タイトル
作品データ
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本作は香港で開催される映画の授賞式典です。周星馳は「致敬」(敬意を表しての生涯功労賞)を李小龍に贈るプレゼンターを務め、彼の功績を称えています。以下に内容を翻訳しました。 沈殿霞:私たちでお呼びいたしましょう。周星馳! (司会者として岑建勳が沈殿霞の隣にいる。) 周星馳:古い時代、私たちは時に「前無古人 後無來者」と言う、ことわざを使っていました。 (「前無古人 後無來者」は「これまで古人に行った者なく、後にも行った者なし。」の意味。) 周星馳:これは非常に特別な物を持ち、成功した人士の事を形容しています。 ですが、私個人が思うに、これは「彼」だけが持っており、「彼」こそが正真正銘、 この「前無古人 後無來者」と言う形容詞を十分に受け取る事ができるのです。 その人こそは私のアイドルである李小龍さんです。 (観客席から拍手が起き、画面に劉德華と曾志偉、梁朝偉と劉嘉玲が座る辺りが映し出される。) 周星馳:李小龍さんは9歳の時、すでに子役スターでした。18歳の時、彼はアメリカへ留学し、 同時に道場を開いて弟子を取り、中国功夫を広めました。さらに彼は哲学と武術を、 合体させて自ら截拳道を創り出し、武術界の「世代の師匠」となったのです。1971年、 彼は香港の映画界に戻って来ました。撮影された映画には「唐山大兄」、「精武門」、 「猛龍過江」、それに「龍爭虎鬥」があり、さらに半分が未完成の「死亡遊戲」があります。 4本半の映画しかありませんが、すでに全世界を震撼させるには十分に足りていました。 この4本半の映画は、彼を中国人の中の最初の国際映画の大スターにさせただけでなく、 さらに世界中に功夫ブームを巻き起こしたのです。一人ひとりの中国人は皆、彼に、 誇りを感じていました。1973年に彼は私たちの元を離れましたが、彼の神話は無論、 映画界あるいは武術界のどちらでも勲功が永遠に伝えられ、消える事はありません。 それでは私たちと共に、まずは李小龍の映画の中での風采を振り返ってみましょう。 (「李小龍の伝奇」として、子役時代から主演作までの李小龍の映像が流れる。 (映像が終わると観客席から拍手が起き、画面に成龍が座る辺りが映し出される。) 周星馳:李小龍さんに敬意を表した至高の栄誉大賞を、まだ私には与える資格がありません。 そのため、私たちは今、鄒文懷さんをお呼びいたしましょう。彼は李小龍さんの生前の、 親友でもありますし、彼には、その資格があります。 (拍手の中、エスコートの女性と共に鄒文懷が登場する。) 周星馳:鄒文懷さんをお呼びいたします。さらに代わりに、この賞を受け取るのは、 李小龍の夫人であるLindaさん、及び彼の娘である李香凝さんです。Linda女史と、 李香凝さんをお呼びいたしましょう。式の敬意を受け取っていただきます。 (拍手の中、李琳達と李香凝が登場する。) 李香凝:うふふふ! 鄒文懷:賞をあなたに贈ります。 李琳達:どうも、ありがとうございます。 李香凝:どうも、ありがとうございます。 (鄒文懷から額縁を受け取ると、李琳達は彼にキスをする。3人の会話は英語だが、 (その後、観客に向かって、李琳達と李香凝は広東語で感謝の言葉を述べ始める。) 李琳達:皆さん、小龍への応援をしてくださって、本当にありがとうございます。 (彼女が広東語を使って話した事に驚いた観客から拍手と歓声が起こる。) 李琳達:小龍は絶対に、この賞を受賞した事を、すごく喜んでいると私は信じています。 (観客席から拍手が起き、画面に許冠文が座る辺りが映し出される。) 李琳達:なぜなら、彼は…。なぜなら、香港は、 彼の育った場所であり、彼が最も心から愛している故郷だからです。 (観客席から拍手が起きる。) 李琳達:さらに小龍は香港の功夫映画が、彼によって始まり、すでに広まって、 世界に名を成した事を喜んでいるでしょう。どうも、ありがとうございます。 (観客席から拍手が起き、拍手をする成龍と周星馳が映し出される。) 李琳達:紹介をさせていただきたいと思います。 小龍と私の美人の娘であり、李國豪の妹である李香凝です。 (自分で「美人の娘」と言った所で観客席から笑い声が聞こえる。) 李香凝:うふふ。…うふふ。私の父を代表して、この賞を受け取れた事を、 すごく光栄に思っています。どうも、ありがとうございます。うふふふ! (拍手の中、鄒文懷と李親娘が退出する。) |