タイトル
作品データ
|
- |
|
本作は周星馳が司会を務めたTVBの子供番組の中で行われた寸劇です。内容は日本の高名な武士と言う設定の「滿天星太郎」を互いに名乗る2人の武士が、どちらが本物か口論すると言う物で、彼らしい冷めた表情と言葉遣いが面白く、笑いを誘います。以下に内容を翻訳しました。
(「アイヤー!」と叫びながら、刀と刀をぶつけ合う2人の武士。周星馳が演じる新月武士は、 (帯に三日月のマークが、龍炳基が演じる星星武士の帯には星のマークが描かれている。) 新月武士:誰が斬り合いをすると言った?まずは名乗るべき。拙者は滿天星太郎だ。 (新月武士は先に刀を鞘に収めて言う。「滿天星」は植物の「どうだんつつじ」の事だが、 (「滿天星太郎」を日本語読みするのであれば、恐らく「まんてんの・ほしたろう」になる。) 星星武士:ふん!冗談か。俺の冷ややかな刀の切っ先を見たら、すぐに宿へ逃げて隠れるぞ。 俺こそが正真正銘の滿天星太郎だ。 新月武士:馬鹿野郎!俺も貴様も成り済ましをしているだと? 貴様は「死」と言う字を、どのように書くか知らないと見た。 (新月武士は「馬鹿野郎」を日本語で言う。なお、音訳の広東語は「八加廿六」と表記する。) 星星武士:俺は貴様が成り済ましで、俺こそが正しいと言っているんだ! (星星武士は筒のように丸められた紙を取り出して開く。それには9つの星の絵が描かれていた。) 星星武士:俺は出生証明書を持っている! 新月武士:ふっ!本当にデタラメだな。それは出生証明書ではない。 それは貴様が小学生の時、美術の授業で描いた物だ。 見るが良い、自分の描いた絵が、どれほどヘタクソなのかを。 星星武士:プッ!物の見分けができない奴だ。俺は貴様など相手にするのも面倒くさい。 (星星武士は紙を丸めて、しまう。) 星星武士:まずは人を探し、どちらが成り済ましなのかを見てもらう。ふん! 新月武士:「純金は火で溶かされる事を恐れず」(真金不怕火煉)だ。いくらでも探しに行けよ! (「真金不怕火煉」は「強い意志がある者はどんな試練も耐えられる」の意味。 (自分が本人であるため、いくら偽者だと疑われても耐えられると言っている。) |