タイトル
作品データ
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本作は「430穿梭機」のメンバーが出演した、TVBの長寿バラエティ番組内のミニドラマです。内容はアフリカに行きたくない星仔が健康診断書を使って基仔たちを上手く騙し、旅行の取り消しをさせると言う物ですが、今回も終わりで厚い友情を感じさせてくれます。以下に内容を翻訳しました。
(映写機を使い、アフリカに関するスライドを見ている基仔。以前に比べて粵語が上達し、 (ほぼ、粵語で会話をしているが、まだ國語を混ぜて話す時があるため、色を分ける。) 基仔:ええと…、アフリカの食人族…。食人族…。 おおっ!大砲みたいだ!へえ、本当に大きいな! (「大砲」と訳した部分の原語は「大炮」。これは俗語で「ペニス」の意味だが、 (基仔はスライドで「コテカ」などの「ペニスケース」を見ているのだと推測できる。) 基仔:あれっ?ここは何の家だ?すごく、きれいだ。 アフリカ人のは、こんなにきれいな家なんだ。ああっ!すごく、きれいだな! 星仔:うわ~あ! (帰宅した星仔が部屋の暗さに驚き、明かりを点ける。) 基仔:おい!おい!おい!おい!おい!おい!わー! 星仔:何事だよ!な、な、な、な、何事だよ?何事だよ?えっ?何事だよ? わあ、何を探して、こんな事をやっているんだ? 使い方を覚えたスライドを見ているのか?何をしているんだ? 基仔:僕は借りて返す専門なんだけどさ。日に日にアフリカに行かずにして、 どこが楽しい所なのか、わかって来たんだ。…んっ? 星仔:アフリカへ行くって? 基仔:ああ。 星仔:君は僕に「休暇に行く」って言わなかったっけ? 基仔:んっ?まさに、そのつもりだよ。 星仔:知ってるのかい?僕たちは今年、まだ、あれだけのアンケート調査をしていないんだぞ? 基仔:じゃあ、君も知っているのかい?僕が今、休暇期間だって事を。 休みを全部、加えようと待っていたら、飛行機が満席になっちゃうよ。 それに休まないと自動的に休暇は取り消しになる。 星仔:デタラメを言うな!デタラメを!その休暇期間は僕が君のために、 事前に保留するのを手伝っただろう?龍さん! (基仔のフルネームは演じている俳優と同じく「龍炳基」なため、ここは苗字で呼ばれている。) 基仔:君に僕の休みを保留してもらいたくないんだ。僕の休みには、 すでに瑪琪を呼ぶ事になっているから、僕がアフリカのガイドをするんだ。 君が何を言っても無駄だよ。僕を止められないのさ。…ふふん! (不機嫌な表情をする星仔。場面が変わり、瑪琪が新聞の切り抜きを星仔に渡す。) 瑪琪:はい。…星仔、これがアフリカに関する資料よ。見てみて。 星仔:見る必要はないよ。君たちがアフリカに行く事を僕は知っているんだから。 (星仔は切り抜きを握り潰し、テーブルに置く。) 瑪琪:阿基が、あなたに言ったのね。 星仔:僕はわからないんだ。なぜ、君が、この時期に、 あんな何もない場所に行く事を選んだのかがね。 瑪琪:何が妥当じゃないって言うの? 星仔:…あそこの気候は、すごく暑いじゃないか。扇風機の話をしてはいけないし。 クーラーがあっても1分にも満たない時間で我慢できなくなる。考えてみてよ。 瑪琪:じゃあ、アフリカは、いつも暑いって事ね。だったら、あなたは行かないのね。 星仔:うん…。そうだね。考えてみてよ。山奥に来たとして、そこは洞穴があるんだ。 それで、君たちは洞穴の中で何かをして遊んでいる。何かをして遊んでいるんだよ! それから、僕が聞いた事があるのが細菌だね。すごく重要だ。僕は心配しているんだ。 正直な所、心配しているんだよ。 (星仔は細菌による感染の怖さについて話すのだが、 (婉曲とは言え、野外での性行為についても暗示させている。) 瑪琪:はいはい。心配する必要はないわ。すでに私たちは予防接種をしているの。…わあ。 もしも、その細菌が私たちに触れたとしても、それらが自ら苦しい環境に入るだけよ。 星仔:…あそこには、たくさんの猛獣がいるんだよ! 瑪琪:ピッタリだわ。ちょうど、私たちは狩りをしに行きたいと思っていたのよ。 星仔:ひょっとして、君たちは本当に行くって訳じゃないよね? 瑪琪:じゃあ、ひょっとして「行かない」って言うとでも思っているのかしら。 (新聞を読み始める瑪琪。場面が変わり、星仔がテーブルに料理を並べている。) 星仔:ふう…。 (星仔は胸ポケットから封筒を出し、それに対してを指差しながら言う。) 星仔:これは君が上手くできれば、僕も上手くできる。 君が上手くできなければ、僕も上手くできない。見ていろよ、正直な所。ふふん! (星仔は封筒をテーブルに置く。) 星仔:…ここに置いて、人目を引くようにすれば成果が出る。 (突然、思い直した星仔は封筒を手に取り、棚のある部屋の端へ移動する。) 星仔:ここは…。こんなに隙間のない所に置く理由はないな。 (小さく玄関のベルの音が鳴ったため、星仔は急いで封筒をテーブルの上に置く。 (扉が開いて基仔と瑪琪が部屋に入って来るが星仔は平静を装って座っている。) 基仔:さあ!入って!入って!くつろいで!くつろいで!座って!座って!座って! 瑪琪:ねえ!…わあっ! 星仔:帰って来たんだ。 基仔:やあ!星仔! 瑪琪:どうして、こんなに料理が? 星仔:ちょうど、食事だったんだ。 基仔:わあっ!本当だね! 瑪琪:わあっ! 星仔:食べて!食べて!食べて! 基仔:わあっ!すごく良いね! 星仔:ええと…、そうだ。 基仔:うん。 星仔:旅行会社の件は、どうなったんだい? 瑪琪:順調よ。明日、飛行機に乗るの。 星仔:ああ、そうなんだ。 基仔:ふふっ! 星仔:…食えよ。何で食べないんだよ。 基仔:本当に、すごい料理だ。食べよう。 星仔:すごい料理だろう。当然、すごい料理だよ。多分、最後の晩餐も未定だからね。 基仔:何だって? 瑪琪:何の話? 基仔:どう言う事だよ?ええっ? 星仔:何でもない。何でもない。何でもない。 基仔:えっ? 星仔:僕の写真だ。これは君(基仔)が持っていてくれ。 「次、いつ戻って来るのか、わからない」って君が言うのを僕は嫌だからね。 多分、僕に会う機会がないから。 基仔:何でだよ? 瑪琪:どうしてなの? 基仔:どこへ行くんだよ?ええっ? 星仔:西の方さ。 瑪琪:西の方? 星仔:会社がね、西太平洋に僕を派遣して、視察をさせるんだ。 瑪琪:そうなの…。 基仔:はぁ…。死ぬほど驚いたよ。…やるしかないさ! 星仔:死ぬほど驚いたよ、本当に。…僕は食欲がない。 基仔:んっ? 瑪琪:ねえ! 星仔:君たちは続けて食べてて。 (星仔が立ち上がり、奥の部屋へと行く。) 基仔:食欲がないって? 瑪琪:ねえ、基仔! 基仔:んっ? 瑪琪:今日の星仔は何だか普段と違うようね。 基仔:うん。…うん。 瑪琪:ねえ! 基仔:んっ? 瑪琪:封筒があるわよ。 基仔:何の手紙かな?…広げてみて。 瑪琪:これ、星仔の健康診断書だわ。 基仔:どうなの? 瑪琪:アイヤー!…やっぱり、星仔は肝炎だったのね。 (基仔は健康診断書を奪い取って見る。) 瑪琪:じゃ…じゃあ、じゃあ、どうしたら良いの? 基仔:じゃあ、腹を決めなきゃ。 瑪琪:ねえ! 基仔:…君が先に言って。 瑪琪:聞いた事があるけど、すごく面倒なんですって。 基仔:そうだね。 瑪琪:じゃあ、どうしたら…? 基仔:彼は僕たちの唯一の友人だ。この事を知らないふりするなんて、良くないよ。 瑪琪:それもそうね。 基仔:う~ん…。 瑪琪:唯一の方法は…。 基仔:唯一の方法は…。 瑪琪:…電話して、今回の私たちの旅行をキャンセルする事よ。 基仔:う~ん…。 瑪琪:仕方ないわよね。 基仔:わかった。わかった。早くしよう。早く。 (電話機のある所へ移動する2人。その様子を星仔が隠れて見ている。) 瑪琪:電話の番号、何番だっけ? 基仔:ええと…、301…1。 瑪琪:もしもし、旅行会社ですか? 基仔:うん。 瑪琪:…はい。それで、私はMargie Tsang。 (瑪琪の苗字から本名は演じている俳優と同じ「曾華倩」だろうか。 (…と言う事は星仔が「周星馳」と言うフルネームの可能性も高い。) 基仔:うん。 瑪琪:それから、もう一人は…。 基仔:龍炳基。 瑪琪:龍炳基です。私たちは今回のアフリカの旅行をキャンセルします。 基仔:2人だよ。この。 瑪琪:はい。…では、どうしたら?…はい。 (星仔が隠れて様子を見ている。) 基仔:君が、どう言う風に…、そうだね。 (瑪琪が電話を切る。) 基仔:キャンセルの依頼はOKだね。 瑪琪:OKよ。あーあ、これは本当に面倒よ。これもまた。 基仔:うん。ねえ、…星…星…星仔だよ。 (ふらりと現れた星仔。瑪琪は暗さを隠すように明るく話しかける。) 瑪琪:あら!星仔!座って! 星仔:えっ?何? 基仔:座りなよ。 星仔:…何事だい?ええっ? 基仔:座ってよ。僕たちはね…、君に一つ、知ってもらいたい事が…。 瑪琪:ええと…。 基仔:僕たちはね。あの計画を変えたんだ。 瑪琪:ええ。 基仔:変えたんだよ、あの計画を。 星仔:変えたって、それは、つまりどう言う事さ? 基仔:それは…。僕たちは…。 瑪琪:それはね…。 基仔:アフリカに行かない事を決めたのさ。 瑪琪:そうよ。 星仔:アフリカに行かないって事は、つまりは旅行に行かないって事? どうして行かないのさ?まさか、本当に僕のために? 基仔:はぁ…。僕たちは親友だろう? だから、僕たちは君を無視して、放置したりはしないんだ。そうだろう? 瑪琪:ねえ、星仔。どうして、肝炎だって事を早く言わなかったの?…言ってよ。 星仔:肝炎?…そうか、知っているんだ。これについて、今が言う時か。 …僕は皆に心配をかけたくなかったんだよ。 基仔:はぁ…。 星仔:皆、頼むから心配しないでよ。 瑪琪:ねえ、何の肝炎にかかったの? 星仔:肝炎は肝炎にかかったって事だろう?どこに「何の肝炎」があるって言うんだ? 瑪琪:じゃあ、ウイルスが分離して色々な所にいるって事? 星仔:ええと…。肝炎…、僕がかかったのは…、これは…良性の物…。 良性の遺伝子型。ナンバー2だよ。 基仔:ナンバー2? 星仔:つまり、II型さ。 基仔:すごく、複雑だね。 瑪琪:流行性肝炎のナンバー2…? 基仔:流行性肝炎…。 瑪琪:これがあるって事は何かしら…?ええっと? 星仔:ええっと!ええっと!もう良いから! (瑪琪は何かに気付き、基仔の近くへ行く。) 瑪琪:…基仔。 基仔:えっ?何? 瑪琪:思ったんだけど…。 基仔:どうしたの?何? 瑪琪:…騙されたのよ。 基仔:騙された…?…良いんだ。皆、親友だからね。 気にしないさ!友達だもの!あの時の演技、彼は本気だったね!本当に! 星仔:君は本当に、こんなにも良い奴なんだ? 基仔:ああ! |