見たいんだよね。 (星君はソファから離れ、テレビのある位置に移動する。) 星君:これは一体、どんな魔力が人を昼も夜も見たくさせているんだろう? 事によってはトイレに行く時さえも持って行って見ているんだ。 まさか本当に宝物だから持って行く訳じゃないよね? (画面が切り替わり、星仔が登場する。) 星仔:やあ、皆!今日、皆に話すのは日夜、いつも君にお供しているテレビだよ。 それで、テレビの歴史は実はね、話すと長いか長くないか?話すと短いか?って言うと、 短くはない。なぜなら、1925年に全世界で最初のテレビがすでに生産されているからさ。 その年月の長さは今から60年に過ぎないんだよ。その時のテレビはもちろん、ないけど、 今はこんなにも先進し、こんなにも発達したんだ。今、少し話せば、えーっと…、 リモートコントロールに、大スクリーンに投射して映像を映したりと本当、たまんないよ。 喉も渇いたな。何か飲んでからにしよう。 (星仔は後ろにあるコップを手に取り、中身を見る。) 星仔:涼茶か。何もないよりはマシだね。 (星仔は涼茶を一口、飲む。) 星仔:…うーん。でも、涼茶について言えばね、僕も20数年前の涼茶屋の事を思い出すよ。 君は20数年前の涼茶屋が、どうしてこんなに繁盛していたか知っているかい? それは彼らが商売の仕方を知っていたからなんだ。どの店もテレビを置いていたのさ。 20数年前はね、皆がテレビを持っていなかった。テレビはこんなに普及していなかったんだ。 それで、誰もが階下の涼茶屋がテレビを持っていて見ていると聞けば、 「まだ、さっさと転ぶ勢いで下りて良い席を奪い取りに行かないのかよ!」って、やってた。 でも、涼茶屋も負けちゃいないよ。名目上のリベートを少なくし、入店料を多くしていたんだ。 実はね、そんな事をする必要はないんだよ。ここに座ってテレビを見ていれば自然と、 何杯もの涼茶をたくさん飲むって物さ。それは、その通り。皆、元に戻ったのさ。もはやね。 でも、今日に至っても、もしテレビがこんなに普及していなかったら、 君たちも、まだ涼茶屋で僕の無駄口を聞いているのかも、わからないと思うよ。 (画面が切り替わり、星君がリラックスした体勢でテレビを見ている。) 星君:ふふっ!テレビの用途を僕は昔、研究したんだ。考え尽くしたとしても、 大体、3種類に先立ち、1万7000種類に達するくらい種類が多いんだよ。 でも、たった今、3種類も僕に考えさせた。ようし!今日、僕はこの3種類を皆に聞かせるよ! (星君はリラックスした体勢を変え、正面を向いて説明を始める。) 星君:1つ目の用途は、盗難を防ぎやすいんだ。君の…えーっと、 家の人が全員、街に出かけて、家に誰もいない時間はさ…、 (「危険」をイメージして、スタジオの照明が暗くなる。) 星君:…すごく危険で、コソ泥が君の家に、すごく入りやすくないかな?でも、大丈夫。 テレビをつければ大音量がある。そこで、こんな風に大音量にするのさ。 (星君はテレビの音量を上げる。) 星君:まるで村中の人が君の家にいるみたいになるよ。 これじゃあ、そのコソ泥も、どうやって入る気になるって言うのさ?そうだろう? ようし!それじゃあ、2つ目の用途はなんだろう? (スタジオの照明が明るくなる。) 星君:2つ目の用途は多くの声優の人材育成ができるって事だね。 実は他でもないんだけど、君が毎日、つまみを回しているとテレビも音が出なくなって、 画面の人だけが、どもっているような感じになる。こうなると台詞を言えるよ。つまり、 君自身によって吹き替えをするんだ。それで、初めは多分、まったくトンチンカンな感じで、 合わないけど、これをたくさん練習すれば良くなるんだ。それで3つ目についてはね、 とても実利的だよ。つまりね、人が君の家に食事に来た時…、 (星君は手だけの番組スタッフから、皿に盛り付けられた蒜苗炒牛肉を受け取る。) 星君:それで、君はちょうど残り物でおかずを作っていて、作ったのがおいしくない、 あるいは何のおかずもなくて、すごく恥ずかしいんだよ。じゃあ、どうする? テレビさ。ああ、またもテレビさ。テレビをつければ大音量がある。 (星君はテレビの音量を上げる。) 星君:そこで、こんな風に大音量にするのさ。そうすれば、人々は気になってテレビを見に行く。 その人も君の物を批判する事を忘れちゃうんだよ。それで、僕個人としては、この方法は、 すごく比類なき物だと思うね。 星仔:えーっと、星君。 (上から星仔の声が聞こえて来たため、星君が上を見る。) 星仔:すごくデタラメな事を言うのは、やめてくれないかな? (画面が切り替わり、星仔が登場する。) 星仔:君自身が言っている事は荒唐無稽で面白くないって、知っているのかい? 君は今から黙ってなよ!僕が話をするんだから。…お集まりの皆さん! 今から僕が皆に、このテレビの新製品を紹介するよ。君はこのフィルターが見えるかな? (星仔はテレビに付けてあるレンズ状フィルターを上下に動かす。) 星仔:これを昔の白黒テレビのブルーフィルターと誤解しないでよ。 違うんだ。これは合成繊維を使って作った、落としても壊れない物だ。 それで、この機能については、どうなのかな?ほら!皆、見てごらんよ。 取り付ける前は、こんな感じだ。ひとたび、取り付けて上げればね、 画面は大きくなり、それに立体感が出たんじゃないかな?その通りさ! この機能は、つまり、こんな感じだね。その上、さらに紫外線を仕切る事もできる。 家でテレビを見るってのはさ、この設備がしっかりしていれば、何でもできるんだ。 じゃあさ、もし君が街に出かけたいし、テレビも見たいって時は、どうする? 今はできるんだよ。 (星仔は超小型ポケットテレビを取り出す。なお、本体には「SONY watchman」と書かれてある。) 星仔:この超小型ポケットテレビは小さくて、小さくてって物だけど、これはつけて見ても、 とてもはっきりとしているよ。だろう?すごく早く画面が出て来て見れる。その上、さらに、 すごく省エネでもある。4本の乾電池で6時間は使えるから本当に省エネさ。すごく良いね! じゃあ、街に出かける事に留まらずとも使えるじゃないか。例え家にいても同じく、 大いに活躍の場があるよ。じゃあ、ある時、君がテレビを見ていても、見ている途中で、 トイレに行く事もできるじゃないか。そこで、これを持っていれば上手く行くよね。 例えそのコマーシャルの時間が、ちょっと短くても、これを持って、ずっと見ていれば、 ゆっくり行って来ても番組には遅れない。それで、今のこのテレビの設備は本当に、 すごく先進しているよ。それでさ、さらに先進している物があるんだ。知りたいかい? 知りたいなら、来週の「星仔兄弟好介紹」だね。見るのを忘れないように気をつけてよ! |